[本編] 雨宮 椿 編
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【亘】
「……雨宮……」
【亘】
(好き、なのかも……)
オレは自分の感情に納得してしまっていた。一度納得してしまうとストン―…と、胸の奥に感情が落ちてくる……
【亘】
「オレも、好きだ…… 雨宮のことが、好き」
【雨宮】
「……! やっと気づいたんだ、僕のことが好きだって」
【雨宮】
「嫌だと言っても、もう離してあげないから。覚悟しなよ?」
【亘】
「……ばーか、言ってろ」
『放っておけない奴』から、『信じたい』に変わって……気が付けば、ずっと雨宮のこと考えてた。
そっか、オレ……雨宮のことが好きなんだ。
こういう恋の形も……あるんだと知った―――。
―――後日。
【雨宮】
「あと一週間、か」
【亘】
「ちゃんと待ってるから。絶対治して来いよ?」
雨宮は学校を休学して、療養に専念する事を決めたと報告された。
長く入院することになるだろう……下手したら学年がずれてしまうかも、と言われたときはさすがに驚いたが、
雨宮が病気を治すために頑張るのなら応援しようとオレは決めた。
【亘】
「時間が空いたときはお見舞いに行くから」
【雨宮】
「空かないと来てくれないのか?」
【亘】
「ちゃんと行くって。決まってるだろ」
【雨宮】
「……今までみたいに亘と会えなくなるのはさびしい」
【亘】
「それはオレもだけど……」
あの日から確実に、オレたちの距離は近づいていた。
だからこそ、距離が置かれてしまうのはすごく切ない。
【雨宮】
「……ねぇ、入院する前に亘とエッチしたいんだけど」
【亘】
「はぁっ……!?」
【亘】
(どうしてこんなにハッキリと言ってこれるんだ……!?)
あまりにも直接的なお誘いにたじろいでしまう。
しかし、雨宮からのそんな頼みをオレが断れるわけもなくて……。
【亘】
「これなら、無理……しなくていいだろ?」
【雨宮】
「亘、積極的だな……」
【亘】
「馬鹿、からかうなよ……っ」
雨宮が入院に出る前に、オレたちは初めて肌を合わせた。
雨宮の身体のことを遠慮して、オレが上になろうと思ったんだけど……
熱っぽい視線に照れてしまう。
【亘】
「これなら、辛くない、と思ったからだからな……?」
【雨宮】
「うん、ありがとう。全然辛くないよ?」
こうやってちょっとした礼も言ってくれるようになった。
あれから雨宮は、少し性格が丸くなったのだ。
口が悪いのは変わらないけど、それはそれで可愛いなんて―…
オレもそうとう毒されてる。
【雨宮】
「退院したら、俺が上になって押し倒すから」
【亘】
「ばっ…!! 馬鹿!」
【亘】
(前言撤回!やっぱ可愛くない!!)
こんな調子で振り回されてる日々が続いている。
そんな風に雨宮の変化について浸っていると……
【雨宮】
「ねえ、随分と余裕だね?」
【雨宮】
「もう……動く、よ……っ」
【亘】
「ふぁ、んっ……!!」
雨宮がぴったりと合わせた腰を突き上げてくる。
思わず喘ぎ声が漏れ出てしまい、抑えられない。
【雨宮】
「もう……っ、これ以上待てない、から……っ」
【亘】
「あっああっ……雨宮ぁっ…だ、めっ」
【雨宮】
「なんで? 亘のココも気持ち良さそうだよ?」
【亘】
「ひぁあっっ!」
いきなり前を掴まれて、先をぐりぐりと指で刺激される。
【雨宮】
「亘、かわいい……」
【亘】
「あ、めみやぁ……っ」
雨宮は下から絶え間なく腰を揺らしながら、顔中にキスを降らせる。
そんな甘い空気に繋がったところからどろどろと溶けそうな感覚になって……
【亘】
それからしばらくナカをかき回すように揺らされ、もう……限界にまで焦らされていた。
【亘】
「も、……だめっ……、んっ」
【雨宮】
「亘、一緒に……っ」
