[本編] 柊木 郁哉 編
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【柊木】
「そうとしか考えられないな……」
【亘】
「なんかとんでもないことになったな……」
【柊木】
「こんなときに……」
すると、またみっちゃんの先輩が遠くから聞こえた。
【三桜】
「あかーん、どこにも無いわー!」
さっきよりも声が大きくなってきてるから、こっちに来ているんだ…!
郁哉が慌てて脅迫状を鞄にしまう。
【三桜】
「ごめんな、ちょっと行かなあかんわ」
【三桜】
「つけ耳どうするか……とりあえずはこっちでも用意できるか考えてみるけども、ギリギリまで探しておいてくれるか?」
【柊木】
「あっ、そうだった……」
そう言って三桜先輩はステージの衣装チェンジ準備に行ってしまった。
【柊木】
「どうするか……つけ耳カチューシャがないとオオカミだってわからない……」
【柊木】
「大事なシーンなのに……」
【亘】
「……ん? 郁哉、なんかバッグに……」
【柊木】
「あっ……」
【亘】
「aドロップ……!」
【柊木】
「どうしてここに……?」
【亘】
「アラさんが入れてくれたのかな?」
【柊木】
「誰かが入れたとしたら、脅迫状を入れたやつが一緒にいれた可能性もあるな……」
【亘】
「確かに……!!」
【亘】
「とにかく、これで劇はうまくいくんじゃないか?」
【柊木】
「えっ、これ舐めるのか?」
【亘】
「それしかない。……あっ、オレ、もうすぐ出番……!」
【亘】
「行くね、郁哉!」
【柊木】
「えっ、ちょっ……おい……!」
【亘】
「『……あら? 誰か来たわ』」
ちょうど劇は、郁哉扮するオオカミ男になってしまった少年が、オレが演じる女の子に別れのあいさつに来たシーン。
【亘】
「『誰かしら?』」
……そこに現れた郁哉は……。
【亘】
(ミミがある!)
きっとaドロップを舐めて事なきを得たんだ!
ほっとしながら、再び劇に集中する。
【柊木】
「『キミに言わなくちゃいけないことがあるんだ』」
【亘】
「『なあに?』」
【柊木】
「『オレはオオカミに噛まれて、オオカミ男になってしまったんだ』」
【柊木】
「『だからもう、キミとは会えない』」
【亘】
「『……本当?』」
【柊木】
「『……』」
【亘】
(……あれ、郁哉……?)
次のセリフは郁哉の『ウソだよ』のはずだけど……。
【柊木】
「……イヤだ、会えないなんて耐えられない」
【亘】
「……へっ!?」
【亘】
(こんなときにアドリブ!?)
郁哉は今までそんなことしたことなかったのに……!
びっくりしていると、郁哉がさらに続けた。
【柊木】
「好きだ!」
【亘】
「えっ……!?」
【亘】
(郁哉何言ってんの!?)
【柊木】
「ずっと言わないでいようと思ってた。でも無理だ。俺はお前が好きなんだ!」
【柊木】
「このまま立ち去るなんてできない、お前を置いてなんて……ずっと隣に居たお前が、好きだ」
【柊木】
「亘……」
最後、マイクに入らない声でぼそりと呟いた声はオレにも聞こえなかった。
【亘】
「郁哉……?」
【観客】
「いいぞー!」
【観客】
「よく言ったァアア!」
劇の展開はめちゃくちゃなのに、なぜか観客は大盛り上がり。続々と立ち上がりスタンディングオベーションまで起きてしまった……なんで皆そんなノリ良いんだよ!?
【亘】
「……オレ……どうすれば……」
そのとき、会長がマイクをもってステージに現れた。
【葛貫】
「すばらしい! こんなエンディングもすばらしい!」
【葛貫】
「自分の愛を貫き通すオオカミ少年! そんなストーリもアリ!」
【葛貫】
「劇はやはり、このアドリブこそが命!」
【亘】
「はぁっ……!?」
【葛貫】
「……それでは、今年度の生徒会主催の有志劇を終わります」
【亘】
「……?」
なにがなんだかわからないまま、舞台の幕は閉じた。
割れんばかりの拍手に包まれながら……。
【亘】
「……って、あれ、郁哉!?」
気付けば郁哉がどこにも見当たらず、ステージ上にはオレと生徒会長しかいなかった。
【亘】
「郁哉!」
郁哉は空き教室までダッシュで走って逃げていってしまっていた。
【亘】
「どうしたんだよっ……郁哉っ……」
走って追いかけたせいで、ぜえはあ息が切れてしまう。
【柊木】
「忘れたのか? 俺はaドロップを舐めてるんだぞ」
【柊木】
「ステージ上で発情するわけにいかないだろっ……」
【亘】
「……!」
【柊木】
「……ここまで来てくれたってことは、助けてくれるんだよな、亘?」
【亘】
「えっ……助ける、って……」
赤い顔した郁哉を見た俺は…必殺なでなで攻撃を…。
【亘】
(冗談言うなって怒られそうだ)
【亘】
(って、冗談考えてる場合じゃない!)
