[本編] 柊木 郁哉 編
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―――犯人はまさかの竹尾先生だった。
縛られて、床に転がされてしまったオレと郁哉。
【亘】
(やばい……これは絶体絶命……)
どうにかほどけないかじたばた暴れてみても、きつく縛られた縄はびくともしない。
【柊木】
「なんでこんなことにっ……」
【亘】
「どうしよう、郁哉っ……」
【柊木】
「何で俺たちを縛ってこんな……!」
【竹尾】
「何で縛ったのか教えてやろう」
【柊木】
「ぐ……っっ!」
竹尾先生は郁哉の身体を蹴飛ばしてオレの身体と距離を作る。
【亘】
「なっ……郁哉に何を……」
【竹尾】
「まずはお前からだ」
【亘】
「えっ……」
【竹尾】
「跪け」
【亘】
「はっ……!?」
【竹尾】
「跪けと言ってる」
ガン! と竹尾先生が近くにあった一斗缶を蹴飛ばす。
たぶん、薬品か何かが入っていたものだ
【亘】
「は、はい……」
オレは怯えて、手を縛られたまま膝をついて顔を上げる。
【亘】
「な、何を……」
すると竹尾先生はずいっと自分の手を差し出した。
【竹尾】
「舐めろ」
【亘】
「え……?」
【竹尾】
「いいから舐めろと言ってるんだ!」
ガラン! と一斗缶が転がった。
耳元で響く金属音がオレの恐怖をいっそう倍増させる。
【亘】
(怖い……)
オレは何が何だかわからないけれど、感じる本能的な恐怖に抗えず舌を出して先生の指先を舐めた。
【竹尾】
「違う」
【亘】
「えっ……じゃあどうすれば……」
【竹尾】
「もっと私が感じるように舐めてみろ」
【亘】
「感じる、って……」
【柊木】
「亘に何させてんだ!」
郁哉が後ろで叫ぶ。
きっと郁哉を見下ろす竹尾先生の眦が今まで見たどれよりも怖かった。
【竹尾】
「お前は黙っていろ」
【柊木】
「亘!」
竹尾先生は人差し指を立てて、オレの唇を艶めかしくなぞった。
【竹尾】
「これを私だと思って舐めるんだ」
【亘】
「それって……もしかして……」
やっと竹尾先生の意図するところがわかった。
もしかして……すごく、いやらしいことをさせようとしているんじゃないか……?
【亘】
「そんなこと、できるわけっ……」
【竹尾】
「できない? 今のお前にそんなことを言う権利はない」
そう言って竹尾先生はオレの顔に革靴を振り下ろそうとした―――そのとき。
【???】
「にゃあん」
【亘】
「ん……?」
【柊木】
「なんだ……?」
第二化学室の出入り口の方から、黒猫が入ってきた。
【竹尾】
「……お前……」
【亘】
「猫……?」
【柊木】
「こいつ……よく学園の裏庭にいるやつじゃないか……?」
郁哉と顔を見合わせ、小さな声で話す。
でも竹尾先生はそんなオレらも目に入っていないようで、視線が猫に釘付けになっている。
【竹尾】
「どうしてこんなところに……ここ、何階だと思っているんだ……!?」
そう言って竹尾先生は優しいまなざしで猫を抱き上げ、狭い額を撫でていた。
さっきまでの怖い顔が嘘みたいに。
そして、その瞬間さらに恐ろしい光景が目に入る。
【竹尾】
「お~よしよし、よしよし。いいこでちゅね~」
【亘】
「竹尾、先生……?」
竹尾先生の動物を前にした変貌ぶりに驚く。
【亘】
(動物の前ではこんななのか……!?)
