[本編] 雨宮 椿 編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【雨宮】
「菊崎くんこそ……あなたは変な人です」
【亘】
「雨宮に言われたくないぞ、それ」
【雨宮】
「……正直言って、あなたを見ているとむかむかするときがあります」
【亘】
「えっ、そうなのか?」
【雨宮】
「このaドロップの件にだって、僕にだって……結局生徒会長にまで巻き込まれてますし」
【亘】
「あぁ、なんかオレ、昔から巻き込まれ体質みたいでさ」
【雨宮】
「体質、体質って……体質ばかりで納得することでもないでしょう?」
【雨宮】
「僕は同情とか偽善とか、その類のものが大嫌いなんです」
【雨宮】
「あなたを見ていると……まさに同情や偽善を向けられて生活しているみたいで……むかつきます」
【亘】
「そう……なのか?」
【雨宮】
「僕には理解できない……」
【雨宮】
「そういったものが面倒で友人は作らないようにしてきました」
【雨宮】
「同情や偽善や……情けなんて、存在しないんです。あるのは打算だけで」
【雨宮】
「だから自分にはいらないと思って生きてきました」
【亘】
「雨宮……」
【雨宮】
「さっきの子どもが……僕を優しいと言っていて、笑いそうになってしまいましたよ」
【雨宮】
「優しいとかいい人なんて、僕から最も縁遠い言葉です」
【亘】
「そんなことないだろ? だって雨宮は子どものために……」
【雨宮】
「それは違います」
雨宮がフォローしようとしたオレの言葉を止める。
【雨宮】
「今は抵抗するのも面倒なので、あなたや会長と一緒に行動しているだけです」
【雨宮】
「本当はあまり干渉してほしくないんです」
【亘】
「……そうなのか?」
【雨宮】
「……あなたの近くにいるのだって、僕には打算があります」
【亘】
「打算……?」
【雨宮】
「あなたの近くにいることで、僕にメリットがあるんです」
【雨宮】
「見返り……とでも言うんでしょうか」
【亘】
「そんなの、あるのか?」
【雨宮】
「……僕がずっと願っていたことが……叶うかもしれないんです」
【亘】
「願っていたこと?」
【雨宮】
「……いえ、気にしないでください」
雨宮は途中で言うのをやめてしまった。
【雨宮】
「とにかく、あなたは少し学んだ方がいいと思います」
【雨宮】
「……何か見返りがなければあなたのそばになんていないんですよ」
【亘】
「見返り……」
【雨宮】
「そうです、見返り」
【亘】
「……オレはそういう難しいこと考えて動いてるわけじゃないからさ」
【亘】
「偽善とか同情とか言われても、正直そういうのよくわかんねーし」
【雨宮】
「……菊崎くん……」
【亘】
「オレはお前と一緒にいるようになって……それから、会長とかもだけど」
【亘】
「今までは郁哉やソウといることが多かったからさ」
【亘】
「これはこれで楽しかったし、いいと思えたけど……」
【雨宮】
「……」
【亘】
「お前はそうじゃないってことなんだろ?」
オレは少しさびしい気持ちでそう言った。
【雨宮】
「……フン」
雨宮はそう返事をしたきり、何も言わなくなってしまった。
【亘】
(雨宮……)
【亘】
(今は……待ってよう)
そう考えたとき、草むらからガサッと音がした。
【葛貫】
「あぁよかった! 探したんですよ!」
【亘】
「葛貫会長……!?」
【葛貫】
「お二人ともすっごく心配したんですからねぇ~!!! うわーん!」
結局その後、葛貫会長と無事落ち合えたことでオレと雨宮の会話は終わってしまった。
……雨宮とオレは、ずいぶん考え方が違うらしい。
そして雨宮はオレの考え方について、気に入らないと言った……。
……そんな風に考えてしまう雨宮のことを、オレはなんだか複雑に思う。
雨宮には雨宮の過ごしてきた時間があるし、そこで培われた考えだからとやかく言う権利はないけれど……。
雨宮との考えの違いは、そのまま二人の溝になってしまうような気がした。
けれど、結局それから雨宮と話す時間は取れずに終わってしまうのだった……。
合宿は無事終わり、オレたちは学園の寮に戻った。
どうやらあの幽霊騒ぎは、あの子供のお百度参りが原因らしかった。
……もうすぐ文化祭。
生徒会の活動はますます忙しくなる―――。
会長や、雨宮といる時間は今までよりさらに多くなるだろう。
