[本編] 柊木 郁哉 編
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【亘】
「……あれ、先生いない」
さらに不運なことに、保健室の先生は不在だった。
【柊木】
「なんでこんな時にいないんだ」
【亘】
「だから郁哉、大丈夫だって、オレ……」
【柊木】
「とりあえずベッドに寝てろ。俺氷嚢持ってくるから」
【亘】
「郁哉……」
ベッドの掛布団をばさりとまくられて促される。
恥ずかしいし照れくさいけれど……優しくされるのも悪くは、ない……。
あれこれてきぱきと働く郁哉に促される形で、オレはベッドに潜り込んだ。
白いシーツの匂いが心地いい。
【柊木】
「しかし不運だな。それともぼーっとしてたのか?」
【亘】
「なっ、してないっての!」
【柊木】
「ボールぐらい避けろ」
【亘】
「不意打ちでとんできたら無理だって!」
【柊木】
「ったく、亘は……ほら、氷嚢」
【亘】
「あ、うん……」
そう言って郁哉はベッドの端に肘をついて、氷嚢をオレの頭に当ててくれる。
【亘】
「つめた……」
【柊木】
「タンコブにならないといいな」
【亘】
「まさか。ボールじゃならないだろ」
【柊木】
「わからないぞ」
そう言うと郁哉は、オレの頭を撫でて、腫れているところがないか探す。
あくまでも優しい手つきだったが、一ヵ所……。
【亘】
「痛っ!」
【柊木】
「なってるみたいだな」
【亘】
「マジかよ……!」
【柊木】
「ほら」
【亘】
「痛っ!」
郁哉がもう一度確かめるように触れると、そこはじわりと腫れていた。
【柊木】
「あ、ごめん。痛かったか?」
【亘】
「や……大丈夫……」
【柊木】
「しばらく冷やしといてやるよ。ほら」
【亘】
「うん……」
そう言って郁哉は腕をタンコブのところに氷嚢を当ててくれた。
【亘】
「……!」
その動作のせいで、郁哉の顔が思いのほか近くにあって、はっとしてしまう。
【柊木】
「……!」
【亘】
「あ、ありがとう……」
【柊木】
「おう……」
タンコブのところだけじゃなくて、顔全体が熱いような気がする。
氷嚢の冷たさがやけに心地いい。
【柊木】
「……」
【亘】
「っ、……」
妙に近い顔の距離。
郁哉も……たぶんそう。
オレは思い出してしまっていた。
もう1ヶ月近く前になるのに。
―――あの日。
aドロップを舐めたせいで、耳がついて……普段ならあらぬ距離まで接近したことを。
【柊木】
「……そ、そういえば」
【亘】
「どうした?」
【柊木】
「見つかったのかよ、aドロップの犯人」
【亘】
「いや……まだ、全然……」
【柊木】
「そうか……まあ、忙しいしな……」
【亘】
「うん……」
たどたどしく話すオレたち……。
【亘】
(なんか……なんでだろ……)
今はaドロップを舐めているわけでもなんでもないのに、なんだか顔が熱い。
【亘】
(なんだよっ、これ……)
【柊木】
「……あの、あいつは元気か?」
【亘】
「あ、アラさん……?」
【柊木】
「そう。っつーかアイツ普段何してんの?」
【亘】
「なんか……本読んだり……あとなんかジョギング?」
【柊木】
「タヌキがジョギングすんの?」
【亘】
「そんなこと言っちゃかわいそうだって……」
なのに郁哉は至近距離のまま、顔を離さず会話を続けている。
【柊木】
「走れんのかよ……」
【亘】
「走ってるっていうし、きっと走れるんだよ……」
【柊木】
「ふうん……あ」
【亘】
「な、なに?」
【柊木】
「ここ、赤くなってる。もしかしたらニキビできるかも」
【亘】
「え? どこどこ」
【柊木】
「こーこ」
【亘】
「……!」
そう言って郁哉はオレの鼻を……あの日と同じ場所を、指でつついた。
【亘】
「な、何すんだよっ」
【柊木】
