[本編] 雨宮 椿 編
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【葛貫】
「というわけで!」
生徒会室に集められた生徒会役員一同……と、オレと雨宮の前で、葛貫会長は高らかに宣言した。
【葛貫】
「我々生徒会もスポーツ合宿所へキャンプに行きます!」
【葛貫】
「夏休みはそこでみんなでお泊りします!」
もうすべては決定事項らしい。
【葛貫】
「キャンプなんて楽しみですね~」
呆然とするオレたちとは裏腹に、ひとりだけ思いっきりハイテンションな葛貫会長。
そんな葛貫会長に、恐る恐る声をかけてみる。
【亘】
「あ、あのー…」
【亘】
「これって……オレたちも行くんですか?」
【葛貫】
「当たり前じゃないですか! 何を言っているんですか、亘くんは」
【葛貫】
「亘くんがいないと盛り上がらないでしょう?」
【亘】
「そ、そうですか……」
【亘】
(いきなりくっついて行った方が場違いな感じするけど……)
【亘】
(会長って……)
【亘】
(よくわからない人だな)
【葛貫】
「……ふふふふ」
とりあえず、変な人だということだけはわかる。
他の生徒会の先輩方が変に突っ込まず優しいのが救いだ。
オレたちは邪険にされないで済んでいる。
……まぁ、この会長といつも一緒にいるようじゃ、振り回され慣れてるのかもしれないけど……。
よくわからない一年が独断で混ざり込んで来たぐらいじゃびっくりしないんだと思う。
【雨宮】
「……僕は遠慮させてください」
その空気をぶち破るように、雨宮が冷静に言ってのけた。
【葛貫】
「えぇ!? 椿ちゃんなんで!?」
思いっきり残念そうな声を上げる葛貫会長。
【雨宮】
「ご存知の通り僕は体が弱いので」
【雨宮】
「キャンプで外泊など体に障って皆さんにご迷惑をかけますから」
【雨宮】
「とっても大変至極残念ですけど是非辞退させてください」
【亘】
(雨宮……そんなこと言ってキャンプから逃げるつもりだな……)
ちっとも残念がっていない雨宮の声でオレはそう感じる。
しかし葛貫会長も一筋縄ではいかなかった。
【葛貫】
「ちっちっち!」
【雨宮】
「……何ですか」
雨宮の言葉ごときで諦めないのがこの生徒会長だ。
【葛貫】
「私の人脈を駆使して椿ちゃんのお医者さまにも許可を取ってあります!」
【雨宮】
「なっ……」
会長の方が一枚上手だったようだ。
【葛貫】
「ですから椿ちゃんも今回のキャンプには参加可能なのです!」
【葛貫】
「用意周到でしょう?」
【雨宮】
「ぐっ……」
そこまでやられてしまうと、雨宮もどうすることもできない。
【葛貫】
「それにわが校のスポーツ合宿所は、夏に行くには絶好の避暑地にありますから」
【葛貫】
「皆さんの日頃疲れた心を癒すのにも、椿ちゃんの療養にも良いことでしょう!」
【雨宮】
「余計な根回しを……」
結局雨宮の反抗むなしく、オレたちはキャンプに連れて行かれることになってしまった。
【葛貫】
「はい、これがしおりですよ」
いつの間に準備したのか『よいこのサマーキャンプ』と書いてあるしおりを配られる。
【亘】
「こんなものいつの間に……」
【葛貫】
「安心してください、森の中には入って行きませんから」
【葛貫】
「亘くんのマタタビ体質にも配慮してあります」
【亘】
「そうですか、それはどうも……」
やたら気の利く生徒会長だ……。
ぬかりは無いらしい。
【葛貫】
「ではみなさん、しおりをじっくり読んでおいてくださいね!」
【葛貫】
「あぁ、もちろん学園側からの許可もばっちり下りています」
【葛貫】
「先生方も二つ返事で快諾してくださいまして」
【葛貫】
「顧問の先生もいらっしゃることになりましたから」
【亘】
「顧問?」
【葛貫】
「はい、生徒会の顧問の先生です」
【亘】
(生徒会に顧問の先生なんていたんだ……)
聞いたことがなかったし、生徒会に入るとなっても会ったこともなかった。
なのでオレたちは顧問の先生の存在すら知らなかった。
【葛貫】
「竹尾先生がついてきてくだされば私たちも安心ですからね」
【雨宮】
「……!」
【亘】
「……!」
驚いた。竹尾先生はオレたちのクラスの担任でもある。
生徒会の顧問なんて……そんなこともやっていたのか。
めんどくさいこと嫌いそうなのに、結構意外だ。
【亘】
(生徒会の顧問をやってるなんて全然知らなかった……)
【葛貫】
「竹尾先生のスケジュールを確保するの大変だったんですよ」
【葛貫】
「生徒には……まあ少々怖い部分がありますから不人気ですけれども」
【葛貫】
「学園側からはなぜかものすごい支持がありますからね」
【亘】
「そうだったんだ……」
竹尾先生がそんな風に支持されているなんて知らなかった。
【葛貫】
「まぁ竹尾先生のことです。顧問なんて名ばかりですし」
【葛貫】
「今回も私たちの行動をふらっと確認に来て帰るのでしょう」
【葛貫】
「いつも私が先生もご参加くださいと誘っているのに、つれない方なのです」
【葛貫】
