[本編] 柊木 郁哉 編
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【柊木】
「なんでもないのにこんなところにいるんですか?」
【亘】
「今は打ち上げの真っ最中ですよ」
【葛貫】
「そんなこと言ったらキミたちだってそうじゃないか……」
【柊木】
「俺たち、会長に聞きたいことがあるんです」
【葛貫】
「聞きたいこと?」
【亘】
「……いいですか?」
【葛貫】
「なんだろう? 私に個人的興味を抱いてくれたことはすごーく嬉しんだけども」
【柊木】
「そういうのとはちょっと違います」
【柊木】
「……もっとまじめな話です」
【葛貫】
「……何だい?」
【亘】
「……」
【柊木】
「……」
オレと郁哉は互いに目を合わせて確認を取った。
―――生徒会長が、aドロップ密売の犯人かもしれない。
体育祭や文化祭でつけ耳カチューシャを愛好してる会長のことだ。
しかもこの間や今のあやしい行動……。
これ以上の容疑者はいない……。
【柊木】
「あの……」
【葛貫】
「ん?」
【柊木】
「会長は……aドロップをご存知ですか……?」
【亘】
「……」
【葛貫】
「aドロップ?」
【亘】
「……知らないならそれはそれで、かまわないんですけど……」
【葛貫】
「……」
訪れた沈黙。
空気が緊迫する……。
【葛貫】
「知ってるけども……それでどうするんだい?」
【柊木】
「やっぱり!」
【亘】
「じゃああなたが密売の犯人なんですね!?」
【葛貫】
「ちょ、ちょっと待ちなよキミたち」
【亘】
「えっ……!」
【柊木】
「しらばっくれないでください!」
【葛貫】
「しらばっくれるのとは違うよ」
【葛貫】
「ちょっとねえ、短絡すぎやしないかい?」
【葛貫】
「私も怒っちゃいますよ。ぷんぷん!おこおこ!」
【亘】
(うわぁ……イラッとする…)
【葛貫】
「aドロップの存在自体は知っている。校内で不法に流通している『甘い飴』のことだろう」
【亘】
「はい……」
【葛貫】
「舐めると……そう、それはそれは魅力的な効能をもたらすことも知っている」
【葛貫】
「本能丸出し、ミミにシッポのアニマル仕様になれるんだっけ?」
【柊木】
「そこまで知ってて……」
【葛貫】
「そこまで、か。逆にもう少し情報を集めたいんだけども…」
【葛貫】
「そう、知ってるだけなんだ」
【葛貫】
「私はね、けも耳愛好家の立場からああいうモノが流行るのは好ましくないと思っている」
【葛貫】
「あんなモノのために大金を払っている生徒がいるのも学園の風紀的によろしくないしね」
【亘】
「じゃあ……会長は……!」
【葛貫】
「私は生徒会長として、あっ、それからけも耳愛好家としてaドロップの密売人を探しているんだよ」
【葛貫】
「もっと言ってしまうと、一人で極秘調査をしていたってとこだね」
【葛貫】
「だからaドロップのことを知っていただけ」
【柊木】
「なんだ……」
【亘】
「そうだったんですか……!?」
【葛貫】
「キミたちがaドロップについて調べてたのも耳に入っているよ」
【柊木】
「えっ……」
【亘】
「ええっ……!?」
【葛貫】
「生徒会長の情報網をなめてもらっちゃ困るなあ」
【葛貫】
「まぁ…それもあって、劇の主役には菊崎クンを選ばせてもらったんだけどね?」
【亘】
「えええええええっ……!?」
【葛貫】
「二人組の1年生がドロップについて調べてると耳に入って心配だったからね」
【葛貫】
「自分と近い場所に置いておけば、動向も見届け易い」
【葛貫】
「何かキミたちにあった時に、直ぐに駆けつけることができる」
【亘】
「……!」
【葛貫】
「生徒を守るのが、生徒会長の使命だからね」
そう言ってこちらに向かってウインクをする会長。
そこまで考えて行動してたのか……。
【亘】
(てっきり面白いからとかそんな理由かと思ってた……)
【葛貫】
「あ、でも一番の理由はお察しの通り面白そうだからですよ?」
【亘】
「……!!!」
