[本編] 柊木 郁哉 編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【亘】
(ピンチに陥っても、こうやって立ち向かうことが出来るんだもんな……)
今すぐ助けを呼んでくるべきなのかもしれない。
でもオレが呼んでる間に郁哉の手を逃がれたら?
そしたら―郁哉が危なくなる。
【亘】
(オレでも、出来ること……)
【亘】
(イチかバチか……それでも、やらないよりはマシだ!)
すっと、深く息を飲み込む。
それから……息を吐き出した。
【亘】
「竹尾先生、オレ思ったんだ……」
【亘】
「さっきから話を聞いてたけど……そんなの……そんなの間違ってる!」
【亘】
「たしかに甘やかしてつけあがっていじめをした生徒は悪いと思う……」
【亘】
「でも! そんな風に生徒を作り変えて、動物の愛を得たって……そんなの本物じゃない!」
【竹尾】
「動物しか心のよりどころがなかった……私の気持ちがお前にわかるのか!」
絶叫ともとれる竹尾先生の叫びが響いた。
【柊木】
「先生……」
【亘】
「竹尾先生……」
―――そのとき、だった。
オレにすり寄っていた黒猫が、マタタビに飽きたのかオレの身体から離れ……。
竹尾先生の腕の中に自ら戻って行った。
そして甘えるように竹尾先生の胸に顔をすり寄せている。
【柊木】
「猫……」
【竹尾】
「……どうしたんだ……お前……マタタビの方に行ったんじゃ……?」
【亘】
「……わかってるんですよ、その猫は」
【竹尾】
「何?」
【亘】
「オレのマタタビに一度は惑わされたって」
【亘】
「本当に自分を愛してくれるのは竹尾先生だってわかってるんですよ」
【亘】
「……ちゃんと、猫の気持ち信じてあげてください」
【亘】
「生徒のことだって……憎む前に少しは見てあげてください」
【亘】
「生徒は……あの時の生徒とは違うんです。みんなそれぞれ、別の生徒なんですよ」
【竹尾】
「菊崎……」
【亘】
「その猫はちゃんと、先生の愛や優しさをわかっていたんですよ」
【竹尾】
「……っ……」
―――そのとき、だった。
オレたちのいる第二化学室に、強い後光がさす。
【亘】
「なんだ、急に―――!?」
【竹尾】
「うわっ……!?」
【アラさん】
「亘の言うとおりだ!」
【アラさん】
「よくやった! よくやったぞ亘!」
【亘】
「アラさん!?」
【亘】
「どこ行ってたんだよ…っ!」
【アラさん】
「遅くなってごめんな、亘」
【柊木】
「なんでお前っ……」
【アラさん】
「ついに、今まで亘がやってきた行動が善として神様に認められた」
【柊木】
「はっ……?」
【アラさん】
「善と悪は対になるもの。それがこやつの悪行を打ち消したのだ」
【アラさん】
「最後の亘の説教、しびれたぞ?」
【アラさん】
「良いこと言うじゃねぇか」
【亘】
「は、はぁ……」
【アラさん】
「ま~だ納得いってない感じか?ってまぁ説明してなかったし、いきなりなってもわからんか」
【アラさん】
「お前が今まで徳を貯めてて、最後の最後で竹尾の心が動くくらい、心から訴えだろ?」
【アラさん】
「見捨てないで、救いたいと思ったらこそだ。これが大きな徳となったってワケだ」
【アラさん】
「犯人解決、そして徳を貯めたことによってお前は使命を果たしたってこと!」
【亘】
「なるほど……?」
【柊木】
「意味がわからないな……」
【柊木】
「まぁ、降ってきたアライグマって時点で最初から意味わかんなかったけど」
なんだかまだ混乱しているけど……徳を貯めるって、そういうことだったのか…。
使命も果たせたんだな……。ん?
【亘】
「じゃっ、じゃあオレの人間マタタビ体質は!?」
【アラさん】
「もう治った」
【亘】
「本当に!?」
【アラさん】
「ほんとほんと。後で近所の散歩してる猫でも触って来い」
こ、これで長年悩まされ続けた体質ともおさらばできるのか…。
うう、早く触りたい、もふもふしたいっっ!
【柊木】
「マジか……」
【柊木】
「よかったな、亘」
【亘】
「うん!」
【アラさん】
「おいそこの」
【竹尾】
「……なんだこのアライグマは……」
【竹尾】
「か、かわいいじゃないか……」
【アラさん】
「まーなっ!」
【アラさん】
「って! そこは今はどうでもよくて! どうでもよくないけど!」
【アラさん】
「今回は亘たちの行動に免じて、神様の国への拘留はナシだ!」
【アラさん】
「……そのお前の愛情、人間にも傾けてやってくれ」
【アラさん】
「……私の愛を……人間にも……」
先生はそのあと、呆然とその場に立ち尽くしていた。少し、考えは変わったみたいだ。
(ピンチに陥っても、こうやって立ち向かうことが出来るんだもんな……)
今すぐ助けを呼んでくるべきなのかもしれない。
でもオレが呼んでる間に郁哉の手を逃がれたら?
