[本編] 雨宮 椿 編
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【雨宮】
「……勝手にすれば」
そう言って、雨宮は最初追いかけようとしたオレを無視していた。
けれど……オレの足が震えているのに……雨宮も気づいていた。
【雨宮】
「……怖いのに行くの? ったく、どこまで偽善者なんだか。信じらんない」
【亘】
「偽善なんかじゃ、ないっ……!」
【雨宮】
「……しょうがないから、付き合ってあげるよ」
【雨宮】
「こんなところでサカってるようじゃ、そーとーヤバい依存症だろうしね」
【雨宮】
「依存はないと思ってたけど……aドロップを知るには良さそうだし」
なんだかんだ言いながら、雨宮はオレについてきてくれた。
【雨宮】
「……このあたりか?」
【亘】
「確かこのあたりの教室に入って行ったと思うんだけど……」
何せ足が速かったのでよくわからなかった。
オレたちは耳を澄ませながら……aドロップ利用者の潜む教室を探す。
このへんは空き教室や特別教室が多い。どれも隠れられる状態にあって、どこに隠れているかわからない。
【亘】
「ここ、じゃないか……?」
その中で……なにか、物音が聞こえる教室を見つける。
【雨宮】
「……」
雨宮もドアに耳を近づけて、音を聞いている。
【???】
「……っ……はっ……はっ……っ……!」
【???】
「あっ、ああっ、ああっ……!」
―――聞こえたのは、明らかに喘ぎ声だった。
【亘】
「……!」
【雨宮】
「ヤバイでしょ……体育祭後にこれだけサカっちゃうって……」
【亘】
「どうすれば……」
【雨宮】
「今こいつら話聞けるような状況じゃないよ」
【雨宮】
「たぶん……動物みたいに交尾のことしか考えられなくなってる」
【亘】
「交尾、って……」
【雨宮】
「それより、aドロップって頭も身体も動物並に冴えるっていうけど」
【雨宮】
「それ以上にこっち方面の本能が冴えちゃうんだからあんまり意味ないよね」
【雨宮】
「何より気持ちイイこと優先しちゃうってことでしょ」
雨宮は呆れたような目でドアを見つめた。
ドアの向こうでは絶えず、荒い呼吸が聞こえる。
【雨宮】
「戻ろう。……今は、ヤバいから」
【亘】
「うん……」
結局、オレたちは空き教室から引き返すことにした……。
【雨宮】
「そろそろ教室に戻らないと、竹尾に怒られるよ」
【亘】
「あっ、やべ……HRの時間……」
【雨宮】
「……今日はもう、aドロップなんて見つからないって」
【雨宮】
「あんな貴重なモノ、そうそう落とすものでもないしね」
【亘】
「そうなのか……?」
【雨宮】
「……あぁ、僕が拾ったのはかなりラッキーだったってこと」
【亘】
「ラッキー?」
【雨宮】
「わざわざ密売人から買ったんだもの、普通は大事に扱うでしょってこと」
【亘】
「なるほど……」
そんな話をしながら廊下を歩いていると。
【亘】
「……ん? あれは……」
今日の体育祭で、開会のあいさつをしていた……。
【雨宮】
「うわっ……」
雨宮が心底嫌そうな顔をする。
【葛貫】
「これはこれは!」
【葛貫】
「一体こんなところで、どうしたんですか?」
【葛貫】
「体育祭は片付けまでが体育祭ですよ?」
矢継ぎ早に言葉を投げかけてくるハイテンションな人は……
【亘】
「生徒会長……!」
【雨宮】
「……面倒なのと会ったな……」
【亘】
「あれ、雨宮知り合い……?」
【雨宮】
「知り合いとは思いたくもないけどね」
【雨宮】
「……あいつには会いたくなかった……」
【葛貫】
「もう!何をこそこそ喋っているのですか!」
【葛貫】
「椿ちゃん、そして菊崎亘くんですよね?」
【雨宮】
「椿ちゃんって言うな……」
【亘】
「なんで、オレの名前……」
【葛貫】
「私が君のことを知らないわけがないでしょう? 亘くん」
目が合うと、生徒会長はてくてくとオレたちの方に向かって歩いてきた。
【亘】
「どうしてオレのこと知ってるんですか……?」
【雨宮】
「こいつはお眼鏡にかなったヤツの顔は死んでも忘れないし追っかけてくるぞ」
【亘】
「へ……? でもオレ生徒会長としゃべったことなんか……」
【葛貫】
「会話の経験のあるなしなんて些末なことはどうでもいいのです!」
【葛貫】
「私はあなたにある才能を見抜いている!」
【亘】
「は……? 才能……?」
【雨宮】
「……」
【葛貫】
「だから是非! 亘くんには生徒会に入ってもらいたいと考えているのですよっ!」
