[本編] 柊木 郁哉 編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【萩山】
「ま、いいけど」
ずっと怒っていたソウの表情がやっとほころんだ。
【亘】
「なんでそんなこと聞くんだよ……」
【萩山】
「べーつにっ」
【萩山】
「……今は、その答えでいいや」
【亘】
「……?」
【萩山】
「そのうちわかることだし」
【亘】
「どういう意味だよ」
【萩山】
「……それも、そのうちわかる」
【亘】
「ソウ……?」
ソウは何を言っているのだろう。
オレが……郁哉とソウ、どちらかを選ぶ日が来るということなのだろうか?
なんでだ?
……なんのために?
【亘】
「……ちゃんと説明しろよ」
【萩山】
「俺が説明しちゃダメなんだよ」
【亘】
「ソウ、さっきから何言ってるんだよ、ちゃんと……」
【萩山】
「これから郁哉来るんだろ? その前に俺は退散しよっと」
【亘】
「またそうやって郁哉と……」
【萩山】
「亘のために、さっきの訂正しておく。……俺、郁哉のことが嫌いなわけじゃないよ」
【萩山】
「……まあ、好きでもないけど」
【萩山】
「じゃーなっ」
そう言ってソウは屋上をから校舎の中に入って行ってしまった。
【亘】
「ソウ……」
【亘】
「……よしっ。アラさーん、いるー?」
そんなやり取りがありつつ…それから何も進展は無かった。オレたちの仲も、aドロップのことも。……そして気がけば、あっという間に夏休みが過ぎ、秋になってしまっていた。
郁哉は部活が忙しく、なかなか捜査をすることができない。
オレもオレで、一度一人で捜査してとても危険な目に遭ったので、行動することがなかなかできなかった。
すっかりアラさんは、オレの部屋の第二の住人になっている。
まぁ、ふたり部屋のところをひとりで使わせてもらってるから、ちょうどいいと言えばいいんだけど。
【アラさん】
「もう夏も終わるなぁー」
【亘】
「明日から新学期だよ。もう秋っていう方が正しいんじゃない?」
【アラさん】
「まだ暑いけどなー」
【亘】
「そんなアラさんのためにこれ、作ったんだ。一緒に食べよう」
オレは夏休み最終日、優雅な時間を過ごすためにアイスクリームパフェを自作していた。
宿題が早めに終わった自分へのご褒美でもある。
特に竹尾先生は、期末テストで担任であるうちのクラスの平均点が他のクラスより低かったことに大変お怒りで…
課題がめちゃくちゃたくさん出されたけど、それも郁哉やソウの協力を得て無事に終えることが出来たのだった。
【アラさん】
「なにっ、パフェだと!」
【亘】
「そう。いっしょに食べよう」
【アラさん】
「いっただきまーーーっす!」
アラさんは、人間でも大きなサイズなのに彼の身長比にしたら特大サイズになるであろうパフェに勢いよくとびついた。
【亘】
「捜査、あんまり進まなくてごめん」
【アラさん】
「別に、そんなにあわてんでも良い。前みたいなことがあっても困るしな」
【亘】
「ねえ、どうして捜査のこと秘密にしなくちゃいけないんだ?」
【亘】
「aドロップのこと、知ってる人は知ってるみたいだぞ?」
【アラさん】
「だからこそaドロップを排除しようとしてる俺たちの存在は内緒にしなきゃだろ」
【亘】
「まあ、そうだけど……」
でもオレは引っかかっていたのだ。
ただでさえソウと郁哉はギスギスしているのに、さらに郁哉とふたりきりの秘密を持つことに……。
【アラさん】
「なんだ、言いたいヤツでもいるのか?」
【亘】
「うん、ひとりだけ。オレと郁哉とも仲が良くて、信頼できるヤツなんだけど……」
【アラさん】
「ダメだ」
【亘】
「なんで?」
【アラさん】
「バディ捜査の基本はふたりでの協力そして秘密! どこに容疑者が隠れてるかわからんからな」
【アラさん】
「それに、郁哉を選んだのはお前だろ? 亘」
【亘】
「そうだけど……」
でも、郁哉とソウの関係が壊れてしまうのは、なんとなく嫌なのだ。
【アラさん】
「それは、無意識にお前が郁哉をいちばん頼りにしてるって証拠なんだよ」
【アラさん】
「だから、郁哉と捜査を頑張るんだ。秋以降は成果に期待してるからな」
【アラさん】
「体育祭では見つけられなかったが、文化祭もあるんだろ?」
【アラさん】
「そこで見つかるって俺は期待してるんだぜ。あーパフェうまー!」
【亘】
「調子のいいやつ」
【亘】
(郁哉を一番信頼してる、か……)
オレは最近部活でめっきり忙しくなってしまった郁哉のことを思った。
【亘】
(文化祭期間は一緒にいられるかなー……)
オレたちの関係は変わっていく、ということなのかもしれない。
郁哉とも会えないし、郁哉とソウの関係も変わる。
ソウとオレの関係も変わって言っているのかもしれないし……。
……そのうち、オレと郁哉の関係も変わるのかもしれないし、な―――。
【亘】
(郁哉とギスギスしたら、オレは嫌だよ……)
―――そうこうして始まった新学期。
【竹尾】
「久しぶりだな。皆、夏休みは勉強していたんだろうな?」
【亘】
「はーい……」
【竹尾】
「課題以上の勉強をこなして当然」
【竹尾】
「課題をやってこなかった生徒の制裁は後程発表する」
【亘】
(制裁、って……)
オレは竹尾先生のその言葉にため息をついた。
【亘】
(そりゃあんだけの課題出されたら遊べないっつーの)
【亘】
(それ以上の勉強なんてそもそも不可能じゃん)
「ま、いいけど」
ずっと怒っていたソウの表情がやっとほころんだ。
【亘】
「なんでそんなこと聞くんだよ……」
【萩山】
「べーつにっ」
【萩山】
「……今は、その答えでいいや」
【亘】
「……?」
【萩山】
「そのうちわかることだし」
【亘】
「どういう意味だよ」
【萩山】
「……それも、そのうちわかる」
【亘】
「ソウ……?」
ソウは何を言っているのだろう。
オレが……郁哉とソウ、どちらかを選ぶ日が来るということなのだろうか?