【竹尾】
「よしよし……あっ」
すると猫はしゅるりと竹尾先生の腕をすり抜けて、跪くオレの方にやってきた。
【亘】
「ん……?」
【黒猫】
「にゃん……にゃにゃん、ごろにゃあん……」
猫がオレの身体にすり寄ってくる。
【柊木】
「亘、いつものあれじゃないか?」
【亘】
「そうか……!」
【亘】
(いつもの人間マタタビで、めちゃくちゃ懐かれてるんだ…)
【竹尾】
「……どういうことだ……!?」
竹尾先生は懐いているはずの猫がオレの方に行ってしまったことに身体を震わせて怒っているみたいだ。
【竹尾】
「なぜネコにゃんがお前なんかのところにっ……!」
【亘】
「あっ、オレ……その、人間マタタビ体質なんです……」
【竹尾】
「マタタビ体質? なんだそれは……」
【亘】
「こう……理由もなく動物に好かれちゃうっていうか……」
【竹尾】
「なんだその羨ましい能力は!」
【亘】
「……!」
縛られて、床に転がされてしまったオレと郁哉。
【亘】
(やばい……これは絶体絶命……)
どうにかほどけないかじたばた暴れてみても、きつく縛られた縄はびくともしない。
【柊木】
「なんでこんなことにっ……」
【亘】
「どうしよう、郁哉っ……」
【柊木】
「何で俺たちを縛ってこんな……!」
【竹尾】
「何で縛ったのか教えてやろう」
【柊木】
「ぐ……っっ!」
竹尾先生は郁哉の身体を蹴飛ばしてオレの身体と距離を作る。
【亘】
「なっ……郁哉に何を……」
【竹尾】
「まずはお前からだ」
【亘】
「えっ……」
【竹尾】
「跪け」
【亘】
「はっ……!?」
【竹尾】
「跪けと言ってる」
ガン! と竹尾先生が近くにあった一斗缶を蹴飛ばす。
たぶん、薬品か何かが入っていたものだ
【亘】
「は、はい……」
オレは怯えて、手を縛られたまま膝をついて顔を上げる。
【亘】
「な、何を……」
すると竹尾先生はずいっと自分の手を差し出した。
【竹尾】
「舐めろ」
【亘】
「え……?」
【竹尾】
「いいから舐めろと言ってるんだ!」
ガラン! と一斗缶が転がった。
耳元で響く金属音がオレの恐怖をいっそう倍増させる。
【亘】
(怖い……)
オレは何が何だかわからないけれど、感じる本能的な恐怖に抗えず舌を出して先生の指先を舐めた。
【竹尾】
「違う」
【亘】
「えっ……じゃあどうすれば……」
【竹尾】
「もっと私が感じるように舐めてみろ」
【亘】
「感じる、って……」
【柊木】
「亘に何させてんだ!」
郁哉が後ろで叫ぶ。
きっと郁哉を見下ろす竹尾先生の眦が今まで見たどれよりも怖かった。
【竹尾】
「お前は黙っていろ」
【柊木】
「亘!」
竹尾先生は人差し指を立てて、オレの唇を艶めかしくなぞった。
【竹尾】
「これを私だと思って舐めるんだ」
【亘】
「それって……もしかして……」
やっと竹尾先生の意図するところがわかった。
もしかして……すごく、いやらしいことをさせようとしているんじゃないか……?
【亘】
「そんなこと、できるわけっ……」
【竹尾】
「できない? 今のお前にそんなことを言う権利はない」
そう言って竹尾先生はオレの顔に革靴を振り下ろそうとした―――そのとき。
【???】
「にゃあん」
【亘】
「ん……?」
【柊木】
「なんだ……?」
第二化学室の出入り口の方から、黒猫が入ってきた。
【竹尾】
「……お前……」
【亘】
「猫……?」
【柊木】
「こいつ……よく学園の裏庭にいるやつじゃないか……?」
郁哉と顔を見合わせ、小さな声で話す。
でも竹尾先生はそんなオレらも目に入っていないようで、視線が猫に釘付けになっている。
【竹尾】
「どうしてこんなところに……ここ、何階だと思っているんだ……!?」
そう言って竹尾先生は優しいまなざしで猫を抱き上げ、狭い額を撫でていた。
さっきまでの怖い顔が嘘みたいに。
そして、その瞬間さらに恐ろしい光景が目に入る。
【竹尾】
「お~よしよし、よしよし。いいこでちゅね~」
【亘】
「竹尾、先生……?」
竹尾先生の動物を前にした変貌ぶりに驚く。
【亘】
(動物の前ではこんななのか……!?)
【竹尾】
「よしよし……あっ」
すると猫はしゅるりと竹尾先生の腕をすり抜けて、跪くオレの方にやってきた。
【亘】
「ん……?」
【黒猫】
「にゃん……にゃにゃん、ごろにゃあん……」
猫がオレの身体にすり寄ってくる。
【柊木】
「亘、いつものあれじゃないか?」
【亘】
「そうか……!」
【亘】
(いつもの人間マタタビで、めちゃくちゃ懐かれてるんだ…)
【竹尾】
「……どういうことだ……!?」
竹尾先生は懐いているはずの猫がオレの方に行ってしまったことに身体を震わせて怒っているみたいだ。
【竹尾】
「なぜネコにゃんがお前なんかのところにっ……!」
【亘】
「あっ、オレ……その、人間マタタビ体質なんです……」
【竹尾】
「マタタビ体質? なんだそれは……」
【亘】
「こう……理由もなく動物に好かれちゃうっていうか……」
【竹尾】
「なんだその羨ましい能力は!」
【亘】
「……!」
