[本編] 柊木 郁哉 編
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【亘】
「はぁ…………」
その手にある、きっとオレが着なくてはいけない衣装を見てため息が止まらなかった。
しぶしぶと、衣装を手に取って着替えはじめる。
【亘】
「なんでオレがこんな格好……」
【萩山】
「ぷっ…カワイイじゃん、亘!」
にやにやとしたソウが、オレにくっついてくる。
【亘】
「やめろよ、ソウ……」
【亘】
「オレだってわかってる、面白いってこと…」
なんだよこの取ってつけたようなおさげは!!!
【亘】
(元々背が人よりすこーーーし小さいぐらいで、女装が似合うわけないんだよ…)
【亘】
(顔だってお前らみたいにすっげー整ってるわけでもないし…っ)
【亘】
(………)
【亘】
(やめやめ、卑屈になったところでどうすんだ)
鏡を見ていたらアホくさくなってきた。
恥ずかしいと思うから余計面白くなってくるんだ。
きっとそうだ。
【萩山】
「いや、でも見慣れてくると結構カワイー…」
【亘】
「ん?今ソウ何か言ったか?」
しかめ面のまま鏡とにらめっこしていたおかげで、後ろでソウが何か言ったのを気づけなかった。
【柊木】
「おい、ソウ!」
【萩山】
「なんだよー、郁哉も似合ってるぜ、オオカミ」
【萩山】
「その…村人の格好も…ぷぷ」
童話が元ということで、かわいらしい衣装が二人には用意された。
先に二人だけ衣装を着せられていることが尚更恥ずかしい。
【亘】
「オオカミ……」
【柊木】
「っ……」
【亘】
(郁哉……aドロップ舐めたときと似てる……)
思ったことは同じだったようで、郁哉は顔を赤らめて目を逸らした。
【亘】
(aドロップを舐めたときは大体何かと接近することが多かったし…)
【亘】
(偶然だけど……なんか……)
【柊木】
「……あんまりジロジロ見んな、亘」
【亘】
「みっ、見てないしっ……」
つられてオレの顔も赤い気がする。
変な雰囲気になるのが嫌で、俺はスカートを摘んで上げて見せた。
【亘】
「見てよ、オレの女装なんてもっと笑えるって」
【柊木】
「いや、普通に可愛…」
【亘】
「え?今何か不気味な言葉が聞こえた気が…」
【柊木】
「何も言ってない」
【亘】
「いや、今可愛…」
【柊木】
「言ってない!!」
今にも「ふーっ」と唸りそうな郁哉の顔を見ていたら、なんだか面白くなってきてしまった。
【亘】
「ぷっ…はは、何もそんなムキにならなくても…っ」
【柊木】
「亘……」
【亘】
「ほらほら、怒ると色男が台無しだぞ?」
【柊木】
「俺をからかうなんていい度胸じゃないか……」
【亘】
(あ、ヤバ……)
その後、オレはというと照れギレされた郁哉に追いかけられ、そこにソウが追いかけてきて…
面白がった二年生コンビが混ざり、生徒会長まで乱入し…、皆で雨宮に怒られたという。
説教が終わりしびれた足が治るのを待ちつつ、改めて劇の打ち合わせに入ったのだった。
【葛貫】
「うんうん。よきかなよきかな~」
最初から前途多難な気がするのだが…生徒会室の中、会長は満足そうに微笑んでいた。
【亘】
「やっと終わった……」
【柊木】
「帰るか、亘」
【亘】
「うん」
演劇なんて初めてだ。
あんな調子だからどんな練習かと思ったけれど、結構スパルタで体力を使う。
オレと郁哉は主役だから、二人で居残り練習までさせられていた。
【柊木】
「……なぁ、亘」
【亘】
「んー、何? 郁哉……」
【柊木】
「あれ、見ろよ」
【亘】
「あれって……あ!」
校門のところに、さっき分かれたばかりの会長が立っている。
どうやら誰かと電話をしているようだ……。
郁哉と二人で顔を見直し、頷くとバレないように少し近づいてみる。
何やら険しい顔がしているのが見えてきた。
物陰に隠れてこっそりと会話の内容が聞こえないか聞き耳を立てる。
【葛貫】
「はい……はい……」
【葛貫】
「……あっ、本当ですか。買ってくださるんですね。じゃあ明日、昼休みに」
【柊木】
「……なんだ、あれ……」
【柊木】
「……あやしくないか?」
【亘】
「あやしい……」
会話の内容もあやしいし、こっそりあんな風に話している生徒会長もめずらしい。
【亘】
(ていうか普通に喋れるんじゃん!いつもハイテンションなわけでもないのか…)
【亘】
(それにしても…)
【亘】
「買う、って……まさか……!?オレたちへの差し入れ!?」
【柊木】
「そうだといいけどな…」
【柊木】
「そうじゃなくて…」
【柊木】
「……aドロップの可能性、あるよな」
【亘】
「そうか……!」
【亘】
「今のこっそりした様子だと可能性もあるよね…」
【柊木】
「情報がつかめてない今、少しでも可能性があったら調べてみた方がいいだろうし…」
こんなところで、まさかのヒントに巡り合えるとは―――!
【柊木】
「明日から練習のとき、よくチェックしてみよう」
【亘】
「うん……!」
まさか……生徒会長が密売の犯人なのか……!?
