◆発情、戸惑い◆
―柊木 郁哉 SIDE―
なんだ、これ……っ
身体が、熱い。それに、
亘からすごくいい匂いがする……
飴を舐めさせられて耳としっぽが生えてきたことに戸惑っていたけれど、今はどうでもいい―…
目の前のこの小動物を、食べたいという支配欲でいっぱいになる。
理性が、切れそうになる―…
食べたい、ダメだ、食べたい、ダメだ、食べたい…その繰り返しの問答で頭がいっぱいになる。
ちょっと、位なら―
悪魔の声が囁きかけてくる。
ダメだ、俺は、俺は―
何よりも、誰よりも
亘を大事にしてきたんだから―