[本編] 柊木 郁哉 編
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―――放課後の劇の練習は決して楽なものではなかった。
演劇なんてやったこともなかったし、役柄も役柄だったし……。
でも、それも全部今日のため。
いよいよ文化祭当日。
クラスの展示はなあなあだし、オレはもう、劇のことしか頭になかった。
【亘】
「緊張するなー……」
【柊木】
「……っはぁ~……」
【亘】
「どうしたの、郁哉? ため息なんかついて」
【柊木】
「今日、親父と弟が来るんだよ……」
【亘】
「へえ、いいじゃん!」
【柊木】
「いいじゃんってお前、あの劇見られるかもしれないんだぞ!?」
【柊木】
「家族には劇のこと伝えてないけど、あの会長のことだ…」
【柊木】
「絶対派手に宣伝する気がする…」
はぁあああ、と深いため息をつく郁哉。
そうは言うけど。
【亘】
「郁哉はオオカミだから見られても問題なくない? オレの方がよっぽど……」
【柊木】
「嫌だ。来るかどうかはわからないが……」
【柊木】
「頼む! もし来たとしてもクラス展示だけ見て帰ってくれ……」
【亘】
「そんなのもったいないじゃん」
【亘】
(そういえば郁哉は家族とあまり上手くいってないんだっけ…)
会っても口論になってばかりだ…と言っていたことを思い出した。
オレは、両親が居なくて悩んだ居たけど、居たら居たで悩むこともあるのだろう。
【亘】
(でもそれって…悲しいことだよな)
【亘】
(せっかくの家族なのに…)
【亘】
(今度、郁哉と話してみようかな…)
ぼんやりと考えているとソウがやってきた。
【萩山】
「亘! 郁哉!」
【亘】
「ソウ! どうしたの?」
【萩山】
「劇は午後からだろ、午前中は出店を見て回ろうぜ」
【柊木】
「いいな」
【亘】
「うん、行く行くー!」
【亘】
「わっ、たこ焼き屋とかあるんだ。いいな~」
【亘】
「オレたちもああいうのやりたかったよ……」
【萩山】
「あっちには射的があるみたいだ」
【亘】
「……って、何アレ……」
ソウは射的の景品を見て呆然としている。
【亘】
「何あの景品……えっ、宝石……!?」
【萩山】
「向こうは限定モノの腕時計だぜ」
【萩山】
「っつーか、あっちのクラス、ビーフカレーやってるけど……」
【萩山】
「最高級A5ランクの霜降り和牛使用! ってカレーなのにもったいねえ!」
【亘】
「さすがお金持ちが集まるだけある……」
【萩山】
「馬鹿だなー……見た目は普通の屋台のくせに……」
そのとき、すれ違いざまに違うクラスの男子たちが会話しているのが聞こえた。
【男子1】
「っつーか隣の分校から女子来てるよな! カワイイ子いるかなー?」
【男子2】
「男子校の俺たちは文化祭で彼女作るしかないもんなー」
【男子1】
「今日張り切っていつもより髪盛ってきたんだよね」
【男子2】
「マジで? 気合入ってんなー」
【男子2】
「あー! 彼女欲しー!!」
【亘】
(彼女、か……)
どうやら彼らは文化祭をきっかけに彼女を作ろうと頑張っているらしい。
【亘】
(オレは……そういうのは全然……)
そりゃ彼女は居たらいいにきまってる。
でも─
だからと言って、今は男友達とつるんでる方が楽しいというか……
中学三年間男子校で過ごしてしまうと、女の子と歩いている自分の姿が想像できない。
か、悲し過ぎるけど…
【亘】
(我ながら…こんな考えの自分はまだまだガキなんだろうなぁ…)
そんなやつを女の子が相手してくれんのかな?
