[本編] 雨宮 椿 編
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【葛貫】
「字がきれいな人は心がきれいな人ですからね」
会長も乗っかって雨宮に言う。
【雨宮】
「あなたみたいな人が言うと嫌味です、それ」
会長に減らず口を叩く雨宮だったが……その顔が照れて少し赤くなっていた。
オレにだってわかったくらいだ、目ざとい葛貫会長がそれを見逃すはずがない。
【葛貫】
「……フフッ」
【亘】
「……雨宮も意外とそういうところ、あるんだな」
【雨宮】
「う、うるさいですよ!」
めずらしく雨宮が声を荒げる。
けれど真っ赤な顔で何を言ったところで、説得力はないのだった―――。
なんだ、かわいいところあるじゃないか。
――数時間後。
【亘】
「……けっこう地味な仕事が多いんですね」
雑務を手伝っていたオレは、思わずそんな独り言が出てしまった。
生徒会なんて派手な仕事ばかりしているのかと思えば、
書類整理をしたり認可印を押したりすることがメインの仕事だったりする。
【葛貫】
「……フフッ」
【亘】
「……会長?」
【葛貫】
「フフッ、フフフフフッ」
【亘】
「なんですか……」
突如不敵な笑みを浮かべる葛貫会長。
【葛貫】
「そんな亘くんにはこういう刺激的なお仕事の方が好みかな?」
【雨宮】
「……菊崎くんに何を」
【葛貫】
「じゃあ椿ちゃんも一緒に」
すると会長は生徒会室の奥にオレたちを連れて行った。
そして、大きな資料棚の隣に移動すると、スイッチを押す。
ゴゴゴゴ……と音を立てて資料棚が動くと……
【葛貫】
「じゃじゃーん!隠し扉です♪」
そう、資料棚が動いて出てきたのは、隠し扉だった。
って……
【亘】
「隠し扉!?」
【葛貫】
「うーん!いい反応です!」
【葛貫】
「これこれ♪これが見たかったんですよ。ふふ」
【亘】
(隠し扉とかって本当にあるんだ……)
【雨宮】
「勝手に学校を私物化しないでください」
【葛貫】
「もう!私が作ったとは言ってないじゃないですか」
【雨宮】
「えっ……貴方が作ったんじゃないんですか」
【葛貫】
「はい、代々伝わる抜け穴です」
【雨宮】
「いっぺん死んでいただけますか」
【葛貫】
「椿ちゃん酷いッ」
【雨宮】
「……何を企んでいるんだか」
【葛貫】
「企んでなんかいませんよ」
【葛貫】
「この扉は教会へと繋がっているんです」
【亘】
「は? 教会?」
言われた通りに隠し扉を開けて教会へ繋がっている道を抜けると……。
【雨宮】
「なんですか、ここは……」
【亘】
「こんなところに繋がって……!?」
隠し扉から繋がっている通路を抜けて、講堂と教会の隣にある小さな部屋。
そこは……懺悔室、らしい。
会長が言うには……だけど。こんなのいつ間にあったんだ!?