【柊木】
「一体何者なんだ……」
【葛貫】
「碩英学園、生徒会長です」
カリスマ生徒会長はやっぱり、只者ではないみたいだ。
ニコニコと笑っていた会長が話を続ける。
【葛貫】
「しかし…1年生なのにすごいね。なんでまた?」
【亘】
「それにはちょっと言えない理由があるんですが……」
【葛貫】
「ふうん。でも私はハズレ。残念だけど。」
【葛貫】
「……あぁ、でもこれからはお互いの捜査に協力し合えるようになれたら嬉しいな」
【柊木】
「それは俺たちもです」
【柊木】
「疑ってしまいすみませんでした」
礼儀正しく深々と頭を下げる郁哉を見て、オレも慌てて頭を下げた。
【亘】
「すみませんでした……っ」
【葛貫】
「けも耳愛好家が疑われるのは仕方ないことだよ……」
【葛貫】
「この事件が解決したらキミたちにもけも耳の素晴らしさを教えてあげるよ!」
【亘】
「いや、それは……」
【亘】
(ん?会長も耳つけるのか?タヌキが似合いそう)
【亘】
(アラさんと並んで欲しい…)
うっかり考え込んでいると、会長の長話に巻き込まれないように郁哉が慌てて口を開いた。
【柊木】
「じゃ、じゃあ俺たちおいとまします……」
【葛貫】
「私もそろそろ打ち上げに戻るよ」
【柊木】
「今、何してたんですか?」
【葛貫】
「え? スペシャルレアけも耳カチューシャの通販」
【柊木】
「なっ……」
【亘】
「ええー…」
【葛貫】
「問屋さんに入荷したらしくて、通販会社から連絡もらっちゃったんだ~」
【亘】
「そこまでの愛好家だったんですね……」
【葛貫】
「まあねっ!」
それから、オレたちは会長と一緒に打ち上げを楽しみ、盛り上がりも落ち着いた頃に寮の部屋に戻ることにした。
【柊木】
「ここにきてふりだしに戻るのかー」
【亘】
「まぁ、また頑張ってみるしかないだろ……」
【柊木】
「これからアラさんも交えて報告と作戦会議してみるか」
【亘】
「そうだね……」
【柊木】
「……ん?」
―――そのとき、オレたちの前にあやしい人影が通り過ぎるのを、オレも郁哉も見逃さなかった―――。
「なんでもないのにこんなところにいるんですか?」
【亘】
「今は打ち上げの真っ最中ですよ」
【葛貫】
「そんなこと言ったらキミたちだってそうじゃないか……」
【柊木】
「俺たち、会長に聞きたいことがあるんです」
【葛貫】
「聞きたいこと?」
【亘】
「……いいですか?」
【葛貫】
「なんだろう? 私に個人的興味を抱いてくれたことはすごーく嬉しんだけども」
【柊木】
「そういうのとはちょっと違います」
【柊木】
「……もっとまじめな話です」
【葛貫】
「……何だい?」
【亘】
「……」
【柊木】
「……」
オレと郁哉は互いに目を合わせて確認を取った。
―――生徒会長が、aドロップ密売の犯人かもしれない。
体育祭や文化祭でつけ耳カチューシャを愛好してる会長のことだ。
しかもこの間や今のあやしい行動……。
これ以上の容疑者はいない……。
【柊木】
「あの……」
【葛貫】
「ん?」
【柊木】
「会長は……aドロップをご存知ですか……?」
【亘】
「……」
【葛貫】
「aドロップ?」
【亘】
「……知らないならそれはそれで、かまわないんですけど……」
【葛貫】
「……」
訪れた沈黙。
空気が緊迫する……。
【葛貫】
「知ってるけども……それでどうするんだい?」
【柊木】
「やっぱり!」
【亘】
「じゃああなたが密売の犯人なんですね!?」
【葛貫】
「ちょ、ちょっと待ちなよキミたち」
【亘】
「えっ……!」
【柊木】
「しらばっくれないでください!」
【葛貫】
「しらばっくれるのとは違うよ」
【葛貫】
「ちょっとねえ、短絡すぎやしないかい?」
【葛貫】
「私も怒っちゃいますよ。ぷんぷん!おこおこ!」
【亘】
(うわぁ……イラッとする…)
【葛貫】
「aドロップの存在自体は知っている。校内で不法に流通している『甘い飴』のことだろう」
【亘】
「はい……」
【葛貫】
