[本編] 柊木 郁哉 編
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竹尾先生の絶叫が教室中に響いた。
【亘】
「どうしたんですか、急にそんなに怒って……」
【竹尾】
「どうして……どうしてお前たちはそうやって私の努力を無下にするんだ!!」
【亘】
「はっ……?」
【柊木】
「努力を無下に……ってどういうことですか……?」
竹尾先生の怒声に黒猫は一瞬驚いたものの、構わずオレの身体になすりついてくる。
【竹尾】
「私は……私は昔から動物が好きだ……人間なんかより、動物の方がよっぽどいい…」
【竹尾】
「なのに、動物は私よりも好きな人間を必ず作る……」
【竹尾】
「生徒だってそうだ。子供とて変わらない、いや…子供こそ性質が悪い」
【亘】
「生徒……?」
【竹尾】
「私は幼いころ、とても厳しくしつけられ厳格に育てられた」
【竹尾】
「私自身は疑問を呈する暇もなかったが……それが一般的ではないということぐらい悟っていた」
【竹尾】
「だから私は生徒に甘くしていたのに……」
【亘】
「生徒に甘く……?」
【亘】
「今の先生は生徒に甘くなんかないような…」
【竹尾】
「昔の話だ」
【竹尾】
「私は生徒に裏切られた。あれ以来、私は鬼以上に鬼の心で生徒に接すると決めたのだ」
【亘】
「あれ以来って……何があったんですか……?」
フン、と鼻を一つ鳴らしてから竹尾先生は話し始める。
【竹尾】
「教師1年目の頃、私は今と考え方が違っていた」
【竹尾】
「かつての私は、生徒にも優しくしていた。そして今と変わらず、動物も大好きだった」
【竹尾】
「あの時も学園に住みついていた野良猫を可愛がっていた」
【竹尾】
「しかしあの猫も……」
【竹尾】
「栄養バランスを考えた餌をやる私よりも、適当に食べカスを投げていく生徒の方に懐いた」
【竹尾】
「そしてその頃、生徒を優しく教育したツケが出ていた」
【竹尾】
「甘やかされて、叱られることなく育った私の生徒たちはつけあがり、いじめをするようになった」
【竹尾】
「いじめのターゲットはクラスメイトだけに飽きたらず、その……猫に及ぶようになった」
【亘】
「……ひどい!」
【竹尾】
「調子に乗ってネコをいじめたあいつらのせいで、あのネコは衰弱死してしまった……」
【竹尾】
「私からの餌を食べることもなく、最後までヤツらに弄ばれ続けて!」
【竹尾】
「あの時に私は決めたのだ」
【竹尾】
「生徒なんてろくな生き物じゃない……厳しくしなければ意味がないと」
【竹尾】
「そうして生徒は離れていった。……動物だけが、私の周りに集まるようになった」
【竹尾】
「それで構わなかった……私は動物に愛されてさえいれば生きていけるのだ」
【竹尾】
「なのに!」
【竹尾】
「心ない生徒の方が動物に好かれるなんて許せん!」
【亘】
「……竹尾先生……よっぽど動物好きなんですね……」
【竹尾】
「好きで悪いか!」
【亘】
「だから……aドロップを?」
【竹尾】
「そうだ」
【竹尾】
「憎き生徒が動物に変化する……それほど素晴らしいことがあるか?」
【亘】
「でも……aドロップは危ないんじゃ……」
【竹尾】
「願ったり叶ったりだろう。成功すれば憎き生徒が愛らしい動物に」
【竹尾】
「失敗すれば、憎き生徒が犠牲になるだけだ」
【竹尾】
「憎き生徒が私より動物に好かれるなんて……あってはならんのだ……」
【亘】
「そんなむちゃくちゃな……」
【竹尾】
「それにしても、人間マタタビ体質とは……」
【竹尾】
「その能力についてぜひ研究したいものだな」
【竹尾】
「菊崎亘。お前を私の聖なる実験動物にしよう」
【亘】
「は!? 何言って……」
【亘】
「なんで……」
怪しい笑顔を貼り付けたまま竹尾先生が近づいてくる。
竹尾先生の言い分はもうめちゃくちゃだ……。
思考がぶっ飛んでしまっいる。
【竹尾】
「お前は、生徒アニマル化計画の良いサンプルになりそうだ」
【竹尾】
「……お前らも動物になれば、私は……動物に愛される……」
悲しそうなまなざしで竹尾先生がそうつぶやいた。
顎に手をかけられ、反対の手にはaドロップが握られている。
【亘】
(無理やり食べさせようとしてるんだ……!)
