[本編] 雨宮 椿 編
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【亘】
(好き、なのかも……)
オレは自分の感情に納得してしまっていた。一度納得してしまうとストン―…と、胸の奥に感情が落ちてくる……
【亘】
「オレも、好きだ…… 雨宮のことが、好き」
【雨宮】
「……! やっと気づいたんだ、僕のことが好きだって」
【雨宮】
「嫌だと言っても、もう離してあげないから。覚悟しなよ?」
【亘】
「……ばーか、言ってろ」
『放っておけない奴』から、『信じたい』に変わって……気が付けば、ずっと雨宮のこと考えてた。
そっか、オレ……雨宮のことが好きなんだ。
こういう恋の形も……あるんだと知った―――。
―――後日。
【雨宮】
「じゃあ、行ってくる」
【亘】
「行ってらっしゃい。絶対治して来いよ?」
雨宮は学校を休学して、療養に専念する事を決めたと報告された。
長く入院することになるだろう……下手したら、学年がずれてしまうかも、と言われたときは
さすがに驚いたが、雨宮が病気を治すために頑張るのなら応援しようとオレは決めた。
【亘】
「時間が空いたときはお見舞いに行くから」
【雨宮】
「空かないと来てくれないのか?」
【亘】
「ちゃんと行くって。決まってるだろ」
【雨宮】
「……今までみたいに亘と会えなくなるのはさびしい」
【亘】
「それはオレもだけど……」
あの日から確実に、オレたちの距離は近づいていた。
だからこそ、距離が置かれてしまうのはすごく切ない。
【雨宮】
「……ねぇ、入院する前に亘とエッチしたいんだけど」
【亘】
「はぁっ……!?」
しかし、そんな頼みをオレが断れるわけもなく……。
【亘】
「やってしまった……」
【雨宮】
「うん、気持ちよかった」
【亘】
「ばっ……ばか!」
【雨宮】
「なんで?素直な感想でしょ。亘は気持ちよくなかったの?」
【亘】
「そ、そりゃあ気持ちよかったけど……」
【雨宮】
「え?なんて言ったの?ごめん、声が小さくて聞こえなかったからもう1回言って」
【亘】
「このやろ……」
オレたちは、ベッドの上にいた。
その、雨宮のお願いを断ることができず……。
身体の弱い雨宮のことを考えて上に乗るなんて
今考えるとすごいこと自分でも言ったなと思いながら。
雨宮は喜んでくれたらからいいのかな……なんて思ったりして。
そんなこんながあって、今はベッドの中に二人でいる。
【雨宮】
「一人用のベッドだから少し小さいけど……」
【雨宮】
「誰かと抱き合って眠るっていうのは、いいね」
【亘】
「雨宮……」
【雨宮】
「僕は、物心ついたころには病院のベッドの上が多かったから」
【雨宮】
「誰かと一緒に眠るなんて、考えたこともなかった」
【亘】
「オレもこうやって裸で抱き合って眠るなんて初めてだよ……」
【雨宮】
「へえ……」
【亘】
「あからさまにニヤニヤするなっ!」
そんな冗談を言いながらも、裸で抱き合ってると体温が温かくて気持ちがいい。
それに、心音がとくとくと聞こえてきてなんだか安心する。
少しウトウトしてしまったのか、雨宮に声をかけられる。
【雨宮】
「亘?眠いなら少し眠るといいよ」
【亘】
「ん、ごめ……」
【雨宮】
「亘には頑張ってもらったしね」
【亘】
「………ばか」
【亘】
「雨宮の心臓、しっかり動いてる」
【雨宮】
「……そうだね」
【亘】
「これなら、安心、だな…………」
そう言った記憶を最後に、どうやらオレは眠ってしまったらしい。
【雨宮】
「僕の病気は、心臓病じゃないんだけどね」
【雨宮】
「ありがとう、亘……」
雨宮の小さな呟きは、聞こえなかった。
―――1週間後。
【亘】
「雨宮っ」
【雨宮】
「亘!」
【雨宮】
「……って、『椿』って呼べって言ってるだろ」
【亘】
「あっ、ごめん。ついくせで」
椿が今日から入院するため、付添いで病院を訪れていた。
【雨宮】
「個室も中々の広さだな、よかった」
【雨宮】
「あ……お花、持ってきてくれたんだ」
【亘】
「うん」
【雨宮】
「そこに飾っておい……ん?」
【亘】
「ん? どうかしたか?」
【雨宮】
「なんか空から」
【亘】
「空から?」
上を見上げれば。
【アラさん】
「ぅわああああああああああああっ!」
【亘】
「アラさん!?」
場所は違うけれど、ものすごく見覚えのある光景。
【雨宮】
「降ってきた……」
【亘】
「どうしてアラさんが!?」
【アラさん】
「いやー悪い悪い」
【アラさん】
「何か俺、今回役に立ってなさすぎだからやり直しとか言われてよー……」
【亘】
「何それっ?」
【雨宮】
「はっ?」
【アラさん】
「てなわけでまたよろしくな、亘!」
【雨宮】
「僕と亘の間を邪魔するなら帰って」
【亘】
「……!」
しっしっと椿がアラさんを窓の方に追いやる。
【婦長】
「おしずかに!」
【亘】
「すみません……!」
婦長さんに怒られ慌てて謝る。その後ろの方でまだアラさんと椿が言い争っている声が聞こえてきて……
【亘】
(またあのうるさいのが帰ってきちゃったのか……)
うんざりしている気持ちがあるのに、オレの口角は少し上がっていた。
きっとあのアラさんのことだ、また何か問題のひとつやふたつ持ってかえってきてる気がする。
そんなわけで―――オレたちの慌ただしい日々は、まだ終わりそうにない―――。
