[本編] 柊木 郁哉 編
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―――ある日の昼休み。
チャイムが鳴ると、みんなおのおのに学食へ行ったり、購買に行ったりしている。
【柊木】
「亘、今日昼どうするんだ?」
【亘】
「郁哉!」
【亘】
「オレはね、今日は購買のパン」
【柊木】
「今から買いに行くのか?」
【亘】
「そうだよー」
昼の購買部は戦争に近い。
オレは財布を握りしめて戦いに向かう準備をする。
【柊木】
「今日もアレ買ってくるのか?」
【亘】
「あたり!フカヒレパン!」
フカヒレパンというツバメの巣のスープが売ってたり
フォアグラまんなど贅を尽くした限りのメニューがうちの学校らしいというか。
これが、めちゃくちゃ美味しい!まぁ当たり前だけど。
それなるとパン争奪戦争も起きる。
【亘】
「郁哉は?」
【柊木】
「俺はちょっと部活の用事があるから、それを済ませてから食べる予定」
【亘】
「そっか」
【柊木】
「先に屋上行ってろよ、あとから俺も行く」
【亘】
「うん、わかった。待ってる」
【柊木】
「ああ」
屋上はオレたちの秘密の場所―――。
屋上に入れることを知ったオレたちは、あれからずっと昼休みは屋上で過ごすようになっていた。
オレと、郁哉と、ソウ。
幼馴染のオレたちだけの、秘密の空間。
―――ギィー……。
【亘】
「ソウ、お待たせ」
【萩山】
「ちゃんとパン買えたか?」
【亘】
「うん」
屋上に上がると、すでにランチを広げたソウがいた。
【萩山】
「っつーか今日は郁哉いないんだな」
【亘】
「なんか部活の用事があるらしいよ。終わったら来るって」
【萩山】
「えっ? ……なーんだ、そっか……」
【亘】
「……ソウ?」
あからさまにがっかりした様子のソウ。
【亘】
「郁哉がいなくてがっかりしてるのか?」
【萩山】
「ハァ? どうしてそっちいくかな……」
【亘】
「じゃあなんで……」
【亘】
(二人は喧嘩でもしたのか?)
【亘】
(さっきもいつもと同じだったし…)
ぐるぐる考えているとソウが言葉を続けた。
【萩山】
「むしろ逆。なんで郁哉来るんだよ」
【萩山】
「たまには……ふたりでメシ食わせてくれたっていーだろって」
【萩山】
「亘もそう思わね?」
【亘】
「えっ……オレは別に……」
【亘】
(なんでソウはそんなこと言うんだ……?)
やっぱり、おかしい。
中学三年あたりまでは3人普通に仲の良い友人関係だったのに。
……ソウと郁哉は目に見えてギスギスしている。
しかも近頃のソウはあからさまに郁哉を避けたり、こうやって郁哉にキツいことを言ったりする。
【萩山】
「……いつまでも3人仲良くなんてできるワケねーじゃん」
【亘】
「ソウ……?」
【亘】
(ソウと郁哉……どうしてこんな風になっちゃったんだろう……?)
【亘】
(オレの知らないところで郁哉とケンカでもしたのか……?)
