[本編] 雨宮 椿 編
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【雨宮】
「身体が動かなければ勉強ができたって、運動神経がよくたって」
【雨宮】
「何一つ未来に夢なんて持てない」
【亘】
「……!」
そんなに雨宮が悩んでいたなんて……。
【亘】
(だから……あんな風に……)
【雨宮】
「コンプレックスやトラウマを抱えて周りに同情されて生きるなんてまっぴらだったんだ!」
【亘】
「雨宮っ……」
【亘】
「それは、違うだろっ……!」
オレはその言葉にかっとなって、後ろ手はくくられたままだったが、同じ体勢の雨宮に近づき、
思いきり頭突きをしてやった。
【雨宮】
「痛っ……何するんだよ!」
【亘】
「あのなあ!」
【雨宮】
「な、なんだよっ……」
【亘】
「お前が弱いのは身体じゃなくて心だよ!」
オレは思いっきりそう言ってやった。
【雨宮】
「亘……」
雨宮は突然のことに呆気にとられていた。
そしてオレは竹尾先生の方も向かい直る。
【亘】
「アンタの心もそうだよ」
【竹尾】
「何っ……」
【亘】
「人間の心は汚い? そりゃ、汚いのもずるいのもいるだろ」
【亘】
「だってそれが人間だからな」
【亘】
「でも、そこからどうするかなんて本人次第」
【亘】
「いくらでもやり直しなんて聞くのに、自分一人でくすぶってるだけだろ!」
オレはふたりに向かって、叫ぶように言ってやった。
【竹尾】
「……ガキが……!」
【亘】
「竹尾先生がそんな人だなんて……」
【竹尾】
「うるさいっ!」
そう叫んだ竹尾先生がオレに殴りかかってこようとした。
【???】
「危ないっ!」
【亘】
「……!」
間一髪で、会長が竹尾先生の腕を掴んで引きとめていた。
【亘】
「会長!?」
【亘】
「倒れてたんじゃ……? 縄抜けまで……?」
ただただ驚くオレを見て会長は不敵に微笑む。
そして───
【アラさん】
「そこまでだ」
【亘】
「アラさん!」
そこには、どこからともなく現われたアラさんの姿もあった。
【竹尾】
「アライグマっ!?」
【アラさん】
「全く、亘の言うとおりだな」
【竹尾】
「はっ……!?」
アラさんがそう言った瞬間、辺りが突然光に包まれた。
【亘】
「なに、これっ……!?」
【アラさん】
「よくやったぞ亘!!……善と悪は対になるもの」
【アラさん】
「今まで亘と椿が貯めた善行が、竹尾先生の悪の部分を打ち消したんだ」
【アラさん】
「お前のしてきた善行と、最後の説教が決め手になったんだな!」
【アラさん】
「心から相手を思いやるお前の叫びが、天界まで届いたんだよ」
【亘】
「どういうこと……!?」
【アラさん】
「見てみろ」
【亘】
「えっ……?」
振り返ると……憑き物が落ちたような顔をしている竹尾先生がいた。
【竹尾】
「私は……いったい……?」
【アラさん】
「無事正気に戻ったみたいだな」
【アラさん】
「今回、お前はお咎めナシになった。俺様と亘に感謝しろよ?」
【アラさん】
「お前だって、動物と同じくらい人間を愛せる」
【アラさん】
「一度間違えてしまったからと言ってふてくされずやり直すんだ」
【竹尾】
「動物と、同じくらい……?そう、か……」
【亘】
「竹尾先生……計画は……?」
【竹尾】
「計画なんてもう打ち捨てる」
【竹尾】
「aドロップに関する研究は、ちゃんと学会で発表することにするよ……」
【亘】
「じゃあもう、密売したり悪用したりは?」
【竹尾】
「絶対にしないと誓う……」
不安になって繰り返し質問をしてしまったけれど、
先生はちゃんとした思考に戻れたみたいだった。
これで、本当に解決したんだな……
―――こうして、aドロップ密売人探しは幕を閉じたのだ―――。
【亘】
「これで一件落着かー……って」
【亘】
「葛貫会長!」
【葛貫】
「何ですか?」
【亘】
「さっき! 気絶してたんじゃなかったんですか!?」
【亘】
「その葛貫会長のおかげで助かったんですけど……」
【葛貫】
「あぁ、あれはフリです」
【亘】
「フリ……?」
【葛貫】
「実は気絶していなかったんです。あと縄抜けは会得していました」
【亘】
「フリはともかく、どうしてそんなものを会得……!?」
【葛貫】
「本当は椿ちゃんと亘くんがぎくしゃくしていたので」
【葛貫】
「色々とお芝居を打とうとしていたんですがねぇ……」
【亘】
「はぁ……?」
【葛貫】
「ところでっ!」
【葛貫】
「私はその喋るタヌキさんに興味があるんです!」
【亘】
(あ。しまった……!)
