[本編] 雨宮 椿 編
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文化祭の準備は本格化し、いよいよ放課後生徒会室でやっているだけでは間に合わなくなってきた。
葛貫会長に頼まれて、各クラスや部活、有志団体による出店の部屋割りを決めるために
雨宮にオレの部屋へ来てもらうことになっていた。
【亘】
「雨宮が手伝ってくれるなんて」
【亘】
「嬉しいよ、ありがとう」
【雨宮】
「仕事はきちんとします」
【雨宮】
「それで、本題ですが……」
【雨宮】
「教室使用の申請が出ている団体のリストはこれです」
【亘】
「外で屋台を出す店は会長が区画を決めてくれてるんだよな」
【雨宮】
「そう。……あの人、またむちゃくちゃな決め方してるみたいだけど」
【亘】
「あぁ、椅子取りゲームで決めたんだっけ?」
【雨宮】
「あの人の思いつきにはうんざりです。僕たちは平和に決めましょう」
【亘】
「そうだな」
そうしてオレたちは学校の見取り図と団体のリストをにらめっこしながら、
いさかいが起きないように部屋割りを決めていく。
【雨宮】
「……ふぅ」
【亘】
「できたーっ!まぁこんなもんだろっ」
【アラさん】
「どれどれー」
【亘】
「って、アラさん!」
今まで部屋のどこかに隠れていたらしいアラさんが突如オレたちの前に現れた。
【アラさん】
「久しぶりの登場だからって俺様の存在を忘れてるんじゃねーよなぁ?」
……そういえばコテージにはつれていかなかったし、
それから文化祭の準備で慌しかったからすっかり……
その、アラさんごめん!
【アラさん】
「俺がチェックしてやる!」
【亘】
「なんでだよ、アラさん関係ないだろー」
【アラさん】
「関係ないどころか大アリだぞっ?」
【亘】
「どうしてだよ?」
オレはアラさんに尋ねる。
【アラさん】
「お前らのミスで人通りの少ない校舎を作っちまった場合」
【アラさん】
「その校舎が文化祭で盛り上がらないだけでなく!」
【亘】
「……だけでなく?」
【アラさん】
「aドロップの取引所にされる可能性が出てくるだろ」
【亘】
「あ、そっか……! そのこと、すっかり考えてなかった……」
アラさんの指摘にはっとする。
体育祭でのことも考えれば、文化祭は警戒するべき一日になる。
最近、捜査どころじゃなかったし……。
【雨宮】
「……」
【アラさん】
「文化祭は他校の人間も来るんだろ?」
【アラさん】
「そしたら学園の外のヤツらにまでaドロップが広まっちまう可能性があるからな」
【アラさん】
「チェックチェック~」
アラさんはオレたちの作った部屋割り表をくまなくチェックしていく。
【亘】
「なるほど、文化祭のときに捜査を進めるのか」
【アラさん】
「そうだそうだ、その方が動きやすいかもしれねーぞっ」
【亘】
「なるほど……でも……」
【アラさん】
「でも、ってなんだよ、でもって」
【亘】
「……雨宮」
【雨宮】
「……何ですか?」
オレはずっと抱いていた疑問を口にする。
【亘】
「お前は……バディを続けて良いのか?」
【雨宮】
「……僕が『はいそうですか』と解散に応じるとでも?」
【雨宮】
「言ったでしょう。僕には僕の目的がある」
【亘】
「だったらこのままの関係じゃいけないだろ」
【亘】
「仲直り……しないと」
オレはそう持ちかけた。
【雨宮】
「仲直り?」
【亘】
「そう、仲直り……」
【雨宮】
「面白いことを言いますね、小学生じゃあるまいし」
【雨宮】
「そんな表面上の謝罪にどんな意味が?」
【亘】
「表面上って……そんな言い方しなくてもいいだろ!」
【雨宮】
「大丈夫です。僕もこのまま食いつかれても面倒ですし」
【雨宮】
「菊崎くんに協力姿勢ぐらいは取りますから」
【亘】
「なんだよそれ、そんなんで腑に落ちるかって……」
【雨宮】
「君が言うところの“仲直り”ということですよ」
【亘】
「納得いかねーって」
【アラさん】
「……ふうん……」
アラさんはオレにも雨宮にも、それ以上何も言わなかった。
雨宮の返事はすっきりするものではなかったけれど、
腹の探りあいのような状態は無くなり、ぎくしゃくしなくった。
そのことに、オレはほっとしていた―――。
そしていよいよ迎えた、文化祭当日。
【亘】
「やっぱり盛り上がってるなー」
校舎の外も中も出店が立ち並び、他校生の来客もあって文化祭は盛り上がっていた。
【亘】
「わー、ここたこ焼き屋やってる! ……ん……でもタコの代わりに……フカヒレ?」
【雨宮】
「お好み焼きはトリュフ味とキャビア味があるそうですよ」
【亘】
「さすが……金持ちの巣窟……!」
【雨宮】