【葛貫】
「ここでは悩める生徒のお話をボランティアとして聞いているんです」
【葛貫】
「プライバシーも保護されている為生徒たちは安心して悩みを打ち明けてくれます!」
【葛貫】
「そして、時には問題解決のために動いたりもしているんですよ」
【葛貫】
「すごいでしょう!」
るんるんと生徒会長は語っている。
【亘】
「生徒会ってそんなことまで……!」
【葛貫】
「生徒会主催というよりも、私が個人でやっていますね」
【葛貫】
「しかも、最近始めたばかりなので知る人ぞ、知る!なのです」
【雨宮】
「…………」
雨宮は、呆れて声も出ないようだった。
なかなかに怖い……。
【雨宮】
「……馬鹿馬鹿しいので帰ります。元の仕事の方がまだ有意義です」
【葛貫】
「まぁまぁ」
【葛貫】
「実は一人目……ここに相談に訪れた、お客様ですね、生徒がもういらしてるんですよ」
【葛貫】
「ですからとりあえず、今は出て行かずに話を聞いて行ってください」
【亘】
「ええと……」
【雨宮】
「……」
すると、本当に懺悔室には悩み相談にやってきた生徒が現れた。
【生徒】
「……こちらで相談、よろしいですか?」
【葛貫】
「どうぞー!」
生徒会長の合図で、その生徒は悩みを話しだした。
【生徒】
「夏休み中って、部活の合宿がよく行われますよね」
【生徒】
「うちの学園の生徒がよく使っているスポーツ合宿所……」
【生徒】
「あそこに関する悩みなんですが……」
【生徒】
「実は、うちの部も毎年あの合宿所を使っていて」
【生徒】
「でも、あの合宿所のすぐ近くに廃れた神社があるんです」
【生徒】
「毎年……あの神社には幽霊がよく出るという噂があって……」
【生徒】
「今年もあの合宿所を使うんですけど、僕はそれが心配で心配で……」
よっぽどお化けが苦手らしい。
……まぁ、こんなところに相談に来るぐらいだしな。
でも大丈夫か?高校生なんだよな?高校生の悩みなんだよなこれ……。
【生徒】
「合宿を頑張りたい気持ちはあるんです! 大会も近いですし……」
【生徒】
「どうにかしてください、お願いします……!」
切羽詰まった訴えかけをして、生徒が悩みを話し終える。
【葛貫】
「今回は懺悔というより、お悩み相談ですね」
【亘】
「しかもどっちかっていうと生徒会に直訴って感じですね……」
【雨宮】
「馬鹿馬鹿しいことこの上ないですね。やっぱり帰っていいですか」
【葛貫】
「まぁまぁ、椿ちゃん」
【雨宮】
「……何ですか……」
【葛貫】
「悩める生徒を救うのも我々生徒会のお仕事……」
【葛貫】
「子羊ちゃん、心配することは何もありませんよ」
【葛貫】
「……私たちがあなたを救いますからね」
【生徒】
「本当ですか! ありがとうございます!」
【雨宮】
「……何を考えて……」
【葛貫】
「……ふふっ」
不敵な笑みを浮かべる生徒会長。
安心したのか、生徒は懺悔室を出て行った。
【亘】
(この人……何考えてるんだ……!?)
何か閃いた顔をし怪しく笑っている会長が何を考えているのかわからない。
でも、きっととんでもないことなんだろう……
それだけは感じていた───
「字がきれいな人は心がきれいな人ですからね」
会長も乗っかって雨宮に言う。
【雨宮】
「あなたみたいな人が言うと嫌味です、それ」
会長に減らず口を叩く雨宮だったが……その顔が照れて少し赤くなっていた。
オレにだってわかったくらいだ、目ざとい葛貫会長がそれを見逃すはずがない。
【葛貫】
「……フフッ」
【亘】
「……雨宮も意外とそういうところ、あるんだな」
【雨宮】
「う、うるさいですよ!」
めずらしく雨宮が声を荒げる。
けれど真っ赤な顔で何を言ったところで、説得力はないのだった―――。
なんだ、かわいいところあるじゃないか。
――数時間後。
【亘】
「……けっこう地味な仕事が多いんですね」
雑務を手伝っていたオレは、思わずそんな独り言が出てしまった。
生徒会なんて派手な仕事ばかりしているのかと思えば、
書類整理をしたり認可印を押したりすることがメインの仕事だったりする。
【葛貫】
「……フフッ」
【亘】
「……会長?」
【葛貫】
「フフッ、フフフフフッ」
【亘】
「なんですか……」
突如不敵な笑みを浮かべる葛貫会長。
【葛貫】
「そんな亘くんにはこういう刺激的なお仕事の方が好みかな?」
【雨宮】
「……菊崎くんに何を」
【葛貫】
「じゃあ椿ちゃんも一緒に」
すると会長は生徒会室の奥にオレたちを連れて行った。
そして、大きな資料棚の隣に移動すると、スイッチを押す。
ゴゴゴゴ……と音を立てて資料棚が動くと……
【葛貫】
「じゃじゃーん!隠し扉です♪」
そう、資料棚が動いて出てきたのは、隠し扉だった。
って……
【亘】
「隠し扉!?」
【葛貫】
「うーん!いい反応です!」
【葛貫】
「これこれ♪これが見たかったんですよ。ふふ」
【亘】
(隠し扉とかって本当にあるんだ……)
【雨宮】
「勝手に学校を私物化しないでください」
【葛貫】
「もう!私が作ったとは言ってないじゃないですか」
【雨宮】
「えっ……貴方が作ったんじゃないんですか」
【葛貫】
「はい、代々伝わる抜け穴です」
【雨宮】
「いっぺん死んでいただけますか」
【葛貫】
「椿ちゃん酷いッ」
【雨宮】
「……何を企んでいるんだか」
【葛貫】
「企んでなんかいませんよ」
【葛貫】
「この扉は教会へと繋がっているんです」
【亘】
「は? 教会?」
言われた通りに隠し扉を開けて教会へ繋がっている道を抜けると……。
【雨宮】
「なんですか、ここは……」
【亘】
「こんなところに繋がって……!?」
隠し扉から繋がっている通路を抜けて、講堂と教会の隣にある小さな部屋。
そこは……懺悔室、らしい。
会長が言うには……だけど。こんなのいつ間にあったんだ!?
