[本編] 柊木 郁哉 編
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二学期も始まって、しばらく経ったある日―――。
【亘】
(突然全校集会なんて……なんだろう……)
一時間目の授業が急きょ中止になり、全校生徒が講堂に集められて集会が行われるという。
先生たちもよくわかっていないのか、みんな動揺している。
【亘】
(この集会をやるのは誰なんだ……?)
不思議に思いながら集会が始まるのを待っている……と。
けたたましい音楽とともに現れたのは……。
【亘】
「……な、何だあれ……!?」
マントで顔を隠しながらステージに現れた『人』。
……まあ、マントつけてるのなんてこの学校にたったひとりしかいないけど……。
っていうかそう何人もいてたまるか! そんなの!
どんな変態学園だよ!
【亘】
「会長……!」
生徒会長がステージ上で華麗にポージングしている。
【亘】
「ほんと、あの人はいったい何なんだ……」
【亘】
(そういえば……)
体育祭でウインクを投げかけられたことを思い出した。
直接の接点を持ったことなんかないのに、あれはとても不思議だった……。
【亘】
(今度は何をやらかすんだ……?)
なにせ体育祭で全校生徒にけも耳カチューシャをつけさせてしまう会長だ。
まさか……今度の文化祭もそんなとんでもびっくりなイベントをしようと考えてるんじゃ……?
【葛貫】
「皆さん」
【亘】
「……」
【葛貫】
「……って、そんな怖い顔して」
【亘】
(そりゃするって!)
【亘】
(体育祭みたいにけも耳カチューシャつけさせられちゃたまんないだろっ……)
【亘】
(オレたちはまだいいよ、3年生はあれが卒業アルバムに載るんだぞ……!?)
【葛貫】
「警戒しないでくださいよー」
【葛貫】
「今日は毎年恒例のアレについて話すために集会を開いたんですよ?」
【亘】
(毎年恒例の、アレ……?)
毎年恒例っていうぐらいだからこの会長の思い付きのヘンテコ企画ではない。
オレも周りの生徒もほっと一安心する。
【葛貫】
「毎年恒例の……そう、私が主催している演劇発表があるでしょう」
【葛貫】
「有志に出演者を募り、一緒にすばらしい劇を作り上げる、毎年恒例のイベントですね」
【亘】
(なんだそれ……)
毎年恒例……?生徒にカリスマ的人気があるから許されるのだろうか……へ、変態生徒会長の考えることはよくわからない……!!
ともかく……とんでもない劇になりそうだな……と思っている、と。
【葛貫】
「今年は私自らペンを執りまして、脚本を執筆致しましたッ!」
【亘】
(うわー、やっぱり……)
【亘】
(生徒会長が脚本って…)
【亘】
(もしかして…恋愛ものとか?)
【亘】
「恋愛、かあ……オレには縁がないな」
【亘】
(まぁいずれにせよ、あんまり興味ないかも……)
【葛貫】
「私の全夏休みを費やして書き上げた超・大・作! です」
【亘】
(ホッント! 嫌な予感しかしない劇だな……)
【葛貫】
「……ところがです」
【亘】
(……ん……?)
急にあのオールウェイズ・ハイテンションな会長の表情に翳りが見えた。
【葛貫】
「……大変なことが起きてしまったのです」
【亘】
(……大変なこと……?)
【葛貫】
「脚本を書き上げる中、私はこの劇の主人公はある人物以外つとめられないと思うようになってしまいましたっ」
【亘】
「……は……?」
【葛貫】
「毎年恒例の有志による劇、今年も劇への出演を願っていた生徒はたくさんいることでしょう」
【葛貫】
「しかし!」
【葛貫】
「有志の生徒の気持ちは尊重したい、尊重したいけれども!」
【葛貫】
「私のこの劇はもう、ある生徒にしか演じられないのです!」
【葛貫】
「皆さんどうかご理解ください」
【葛貫】
「この劇を『彼』に演じてもらえば最高の劇になること間違いなしなのです!」
【亘】
「……」
【亘】
(……なんだろう……)
【亘】
(……すごく嫌な予感がする……)
そしてオレの予感というのはなんでこんなに、的中してしまうのだろうか……。
【葛貫】
「菊崎亘くん!!」
マイク越しにオレの名が叫ばれる。
学園中の注目を一気に集めてしまう。
【亘】
「お、オレ……!?」
【葛貫】
「そう! キミこそが今回の主役にぴったり!」
【葛貫】
「キミが主演してくれれば文化祭での劇が大成功に終わるのは間違いありません」
【葛貫】
「出演……してくれますね?」
―――ここで断れる神経を持った16歳が、この世のどこにいるというのだろうか……。主役って……オレに務まるのか─!?
―――その日の放課後。
【亘】
「やりたくない……なんでこんな……」
【柊木】
「でも、やるっつったのは亘だろ?」
【亘】
「あんな状況で断れるわけないだろ!?」
【柊木】
「まぁな……」
【亘】
「郁哉なら断るのか?」
【柊木】
「断りたいけど、あの状況じゃ無理だろうな……」
【萩山】
「生徒会長ってほんっとワケわかんねーよな。だいたいなんだよ、指名って」
【亘】
「オレが聞きたいよ……」
【亘】
(突然全校集会なんて……なんだろう……)
一時間目の授業が急きょ中止になり、全校生徒が講堂に集められて集会が行われるという。
先生たちもよくわかっていないのか、みんな動揺している。
【亘】
(この集会をやるのは誰なんだ……?)
