[本編] 柊木 郁哉 編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
どういう意味だ?
今のはいかにもキスされんばかりの迫られ方だったけど……!?
【アラさん】
「動物は人間より本能むき出しだからなー」
オレは恐る恐る、郁哉の顔を見上げた。
【柊木】
「……キスされると思っただろ」
オレはこくこくと頷く。
【柊木】
「わからない。……俺も、今亘にキスしそうだった」
【亘】
「どうして……」
【柊木】
「……わからない」
そう言う郁哉の額には余裕の笑みと、少しの冷や汗が見えた。
【亘】
「どうして、オレにキスなんか……」
【柊木】
「そう言うと期待してるみたいだぞ」
【亘】
「なっ、違っ……!」
【柊木】
「バーカ、するわけないだろ?」
【亘】
「で、でもっ……」
心臓がドキドキしていた。なんだか身体も熱い。
覆い被さっていた郁哉の影が離れた。
【亘】
(これも……飴の効果なのか……?)
心臓に元通りになってほしくて、ぎゅっと胸のあたりを掴んだ。
【亘】
(あんなに郁哉と顔が近かったことなんてあったかな…)
俺はちら、と郁哉のほうを見て、顔つきが大人びたと思った。
【柊木】
「…何、人の顔じろじろ見てんだ」
【亘】
「なんでもない!あっ…」
【亘】
「耳が、消えてる…」
【アラさん】
「30分経ったみたいだな。副作用はそのぐらいで治まる」
【亘】
「副作用?」
【アラさん】
「そう、こっちは副作用」
【アラさん】
「けも耳としっぽが生えたやつは理性をなくし本能がむき出しになる」
【アラさん】
「そして気持ちいーいことがしたくなる。無理やり発情期が来てるんだろうな」
【亘】
「なっ…発情期!?」
【アラさん】
「さらに亘のマタタビ体質なことが拍車をかけてるんだろうな」
【柊木】
「じゃあドロップを舐めたやつが亘を見たら…」
【アラさん】
「お前みたいに真っ先に亘を襲うだろうな」
【アラさん】
「でも、普通は理性を捨てるのに思いとどまったっつーことは…」
【アラさん】
「お前、よっぽど亘のことが大じ─」
【柊木】
「ともかく!」
【柊木】
「亘が危ないってことだな」
【亘】
(ん?…今なんか言いかけなかったか?)
【柊木】
「ゴホン」
【柊木】
「副作用はそうだとして。主な作用が他にあるのか?」
【アラさん】
「そう!こんな耳が付いてまで手を出したくなる作用―」
【アラさん】
「それは、あらゆる身体能力が向上する作用だ。例えば…」
【アラさん】
「亘、逆立ちしてそのまま腕の力で飛んでみろ」
【亘】
「できるわけないだろってうわ、押すなっ」
【亘】
「って、アレ…?」
アラさんに背中を押されこけそうになりながらも綺麗に逆立ちをしてしまった。
しかも、身体の重さを感じはするが、腕や肩がちっとも辛くない!
【アラさん】
「ほれ、そのまま跳ねてみろ」
【亘】
「すごっ…身体が軽いというか、腕の筋肉がみなぎるような…」
言われるまま俺は腕の力で跳ねるように元の体勢に戻った。
…こんな身軽に飛んだことなんて、ない。
【柊木】
「すごいな…」
【アラさん】
「じゃあ郁哉、18の8乗は?」
【柊木】
「11,019,960,576」
【アラさん】
「即答だな」
【柊木】
「あ……」
【アラさん】
「とまぁこんな感じで、頭も身体も能力が跳ね上がる」
【アラさん】
「しかも…こっちの作用は3時間は続いちまう」
【亘】
「夢のような飴だな…!」
【アラさん】
「だが、そうは問屋が…否、神様が許さねぇってことよ」
【亘】
「えっ…?」
【アラさん】
「『人間は他の動物より優れた知恵を持っている。そして動物はそれぞれ、人間より優れた身体能力を持っている。何れかの種が両方を兼ね備えるのは、命の理に反する』」
【アラさん】
「ってことらしいんだわ」
【柊木】
「なるほどな」
【柊木】
「飴自体に依存性はなくとも、30分さえ我慢して隠し通せば…」
【アラさん】
「テストだって、部活だって活躍することができる」
【亘】
「あ、そうか…」
【アラさん】
「たとえそれが得体の知れないものであってもつい手にとっちまうんだろうなぁ。癖になっちまう」
【亘】
「でもそれは本当の自分の実力ではない…」
【柊木】
「うちの生徒は特に、そんなモンがあったら手が伸びるだろうな」
【アラさん】
「進学校でプレッシャーを抱えている奴が多いんだってな」
【アラさん】
「社交界に出る前にここで練習に近いことさせられてるだろうし、まわりの奴らになめられたくないってなるんだろうな」
俺は気にしたことあまりなかったけど、そうなんだよな…。
御曹司ってやつも多いし、自分の家業を背負ってく奴らからしたら…
プレッシャーって半端ないのかもしれない。
今のはいかにもキスされんばかりの迫られ方だったけど……!?