【亘】
「今はボールも持ってないし……」
ただならぬ気配を感じ取って逃げようとする。
【亘】
「……!」
すると郁哉に腕を掴まれてしまう。
【柊木】
「……逃げるな」
【亘】
「えっ……」
ドキドキとうるさく心臓が脈打っている。
【柊木】
「……いいにおいがする」
郁哉はオレを抱きしめ、顔を埋めてきた。
【亘】
「な、なんだよっ……」
郁哉の吐息がかかるのがもどかしい。
【亘】
「んっ……」
首筋に犬歯が当たる。
皮膚にもう少しで穴が開いてしまいそうだ。
【亘】
「……郁、哉……?」
【柊木】
「……!」
はっと我に返った郁哉がバッとオレの身体から離れる。
【柊木】
「トイレ行ってくる!」
【亘】
「郁哉!?」
そう言って郁哉はまた走って逃げて行ってしまった。
【亘】
(なんだよ、郁哉っ……)
本当に食べられるかと思った―――。
こんなにドキドキしたのは初めてだった。
しかも、抱きしめられたとき……郁哉の、その……何か硬いものが当たっていたような……!?
【亘】
「なっ……まさかな!」
あれは郁哉の……高ぶった……!?
まさかな、と思いながらオレは首をぶんぶん振って忘れることにする。
【亘】
(そんな、まさかな……実際そうだったら……)
【亘】
(少し、怖い……)
【亘】
(男同士だぞ? 発情期とはいえ……まさか……)
なんだか身体がずっと熱かった―――。
「そうとしか考えられないな……」
【亘】
「なんかとんでもないことになったな……」
【柊木】
「こんなときに……」
すると、またみっちゃんの先輩が遠くから聞こえた。
【三桜】
「あかーん、どこにも無いわー!」
さっきよりも声が大きくなってきてるから、こっちに来ているんだ…!
郁哉が慌てて脅迫状を鞄にしまう。
【三桜】
「ごめんな、ちょっと行かなあかんわ」
【三桜】
「つけ耳どうするか……とりあえずはこっちでも用意できるか考えてみるけども、ギリギリまで探しておいてくれるか?」
【柊木】
「あっ、そうだった……」
そう言って三桜先輩はステージの衣装チェンジ準備に行ってしまった。
【柊木】
「どうするか……つけ耳カチューシャがないとオオカミだってわからない……」
【柊木】
「大事なシーンなのに……」
【亘】
「……ん? 郁哉、なんかバッグに……」
【柊木】
「あっ……」
【亘】
「aドロップ……!」
【柊木】
「どうしてここに……?」
【亘】
「アラさんが入れてくれたのかな?」
【柊木】
「誰かが入れたとしたら、脅迫状を入れたやつが一緒にいれた可能性もあるな……」
【亘】
「確かに……!!」
【亘】
「とにかく、これで劇はうまくいくんじゃないか?」
【柊木】
「えっ、これ舐めるのか?」
【亘】
「それしかない。……あっ、オレ、もうすぐ出番……!」
【亘】
「行くね、郁哉!」
【柊木】
「えっ、ちょっ……おい……!」
【亘】
「『……あら? 誰か来たわ』」
ちょうど劇は、郁哉扮するオオカミ男になってしまった少年が、オレが演じる女の子に別れのあいさつに来たシーン。
【亘】
「『誰かしら?』」
……そこに現れた郁哉は……。
【亘】
(ミミがある!)
きっとaドロップを舐めて事なきを得たんだ!
ほっとしながら、再び劇に集中する。
【柊木】
「『キミに言わなくちゃいけないことがあるんだ』」
【亘】
「『なあに?』」
【柊木】
「『オレはオオカミに噛まれて、オオカミ男になってしまったんだ』」
【柊木】
「『だからもう、キミとは会えない』」
【亘】
「『……本当?』」
【柊木】
「『……』」
【亘】
(……あれ、郁哉……?)