【亘】
「あっ……、ああっ……!!」
【雨宮】
「……っ!」
気が付いたら、二人同時に果てていて……。
【亘】
「はぁ、……っは……」
【雨宮】
「……っ、は……ぁ」
今思えば、身体が治るまでは擦り合いぐらいが良かったんじゃ……なんて今更思いながら
目の前でもう一戦始めようとしてる雨宮を見て、それだけじゃ止められないな……、なんて思った。
もう一戦あったかどうかは、秘密ってことで。
―――1週間後。
【亘】
「雨宮っ」
【雨宮】
「亘!」
【雨宮】
「……って、『椿』って呼べって言ってるだろ」
【亘】
「あっ、ごめん。ついくせで」
椿が今日から入院するため、付添いで病院を訪れていた。
【雨宮】
「個室も中々の広さだな、よかった」
【雨宮】
「あ……お花、持ってきてくれたんだ」
【亘】
「うん」
【雨宮】
「そこに飾っておい……ん?」
【亘】
「ん? どうかしたか?」
【雨宮】
「なんか空から」
【亘】
「空から?」
上を見上げれば。
【アラさん】
「ぅわああああああああああああっ!」
【亘】
「アラさん!?」
場所は違うけれど、ものすごく見覚えのある光景。
【雨宮】
「降ってきた……」
【亘】
「どうしてアラさんが!?」
【アラさん】
「いやー悪い悪い」
【アラさん】
「何か俺、今回役に立ってなさすぎだからやり直しとか言われてよー……」
【亘】
「何それっ?」
【雨宮】
「はっ?」
【アラさん】
「てなわけでまたよろしくな、亘!」
【雨宮】
「僕と亘の間を邪魔するなら帰って」
【亘】
「……!」
しっしっと椿がアラさんを窓の方に追いやる。
【婦長】
「おしずかに!」
【亘】
「すみません……!」
婦長さんに怒られ慌てて謝る。その後ろの方でまだアラさんと椿が言い争っている声が聞こえてきて……
【亘】
(またあのうるさいのが帰ってきちゃったのか……)
うんざりしている気持ちがあるのに、オレの口角は少し上がっていた。
きっとあのアラさんのことだ、また何か問題のひとつやふたつ持ってかえってきてる気がする。
そんなわけで―――オレたちの慌ただしい日々は、まだ終わりそうにない―――。
―雨宮椿 BEST END―
「……雨宮……」
【亘】
(好き、なのかも……)
オレは自分の感情に納得してしまっていた。一度納得してしまうとストン―…と、胸の奥に感情が落ちてくる……
【亘】
「オレも、好きだ…… 雨宮のことが、好き」
【雨宮】
「……! やっと気づいたんだ、僕のことが好きだって」
【雨宮】
「嫌だと言っても、もう離してあげないから。覚悟しなよ?」
【亘】
「……ばーか、言ってろ」
『放っておけない奴』から、『信じたい』に変わって……気が付けば、ずっと雨宮のこと考えてた。
そっか、オレ……雨宮のことが好きなんだ。
こういう恋の形も……あるんだと知った―――。
―――後日。
【雨宮】
「あと一週間、か」
【亘】
「ちゃんと待ってるから。絶対治して来いよ?」
雨宮は学校を休学して、療養に専念する事を決めたと報告された。
長く入院することになるだろう……下手したら学年がずれてしまうかも、と言われたときはさすがに驚いたが、
雨宮が病気を治すために頑張るのなら応援しようとオレは決めた。
【亘】
「時間が空いたときはお見舞いに行くから」
【雨宮】
「空かないと来てくれないのか?」
【亘】
「ちゃんと行くって。決まってるだろ」
【雨宮】
「……今までみたいに亘と会えなくなるのはさびしい」
【亘】
「それはオレもだけど……」
あの日から確実に、オレたちの距離は近づいていた。
だからこそ、距離が置かれてしまうのはすごく切ない。
【雨宮】
「……ねぇ、入院する前に亘とエッチしたいんだけど」
【亘】
「はぁっ……!?」
【亘】
(どうしてこんなにハッキリと言ってこれるんだ……!?)
