◆伝わらない◆
―萩山 ソウ SIDE―
もう、耐えられないと思った。鈍過ぎるのも、ここまで来ると残酷だ。
このところ、高校に上がってからは俺は焦っていた。
亘の調子がずっとこんなままだったから。
俺は
亘と一緒に居たい。
亘の隣に居るのは俺でありたい。郁哉に渡したくない―
なのに、なのに……
なんで
亘はいつまで経ってもこうなんだ。
そりゃあ俺と郁哉がずっと周りの奴を排除してきたってのもあるけど、ここまで鈍くなるか!?
なあ、お願い……
気づいてくれ、目の前にいる奴がどれだけお前のこと─