【亘】
「……」
そう思いながらちらりと郁哉の顔を見る。
【亘】
(郁哉はモテるんだろうな……)
【亘】
(頭良いし、スポーツできるし、男のオレから見てもかっこいいと思う)
【亘】
(郁哉は文化祭で彼女作ろうとか、考えてるのかな……)
”……そのうち、オレと郁哉の関係も変わるのかもしれないし、な―――。”
【亘】
「っ…」
この間ソウに打ち明けられないかアラさんに聞いた日に考えたことを思い出してしまった。
そして、屋上でソウと話したことも。
【萩山】
「……いつまでも3人仲良くなんてできるワケねーじゃん」
【亘】
(本当に、そうなのかな……)
【亘】
「………」
【萩山】
「しっかし、出店が無駄に豪華だってことはよくわかったけど、うちのクラスは絵の展示だもんなー」
【萩山】
「……亘?」
【亘】
「っ、ごめん。ぼうっとしてた」
やばい、ぼうっとしてしまっていた。
ソウに声をかけられて慌てて答える。
【亘】
「せっかくの文化祭なんだから、オレたちも屋台とかやりたかったよな」
【萩山】
「つまんねーよ、マジで」
【萩山】
「……って、あ。もうすぐ時間か?」
【柊木】
「そうだな、もうこんな時間だ」
演劇なんてやったこともなかったし、役柄も役柄だったし……。
でも、それも全部今日のため。
いよいよ文化祭当日。
クラスの展示はなあなあだし、オレはもう、劇のことしか頭になかった。
【亘】
「緊張するなー……」
【柊木】
「……っはぁ~……」
【亘】
「どうしたの、郁哉? ため息なんかついて」
【柊木】
「今日、親父と弟が来るんだよ……」
【亘】
「へえ、いいじゃん!」
【柊木】
「いいじゃんってお前、あの劇見られるかもしれないんだぞ!?」
【柊木】
「家族には劇のこと伝えてないけど、あの会長のことだ…」
【柊木】
「絶対派手に宣伝する気がする…」
はぁあああ、と深いため息をつく郁哉。
そうは言うけど。
【亘】
「郁哉はオオカミだから見られても問題なくない? オレの方がよっぽど……」
【柊木】
「嫌だ。来るかどうかはわからないが……」
【柊木】
「頼む! もし来たとしてもクラス展示だけ見て帰ってくれ……」
【亘】
「そんなのもったいないじゃん」
【亘】
(そういえば郁哉は家族とあまり上手くいってないんだっけ…)
会っても口論になってばかりだ…と言っていたことを思い出した。
オレは、両親が居なくて悩んだ居たけど、居たら居たで悩むこともあるのだろう。
【亘】
(でもそれって…悲しいことだよな)
【亘】
(せっかくの家族なのに…)
【亘】
(今度、郁哉と話してみようかな…)
ぼんやりと考えているとソウがやってきた。
【萩山】
「亘! 郁哉!」
【亘】
「ソウ! どうしたの?」
【萩山】
「劇は午後からだろ、午前中は出店を見て回ろうぜ」
【柊木】
「いいな」
【亘】
「うん、行く行くー!」
【亘】
「わっ、たこ焼き屋とかあるんだ。いいな~」
【亘】
「オレたちもああいうのやりたかったよ……」
【萩山】
「あっちには射的があるみたいだ」
【亘】
「……って、何アレ……」
ソウは射的の景品を見て呆然としている。
【亘】
「何あの景品……えっ、宝石……!?」
【萩山】
「向こうは限定モノの腕時計だぜ」
【萩山】
「っつーか、あっちのクラス、ビーフカレーやってるけど……」
【萩山】
「最高級A5ランクの霜降り和牛使用! ってカレーなのにもったいねえ!」
【亘】
「さすがお金持ちが集まるだけある……」
【萩山】
「馬鹿だなー……見た目は普通の屋台のくせに……」
そのとき、すれ違いざまに違うクラスの男子たちが会話しているのが聞こえた。
【男子1】
「っつーか隣の分校から女子来てるよな! カワイイ子いるかなー?」
【男子2】
「男子校の俺たちは文化祭で彼女作るしかないもんなー」
【男子1】
「今日張り切っていつもより髪盛ってきたんだよね」
【男子2】
「マジで? 気合入ってんなー」
【男子2】
「あー! 彼女欲しー!!」
【亘】
(彼女、か……)
どうやら彼らは文化祭をきっかけに彼女を作ろうと頑張っているらしい。
【亘】
(オレは……そういうのは全然……)
そりゃ彼女は居たらいいにきまってる。
でも─
だからと言って、今は男友達とつるんでる方が楽しいというか……
中学三年間男子校で過ごしてしまうと、女の子と歩いている自分の姿が想像できない。
か、悲し過ぎるけど…
【亘】
(我ながら…こんな考えの自分はまだまだガキなんだろうなぁ…)
そんなやつを女の子が相手してくれんのかな?
【亘】
「……」
そう思いながらちらりと郁哉の顔を見る。
【亘】
(郁哉はモテるんだろうな……)
【亘】
(頭良いし、スポーツできるし、男のオレから見てもかっこいいと思う)
【亘】
(郁哉は文化祭で彼女作ろうとか、考えてるのかな……)
”……そのうち、オレと郁哉の関係も変わるのかもしれないし、な―――。”
【亘】
「っ…」
この間ソウに打ち明けられないかアラさんに聞いた日に考えたことを思い出してしまった。
そして、屋上でソウと話したことも。
【萩山】
「……いつまでも3人仲良くなんてできるワケねーじゃん」
【亘】
(本当に、そうなのかな……)
【亘】
「………」
【萩山】
「しっかし、出店が無駄に豪華だってことはよくわかったけど、うちのクラスは絵の展示だもんなー」
【萩山】
「……亘?」
【亘】
「っ、ごめん。ぼうっとしてた」
やばい、ぼうっとしてしまっていた。
ソウに声をかけられて慌てて答える。
【亘】
「せっかくの文化祭なんだから、オレたちも屋台とかやりたかったよな」
【萩山】
「つまんねーよ、マジで」
【萩山】
「……って、あ。もうすぐ時間か?」
【柊木】
「そうだな、もうこんな時間だ」