―雨宮椿 NORMAL END―
(好き、なのかも……)
オレは自分の感情に納得してしまっていた。一度納得してしまうとストン―…と、胸の奥に感情が落ちてくる……
【亘】
「オレも、好きだ…… 雨宮のことが、好き」
【雨宮】
「……! やっと気づいたんだ、僕のことが好きだって」
【雨宮】
「嫌だと言っても、もう離してあげないから。覚悟しなよ?」
【亘】
「……ばーか、言ってろ」
『放っておけない奴』から、『信じたい』に変わって……気が付けば、ずっと雨宮のこと考えてた。
そっか、オレ……雨宮のことが好きなんだ。
こういう恋の形も……あるんだと知った―――。
―――後日。
【雨宮】
「じゃあ、行ってくる」
【亘】
「行ってらっしゃい。絶対治して来いよ?」
雨宮は学校を休学して、療養に専念する事を決めたと報告された。
長く入院することになるだろう……下手したら、学年がずれてしまうかも、と言われたときは
さすがに驚いたが、雨宮が病気を治すために頑張るのなら応援しようとオレは決めた。
【亘】
「時間が空いたときはお見舞いに行くから」
【雨宮】
「空かないと来てくれないのか?」
【亘】
「ちゃんと行くって。決まってるだろ」
【雨宮】
「……今までみたいに亘と会えなくなるのはさびしい」
【亘】
「それはオレもだけど……」
あの日から確実に、オレたちの距離は近づいていた。
だからこそ、距離が置かれてしまうのはすごく切ない。
【雨宮】
「……ねぇ、入院する前に亘とエッチしたいんだけど」
【亘】
「はぁっ……!?」
しかし、そんな頼みをオレが断れるわけもなく……。
【亘】
「やってしまった……」
【雨宮】
「うん、気持ちよかった」
【亘】
「ばっ……ばか!」
【雨宮】
「なんで?素直な感想でしょ。亘は気持ちよくなかったの?」
【亘】
「そ、そりゃあ気持ちよかったけど……」
【雨宮】
「え?なんて言ったの?ごめん、声が小さくて聞こえなかったからもう1回言って」
【亘】
「このやろ……」
オレたちは、ベッドの上にいた。
その、雨宮のお願いを断ることができず……。
身体の弱い雨宮のことを考えて上に乗るなんて
今考えるとすごいこと自分でも言ったなと思いながら。
雨宮は喜んでくれたらからいいのかな……なんて思ったりして。
そんなこんながあって、今はベッドの中に二人でいる。
【雨宮】
「一人用のベッドだから少し小さいけど……」
【雨宮】
「誰かと抱き合って眠るっていうのは、いいね」
【亘】
「雨宮……」
【雨宮】
「僕は、物心ついたころには病院のベッドの上が多かったから」
【雨宮】
「誰かと一緒に眠るなんて、考えたこともなかった」
【亘】
「オレもこうやって裸で抱き合って眠るなんて初めてだよ……」
【雨宮】
「へえ……」
【亘】
「あからさまにニヤニヤするなっ!」
そんな冗談を言いながらも、裸で抱き合ってると体温が温かくて気持ちがいい。
それに、心音がとくとくと聞こえてきてなんだか安心する。
少しウトウトしてしまったのか、雨宮に声をかけられる。
【雨宮】
「亘?眠いなら少し眠るといいよ」
【亘】
「ん、ごめ……」
【雨宮】
「亘には頑張ってもらったしね」
【亘】
「………ばか」
【亘】
「雨宮の心臓、しっかり動いてる」
【雨宮】
「……そうだね」
【亘】
「これなら、安心、だな…………」
そう言った記憶を最後に、どうやらオレは眠ってしまったらしい。
【雨宮】
「僕の病気は、心臓病じゃないんだけどね」
【雨宮】
「ありがとう、亘……」
雨宮の小さな呟きは、聞こえなかった。
―――1週間後。
【亘】
「雨宮っ」
【雨宮】
「亘!」
【雨宮】
「……って、『椿』って呼べって言ってるだろ」
【亘】
「あっ、ごめん。ついくせで」
椿が今日から入院するため、付添いで病院を訪れていた。
【雨宮】
「個室も中々の広さだな、よかった」
【雨宮】
「あ……お花、持ってきてくれたんだ」
【亘】
「うん」
【雨宮】
「そこに飾っておい……ん?」
【亘】
「ん? どうかしたか?」
【雨宮】
「なんか空から」
【亘】
「空から?」
上を見上げれば。
【アラさん】
「ぅわああああああああああああっ!」
【亘】
「アラさん!?」
場所は違うけれど、ものすごく見覚えのある光景。
【雨宮】
「降ってきた……」
【亘】
「どうしてアラさんが!?」
【アラさん】
「いやー悪い悪い」
【アラさん】
「何か俺、今回役に立ってなさすぎだからやり直しとか言われてよー……」
【亘】
「何それっ?」
【雨宮】
「はっ?」
【アラさん】
「てなわけでまたよろしくな、亘!」
【雨宮】
「僕と亘の間を邪魔するなら帰って」
【亘】
「……!」
しっしっと椿がアラさんを窓の方に追いやる。
【婦長】
「おしずかに!」
【亘】
「すみません……!」
婦長さんに怒られ慌てて謝る。その後ろの方でまだアラさんと椿が言い争っている声が聞こえてきて……
【亘】
(またあのうるさいのが帰ってきちゃったのか……)
うんざりしている気持ちがあるのに、オレの口角は少し上がっていた。
きっとあのアラさんのことだ、また何か問題のひとつやふたつ持ってかえってきてる気がする。
そんなわけで―――オレたちの慌ただしい日々は、まだ終わりそうにない―――。
―雨宮椿 NORMAL END―