不思議に思いながら集会が始まるのを待っている……と。
けたたましい音楽とともに現れたのは……。
【亘】
「……な、何だあれ……!?」
マントで顔を隠しながらステージに現れた『人』。
……まあ、マントつけてるのなんてこの学校にたったひとりしかいないけど……。
っていうかそう何人もいてたまるか! そんなの!
どんな変態学園だよ!
【亘】
「会長……!」
生徒会長がステージ上で華麗にポージングしている。
【亘】
「ほんと、あの人はいったい何なんだ……」
【亘】
(そういえば……)
体育祭でウインクを投げかけられたことを思い出した。
直接の接点を持ったことなんかないのに、あれはとても不思議だった……。
【亘】
(今度は何をやらかすんだ……?)
なにせ体育祭で全校生徒にけも耳カチューシャをつけさせてしまう会長だ。
まさか……今度の文化祭もそんなとんでもびっくりなイベントをしようと考えてるんじゃ……?
【葛貫】
「皆さん」
【亘】
「……」
【葛貫】
「……って、そんな怖い顔して」
【亘】
(そりゃするって!)
【亘】
(体育祭みたいにけも耳カチューシャつけさせられちゃたまんないだろっ……)
【亘】
(オレたちはまだいいよ、3年生はあれが卒業アルバムに載るんだぞ……!?)
【葛貫】
「警戒しないでくださいよー」
【葛貫】
「今日は毎年恒例のアレについて話すために集会を開いたんですよ?」
【亘】
(毎年恒例の、アレ……?)
毎年恒例っていうぐらいだからこの会長の思い付きのヘンテコ企画ではない。
オレも周りの生徒もほっと一安心する。
【葛貫】
「毎年恒例の……そう、私が主催している演劇発表があるでしょう」
【葛貫】
「有志に出演者を募り、一緒にすばらしい劇を作り上げる、毎年恒例のイベントですね」
【亘】
(なんだそれ……)
毎年恒例……?生徒にカリスマ的人気があるから許されるのだろうか……へ、変態生徒会長の考えることはよくわからない……!!
ともかく……とんでもない劇になりそうだな……と思っている、と。
【葛貫】
「今年は私自らペンを執りまして、脚本を執筆致しましたッ!」
【亘】
(うわー、やっぱり……)
【亘】
(生徒会長が脚本って…)
【亘】
(もしかして…恋愛ものとか?)
【亘】
「恋愛、かあ……オレには縁がないな」
【亘】
(まぁいずれにせよ、あんまり興味ないかも……)
【葛貫】
「私の全夏休みを費やして書き上げた超・大・作! です」
【亘】
(ホッント! 嫌な予感しかしない劇だな……)
【葛貫】
「……ところがです」
【亘】
(……ん……?)
急にあのオールウェイズ・ハイテンションな会長の表情に翳りが見えた。
【葛貫】
「……大変なことが起きてしまったのです」
【亘】
(……大変なこと……?)
【葛貫】
「脚本を書き上げる中、私はこの劇の主人公はある人物以外つとめられないと思うようになってしまいましたっ」
【亘】
「……は……?」
【葛貫】
「毎年恒例の有志による劇、今年も劇への出演を願っていた生徒はたくさんいることでしょう」
【葛貫】
「しかし!」
【葛貫】
「有志の生徒の気持ちは尊重したい、尊重したいけれども!」
【葛貫】
「私のこの劇はもう、ある生徒にしか演じられないのです!」
【葛貫】
「皆さんどうかご理解ください」
【葛貫】
「この劇を『彼』に演じてもらえば最高の劇になること間違いなしなのです!」
【亘】
「……」
【亘】
(……なんだろう……)
【亘】
(……すごく嫌な予感がする……)
そしてオレの予感というのはなんでこんなに、的中してしまうのだろうか……。
【葛貫】
「菊崎亘くん!!」
マイク越しにオレの名が叫ばれる。
学園中の注目を一気に集めてしまう。
【亘】
「お、オレ……!?」
【葛貫】
「そう! キミこそが今回の主役にぴったり!」
【葛貫】
「キミが主演してくれれば文化祭での劇が大成功に終わるのは間違いありません」
【葛貫】
「出演……してくれますね?」
―――ここで断れる神経を持った16歳が、この世のどこにいるというのだろうか……。主役って……オレに務まるのか─!?
―――その日の放課後。
【亘】
「やりたくない……なんでこんな……」
【柊木】
「でも、やるっつったのは亘だろ?」
【亘】
「あんな状況で断れるわけないだろ!?」
【柊木】
「まぁな……」
【亘】
「郁哉なら断るのか?」
【柊木】
「断りたいけど、あの状況じゃ無理だろうな……」
【萩山】
「生徒会長ってほんっとワケわかんねーよな。だいたいなんだよ、指名って」
【亘】
「オレが聞きたいよ……」