あまりにも直接的なお誘いにたじろいでしまう。
しかし、雨宮からのそんな頼みをオレが断れるわけもなくて……。
【亘】
「これなら、無理……しなくていいだろ?」
【雨宮】
「亘、積極的だな……」
【亘】
「馬鹿、からかうなよ……っ」
雨宮が入院に出る前に、オレたちは初めて肌を合わせた。
雨宮の身体のことを遠慮して、オレが上になろうと思ったんだけど……
熱っぽい視線に照れてしまう。
【亘】
「これなら、辛くない、と思ったからだからな……?」
【雨宮】
「うん、ありがとう。全然辛くないよ?」
こうやってちょっとした礼も言ってくれるようになった。
あれから雨宮は、少し性格が丸くなったのだ。
口が悪いのは変わらないけど、それはそれで可愛いなんて―…
オレもそうとう毒されてる。
【雨宮】
「退院したら、俺が上になって押し倒すから」
【亘】
「ばっ…!! 馬鹿!」
【亘】
(前言撤回!やっぱ可愛くない!!)
こんな調子で振り回されてる日々が続いている。
そんな風に雨宮の変化について浸っていると……
【雨宮】
「ねえ、随分と余裕だね?」
【雨宮】
「もう……動く、よ……っ」
【亘】
「ふぁ、んっ……!!」
雨宮がぴったりと合わせた腰を突き上げてくる。
思わず喘ぎ声が漏れ出てしまい、抑えられない。
【雨宮】
「もう……っ、これ以上待てない、から……っ」
【亘】
「あっああっ……雨宮ぁっ…だ、めっ」
【雨宮】
「なんで? 亘のココも気持ち良さそうだよ?」
【亘】
「ひぁあっっ!」
いきなり前を掴まれて、先をぐりぐりと指で刺激される。
【雨宮】
「亘、かわいい……」
【亘】
「あ、めみやぁ……っ」
雨宮は下から絶え間なく腰を揺らしながら、顔中にキスを降らせる。
そんな甘い空気に繋がったところからどろどろと溶けそうな感覚になって……
【亘】
それからしばらくナカをかき回すように揺らされ、もう……限界にまで焦らされていた。
【亘】
「も、……だめっ……、んっ」
【雨宮】
「亘、一緒に……っ」
【亘】
「あっ……、ああっ……!!」
【雨宮】
「……っ!」
気が付いたら、二人同時に果てていて……。
【亘】
「はぁ、……っは……」
【雨宮】
「……っ、は……ぁ」
今思えば、身体が治るまでは擦り合いぐらいが良かったんじゃ……なんて今更思いながら
目の前でもう一戦始めようとしてる雨宮を見て、それだけじゃ止められないな……、なんて思った。
もう一戦あったかどうかは、秘密ってことで。
―――1週間後。
【亘】
「雨宮っ」
【雨宮】
「亘!」
【雨宮】
「……って、『椿』って呼べって言ってるだろ」
【亘】
「あっ、ごめん。ついくせで」
椿が今日から入院するため、付添いで病院を訪れていた。
【雨宮】
「個室も中々の広さだな、よかった」
【雨宮】
「あ……お花、持ってきてくれたんだ」
【亘】
「うん」
【雨宮】
「そこに飾っておい……ん?」
【亘】
「ん? どうかしたか?」
【雨宮】
「なんか空から」
【亘】
「空から?」
上を見上げれば。
【アラさん】
「ぅわああああああああああああっ!」
【亘】
「アラさん!?」
場所は違うけれど、ものすごく見覚えのある光景。
【雨宮】
「降ってきた……」
【亘】
「どうしてアラさんが!?」
【アラさん】
「いやー悪い悪い」
【アラさん】
「何か俺、今回役に立ってなさすぎだからやり直しとか言われてよー……」
【亘】
「何それっ?」
【雨宮】
「はっ?」
【アラさん】
「てなわけでまたよろしくな、亘!」
【雨宮】
「僕と亘の間を邪魔するなら帰って」
【亘】
「……!」
しっしっと椿がアラさんを窓の方に追いやる。
【婦長】
「おしずかに!」
【亘】
「すみません……!」
婦長さんに怒られ慌てて謝る。その後ろの方でまだアラさんと椿が言い争っている声が聞こえてきて……
【亘】
(またあのうるさいのが帰ってきちゃったのか……)
うんざりしている気持ちがあるのに、オレの口角は少し上がっていた。
きっとあのアラさんのことだ、また何か問題のひとつやふたつ持ってかえってきてる気がする。
そんなわけで―――オレたちの慌ただしい日々は、まだ終わりそうにない―――。
―雨宮椿 BEST END―