「舐めると……そう、それはそれは魅力的な効能をもたらすことも知っている」
【葛貫】
「本能丸出し、ミミにシッポのアニマル仕様になれるんだっけ?」
【柊木】
「そこまで知ってて……」
【葛貫】
「そこまで、か。逆にもう少し情報を集めたいんだけども…」
【葛貫】
「そう、知ってるだけなんだ」
【葛貫】
「私はね、けも耳愛好家の立場からああいうモノが流行るのは好ましくないと思っている」
【葛貫】
「あんなモノのために大金を払っている生徒がいるのも学園の風紀的によろしくないしね」
【亘】
「じゃあ……会長は……!」
【葛貫】
「私は生徒会長として、あっ、それからけも耳愛好家としてaドロップの密売人を探しているんだよ」
【葛貫】
「もっと言ってしまうと、一人で極秘調査をしていたってとこだね」
【葛貫】
「だからaドロップのことを知っていただけ」
【柊木】
「なんだ……」
【亘】
「そうだったんですか……!?」
【葛貫】
「キミたちがaドロップについて調べてたのも耳に入っているよ」
【柊木】
「えっ……」
【亘】
「ええっ……!?」
【葛貫】
「生徒会長の情報網をなめてもらっちゃ困るなあ」
【葛貫】
「まぁ…それもあって、劇の主役には菊崎クンを選ばせてもらったんだけどね?」
【亘】
「えええええええっ……!?」
【葛貫】
「二人組の1年生がドロップについて調べてると耳に入って心配だったからね」
【葛貫】
「自分と近い場所に置いておけば、動向も見届け易い」
【葛貫】
「何かキミたちにあった時に、直ぐに駆けつけることができる」
【亘】
「……!」
【葛貫】
「生徒を守るのが、生徒会長の使命だからね」
そう言ってこちらに向かってウインクをする会長。
そこまで考えて行動してたのか……。
【亘】
(てっきり面白いからとかそんな理由かと思ってた……)
【葛貫】
「あ、でも一番の理由はお察しの通り面白そうだからですよ?」
【亘】
「……!!!」
【柊木】
「一体何者なんだ……」
【葛貫】
「碩英学園、生徒会長です」
カリスマ生徒会長はやっぱり、只者ではないみたいだ。
ニコニコと笑っていた会長が話を続ける。
【葛貫】
「しかし…1年生なのにすごいね。なんでまた?」
【亘】
「それにはちょっと言えない理由があるんですが……」
【葛貫】
「ふうん。でも私はハズレ。残念だけど。」
【葛貫】
「……あぁ、でもこれからはお互いの捜査に協力し合えるようになれたら嬉しいな」
【柊木】
「それは俺たちもです」
【柊木】
「疑ってしまいすみませんでした」
礼儀正しく深々と頭を下げる郁哉を見て、オレも慌てて頭を下げた。
【亘】
「すみませんでした……っ」
【葛貫】
「けも耳愛好家が疑われるのは仕方ないことだよ……」
【葛貫】
「この事件が解決したらキミたちにもけも耳の素晴らしさを教えてあげるよ!」
【亘】
「いや、それは……」
【亘】
(ん?会長も耳つけるのか?タヌキが似合いそう)
【亘】
(アラさんと並んで欲しい…)
うっかり考え込んでいると、会長の長話に巻き込まれないように郁哉が慌てて口を開いた。
【柊木】
「じゃ、じゃあ俺たちおいとまします……」
【葛貫】
「私もそろそろ打ち上げに戻るよ」
【柊木】
「今、何してたんですか?」
【葛貫】
「え? スペシャルレアけも耳カチューシャの通販」
【柊木】
「なっ……」
【亘】
「ええー…」
【葛貫】
「問屋さんに入荷したらしくて、通販会社から連絡もらっちゃったんだ~」
【亘】
「そこまでの愛好家だったんですね……」
【葛貫】
「まあねっ!」
それから、オレたちは会長と一緒に打ち上げを楽しみ、盛り上がりも落ち着いた頃に寮の部屋に戻ることにした。
【柊木】
「ここにきてふりだしに戻るのかー」
【亘】
「まぁ、また頑張ってみるしかないだろ……」
【柊木】
「これからアラさんも交えて報告と作戦会議してみるか」
【亘】
「そうだね……」
【柊木】
「……ん?」
―――そのとき、オレたちの前にあやしい人影が通り過ぎるのを、オレも郁哉も見逃さなかった―――。