雨宮とも……少しはわかり合える日が来るといいんだけど……。
「菊崎くんこそ……あなたは変な人です」
【亘】
「雨宮に言われたくないぞ、それ」
【雨宮】
「……正直言って、あなたを見ているとむかむかするときがあります」
【亘】
「えっ、そうなのか?」
【雨宮】
「このaドロップの件にだって、僕にだって……結局生徒会長にまで巻き込まれてますし」
【亘】
「あぁ、なんかオレ、昔から巻き込まれ体質みたいでさ」
【雨宮】
「体質、体質って……体質ばかりで納得することでもないでしょう?」
【雨宮】
「僕は同情とか偽善とか、その類のものが大嫌いなんです」
【雨宮】
「あなたを見ていると……まさに同情や偽善を向けられて生活しているみたいで……むかつきます」
【亘】
「そう……なのか?」
【雨宮】
「僕には理解できない……」
【雨宮】
「そういったものが面倒で友人は作らないようにしてきました」
【雨宮】
「同情や偽善や……情けなんて、存在しないんです。あるのは打算だけで」
【雨宮】
「だから自分にはいらないと思って生きてきました」
【亘】
「雨宮……」
【雨宮】
「さっきの子どもが……僕を優しいと言っていて、笑いそうになってしまいましたよ」
【雨宮】
「優しいとかいい人なんて、僕から最も縁遠い言葉です」
【亘】
「そんなことないだろ? だって雨宮は子どものために……」
【雨宮】
「それは違います」
雨宮がフォローしようとしたオレの言葉を止める。
【雨宮】
「今は抵抗するのも面倒なので、あなたや会長と一緒に行動しているだけです」
【雨宮】
「本当はあまり干渉してほしくないんです」
【亘】
「……そうなのか?」
【雨宮】
「……あなたの近くにいるのだって、僕には打算があります」
【亘】
「打算……?」
【雨宮】
「あなたの近くにいることで、僕にメリットがあるんです」
【雨宮】
「見返り……とでも言うんでしょうか」
【亘】
「そんなの、あるのか?」
【雨宮】
「……僕がずっと願っていたことが……叶うかもしれないんです」
【亘】
「願っていたこと?」
【雨宮】
「……いえ、気にしないでください」
雨宮は途中で言うのをやめてしまった。
【雨宮】
「とにかく、あなたは少し学んだ方がいいと思います」
【雨宮】
「……何か見返りがなければあなたのそばになんていないんですよ」
【亘】
「見返り……」
【雨宮】
「そうです、見返り」
【亘】
「……オレはそういう難しいこと考えて動いてるわけじゃないからさ」
【亘】
「偽善とか同情とか言われても、正直そういうのよくわかんねーし」
【雨宮】
「……菊崎くん……」
【亘】
「オレはお前と一緒にいるようになって……それから、会長とかもだけど」
【亘】
「今までは郁哉やソウといることが多かったからさ」
【亘】
「これはこれで楽しかったし、いいと思えたけど……」
【雨宮】
「……」
【亘】
「お前はそうじゃないってことなんだろ?」
オレは少しさびしい気持ちでそう言った。
【雨宮】
「……フン」
雨宮はそう返事をしたきり、何も言わなくなってしまった。
【亘】
(雨宮……)
【亘】
(今は……待ってよう)
そう考えたとき、草むらからガサッと音がした。
【葛貫】
「あぁよかった! 探したんですよ!」
【亘】
「葛貫会長……!?」
【葛貫】
「お二人ともすっごく心配したんですからねぇ~!!! うわーん!」
結局その後、葛貫会長と無事落ち合えたことでオレと雨宮の会話は終わってしまった。
……雨宮とオレは、ずいぶん考え方が違うらしい。
そして雨宮はオレの考え方について、気に入らないと言った……。
……そんな風に考えてしまう雨宮のことを、オレはなんだか複雑に思う。
雨宮には雨宮の過ごしてきた時間があるし、そこで培われた考えだからとやかく言う権利はないけれど……。
雨宮との考えの違いは、そのまま二人の溝になってしまうような気がした。
けれど、結局それから雨宮と話す時間は取れずに終わってしまうのだった……。
合宿は無事終わり、オレたちは学園の寮に戻った。
どうやらあの幽霊騒ぎは、あの子供のお百度参りが原因らしかった。
……もうすぐ文化祭。
生徒会の活動はますます忙しくなる―――。
会長や、雨宮といる時間は今までよりさらに多くなるだろう。
雨宮とも……少しはわかり合える日が来るといいんだけど……。
