[本編] 柊木 郁哉 編
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なんとなくブラブラしていただけなのに、思ったよりも時間が経ってしまった。
劇が始まる前に、色々と準備があるので早く集まらなくてはいけないのだ。
【柊木】
「向かおう」
オレたちは劇の楽屋としている教室に向かった。
【三桜】
「うんうん…流石ぼくが見立てただけあるわ」
【柊木】
「……!」
本番前、衣装に着替えたら何故か上がった歓声。
【亘】
「な、なんだよっ、お前らジロジロ見るなっ……!」
【亘】
「最初着たときは皆して散々笑ってたくせに……!」
【柊木】
「見慣れてくると可愛く見えるぞ……うん……」
【亘】
「嬉しくないっての!!」
そう……オレの役は女の子……。
俺の衣装は当然、女装……。
衣装合わせの後にも何回か着たけど、慣れる訳ないって……。
うう、スースーする……。
【葛貫】
「……うんうん!」
【亘】
「会長……?」
【葛貫】
「やっぱりやっぱりカワイイッ! さすが私の見込んだ主演……!」
【葛貫】
「これで今年の有志劇も成功間違いなし!」
【亘】
「そ、そうですか……」
会長は丸めた台本を持ちながらまだうんうん頷いている。
【亘】
(っていうか改めて……これでステージに立つのかよっ……)
オレだって健全な高校生男子。
女装なんて……女装なんて……そんな趣味ないって!
【亘】
(似合うとか言われても複雑だっつーの。見慣れてきただけだろ!)
【柊木】
「……っつーか俺のオオカミ姿もなぁ……」
【亘】
「そうか、お父さんが来るかもしれないんだっけ?」
【柊木】
「その話はやめろっ……」
【亘】
「てか、郁哉オオカミの耳は?」
【柊木】
「ステージに上がる直前につけることにしてる……」
【葛貫】
「校内に掲示してある劇のポスターには郁哉くんの名前がしっかり書いてありますからね」
【柊木】
「なっ……」
【亘】
「……劇のこと、たぶんバレちゃったな…」
【柊木】
「なんでっ……」
―――そうこうしているうちに、開演時間を迎え……生徒会長のオリジナル劇は幕を開けた。
【亘】
(えっと……次の出番は……)
舞台袖にひっこんで、台本を確認する。
やっぱり本番はあれだけ練習していてもバタバタしてしまう。
でも演技は、今までで一番よく出来た……ような気がしていた。
【亘】
(そうだ、これから村人たちが相談するシーン…)
【亘】
(やっと裏で一息つける…)
【柊木】
「えぇっ!?」
【亘】
「……ん?」
そのとき、ステージ裏から郁哉の声が聞こえた。
【亘】
「どうしたんですか?」
裏方にいる先輩たちのところに駆け寄る。
【三桜】
「大変なことになってん……」
【亘】
「一体何が?」
いつもにこにこしてるみっちゃん先輩の顔が険しくなっているのを見て、ただ事では無いと悟った。
【柊木】
「俺のつけ耳がなくなったんだ」
【亘】
「えっ……!?」
郁哉はオオカミ少年からオオカミになる役どころ。
オオカミのつけ耳カチューシャは衣装でも大事なパーツ……。
【三桜】
「なくなるわけないんやけど……」
みっちゃん先輩はまた別のところを探しに行った。
【柊木】
「どうしてこんな大事なときにっ……」
【亘】
「落ち着いて、もう1回ちゃんと探してみようよ」
【柊木】
「……ああ。俺も出番までまだあるしな」
出番のない出演者と裏方で、郁哉のつけ耳カチューシャ大捜索が始まった。
【柊木】
「……何だこれ……!」
【亘】
「郁哉?」
【三桜】
「つけ耳あったんかー?」
みっちゃん先輩が遠くから問いかける。
【柊木】
「いや、ありませんでした!」
みっちゃん先輩の方を振り向いて郁哉が両腕で×マークを作る。……そして、こちらに向き直ると呆然としながら鞄の中を覗いていた。
【柊木】
「なんで、俺のバッグにこんな……」
【亘】
「郁哉、つけ耳見付かったのか?」
【柊木】
「いや……そうじゃないんだけど……これ……」
【柊木】
「……!!」
【亘】
「どうした、郁哉?」
バッグの中に顔を覗き込ませる。
【亘】
「って、これ……!!」
郁哉のバッグの裏には、何かメッセージのようなものがついていた。
『aドロップにかかわるな』
【亘】
「これは……」
【亘】
「オレたちの捜査がバレて……?」
【柊木】
「でもおかしいよな。オレたちそんなに目立った捜査、今まで何もしてない……」
体育祭のときの侵入者騒動ぐらいだ。
でもあれだってオレたち以外に見ていたヤツはいない……。
それに、あの時はたまたまaドロップを口にした郁哉がいただけで、捜査してるなんてわかるはずがないのに……。
【亘】
「あのときのヘビ男が密売人にチクったんじゃないか?」
劇が始まる前に、色々と準備があるので早く集まらなくてはいけないのだ。
【柊木】
「向かおう」
オレたちは劇の楽屋としている教室に向かった。
【三桜】
「うんうん…流石ぼくが見立てただけあるわ」
【柊木】
「……!」
本番前、衣装に着替えたら何故か上がった歓声。
【亘】
「な、なんだよっ、お前らジロジロ見るなっ……!」
【亘】
「最初着たときは皆して散々笑ってたくせに……!」
【柊木】
「見慣れてくると可愛く見えるぞ……うん……」
【亘】
「嬉しくないっての!!」
そう……オレの役は女の子……。
俺の衣装は当然、女装……。
衣装合わせの後にも何回か着たけど、慣れる訳ないって……。
うう、スースーする……。
【葛貫】
「……うんうん!」
【亘】
「会長……?」
【葛貫】
「やっぱりやっぱりカワイイッ! さすが私の見込んだ主演……!」
【葛貫】
「これで今年の有志劇も成功間違いなし!」
【亘】
「そ、そうですか……」
会長は丸めた台本を持ちながらまだうんうん頷いている。
【亘】
(っていうか改めて……これでステージに立つのかよっ……)
オレだって健全な高校生男子。
女装なんて……女装なんて……そんな趣味ないって!