思い通りにならないように固く口を閉じる。
【亘】
「んんっ」
【竹尾】
「フッ……ふははっ…馬鹿だな、意味の無い抵抗を……」
ごつごつ、ごつごつ…と何度も貼り付けた笑顔のままドロップを口に突きつけられる。
その笑みが気持ち悪く、オレは目を閉じて尚も抵抗する。
その時―
【柊木】
「亘に触るなっっ!」
【竹尾】
「ぐうっっ」
【亘】
「郁哉!?」
そこには、竹尾先生を後ろ手に取り押さえている郁哉の姿があった。
【柊木】
「話に夢中になっててくれてありがとうな。おかげでなんとか機材で縄を切ることが出来た」
【亘】
(いつの間に……!目の前の恐怖でオレも全く気づかなかった……)
【柊木】
「亘、逃げろっ!」
【亘】
(郁哉は、やっぱりすごい)
【亘】
「どうしたんですか、急にそんなに怒って……」
【竹尾】
「どうして……どうしてお前たちはそうやって私の努力を無下にするんだ!!」
【亘】
「はっ……?」
【柊木】
「努力を無下に……ってどういうことですか……?」
竹尾先生の怒声に黒猫は一瞬驚いたものの、構わずオレの身体になすりついてくる。
【竹尾】
「私は……私は昔から動物が好きだ……人間なんかより、動物の方がよっぽどいい…」
【竹尾】
「なのに、動物は私よりも好きな人間を必ず作る……」
【竹尾】
「生徒だってそうだ。子供とて変わらない、いや…子供こそ性質が悪い」
【亘】
「生徒……?」
【竹尾】
「私は幼いころ、とても厳しくしつけられ厳格に育てられた」
【竹尾】
「私自身は疑問を呈する暇もなかったが……それが一般的ではないということぐらい悟っていた」
【竹尾】
「だから私は生徒に甘くしていたのに……」
【亘】
「生徒に甘く……?」
【亘】
「今の先生は生徒に甘くなんかないような…」
【竹尾】
「昔の話だ」
【竹尾】
「私は生徒に裏切られた。あれ以来、私は鬼以上に鬼の心で生徒に接すると決めたのだ」
【亘】
「あれ以来って……何があったんですか……?」
フン、と鼻を一つ鳴らしてから竹尾先生は話し始める。
【竹尾】
「教師1年目の頃、私は今と考え方が違っていた」
【竹尾】
「かつての私は、生徒にも優しくしていた。そして今と変わらず、動物も大好きだった」
【竹尾】
「あの時も学園に住みついていた野良猫を可愛がっていた」
【竹尾】
「しかしあの猫も……」
【竹尾】
「栄養バランスを考えた餌をやる私よりも、適当に食べカスを投げていく生徒の方に懐いた」
【竹尾】
「そしてその頃、生徒を優しく教育したツケが出ていた」
【竹尾】
「甘やかされて、叱られることなく育った私の生徒たちはつけあがり、いじめをするようになった」
【竹尾】
「いじめのターゲットはクラスメイトだけに飽きたらず、その……猫に及ぶようになった」
【亘】
「……ひどい!」
【竹尾】
「調子に乗ってネコをいじめたあいつらのせいで、あのネコは衰弱死してしまった……」
【竹尾】
「私からの餌を食べることもなく、最後までヤツらに弄ばれ続けて!」
【竹尾】
「あの時に私は決めたのだ」
【竹尾】
「生徒なんてろくな生き物じゃない……厳しくしなければ意味がないと」
【竹尾】
「そうして生徒は離れていった。……動物だけが、私の周りに集まるようになった」
【竹尾】
「それで構わなかった……私は動物に愛されてさえいれば生きていけるのだ」
【竹尾】
「なのに!」
【竹尾】
「心ない生徒の方が動物に好かれるなんて許せん!」
【亘】
「……竹尾先生……よっぽど動物好きなんですね……」
【竹尾】
「好きで悪いか!」
【亘】
「だから……aドロップを?」
【竹尾】
「そうだ」
【竹尾】
「憎き生徒が動物に変化する……それほど素晴らしいことがあるか?」
【亘】
「でも……aドロップは危ないんじゃ……」
【竹尾】
「願ったり叶ったりだろう。成功すれば憎き生徒が愛らしい動物に」
【竹尾】
「失敗すれば、憎き生徒が犠牲になるだけだ」
【竹尾】
「憎き生徒が私より動物に好かれるなんて……あってはならんのだ……」
【亘】
「そんなむちゃくちゃな……」
【竹尾】
「それにしても、人間マタタビ体質とは……」
【竹尾】
「その能力についてぜひ研究したいものだな」
【竹尾】
「菊崎亘。お前を私の聖なる実験動物にしよう」
【亘】
「は!? 何言って……」
【亘】
「なんで……」
怪しい笑顔を貼り付けたまま竹尾先生が近づいてくる。
竹尾先生の言い分はもうめちゃくちゃだ……。
思考がぶっ飛んでしまっいる。
【竹尾】
「お前は、生徒アニマル化計画の良いサンプルになりそうだ」
【竹尾】
「……お前らも動物になれば、私は……動物に愛される……」
悲しそうなまなざしで竹尾先生がそうつぶやいた。
顎に手をかけられ、反対の手にはaドロップが握られている。
【亘】
(無理やり食べさせようとしてるんだ……!)
思い通りにならないように固く口を閉じる。
【亘】
「んんっ」
【竹尾】
「フッ……ふははっ…馬鹿だな、意味の無い抵抗を……」
ごつごつ、ごつごつ…と何度も貼り付けた笑顔のままドロップを口に突きつけられる。
その笑みが気持ち悪く、オレは目を閉じて尚も抵抗する。
その時―
【柊木】
「亘に触るなっっ!」
【竹尾】
「ぐうっっ」
【亘】
「郁哉!?」
そこには、竹尾先生を後ろ手に取り押さえている郁哉の姿があった。
【柊木】
「話に夢中になっててくれてありがとうな。おかげでなんとか機材で縄を切ることが出来た」
【亘】
(いつの間に……!目の前の恐怖でオレも全く気づかなかった……)
【柊木】
「亘、逃げろっ!」
【亘】
(郁哉は、やっぱりすごい)