「あーでもやっぱり違うかも」
【亘】
「じゃあさわんなって。汚れるから……」
「……あれ、先生いない」
さらに不運なことに、保健室の先生は不在だった。
【柊木】
「なんでこんな時にいないんだ」
【亘】
「だから郁哉、大丈夫だって、オレ……」
【柊木】
「とりあえずベッドに寝てろ。俺氷嚢持ってくるから」
【亘】
「郁哉……」
ベッドの掛布団をばさりとまくられて促される。
恥ずかしいし照れくさいけれど……優しくされるのも悪くは、ない……。
あれこれてきぱきと働く郁哉に促される形で、オレはベッドに潜り込んだ。
白いシーツの匂いが心地いい。
【柊木】
「しかし不運だな。それともぼーっとしてたのか?」
【亘】
「なっ、してないっての!」
【柊木】
「ボールぐらい避けろ」
【亘】
「不意打ちでとんできたら無理だって!」
【柊木】
「ったく、亘は……ほら、氷嚢」
【亘】
「あ、うん……」
そう言って郁哉はベッドの端に肘をついて、氷嚢をオレの頭に当ててくれる。
【亘】
「つめた……」
【柊木】
「タンコブにならないといいな」
【亘】
「まさか。ボールじゃならないだろ」
【柊木】
「わからないぞ」
そう言うと郁哉は、オレの頭を撫でて、腫れているところがないか探す。
あくまでも優しい手つきだったが、一ヵ所……。
【亘】
「痛っ!」
【柊木】
「なってるみたいだな」
【亘】
「マジかよ……!」
【柊木】
「ほら」
【亘】
「痛っ!」
郁哉がもう一度確かめるように触れると、そこはじわりと腫れていた。
【柊木】
「あ、ごめん。痛かったか?」
【亘】
「や……大丈夫……」
【柊木】
「しばらく冷やしといてやるよ。ほら」
【亘】
「うん……」
そう言って郁哉は腕をタンコブのところに氷嚢を当ててくれた。
【亘】
「……!」
その動作のせいで、郁哉の顔が思いのほか近くにあって、はっとしてしまう。
【柊木】
「……!」
【亘】
「あ、ありがとう……」
【柊木】
「おう……」
タンコブのところだけじゃなくて、顔全体が熱いような気がする。
氷嚢の冷たさがやけに心地いい。
【柊木】
「……」
【亘】
「っ、……」
妙に近い顔の距離。
郁哉も……たぶんそう。
オレは思い出してしまっていた。
もう1ヶ月近く前になるのに。
―――あの日。
aドロップを舐めたせいで、耳がついて……普段ならあらぬ距離まで接近したことを。
【柊木】
「……そ、そういえば」
【亘】
「どうした?」
【柊木】
「見つかったのかよ、aドロップの犯人」
【亘】
「いや……まだ、全然……」
【柊木】
「そうか……まあ、忙しいしな……」
【亘】
「うん……」
たどたどしく話すオレたち……。
【亘】
(なんか……なんでだろ……)
今はaドロップを舐めているわけでもなんでもないのに、なんだか顔が熱い。
【亘】
(なんだよっ、これ……)
【柊木】
「……あの、あいつは元気か?」
【亘】
「あ、アラさん……?」
【柊木】
「そう。っつーかアイツ普段何してんの?」
【亘】
「なんか……本読んだり……あとなんかジョギング?」
【柊木】
「タヌキがジョギングすんの?」
【亘】
「そんなこと言っちゃかわいそうだって……」
なのに郁哉は至近距離のまま、顔を離さず会話を続けている。
【柊木】
「走れんのかよ……」
【亘】
「走ってるっていうし、きっと走れるんだよ……」
【柊木】
「ふうん……あ」
【亘】
「な、なに?」
【柊木】
「ここ、赤くなってる。もしかしたらニキビできるかも」
【亘】
「え? どこどこ」
【柊木】
「こーこ」
【亘】
「……!」
そう言って郁哉はオレの鼻を……あの日と同じ場所を、指でつついた。
【亘】
「な、何すんだよっ」
【柊木】
「あーでもやっぱり違うかも」
【亘】
「じゃあさわんなって。汚れるから……」