【葛貫】
「ここでは悩める生徒のお話をボランティアとして聞いているんです」
【葛貫】
「プライバシーも保護されている為生徒たちは安心して悩みを打ち明けてくれます!」
【葛貫】
「そして、時には問題解決のために動いたりもしているんですよ」
【葛貫】
「すごいでしょう!」
るんるんと生徒会長は語っている。
【亘】
「生徒会ってそんなことまで……!」
【葛貫】
「生徒会主催というよりも、私が個人でやっていますね」
【葛貫】
「しかも、最近始めたばかりなので知る人ぞ、知る!なのです」
【雨宮】
「…………」
雨宮は、呆れて声も出ないようだった。
なかなかに怖い……。
【雨宮】
「……馬鹿馬鹿しいので帰ります。元の仕事の方がまだ有意義です」
【葛貫】
「まぁまぁ」
【葛貫】
「実は一人目……ここに相談に訪れた、お客様ですね、生徒がもういらしてるんですよ」
【葛貫】
「ですからとりあえず、今は出て行かずに話を聞いて行ってください」
【亘】
「ええと……」
【雨宮】
「……」
すると、本当に懺悔室には悩み相談にやってきた生徒が現れた。
【生徒】
「……こちらで相談、よろしいですか?」
【葛貫】
「どうぞー!」
生徒会長の合図で、その生徒は悩みを話しだした。
【生徒】
「夏休み中って、部活の合宿がよく行われますよね」
【生徒】
「うちの学園の生徒がよく使っているスポーツ合宿所……」
【生徒】
「あそこに関する悩みなんですが……」
【生徒】
「実は、うちの部も毎年あの合宿所を使っていて」
【生徒】
「でも、あの合宿所のすぐ近くに廃れた神社があるんです」
【生徒】
「毎年……あの神社には幽霊がよく出るという噂があって……」
【生徒】
「今年もあの合宿所を使うんですけど、僕はそれが心配で心配で……」
よっぽどお化けが苦手らしい。
……まぁ、こんなところに相談に来るぐらいだしな。
でも大丈夫か?高校生なんだよな?高校生の悩みなんだよなこれ……。
【生徒】
「合宿を頑張りたい気持ちはあるんです! 大会も近いですし……」
【生徒】
「どうにかしてください、お願いします……!」
切羽詰まった訴えかけをして、生徒が悩みを話し終える。
【葛貫】
「今回は懺悔というより、お悩み相談ですね」
【亘】
「しかもどっちかっていうと生徒会に直訴って感じですね……」
【雨宮】
「馬鹿馬鹿しいことこの上ないですね。やっぱり帰っていいですか」
【葛貫】
「まぁまぁ、椿ちゃん」
【雨宮】
「……何ですか……」
【葛貫】
「悩める生徒を救うのも我々生徒会のお仕事……」
【葛貫】
「子羊ちゃん、心配することは何もありませんよ」
【葛貫】
「……私たちがあなたを救いますからね」
【生徒】
「本当ですか! ありがとうございます!」
【雨宮】
「……何を考えて……」
【葛貫】
「……ふふっ」
不敵な笑みを浮かべる生徒会長。
安心したのか、生徒は懺悔室を出て行った。
【亘】
(この人……何考えてるんだ……!?)
何か閃いた顔をし怪しく笑っている会長が何を考えているのかわからない。
でも、きっととんでもないことなんだろう……
それだけは感じていた───
