[本編] 柊木 郁哉 編
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【柊木】
「亘がドンくさいこと忘れてた」
【亘】
「何だよそれっ」
【柊木】
「ははっ、悪い悪い」
【柊木】
「冗談だよ」
笑いながらポンポンと頭を撫でるように叩かれた。
その手つきが子供をあやすようで…
このあいだ自分の部屋で郁哉に泣きついてしまったことを思い出してしまう。
【亘】
「……ぐすっ……っく……」
【柊木】
「亘……」
【亘】
「郁哉……」
【柊木】
「お前のこと、責めて悪かった」
【柊木】
「こんなこともあるんだし……これからはふたりで解決していこう」
【亘】
「……うん……」
【亘】
「…っ……」
【柊木】
「どうした?」
【亘】
「なんでもない…っ」
【柊木】
「顔が赤いぞ?」
【亘】
「いいからっ、それよりこの問題教えてよ」
【柊木】
「どれだ?」
【亘】
「大問2のやつの…」
そんなやり取りをしながらふたりきりの教室で、とっぷりと日が暮れるまで問題集に取り組んだ。
【亘】
「……でもさ」
わからない問題を教えてもらいながら、ぼそっと郁哉に言った。
【柊木】
「なんだよ」
【亘】
「……郁哉にいつも助けてばっかりだな」
【柊木】
「……そうか?」
【亘】
「aドロップのことも巻き込んでるだけだし……」
【亘】
「オレといて迷惑ばっかりかけてるだろ?」
【柊木】
「迷惑?」
【亘】
「一緒に居たら損だと思ったりしない?」
【亘】
「何かと巻き込んだり、手を焼かせたりとか…」
【柊木】
「……そんなの気にしなくていい」
【亘】
「……えっ?」
【柊木】
「俺たち……その、友達…だろ?」
【亘】
「郁哉……」
【柊木】
「損得とか考えて付き合うような関係じゃないだろ、俺たち」
【亘】
「……ありがとう……」
【柊木】
「あんまり恥ずかしいこと言わせんな、当たり前のことだ。ほら、やるぞ」
【亘】
「郁哉……」
そんな風に言ってもらえるのがすごく嬉しかった。
改めてこんな話をしたせいか、郁哉の頬も少し赤らんでいる気がした。
【柊木】
「……よし、これで最後」
【亘】
「……終わったぁ!」
【柊木】
「やればできるもんだな、この量でも」
【亘】
「郁哉のおかげだよ、ありがとう!」
【柊木】
「……いや、いいんだよ、このくらい……」
【亘】
「じゃ職員室に行って竹尾先生に出してくる」
【柊木】
「俺も行くわ」
【亘】
「ほんと?」
【柊木】
「手伝ったことがばれないように、廊下で待ってるからさ」
【亘】
「でも待ってもらうのも悪いし…本当にいいの?」
【柊木】
「いいって言ってるだろ?」
そっか、と返事をするとオレは荷物をまとめて、郁哉と職員室に向かった。
【亘】
「失礼します……竹尾先生」
【竹尾】
「……ん? あぁ、菊崎か」
【亘】
「課題、終わりました」
【竹尾】
「……本当か?」
【亘】
「はい……」
オレは問題集を手渡す。
竹尾先生はぱらぱらとめくって、全てやってあるか、あとたぶん全部オレの筆跡かどうかを確かめていた。
【亘】
「……どう、ですか」
【竹尾】
「……驚いたな」
【亘】
「えっ?」
【竹尾】
「こんなにきちんとやるとは」
【竹尾】
「よくやったな」
【亘】
「……!」
初めてかもしれない。
竹尾先生が笑顔でオレを褒めてくれた。
頭までぽんぽん撫でてくれる。
【亘】
(竹尾先生って実はいい人なのか……?)