【亘】
(似合うとか言われても複雑だっつーの。見慣れてきただけだろ!)
【柊木】
「……っつーか俺のオオカミ姿もなぁ……」
【亘】
「そうか、お父さんが来るかもしれないんだっけ?」
【柊木】
「その話はやめろっ……」
【亘】
「てか、郁哉オオカミの耳は?」
【柊木】
「ステージに上がる直前につけることにしてる……」
【葛貫】
「校内に掲示してある劇のポスターには郁哉くんの名前がしっかり書いてありますからね」
【柊木】
「なっ……」
【亘】
「……劇のこと、たぶんバレちゃったな…」
【柊木】
「なんでっ……」
―――そうこうしているうちに、開演時間を迎え……生徒会長のオリジナル劇は幕を開けた。
【亘】
(えっと……次の出番は……)
舞台袖にひっこんで、台本を確認する。
やっぱり本番はあれだけ練習していてもバタバタしてしまう。
でも演技は、今までで一番よく出来た……ような気がしていた。
【亘】
(そうだ、これから村人たちが相談するシーン…)
【亘】
(やっと裏で一息つける…)
【柊木】
「えぇっ!?」
【亘】
「……ん?」
そのとき、ステージ裏から郁哉の声が聞こえた。
【亘】
「どうしたんですか?」
裏方にいる先輩たちのところに駆け寄る。
【三桜】
「大変なことになってん……」
【亘】
「一体何が?」
いつもにこにこしてるみっちゃん先輩の顔が険しくなっているのを見て、ただ事では無いと悟った。
【柊木】
「俺のつけ耳がなくなったんだ」
【亘】
「えっ……!?」
郁哉はオオカミ少年からオオカミになる役どころ。
オオカミのつけ耳カチューシャは衣装でも大事なパーツ……。
【三桜】
「なくなるわけないんやけど……」
みっちゃん先輩はまた別のところを探しに行った。
【柊木】
「どうしてこんな大事なときにっ……」
【亘】
「落ち着いて、もう1回ちゃんと探してみようよ」
【柊木】
「……ああ。俺も出番までまだあるしな」
出番のない出演者と裏方で、郁哉のつけ耳カチューシャ大捜索が始まった。
【柊木】
「……何だこれ……!」
【亘】
「郁哉?」
【三桜】
「つけ耳あったんかー?」
みっちゃん先輩が遠くから問いかける。
【柊木】
「いや、ありませんでした!」
みっちゃん先輩の方を振り向いて郁哉が両腕で×マークを作る。……そして、こちらに向き直ると呆然としながら鞄の中を覗いていた。
【柊木】
「なんで、俺のバッグにこんな……」
【亘】
「郁哉、つけ耳見付かったのか?」
【柊木】
「いや……そうじゃないんだけど……これ……」
【柊木】
「……!!」
【亘】
「どうした、郁哉?」
バッグの中に顔を覗き込ませる。
【亘】
「って、これ……!!」
郁哉のバッグの裏には、何かメッセージのようなものがついていた。
『aドロップにかかわるな』
【亘】
「これは……」
【亘】
「オレたちの捜査がバレて……?」
【柊木】
「でもおかしいよな。オレたちそんなに目立った捜査、今まで何もしてない……」
体育祭のときの侵入者騒動ぐらいだ。
でもあれだってオレたち以外に見ていたヤツはいない……。
それに、あの時はたまたまaドロップを口にした郁哉がいただけで、捜査してるなんてわかるはずがないのに……。
【亘】
「あのときのヘビ男が密売人にチクったんじゃないか?」
