[本編] 雨宮 椿 編
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【雨宮】
「もう、菊崎くんは……」
高校初めての文化祭に、オレは少しはしゃいでしまっていた。
【亘】
「そろそろ校舎の方は一周したか?」
【雨宮】
「生徒会室に行って休憩しましょう」
【亘】
「そうだな」
【雨宮】
「今なら会長もいませんしね」
【亘】
「雨宮……本当に会長が嫌いなんだな……」
オレたちを劇に参加させようと誘ってきた会長だったけど、雨宮にきっぱり断られてそれっきり。
でも実は、生徒会主催の有志の劇は毎年恒例の行事らしく、会長は今日、朝から劇の準備に出ずっぱりなのだ。
おかげで生徒会室はオレたちだけの休憩所となっている。
【亘】
「……って、鍵閉まってるのによく開けられたな」
【雨宮】
「合鍵を作っておいたんだ」
【亘】
(雨宮……って)
【亘】
(ちゃっかりしてるな……)
【亘】
(逆に関心するぐらいだ……)
雨宮のこういうしたたかなところは、すごいと思うのを通り越して少し呆れる。
【亘】
(でも……今日なら人がいないし相談もしやすいかも)
【雨宮】
オレはそう思い、堂々と生徒会長の机で休む雨宮に声をかけた。
【亘】
「おい……」
【雨宮】
「何ですか? 会長の椅子、やっぱり特注ですね。これ、本革ですよ」
【亘】
「そ、そうか……」
そんな雨宮の態度に少し面喰ってしまう。
【亘】
(……そういえばオレ、前にここで雨宮に押し倒されたんだよな……)
あのとき、生徒会長が来なかったらどうなっていたか。
オレはそのことを思い出して顔を赤らめてしまう。
【雨宮】
「……何顔赤くしてるんですか?」
【亘】
「はっ? してないから!」
【雨宮】
「……そうですか?」
【雨宮】
「……まるで何かを、思い出したような顔をしていますけど」
雨宮は会長の席を立ち、ニヤニヤしながらオレの方に近づいてくる。
【亘】
「な、何するんだよっ」
思わず雨宮の腕を振り払う。
【雨宮】
「なんでですか?」
【亘】
「なんでも何も……あっ!」
思いきり腕を振り下ろした瞬間、会長の机のそばにあった小箱を倒してしまう。
ばさっと音を立てて中身が散らばる。
【亘】
「あっやばっ……って、何だこれ!?」
その子箱の中身は全て……
大量の、aドロップだった。
【亘】
「これ……どういうことだ……」
【雨宮】
「……aドロップみたいですね」
【亘】
「これ……全部……!?」
【亘】
「どうして会長の机にこんなものが……」
【雨宮】
「……さぁ……」
オレは思わず飴を掴んで、しばらく呆然としていた―――。
「もう、菊崎くんは……」
高校初めての文化祭に、オレは少しはしゃいでしまっていた。
【亘】
「そろそろ校舎の方は一周したか?」
【雨宮】
「生徒会室に行って休憩しましょう」
【亘】
「そうだな」
【雨宮】
「今なら会長もいませんしね」
【亘】
「雨宮……本当に会長が嫌いなんだな……」
オレたちを劇に参加させようと誘ってきた会長だったけど、雨宮にきっぱり断られてそれっきり。
でも実は、生徒会主催の有志の劇は毎年恒例の行事らしく、会長は今日、朝から劇の準備に出ずっぱりなのだ。
おかげで生徒会室はオレたちだけの休憩所となっている。
【亘】
「……って、鍵閉まってるのによく開けられたな」
【雨宮】
「合鍵を作っておいたんだ」
【亘】
(雨宮……って)
【亘】
(ちゃっかりしてるな……)
【亘】
(逆に関心するぐらいだ……)
雨宮のこういうしたたかなところは、すごいと思うのを通り越して少し呆れる。
【亘】
(でも……今日なら人がいないし相談もしやすいかも)
【雨宮】
オレはそう思い、堂々と生徒会長の机で休む雨宮に声をかけた。
【亘】
「おい……」
【雨宮】
「何ですか? 会長の椅子、やっぱり特注ですね。これ、本革ですよ」
【亘】
「そ、そうか……」
そんな雨宮の態度に少し面喰ってしまう。
【亘】
(……そういえばオレ、前にここで雨宮に押し倒されたんだよな……)
あのとき、生徒会長が来なかったらどうなっていたか。
オレはそのことを思い出して顔を赤らめてしまう。
【雨宮】
「……何顔赤くしてるんですか?」
【亘】
「はっ? してないから!」
【雨宮】
「……そうですか?」
【雨宮】
「……まるで何かを、思い出したような顔をしていますけど」
雨宮は会長の席を立ち、ニヤニヤしながらオレの方に近づいてくる。
【亘】
「な、何するんだよっ」
思わず雨宮の腕を振り払う。
【雨宮】
「なんでですか?」
【亘】
「なんでも何も……あっ!」
思いきり腕を振り下ろした瞬間、会長の机のそばにあった小箱を倒してしまう。
ばさっと音を立てて中身が散らばる。
【亘】
「あっやばっ……って、何だこれ!?」
その子箱の中身は全て……
大量の、aドロップだった。
【亘】
「これ……どういうことだ……」
【雨宮】
「……aドロップみたいですね」
【亘】
「これ……全部……!?」
【亘】
「どうして会長の机にこんなものが……」
【雨宮】
「……さぁ……」
オレは思わず飴を掴んで、しばらく呆然としていた―――。