でも、思い返してみてもそんなことはあったようには思えない。
それに……郁哉の方は別に意図的にソウを避けているようには思えない。
【亘】
(二人の中で何かがあった、とか…。もし、そうだとしたら―)
【亘】
「ソウは……郁哉が嫌いなった、のか?」
【萩山】
「は? 嫌い? ……はは」
【亘】
「ソウ?」
【萩山】
「嫌いっていうのとは違うけど、嫌いっていうのがいちばん正しいかもな」
【亘】
「……?」
ソウの言っていることがよくわからない。
【亘】
「どういうことだ?ソウ……」
【萩山】
「なあ、亘」
オレの言葉を切って、ソウが切り出した。
【亘】
「なに?」
【萩山】
「亘はさぁ」
ソウの語気が強くなる。
【亘】
「ソウ……?」
ソウの様子がおかしい気がして、おそるおそる声をかける。
下を向いたソウが顔を上げた。
【萩山】
「俺と郁哉、どっち選ぶの?」
【亘】
「えっ?」
【萩山】
「なあ…」
真剣に、まっすぐこちらを見るソウの目線にたじろいでしまう。
【亘】
「どっちって……どういう意味だよ。選ぶとかあるわけないだろ」
【亘】
「比べたこともないよ。オレにとってはどっちも大事な友達……」
【萩山】
「ふうん」
【亘】
「ソウ?」
チャイムが鳴ると、みんなおのおのに学食へ行ったり、購買に行ったりしている。
【柊木】
「亘、今日昼どうするんだ?」
【亘】
「郁哉!」
【亘】
「オレはね、今日は購買のパン」
【柊木】
「今から買いに行くのか?」
【亘】
「そうだよー」
昼の購買部は戦争に近い。
オレは財布を握りしめて戦いに向かう準備をする。
【柊木】
「今日もアレ買ってくるのか?」
【亘】
「あたり!フカヒレパン!」
フカヒレパンというツバメの巣のスープが売ってたり
フォアグラまんなど贅を尽くした限りのメニューがうちの学校らしいというか。
これが、めちゃくちゃ美味しい!まぁ当たり前だけど。
それなるとパン争奪戦争も起きる。
【亘】
「郁哉は?」
【柊木】
「俺はちょっと部活の用事があるから、それを済ませてから食べる予定」
【亘】
「そっか」
【柊木】
「先に屋上行ってろよ、あとから俺も行く」
【亘】
「うん、わかった。待ってる」
【柊木】
「ああ」
屋上はオレたちの秘密の場所―――。
屋上に入れることを知ったオレたちは、あれからずっと昼休みは屋上で過ごすようになっていた。
オレと、郁哉と、ソウ。
幼馴染のオレたちだけの、秘密の空間。
―――ギィー……。
【亘】
「ソウ、お待たせ」
【萩山】
「ちゃんとパン買えたか?」
【亘】
「うん」
屋上に上がると、すでにランチを広げたソウがいた。
【萩山】
「っつーか今日は郁哉いないんだな」
【亘】
「なんか部活の用事があるらしいよ。終わったら来るって」
【萩山】
「えっ? ……なーんだ、そっか……」
【亘】
「……ソウ?」
あからさまにがっかりした様子のソウ。
【亘】
「郁哉がいなくてがっかりしてるのか?」
【萩山】
「ハァ? どうしてそっちいくかな……」
【亘】
「じゃあなんで……」
【亘】
(二人は喧嘩でもしたのか?)
【亘】
(さっきもいつもと同じだったし…)
ぐるぐる考えているとソウが言葉を続けた。
【萩山】
「むしろ逆。なんで郁哉来るんだよ」
【萩山】
「たまには……ふたりでメシ食わせてくれたっていーだろって」
【萩山】
「亘もそう思わね?」
【亘】
「えっ……オレは別に……」
【亘】
(なんでソウはそんなこと言うんだ……?)
やっぱり、おかしい。
中学三年あたりまでは3人普通に仲の良い友人関係だったのに。
……ソウと郁哉は目に見えてギスギスしている。
しかも近頃のソウはあからさまに郁哉を避けたり、こうやって郁哉にキツいことを言ったりする。
【萩山】
「……いつまでも3人仲良くなんてできるワケねーじゃん」
【亘】
「ソウ……?」
【亘】
(ソウと郁哉……どうしてこんな風になっちゃったんだろう……?)
【亘】
(オレの知らないところで郁哉とケンカでもしたのか……?)
でも、思い返してみてもそんなことはあったようには思えない。
それに……郁哉の方は別に意図的にソウを避けているようには思えない。
【亘】
(二人の中で何かがあった、とか…。もし、そうだとしたら―)
【亘】
「ソウは……郁哉が嫌いなった、のか?」
【萩山】
「は? 嫌い? ……はは」
【亘】
「ソウ?」
【萩山】
「嫌いっていうのとは違うけど、嫌いっていうのがいちばん正しいかもな」
【亘】
「……?」
ソウの言っていることがよくわからない。
【亘】
「どういうことだ?ソウ……」
【萩山】
「なあ、亘」
オレの言葉を切って、ソウが切り出した。
【亘】
「なに?」
【萩山】
「亘はさぁ」
ソウの語気が強くなる。
【亘】
「ソウ……?」
ソウの様子がおかしい気がして、おそるおそる声をかける。
下を向いたソウが顔を上げた。
【萩山】
「俺と郁哉、どっち選ぶの?」
【亘】
「えっ?」
【萩山】
「なあ…」
真剣に、まっすぐこちらを見るソウの目線にたじろいでしまう。
【亘】
「どっちって……どういう意味だよ。選ぶとかあるわけないだろ」
【亘】
「比べたこともないよ。オレにとってはどっちも大事な友達……」
【萩山】
「ふうん」
【亘】
「ソウ?」