【亘】
(どうしよう、今更隠しようが無いよなぁ……)
【亘】
「タヌキって……アラさんのことですか?」
【アラさん】
「俺はタヌキじゃねぇっ!」
【アラさん】
「れっきとしたアライグマだっ!」
【葛貫】
「……まぁ、色々と聞きたいところですが、今は聞かないでおいてあげましょう」
【葛貫】
「ちゃんと仲直りするんですよ、亘くんに椿ちゃん?」
【亘】
「会長……」
そう言って会長は三年の寮に戻って行ってしまった。
「身体が動かなければ勉強ができたって、運動神経がよくたって」
【雨宮】
「何一つ未来に夢なんて持てない」
【亘】
「……!」
そんなに雨宮が悩んでいたなんて……。
【亘】
(だから……あんな風に……)
【雨宮】
「コンプレックスやトラウマを抱えて周りに同情されて生きるなんてまっぴらだったんだ!」
【亘】
「雨宮っ……」
【亘】
「それは、違うだろっ……!」
オレはその言葉にかっとなって、後ろ手はくくられたままだったが、同じ体勢の雨宮に近づき、
思いきり頭突きをしてやった。
【雨宮】
「痛っ……何するんだよ!」
【亘】
「あのなあ!」
【雨宮】
「な、なんだよっ……」
【亘】
「お前が弱いのは身体じゃなくて心だよ!」
オレは思いっきりそう言ってやった。
【雨宮】
「亘……」
雨宮は突然のことに呆気にとられていた。
そしてオレは竹尾先生の方も向かい直る。
【亘】
「アンタの心もそうだよ」
【竹尾】
「何っ……」
【亘】
「人間の心は汚い? そりゃ、汚いのもずるいのもいるだろ」
【亘】
「だってそれが人間だからな」
【亘】
「でも、そこからどうするかなんて本人次第」
【亘】
「いくらでもやり直しなんて聞くのに、自分一人でくすぶってるだけだろ!」
オレはふたりに向かって、叫ぶように言ってやった。
【竹尾】
「……ガキが……!」
【亘】
「竹尾先生がそんな人だなんて……」
【竹尾】
「うるさいっ!」
そう叫んだ竹尾先生がオレに殴りかかってこようとした。
【???】
「危ないっ!」
【亘】
「……!」
間一髪で、会長が竹尾先生の腕を掴んで引きとめていた。
【亘】
「会長!?」
【亘】
「倒れてたんじゃ……? 縄抜けまで……?」
ただただ驚くオレを見て会長は不敵に微笑む。
そして───
【アラさん】
「そこまでだ」
【亘】
「アラさん!」
そこには、どこからともなく現われたアラさんの姿もあった。
【竹尾】
「アライグマっ!?」
【アラさん】
「全く、亘の言うとおりだな」
【竹尾】
「はっ……!?」
アラさんがそう言った瞬間、辺りが突然光に包まれた。
【亘】
「なに、これっ……!?」
【アラさん】
「よくやったぞ亘!!……善と悪は対になるもの」
【アラさん】
「今まで亘と椿が貯めた善行が、竹尾先生の悪の部分を打ち消したんだ」
【アラさん】
「お前のしてきた善行と、最後の説教が決め手になったんだな!」
【アラさん】
「心から相手を思いやるお前の叫びが、天界まで届いたんだよ」
【亘】
「どういうこと……!?」
【アラさん】
「見てみろ」
【亘】
「えっ……?」
振り返ると……憑き物が落ちたような顔をしている竹尾先生がいた。
【竹尾】
「私は……いったい……?」
【アラさん】
「無事正気に戻ったみたいだな」
【アラさん】
「今回、お前はお咎めナシになった。俺様と亘に感謝しろよ?」
【アラさん】
「お前だって、動物と同じくらい人間を愛せる」
【アラさん】
「一度間違えてしまったからと言ってふてくされずやり直すんだ」
【竹尾】
「動物と、同じくらい……?そう、か……」
【亘】
「竹尾先生……計画は……?」
【竹尾】
「計画なんてもう打ち捨てる」
【竹尾】
「aドロップに関する研究は、ちゃんと学会で発表することにするよ……」
【亘】
「じゃあもう、密売したり悪用したりは?」
【竹尾】
「絶対にしないと誓う……」
不安になって繰り返し質問をしてしまったけれど、
先生はちゃんとした思考に戻れたみたいだった。
これで、本当に解決したんだな……
―――こうして、aドロップ密売人探しは幕を閉じたのだ―――。
【亘】
「これで一件落着かー……って」
【亘】
「葛貫会長!」
【葛貫】
「何ですか?」
【亘】
「さっき! 気絶してたんじゃなかったんですか!?」
【亘】
「その葛貫会長のおかげで助かったんですけど……」
【葛貫】
「あぁ、あれはフリです」
【亘】
「フリ……?」
【葛貫】
「実は気絶していなかったんです。あと縄抜けは会得していました」
【亘】
「フリはともかく、どうしてそんなものを会得……!?」
【葛貫】
「本当は椿ちゃんと亘くんがぎくしゃくしていたので」
【葛貫】
「色々とお芝居を打とうとしていたんですがねぇ……」
【亘】
「はぁ……?」
【葛貫】
「ところでっ!」
【葛貫】
「私はその喋るタヌキさんに興味があるんです!」
【亘】
(あ。しまった……!)
【亘】
(どうしよう、今更隠しようが無いよなぁ……)
【亘】
「タヌキって……アラさんのことですか?」
【アラさん】
「俺はタヌキじゃねぇっ!」
【アラさん】
「れっきとしたアライグマだっ!」
【葛貫】
「……まぁ、色々と聞きたいところですが、今は聞かないでおいてあげましょう」
【葛貫】
「ちゃんと仲直りするんですよ、亘くんに椿ちゃん?」
【亘】
「会長……」
そう言って会長は三年の寮に戻って行ってしまった。