「あまり浮かれないでください。僕たちは見回りで来てるんですよ」
【亘】
「でもついでだしさー、いくつか屋台見て行こうぜ!」
葛貫会長に頼まれて、各クラスや部活、有志団体による出店の部屋割りを決めるために
雨宮にオレの部屋へ来てもらうことになっていた。
【亘】
「雨宮が手伝ってくれるなんて」
【亘】
「嬉しいよ、ありがとう」
【雨宮】
「仕事はきちんとします」
【雨宮】
「それで、本題ですが……」
【雨宮】
「教室使用の申請が出ている団体のリストはこれです」
【亘】
「外で屋台を出す店は会長が区画を決めてくれてるんだよな」
【雨宮】
「そう。……あの人、またむちゃくちゃな決め方してるみたいだけど」
【亘】
「あぁ、椅子取りゲームで決めたんだっけ?」
【雨宮】
「あの人の思いつきにはうんざりです。僕たちは平和に決めましょう」
【亘】
「そうだな」
そうしてオレたちは学校の見取り図と団体のリストをにらめっこしながら、
いさかいが起きないように部屋割りを決めていく。
【雨宮】
「……ふぅ」
【亘】
「できたーっ!まぁこんなもんだろっ」
【アラさん】
「どれどれー」
【亘】
「って、アラさん!」
今まで部屋のどこかに隠れていたらしいアラさんが突如オレたちの前に現れた。
【アラさん】
「久しぶりの登場だからって俺様の存在を忘れてるんじゃねーよなぁ?」
……そういえばコテージにはつれていかなかったし、
それから文化祭の準備で慌しかったからすっかり……
その、アラさんごめん!
【アラさん】
「俺がチェックしてやる!」
【亘】
「なんでだよ、アラさん関係ないだろー」
【アラさん】
「関係ないどころか大アリだぞっ?」
【亘】
「どうしてだよ?」
オレはアラさんに尋ねる。
【アラさん】
「お前らのミスで人通りの少ない校舎を作っちまった場合」
【アラさん】
「その校舎が文化祭で盛り上がらないだけでなく!」
【亘】
「……だけでなく?」
【アラさん】
「aドロップの取引所にされる可能性が出てくるだろ」
【亘】
「あ、そっか……! そのこと、すっかり考えてなかった……」
アラさんの指摘にはっとする。
体育祭でのことも考えれば、文化祭は警戒するべき一日になる。
最近、捜査どころじゃなかったし……。
【雨宮】
「……」
【アラさん】
「文化祭は他校の人間も来るんだろ?」
【アラさん】
「そしたら学園の外のヤツらにまでaドロップが広まっちまう可能性があるからな」
【アラさん】
「チェックチェック~」
アラさんはオレたちの作った部屋割り表をくまなくチェックしていく。
【亘】
「なるほど、文化祭のときに捜査を進めるのか」
【アラさん】
「そうだそうだ、その方が動きやすいかもしれねーぞっ」
【亘】
「なるほど……でも……」
【アラさん】
「でも、ってなんだよ、でもって」
【亘】
「……雨宮」
【雨宮】
「……何ですか?」
オレはずっと抱いていた疑問を口にする。
【亘】
「お前は……バディを続けて良いのか?」
【雨宮】
「……僕が『はいそうですか』と解散に応じるとでも?」
【雨宮】
「言ったでしょう。僕には僕の目的がある」
【亘】
「だったらこのままの関係じゃいけないだろ」
【亘】
「仲直り……しないと」
オレはそう持ちかけた。
【雨宮】
「仲直り?」
【亘】
「そう、仲直り……」
【雨宮】
「面白いことを言いますね、小学生じゃあるまいし」
【雨宮】
「そんな表面上の謝罪にどんな意味が?」
【亘】
「表面上って……そんな言い方しなくてもいいだろ!」
【雨宮】
「大丈夫です。僕もこのまま食いつかれても面倒ですし」
【雨宮】
「菊崎くんに協力姿勢ぐらいは取りますから」
【亘】
「なんだよそれ、そんなんで腑に落ちるかって……」
【雨宮】
「君が言うところの“仲直り”ということですよ」
【亘】
「納得いかねーって」
【アラさん】
「……ふうん……」
アラさんはオレにも雨宮にも、それ以上何も言わなかった。
雨宮の返事はすっきりするものではなかったけれど、
腹の探りあいのような状態は無くなり、ぎくしゃくしなくった。
そのことに、オレはほっとしていた―――。
そしていよいよ迎えた、文化祭当日。
【亘】
「やっぱり盛り上がってるなー」
校舎の外も中も出店が立ち並び、他校生の来客もあって文化祭は盛り上がっていた。
【亘】
「わー、ここたこ焼き屋やってる! ……ん……でもタコの代わりに……フカヒレ?」
【雨宮】
「お好み焼きはトリュフ味とキャビア味があるそうですよ」
【亘】
「さすが……金持ちの巣窟……!」
【雨宮】
「あまり浮かれないでください。僕たちは見回りで来てるんですよ」
【亘】
「でもついでだしさー、いくつか屋台見て行こうぜ!」