「しかし逆に考えれば!私は一任されているとのこと、好き勝手にやらせていただきましょう」
「というわけで!」
生徒会室に集められた生徒会役員一同……と、オレと雨宮の前で、葛貫会長は高らかに宣言した。
【葛貫】
「我々生徒会もスポーツ合宿所へキャンプに行きます!」
【葛貫】
「夏休みはそこでみんなでお泊りします!」
もうすべては決定事項らしい。
【葛貫】
「キャンプなんて楽しみですね~」
呆然とするオレたちとは裏腹に、ひとりだけ思いっきりハイテンションな葛貫会長。
そんな葛貫会長に、恐る恐る声をかけてみる。
【亘】
「あ、あのー…」
【亘】
「これって……オレたちも行くんですか?」
【葛貫】
「当たり前じゃないですか! 何を言っているんですか、亘くんは」
【葛貫】
「亘くんがいないと盛り上がらないでしょう?」
【亘】
「そ、そうですか……」
【亘】
(いきなりくっついて行った方が場違いな感じするけど……)
【亘】
(会長って……)
【亘】
(よくわからない人だな)
【葛貫】
「……ふふふふ」
とりあえず、変な人だということだけはわかる。
他の生徒会の先輩方が変に突っ込まず優しいのが救いだ。
オレたちは邪険にされないで済んでいる。
……まぁ、この会長といつも一緒にいるようじゃ、振り回され慣れてるのかもしれないけど……。
よくわからない一年が独断で混ざり込んで来たぐらいじゃびっくりしないんだと思う。
【雨宮】
「……僕は遠慮させてください」
その空気をぶち破るように、雨宮が冷静に言ってのけた。
【葛貫】
「えぇ!? 椿ちゃんなんで!?」
思いっきり残念そうな声を上げる葛貫会長。
【雨宮】
「ご存知の通り僕は体が弱いので」
【雨宮】
「キャンプで外泊など体に障って皆さんにご迷惑をかけますから」
【雨宮】
「とっても大変至極残念ですけど是非辞退させてください」
【亘】
(雨宮……そんなこと言ってキャンプから逃げるつもりだな……)
ちっとも残念がっていない雨宮の声でオレはそう感じる。
しかし葛貫会長も一筋縄ではいかなかった。
【葛貫】
「ちっちっち!」
【雨宮】
「……何ですか」
雨宮の言葉ごときで諦めないのがこの生徒会長だ。
【葛貫】
「私の人脈を駆使して椿ちゃんのお医者さまにも許可を取ってあります!」
【雨宮】
「なっ……」
会長の方が一枚上手だったようだ。
【葛貫】
「ですから椿ちゃんも今回のキャンプには参加可能なのです!」
【葛貫】
「用意周到でしょう?」
【雨宮】
「ぐっ……」
そこまでやられてしまうと、雨宮もどうすることもできない。
【葛貫】
「それにわが校のスポーツ合宿所は、夏に行くには絶好の避暑地にありますから」
【葛貫】
「皆さんの日頃疲れた心を癒すのにも、椿ちゃんの療養にも良いことでしょう!」
【雨宮】
「余計な根回しを……」
結局雨宮の反抗むなしく、オレたちはキャンプに連れて行かれることになってしまった。
【葛貫】
「はい、これがしおりですよ」
いつの間に準備したのか『よいこのサマーキャンプ』と書いてあるしおりを配られる。
【亘】
「こんなものいつの間に……」
【葛貫】
「安心してください、森の中には入って行きませんから」
【葛貫】
「亘くんのマタタビ体質にも配慮してあります」
【亘】
「そうですか、それはどうも……」
やたら気の利く生徒会長だ……。
ぬかりは無いらしい。
【葛貫】
「ではみなさん、しおりをじっくり読んでおいてくださいね!」
【葛貫】
「あぁ、もちろん学園側からの許可もばっちり下りています」
【葛貫】
「先生方も二つ返事で快諾してくださいまして」
【葛貫】
「顧問の先生もいらっしゃることになりましたから」
【亘】
「顧問?」
【葛貫】
「はい、生徒会の顧問の先生です」
【亘】
(生徒会に顧問の先生なんていたんだ……)
聞いたことがなかったし、生徒会に入るとなっても会ったこともなかった。
なのでオレたちは顧問の先生の存在すら知らなかった。
【葛貫】
「竹尾先生がついてきてくだされば私たちも安心ですからね」
【雨宮】
「……!」
【亘】
「……!」
驚いた。竹尾先生はオレたちのクラスの担任でもある。
生徒会の顧問なんて……そんなこともやっていたのか。
めんどくさいこと嫌いそうなのに、結構意外だ。
【亘】
(生徒会の顧問をやってるなんて全然知らなかった……)
【葛貫】
「竹尾先生のスケジュールを確保するの大変だったんですよ」
【葛貫】
「生徒には……まあ少々怖い部分がありますから不人気ですけれども」
【葛貫】
「学園側からはなぜかものすごい支持がありますからね」
【亘】
「そうだったんだ……」
竹尾先生がそんな風に支持されているなんて知らなかった。
【葛貫】
「まぁ竹尾先生のことです。顧問なんて名ばかりですし」
【葛貫】
「今回も私たちの行動をふらっと確認に来て帰るのでしょう」
【葛貫】
「いつも私が先生もご参加くださいと誘っているのに、つれない方なのです」
【葛貫】
「しかし逆に考えれば!私は一任されているとのこと、好き勝手にやらせていただきましょう」