【アラさん】
「動物は人間より本能むき出しだからなー」
オレは恐る恐る、郁哉の顔を見上げた。
【柊木】
「……キスされると思っただろ」
オレはこくこくと頷く。
【柊木】
「わからない。……俺も、今亘にキスしそうだった」
【亘】
「どうして……」
【柊木】
「……わからない」
そう言う郁哉の額には余裕の笑みと、少しの冷や汗が見えた。
【亘】
「どうして、オレにキスなんか……」
【柊木】
「そう言うと期待してるみたいだぞ」
【亘】
「なっ、違っ……!」
【柊木】
「バーカ、するわけないだろ?」
【亘】
「で、でもっ……」
心臓がドキドキしていた。なんだか身体も熱い。
覆い被さっていた郁哉の影が離れた。
【亘】
(これも……飴の効果なのか……?)
心臓に元通りになってほしくて、ぎゅっと胸のあたりを掴んだ。
【亘】
(あんなに郁哉と顔が近かったことなんてあったかな…)
俺はちら、と郁哉のほうを見て、顔つきが大人びたと思った。
【柊木】
「…何、人の顔じろじろ見てんだ」
【亘】
「なんでもない!あっ…」
【亘】
「耳が、消えてる…」
【アラさん】
「30分経ったみたいだな。副作用はそのぐらいで治まる」
【亘】
「副作用?」
【アラさん】
「そう、こっちは副作用」
【アラさん】
「けも耳としっぽが生えたやつは理性をなくし本能がむき出しになる」
【アラさん】
「そして気持ちいーいことがしたくなる。無理やり発情期が来てるんだろうな」
【亘】
「なっ…発情期!?」
【アラさん】
「さらに亘のマタタビ体質なことが拍車をかけてるんだろうな」
【柊木】
「じゃあドロップを舐めたやつが亘を見たら…」
【アラさん】
「お前みたいに真っ先に亘を襲うだろうな」
【アラさん】
「でも、普通は理性を捨てるのに思いとどまったっつーことは…」
【アラさん】
「お前、よっぽど亘のことが大じ─」
【柊木】
「ともかく!」
【柊木】
「亘が危ないってことだな」
【亘】
(ん?…今なんか言いかけなかったか?)
【柊木】
「ゴホン」
【柊木】
「副作用はそうだとして。主な作用が他にあるのか?」
【アラさん】
「そう!こんな耳が付いてまで手を出したくなる作用―」
【アラさん】
「それは、あらゆる身体能力が向上する作用だ。例えば…」
【アラさん】
「亘、逆立ちしてそのまま腕の力で飛んでみろ」
【亘】
「できるわけないだろってうわ、押すなっ」
【亘】
「って、アレ…?」
アラさんに背中を押されこけそうになりながらも綺麗に逆立ちをしてしまった。
しかも、身体の重さを感じはするが、腕や肩がちっとも辛くない!
【アラさん】
「ほれ、そのまま跳ねてみろ」
【亘】
「すごっ…身体が軽いというか、腕の筋肉がみなぎるような…」
言われるまま俺は腕の力で跳ねるように元の体勢に戻った。
…こんな身軽に飛んだことなんて、ない。
【柊木】
「すごいな…」
【アラさん】
「じゃあ郁哉、18の8乗は?」
【柊木】
「11,019,960,576」
【アラさん】
「即答だな」
【柊木】
「あ……」
【アラさん】
「とまぁこんな感じで、頭も身体も能力が跳ね上がる」
【アラさん】
「しかも…こっちの作用は3時間は続いちまう」
【亘】
「夢のような飴だな…!」
【アラさん】
「だが、そうは問屋が…否、神様が許さねぇってことよ」
【亘】
「えっ…?」
【アラさん】
「『人間は他の動物より優れた知恵を持っている。そして動物はそれぞれ、人間より優れた身体能力を持っている。何れかの種が両方を兼ね備えるのは、命の理に反する』」
【アラさん】
「ってことらしいんだわ」
【柊木】
「なるほどな」
【柊木】
「飴自体に依存性はなくとも、30分さえ我慢して隠し通せば…」
【アラさん】
「テストだって、部活だって活躍することができる」
【亘】
「あ、そうか…」
【アラさん】
「たとえそれが得体の知れないものであってもつい手にとっちまうんだろうなぁ。癖になっちまう」
【亘】
「でもそれは本当の自分の実力ではない…」
【柊木】
「うちの生徒は特に、そんなモンがあったら手が伸びるだろうな」
【アラさん】
「進学校でプレッシャーを抱えている奴が多いんだってな」
【アラさん】
「社交界に出る前にここで練習に近いことさせられてるだろうし、まわりの奴らになめられたくないってなるんだろうな」
俺は気にしたことあまりなかったけど、そうなんだよな…。
御曹司ってやつも多いし、自分の家業を背負ってく奴らからしたら…
プレッシャーって半端ないのかもしれない。