なんでだ?
……なんのために?
【亘】
「……ちゃんと説明しろよ」
【萩山】
「俺が説明しちゃダメなんだよ」
【亘】
「ソウ、さっきから何言ってるんだよ、ちゃんと……」
【萩山】
「これから郁哉来るんだろ? その前に俺は退散しよっと」
【亘】
「またそうやって郁哉と……」
【萩山】
「亘のために、さっきの訂正しておく。……俺、郁哉のことが嫌いなわけじゃないよ」
【萩山】
「……まあ、好きでもないけど」
【萩山】
「じゃーなっ」
そう言ってソウは屋上をから校舎の中に入って行ってしまった。
【亘】
「ソウ……」
【亘】
「……よしっ。アラさーん、いるー?」
そんなやり取りがありつつ…それから何も進展は無かった。オレたちの仲も、aドロップのことも。……そして気がけば、あっという間に夏休みが過ぎ、秋になってしまっていた。
郁哉は部活が忙しく、なかなか捜査をすることができない。
オレもオレで、一度一人で捜査してとても危険な目に遭ったので、行動することがなかなかできなかった。
すっかりアラさんは、オレの部屋の第二の住人になっている。
まぁ、ふたり部屋のところをひとりで使わせてもらってるから、ちょうどいいと言えばいいんだけど。
【アラさん】
「もう夏も終わるなぁー」
【亘】
「明日から新学期だよ。もう秋っていう方が正しいんじゃない?」
【アラさん】
「まだ暑いけどなー」
【亘】
「そんなアラさんのためにこれ、作ったんだ。一緒に食べよう」
オレは夏休み最終日、優雅な時間を過ごすためにアイスクリームパフェを自作していた。
宿題が早めに終わった自分へのご褒美でもある。
特に竹尾先生は、期末テストで担任であるうちのクラスの平均点が他のクラスより低かったことに大変お怒りで…
課題がめちゃくちゃたくさん出されたけど、それも郁哉やソウの協力を得て無事に終えることが出来たのだった。
【アラさん】
「なにっ、パフェだと!」
【亘】
「そう。いっしょに食べよう」
【アラさん】
「いっただきまーーーっす!」
アラさんは、人間でも大きなサイズなのに彼の身長比にしたら特大サイズになるであろうパフェに勢いよくとびついた。
【亘】
「捜査、あんまり進まなくてごめん」
【アラさん】
「別に、そんなにあわてんでも良い。前みたいなことがあっても困るしな」
【亘】
「ねえ、どうして捜査のこと秘密にしなくちゃいけないんだ?」
【亘】
「aドロップのこと、知ってる人は知ってるみたいだぞ?」
【アラさん】
「だからこそaドロップを排除しようとしてる俺たちの存在は内緒にしなきゃだろ」
【亘】
「まあ、そうだけど……」
でもオレは引っかかっていたのだ。
ただでさえソウと郁哉はギスギスしているのに、さらに郁哉とふたりきりの秘密を持つことに……。
【アラさん】
「なんだ、言いたいヤツでもいるのか?」
【亘】
「うん、ひとりだけ。オレと郁哉とも仲が良くて、信頼できるヤツなんだけど……」
【アラさん】
「ダメだ」
【亘】
「なんで?」
【アラさん】
「バディ捜査の基本はふたりでの協力そして秘密! どこに容疑者が隠れてるかわからんからな」
【アラさん】
「それに、郁哉を選んだのはお前だろ? 亘」
【亘】
「そうだけど……」
でも、郁哉とソウの関係が壊れてしまうのは、なんとなく嫌なのだ。
【アラさん】
「それは、無意識にお前が郁哉をいちばん頼りにしてるって証拠なんだよ」
【アラさん】
「だから、郁哉と捜査を頑張るんだ。秋以降は成果に期待してるからな」
【アラさん】
「体育祭では見つけられなかったが、文化祭もあるんだろ?」
【アラさん】
「そこで見つかるって俺は期待してるんだぜ。あーパフェうまー!」
【亘】
「調子のいいやつ」
【亘】
(郁哉を一番信頼してる、か……)
オレは最近部活でめっきり忙しくなってしまった郁哉のことを思った。
【亘】
(文化祭期間は一緒にいられるかなー……)
オレたちの関係は変わっていく、ということなのかもしれない。
郁哉とも会えないし、郁哉とソウの関係も変わる。
ソウとオレの関係も変わって言っているのかもしれないし……。
……そのうち、オレと郁哉の関係も変わるのかもしれないし、な―――。
【亘】
(郁哉とギスギスしたら、オレは嫌だよ……)
―――そうこうして始まった新学期。
【竹尾】
「久しぶりだな。皆、夏休みは勉強していたんだろうな?」
【亘】
「はーい……」
【竹尾】
「課題以上の勉強をこなして当然」
【竹尾】
「課題をやってこなかった生徒の制裁は後程発表する」
【亘】
(制裁、って……)
オレは竹尾先生のその言葉にため息をついた。
【亘】
(そりゃあんだけの課題出されたら遊べないっつーの)
【亘】
(それ以上の勉強なんてそもそも不可能じゃん)