そしたら―郁哉が危なくなる。
【亘】
(オレでも、出来ること……)
【亘】
(イチかバチか……それでも、やらないよりはマシだ!)
すっと、深く息を飲み込む。
それから……息を吐き出した。
【亘】
「竹尾先生、オレ思ったんだ……」
【亘】
「さっきから話を聞いてたけど……そんなの……そんなの間違ってる!」
【亘】
「たしかに甘やかしてつけあがっていじめをした生徒は悪いと思う……」
【亘】
「でも! そんな風に生徒を作り変えて、動物の愛を得たって……そんなの本物じゃない!」
【竹尾】
「動物しか心のよりどころがなかった……私の気持ちがお前にわかるのか!」
絶叫ともとれる竹尾先生の叫びが響いた。
【柊木】
「先生……」
【亘】
「竹尾先生……」
―――そのとき、だった。
オレにすり寄っていた黒猫が、マタタビに飽きたのかオレの身体から離れ……。
竹尾先生の腕の中に自ら戻って行った。
そして甘えるように竹尾先生の胸に顔をすり寄せている。
【柊木】
「猫……」
【竹尾】
「……どうしたんだ……お前……マタタビの方に行ったんじゃ……?」
【亘】
「……わかってるんですよ、その猫は」
【竹尾】
「何?」
【亘】
「オレのマタタビに一度は惑わされたって」
【亘】
「本当に自分を愛してくれるのは竹尾先生だってわかってるんですよ」
【亘】
「……ちゃんと、猫の気持ち信じてあげてください」
【亘】
「生徒のことだって……憎む前に少しは見てあげてください」
【亘】
「生徒は……あの時の生徒とは違うんです。みんなそれぞれ、別の生徒なんですよ」
【竹尾】
「菊崎……」
【亘】
「その猫はちゃんと、先生の愛や優しさをわかっていたんですよ」
【竹尾】
「……っ……」
―――そのとき、だった。
オレたちのいる第二化学室に、強い後光がさす。
【亘】
「なんだ、急に―――!?」
【竹尾】
「うわっ……!?」
【アラさん】
「亘の言うとおりだ!」
【アラさん】
「よくやった! よくやったぞ亘!」
【亘】
「アラさん!?」
【亘】
「どこ行ってたんだよ…っ!」
【アラさん】
「遅くなってごめんな、亘」
【柊木】
「なんでお前っ……」
【アラさん】
「ついに、今まで亘がやってきた行動が善として神様に認められた」
【柊木】
「はっ……?」
【アラさん】
「善と悪は対になるもの。それがこやつの悪行を打ち消したのだ」
【アラさん】
「最後の亘の説教、しびれたぞ?」
【アラさん】
「良いこと言うじゃねぇか」
【亘】
「は、はぁ……」
【アラさん】
「ま~だ納得いってない感じか?ってまぁ説明してなかったし、いきなりなってもわからんか」
【アラさん】
「お前が今まで徳を貯めてて、最後の最後で竹尾の心が動くくらい、心から訴えだろ?」
【アラさん】
「見捨てないで、救いたいと思ったらこそだ。これが大きな徳となったってワケだ」
【アラさん】
「犯人解決、そして徳を貯めたことによってお前は使命を果たしたってこと!」
【亘】
「なるほど……?」
【柊木】
「意味がわからないな……」
【柊木】
「まぁ、降ってきたアライグマって時点で最初から意味わかんなかったけど」
なんだかまだ混乱しているけど……徳を貯めるって、そういうことだったのか…。
使命も果たせたんだな……。ん?
【亘】
「じゃっ、じゃあオレの人間マタタビ体質は!?」
【アラさん】
「もう治った」
【亘】
「本当に!?」
【アラさん】
「ほんとほんと。後で近所の散歩してる猫でも触って来い」
こ、これで長年悩まされ続けた体質ともおさらばできるのか…。
うう、早く触りたい、もふもふしたいっっ!
【柊木】
「マジか……」
【柊木】
「よかったな、亘」
【亘】
「うん!」
【アラさん】
「おいそこの」
【竹尾】
「……なんだこのアライグマは……」
【竹尾】
「か、かわいいじゃないか……」
【アラさん】
「まーなっ!」
【アラさん】
「って! そこは今はどうでもよくて! どうでもよくないけど!」
【アラさん】
「今回は亘たちの行動に免じて、神様の国への拘留はナシだ!」
【アラさん】
「……そのお前の愛情、人間にも傾けてやってくれ」
【アラさん】
「……私の愛を……人間にも……」
先生はそのあと、呆然とその場に立ち尽くしていた。少し、考えは変わったみたいだ。