次のセリフは郁哉の『ウソだよ』のはずだけど……。
【柊木】
「……イヤだ、会えないなんて耐えられない」
【亘】
「……へっ!?」
【亘】
(こんなときにアドリブ!?)
郁哉は今までそんなことしたことなかったのに……!
びっくりしていると、郁哉がさらに続けた。
【柊木】
「好きだ!」
【亘】
「えっ……!?」
【亘】
(郁哉何言ってんの!?)
【柊木】
「ずっと言わないでいようと思ってた。でも無理だ。俺はお前が好きなんだ!」
【柊木】
「このまま立ち去るなんてできない、お前を置いてなんて……ずっと隣に居たお前が、好きだ」
【柊木】
「亘……」
最後、マイクに入らない声でぼそりと呟いた声はオレにも聞こえなかった。
【亘】
「郁哉……?」
【観客】
「いいぞー!」
【観客】
「よく言ったァアア!」
劇の展開はめちゃくちゃなのに、なぜか観客は大盛り上がり。続々と立ち上がりスタンディングオベーションまで起きてしまった……なんで皆そんなノリ良いんだよ!?
【亘】
「……オレ……どうすれば……」
そのとき、会長がマイクをもってステージに現れた。
【葛貫】
「すばらしい! こんなエンディングもすばらしい!」
【葛貫】
「自分の愛を貫き通すオオカミ少年! そんなストーリもアリ!」
【葛貫】
「劇はやはり、このアドリブこそが命!」
【亘】
「はぁっ……!?」
【葛貫】
「……それでは、今年度の生徒会主催の有志劇を終わります」
【亘】
「……?」
なにがなんだかわからないまま、舞台の幕は閉じた。
割れんばかりの拍手に包まれながら……。
【亘】
「……って、あれ、郁哉!?」
気付けば郁哉がどこにも見当たらず、ステージ上にはオレと生徒会長しかいなかった。
【亘】
「郁哉!」
郁哉は空き教室までダッシュで走って逃げていってしまっていた。
【亘】
「どうしたんだよっ……郁哉っ……」
走って追いかけたせいで、ぜえはあ息が切れてしまう。
【柊木】
「忘れたのか? 俺はaドロップを舐めてるんだぞ」
【柊木】
「ステージ上で発情するわけにいかないだろっ……」
【亘】
「……!」
【柊木】
「……ここまで来てくれたってことは、助けてくれるんだよな、亘?」
【亘】
「えっ……助ける、って……」
赤い顔した郁哉を見た俺は…必殺なでなで攻撃を…。
【亘】
(冗談言うなって怒られそうだ)
【亘】
(って、冗談考えてる場合じゃない!)
【亘】
「今はボールも持ってないし……」
ただならぬ気配を感じ取って逃げようとする。
【亘】
「……!」
すると郁哉に腕を掴まれてしまう。
【柊木】
「……逃げるな」
【亘】
「えっ……」
ドキドキとうるさく心臓が脈打っている。
【柊木】
「……いいにおいがする」
郁哉はオレを抱きしめ、顔を埋めてきた。
【亘】
「な、なんだよっ……」
郁哉の吐息がかかるのがもどかしい。
【亘】
「んっ……」
首筋に犬歯が当たる。
皮膚にもう少しで穴が開いてしまいそうだ。
【亘】
「……郁、哉……?」
【柊木】
「……!」
はっと我に返った郁哉がバッとオレの身体から離れる。
【柊木】
「トイレ行ってくる!」
【亘】
「郁哉!?」
そう言って郁哉はまた走って逃げて行ってしまった。
【亘】
(なんだよ、郁哉っ……)
本当に食べられるかと思った―――。
こんなにドキドキしたのは初めてだった。
しかも、抱きしめられたとき……郁哉の、その……何か硬いものが当たっていたような……!?
【亘】
「なっ……まさかな!」
あれは郁哉の……高ぶった……!?
まさかな、と思いながらオレは首をぶんぶん振って忘れることにする。
【亘】
(そんな、まさかな……実際そうだったら……)
【亘】
(少し、怖い……)
【亘】
(男同士だぞ? 発情期とはいえ……まさか……)
なんだか身体がずっと熱かった―――。