ギャップに驚かされながら、オレは郁哉のところに戻った。
【柊木】
「竹尾先生、なんだって?」
【亘】
「なんか、ほめてくれた……」
【柊木】
「へえー、あいつが? 意外だな」
【亘】
「オレもびっくりした……」
ふたりで竹尾先生のギャップに驚いていた。
厳し過ぎて生徒全員に疎まれるほど怖い先生なのに―
あんな笑顔を見せて褒めてくれることもあるんだ。
【萩山】
「……あれ」
【亘】
「ソウ!」
そこで、こんな遅い時間だというのに廊下でソウと会う。
【萩山】
「……どうしたんだよ、郁哉も」
【亘】
「うん、ちょっと……」
【萩山】
「……最近、お前らやたら一緒にいるよな? なんでだ?」
【亘】
「なんで、って……」
aドロップのことと、今日は補習のこともあった。
だからたまたまいっしょにいただけ。
でもそう言うと、なんだか言い訳じみてしまう。
【亘】
「別に……ソウこそこんな時間にどうしたの?」
【萩山】
「なんだっていいだろ。……最近、なんかお前ら……」
【萩山】
「……いや、なんでもない……」
そう言ってソウは逃げるようにオレたちの前からいなくなってしまった―――。
【亘】
「ソウ……?」
それから、その時のソウの寂しげな顔がずっと残っていた―
「亘がドンくさいこと忘れてた」
【亘】
「何だよそれっ」
【柊木】
「ははっ、悪い悪い」
【柊木】
「冗談だよ」
笑いながらポンポンと頭を撫でるように叩かれた。
その手つきが子供をあやすようで…
このあいだ自分の部屋で郁哉に泣きついてしまったことを思い出してしまう。
【亘】
「……ぐすっ……っく……」
【柊木】
「亘……」
【亘】
「郁哉……」
【柊木】
「お前のこと、責めて悪かった」
【柊木】
「こんなこともあるんだし……これからはふたりで解決していこう」
【亘】
「……うん……」
【亘】
「…っ……」
【柊木】
「どうした?」
【亘】
「なんでもない…っ」
【柊木】
「顔が赤いぞ?」
【亘】
「いいからっ、それよりこの問題教えてよ」
【柊木】
「どれだ?」
【亘】
「大問2のやつの…」
そんなやり取りをしながらふたりきりの教室で、とっぷりと日が暮れるまで問題集に取り組んだ。
【亘】
「……でもさ」
わからない問題を教えてもらいながら、ぼそっと郁哉に言った。
【柊木】
「なんだよ」
【亘】
「……郁哉にいつも助けてばっかりだな」
【柊木】
「……そうか?」
【亘】
「aドロップのことも巻き込んでるだけだし……」
【亘】
「オレといて迷惑ばっかりかけてるだろ?」
【柊木】
「迷惑?」
【亘】
「一緒に居たら損だと思ったりしない?」
【亘】
「何かと巻き込んだり、手を焼かせたりとか…」
【柊木】
「……そんなの気にしなくていい」
【亘】
「……えっ?」
【柊木】
「俺たち……その、友達…だろ?」
【亘】
「郁哉……」
【柊木】
「損得とか考えて付き合うような関係じゃないだろ、俺たち」
【亘】
「……ありがとう……」
【柊木】
「あんまり恥ずかしいこと言わせんな、当たり前のことだ。ほら、やるぞ」
【亘】
「郁哉……」
そんな風に言ってもらえるのがすごく嬉しかった。
改めてこんな話をしたせいか、郁哉の頬も少し赤らんでいる気がした。
【柊木】
「……よし、これで最後」
【亘】
「……終わったぁ!」
【柊木】
「やればできるもんだな、この量でも」
【亘】
「郁哉のおかげだよ、ありがとう!」
【柊木】
「……いや、いいんだよ、このくらい……」
【亘】
「じゃ職員室に行って竹尾先生に出してくる」
【柊木】
「俺も行くわ」
【亘】
「ほんと?」
【柊木】
「手伝ったことがばれないように、廊下で待ってるからさ」
【亘】
「でも待ってもらうのも悪いし…本当にいいの?」
【柊木】
「いいって言ってるだろ?」
そっか、と返事をするとオレは荷物をまとめて、郁哉と職員室に向かった。
【亘】
「失礼します……竹尾先生」
【竹尾】
「……ん? あぁ、菊崎か」
【亘】
「課題、終わりました」
【竹尾】
「……本当か?」
【亘】
「はい……」
オレは問題集を手渡す。
竹尾先生はぱらぱらとめくって、全てやってあるか、あとたぶん全部オレの筆跡かどうかを確かめていた。
【亘】
「……どう、ですか」
【竹尾】
「……驚いたな」
【亘】
「えっ?」
【竹尾】
「こんなにきちんとやるとは」
【竹尾】
「よくやったな」
【亘】
「……!」
初めてかもしれない。
竹尾先生が笑顔でオレを褒めてくれた。
頭までぽんぽん撫でてくれる。
【亘】
(竹尾先生って実はいい人なのか……?)
ギャップに驚かされながら、オレは郁哉のところに戻った。
【柊木】
「竹尾先生、なんだって?」
【亘】
「なんか、ほめてくれた……」
【柊木】
「へえー、あいつが? 意外だな」
【亘】
「オレもびっくりした……」
ふたりで竹尾先生のギャップに驚いていた。
厳し過ぎて生徒全員に疎まれるほど怖い先生なのに―
あんな笑顔を見せて褒めてくれることもあるんだ。
【萩山】
「……あれ」
【亘】
「ソウ!」
そこで、こんな遅い時間だというのに廊下でソウと会う。
【萩山】
「……どうしたんだよ、郁哉も」
【亘】
「うん、ちょっと……」
【萩山】
「……最近、お前らやたら一緒にいるよな? なんでだ?」
【亘】
「なんで、って……」
aドロップのことと、今日は補習のこともあった。
だからたまたまいっしょにいただけ。
でもそう言うと、なんだか言い訳じみてしまう。
【亘】
「別に……ソウこそこんな時間にどうしたの?」
【萩山】
「なんだっていいだろ。……最近、なんかお前ら……」
【萩山】
「……いや、なんでもない……」
そう言ってソウは逃げるようにオレたちの前からいなくなってしまった―――。
【亘】
「ソウ……?」
それから、その時のソウの寂しげな顔がずっと残っていた―