【亘】
「生徒会に? オレが?」
【雨宮】
「……面倒なことになったな」
「……勝手にすれば」
そう言って、雨宮は最初追いかけようとしたオレを無視していた。
けれど……オレの足が震えているのに……雨宮も気づいていた。
【雨宮】
「……怖いのに行くの? ったく、どこまで偽善者なんだか。信じらんない」
【亘】
「偽善なんかじゃ、ないっ……!」
【雨宮】
「……しょうがないから、付き合ってあげるよ」
【雨宮】
「こんなところでサカってるようじゃ、そーとーヤバい依存症だろうしね」
【雨宮】
「依存はないと思ってたけど……aドロップを知るには良さそうだし」
なんだかんだ言いながら、雨宮はオレについてきてくれた。
【雨宮】
「……このあたりか?」
【亘】
「確かこのあたりの教室に入って行ったと思うんだけど……」
何せ足が速かったのでよくわからなかった。
オレたちは耳を澄ませながら……aドロップ利用者の潜む教室を探す。
このへんは空き教室や特別教室が多い。どれも隠れられる状態にあって、どこに隠れているかわからない。
【亘】
「ここ、じゃないか……?」
その中で……なにか、物音が聞こえる教室を見つける。
【雨宮】
「……」
雨宮もドアに耳を近づけて、音を聞いている。
【???】
「……っ……はっ……はっ……っ……!」
【???】
「あっ、ああっ、ああっ……!」
―――聞こえたのは、明らかに喘ぎ声だった。
【亘】
「……!」
【雨宮】
「ヤバイでしょ……体育祭後にこれだけサカっちゃうって……」
【亘】
「どうすれば……」
【雨宮】
「今こいつら話聞けるような状況じゃないよ」
【雨宮】
「たぶん……動物みたいに交尾のことしか考えられなくなってる」
【亘】
「交尾、って……」
【雨宮】
「それより、aドロップって頭も身体も動物並に冴えるっていうけど」
【雨宮】
「それ以上にこっち方面の本能が冴えちゃうんだからあんまり意味ないよね」
【雨宮】
「何より気持ちイイこと優先しちゃうってことでしょ」
雨宮は呆れたような目でドアを見つめた。
ドアの向こうでは絶えず、荒い呼吸が聞こえる。
【雨宮】
「戻ろう。……今は、ヤバいから」
【亘】
「うん……」
結局、オレたちは空き教室から引き返すことにした……。
【雨宮】
「そろそろ教室に戻らないと、竹尾に怒られるよ」
【亘】
「あっ、やべ……HRの時間……」
【雨宮】
「……今日はもう、aドロップなんて見つからないって」
【雨宮】
「あんな貴重なモノ、そうそう落とすものでもないしね」
【亘】
「そうなのか……?」
【雨宮】
「……あぁ、僕が拾ったのはかなりラッキーだったってこと」
【亘】
「ラッキー?」
【雨宮】
「わざわざ密売人から買ったんだもの、普通は大事に扱うでしょってこと」
【亘】
「なるほど……」
そんな話をしながら廊下を歩いていると。
【亘】
「……ん? あれは……」
今日の体育祭で、開会のあいさつをしていた……。
【雨宮】
「うわっ……」
雨宮が心底嫌そうな顔をする。
【葛貫】
「これはこれは!」
【葛貫】
「一体こんなところで、どうしたんですか?」
【葛貫】
「体育祭は片付けまでが体育祭ですよ?」
矢継ぎ早に言葉を投げかけてくるハイテンションな人は……
【亘】
「生徒会長……!」
【雨宮】
「……面倒なのと会ったな……」
【亘】
「あれ、雨宮知り合い……?」
【雨宮】
「知り合いとは思いたくもないけどね」
【雨宮】
「……あいつには会いたくなかった……」
【葛貫】
「もう!何をこそこそ喋っているのですか!」
【葛貫】
「椿ちゃん、そして菊崎亘くんですよね?」
【雨宮】
「椿ちゃんって言うな……」
【亘】
「なんで、オレの名前……」
【葛貫】
「私が君のことを知らないわけがないでしょう? 亘くん」
目が合うと、生徒会長はてくてくとオレたちの方に向かって歩いてきた。
【亘】
「どうしてオレのこと知ってるんですか……?」
【雨宮】
「こいつはお眼鏡にかなったヤツの顔は死んでも忘れないし追っかけてくるぞ」
【亘】
「へ……? でもオレ生徒会長としゃべったことなんか……」
【葛貫】
「会話の経験のあるなしなんて些末なことはどうでもいいのです!」
【葛貫】
「私はあなたにある才能を見抜いている!」
【亘】
「は……? 才能……?」
【雨宮】
「……」
【葛貫】
「だから是非! 亘くんには生徒会に入ってもらいたいと考えているのですよっ!」
【亘】
「生徒会に? オレが?」
【雨宮】
「……面倒なことになったな」