「はぁ…………」
その手にある、きっとオレが着なくてはいけない衣装を見てため息が止まらなかった。
しぶしぶと、衣装を手に取って着替えはじめる。
【亘】
「なんでオレがこんな格好……」
【萩山】
「ぷっ…カワイイじゃん、亘!」
にやにやとしたソウが、オレにくっついてくる。
【亘】
「やめろよ、ソウ……」
【亘】
「オレだってわかってる、面白いってこと…」
なんだよこの取ってつけたようなおさげは!!!
【亘】
(元々背が人よりすこーーーし小さいぐらいで、女装が似合うわけないんだよ…)
【亘】
(顔だってお前らみたいにすっげー整ってるわけでもないし…っ)
【亘】
(………)
【亘】
(やめやめ、卑屈になったところでどうすんだ)
鏡を見ていたらアホくさくなってきた。
恥ずかしいと思うから余計面白くなってくるんだ。
きっとそうだ。
【萩山】
「いや、でも見慣れてくると結構カワイー…」
【亘】
「ん?今ソウ何か言ったか?」
しかめ面のまま鏡とにらめっこしていたおかげで、後ろでソウが何か言ったのを気づけなかった。
【柊木】
「おい、ソウ!」
【萩山】
「なんだよー、郁哉も似合ってるぜ、オオカミ」
【萩山】
「その…村人の格好も…ぷぷ」
童話が元ということで、かわいらしい衣装が二人には用意された。
先に二人だけ衣装を着せられていることが尚更恥ずかしい。
【亘】
「オオカミ……」
【柊木】
「っ……」
【亘】
(郁哉……aドロップ舐めたときと似てる……)
思ったことは同じだったようで、郁哉は顔を赤らめて目を逸らした。
【亘】
(aドロップを舐めたときは大体何かと接近することが多かったし…)
【亘】
(偶然だけど……なんか……)
【柊木】
「……あんまりジロジロ見んな、亘」
【亘】
「みっ、見てないしっ……」
つられてオレの顔も赤い気がする。
変な雰囲気になるのが嫌で、俺はスカートを摘んで上げて見せた。
【亘】
「見てよ、オレの女装なんてもっと笑えるって」
【柊木】
「いや、普通に可愛…」
【亘】
「え?今何か不気味な言葉が聞こえた気が…」
【柊木】
「何も言ってない」
【亘】
「いや、今可愛…」
【柊木】
「言ってない!!」
今にも「ふーっ」と唸りそうな郁哉の顔を見ていたら、なんだか面白くなってきてしまった。
【亘】
「ぷっ…はは、何もそんなムキにならなくても…っ」
【柊木】
「亘……」
【亘】
「ほらほら、怒ると色男が台無しだぞ?」
【柊木】
「俺をからかうなんていい度胸じゃないか……」
【亘】
(あ、ヤバ……)
その後、オレはというと照れギレされた郁哉に追いかけられ、そこにソウが追いかけてきて…
面白がった二年生コンビが混ざり、生徒会長まで乱入し…、皆で雨宮に怒られたという。
説教が終わりしびれた足が治るのを待ちつつ、改めて劇の打ち合わせに入ったのだった。
【葛貫】
「うんうん。よきかなよきかな~」
最初から前途多難な気がするのだが…生徒会室の中、会長は満足そうに微笑んでいた。
【亘】
「やっと終わった……」
【柊木】
「帰るか、亘」
【亘】
「うん」
演劇なんて初めてだ。
あんな調子だからどんな練習かと思ったけれど、結構スパルタで体力を使う。
オレと郁哉は主役だから、二人で居残り練習までさせられていた。
【柊木】
「……なぁ、亘」
【亘】
「んー、何? 郁哉……」
【柊木】
「あれ、見ろよ」
【亘】
「あれって……あ!」
校門のところに、さっき分かれたばかりの会長が立っている。
どうやら誰かと電話をしているようだ……。
郁哉と二人で顔を見直し、頷くとバレないように少し近づいてみる。
何やら険しい顔がしているのが見えてきた。
物陰に隠れてこっそりと会話の内容が聞こえないか聞き耳を立てる。
【葛貫】
「はい……はい……」
【葛貫】
「……あっ、本当ですか。買ってくださるんですね。じゃあ明日、昼休みに」
【柊木】
「……なんだ、あれ……」
【柊木】
「……あやしくないか?」
【亘】
「あやしい……」
会話の内容もあやしいし、こっそりあんな風に話している生徒会長もめずらしい。
【亘】
(ていうか普通に喋れるんじゃん!いつもハイテンションなわけでもないのか…)
【亘】
(それにしても…)
【亘】
「買う、って……まさか……!?オレたちへの差し入れ!?」
【柊木】
「そうだといいけどな…」
【柊木】
「そうじゃなくて…」
【柊木】
「……aドロップの可能性、あるよな」
【亘】
「そうか……!」
【亘】
「今のこっそりした様子だと可能性もあるよね…」
【柊木】
「情報がつかめてない今、少しでも可能性があったら調べてみた方がいいだろうし…」
こんなところで、まさかのヒントに巡り合えるとは―――!
【柊木】
「明日から練習のとき、よくチェックしてみよう」
【亘】
「うん……!」
まさか……生徒会長が密売の犯人なのか……!?
