[本編] 雨宮 椿 編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【亘】
「ちげーよ、忠告だ」
【雨宮】
「はいはい、お疲れ様です、偽善者さん」
【亘】
「お前っ……!」
信用のならない返事をして、雨宮はその場を立ち去ろうとする。
【亘】
「……雨宮」
【雨宮】
「何?」
【亘】
「ひとつ聞かせてくれよ……」
【雨宮】
「……答えてあげられることだったらね」
【亘】
「……お前、本当に密売人からドロップを買ったのか?」
【雨宮】
「……フフッ」
【亘】
「なんだよ、笑い事じゃねーだろ!?」
【雨宮】
「本当はね……拾ったんだよ」
【亘】
「はっ?拾った……?」
雨宮の顔からは、それが本当なのか、嘘なのかも読み取ることができない。
【雨宮】
「保健室に落ちてたんだ。さっき保健室に休みに行った時にね」
【亘】
「……本当にか?」
【亘】
(保健室にaドロップが落ちてるなんて……そんなことあるのか!?)
疑いの視線を向けるオレを嘲るように雨宮が哂う。
【雨宮】
「考えてみてよ、今日は体育祭で、保健の先生は外の救護室につきっきりだった」
【雨宮】
「保健室は万が一のためにカギがかかっていなかったし……保健室にはベッドがあるんだよ?」
【雨宮】
「サボリとか……それ以外の理由でも、今日保健室に出入りしたヤツはいっぱいいる」
【雨宮】
「その中の誰かが落としたんだよ。僕はそれを拾っただけ」
【雨宮】
「この間君たちと一緒にいたおかげで、一目見ればあれがaドロップだっていうのはわかったからね」
【雨宮】
「ちょうどいいと思って食べただけ。それだけだよ」
あまりにすらすらと喋る雨宮。
でもオレは……この雨宮の言葉を信じていいのかどうか、わからない。
【亘】
「……密売人から、買ってないってことか?」
【雨宮】
「僕の言うことを信じてくれないの?」
【亘】
「それはっ……」
【雨宮】
「さっき信じるって言ったじゃん。嘘つき。僕のこと、その程度のちょろいやつだと思ってるの?」
【亘】
「違うけどっ……」
そう言われたら、オレはもう……雨宮に何も言えなかった。
【雨宮】
「じゃあ、僕帰るから」
【亘】
「っ……」
【亘】
(何考えてるんだよ、雨宮―――!)
そう言って裏庭を立ち去る雨宮を……オレは唇を噛んで見ていることしかできなかった。
―――その時、だった。
【雨宮】
「……!」
この場を去ろうとした雨宮が急に立ち止まる。
【亘】
「ん……?」
雨宮は何か、裏庭の異変に気づいているみたいだった。
【亘】
「雨宮、どうし……」
ガサガサ! という音がする。
【亘】
「何だよ、この音っ……」
俺はぞっとする。
そして……あの時の記憶がよみがえってくる。
【亘】
(まさかまた……)
あんな風に男子が重なり合って、絡み合っているのでは……。
【亘】
(っていうか、今ならわかるけど、あいつらaドロップ舐めてたんだな……)
aドロップを舐めていたからミミもシッポもあった。
そして……。
【亘】
(aドロップ舐めると本能が動物みたいになるって言ってたもんな……)
【亘】
(あれがいわゆる発情期……って、じゃあ今もやばくないか!?)
このガサガサ音の正体が、アニマライズされて発情期の奴らが絡み合っている音だったら―――!
【雨宮】
「この音……aドロップ舐めたヤツが近くにいるんじゃない?」
【亘】
「それは……わかるけど……」
【雨宮】
「密売人探してるんだろ? 僕みたいに問い詰めなくていいの? 亘」
【亘】
「っ……!」
そうしたいのはやまやまだが、またあんなのに追われたら……!
そう思うと足がすくんでしまう。
【雨宮】
「あぁ、そっか。aドロップ舐めて発情期迎えてたら、亘はあぶないよね?」
【雨宮】
「なんてったってマタタビ体質だし。発情期の動物に食べられちゃうかも。フフッ」
【亘】
「そんな言い方……!」
【雨宮】
「本当のことだろう?」
【雨宮】
「どうする? 追いかける?」
悩んでいると、その物音が少し、遠くなる。
……どうやら近くの空き教室に向かって行ったようだった。
aドロップを舐めているせいか、走るのがとても速くて……生徒の顔は判別がつかなかった。
【亘】
(どうしよう……!)
【亘】
「……追いかける……」
【雨宮】
「…………!」
悩んでる場合じゃない。オレは決死の覚悟を持って、そいつらを追いかけることにした。
「ちげーよ、忠告だ」
【雨宮】
「はいはい、お疲れ様です、偽善者さん」
【亘】
「お前っ……!」
信用のならない返事をして、雨宮はその場を立ち去ろうとする。
【亘】
「……雨宮」
【雨宮】
「何?」
【亘】
「ひとつ聞かせてくれよ……」
【雨宮】
「……答えてあげられることだったらね」
【亘】
「……お前、本当に密売人からドロップを買ったのか?」
【雨宮】
「……フフッ」
【亘】
「なんだよ、笑い事じゃねーだろ!?」
【雨宮】
「本当はね……拾ったんだよ」
【亘】
「はっ?拾った……?」
雨宮の顔からは、それが本当なのか、嘘なのかも読み取ることができない。
【雨宮】
「保健室に落ちてたんだ。さっき保健室に休みに行った時にね」
【亘】
「……本当にか?」
【亘】
(保健室にaドロップが落ちてるなんて……そんなことあるのか!?)
疑いの視線を向けるオレを嘲るように雨宮が哂う。
【雨宮】
「考えてみてよ、今日は体育祭で、保健の先生は外の救護室につきっきりだった」
【雨宮】
「保健室は万が一のためにカギがかかっていなかったし……保健室にはベッドがあるんだよ?」
【雨宮】
「サボリとか……それ以外の理由でも、今日保健室に出入りしたヤツはいっぱいいる」
【雨宮】
「その中の誰かが落としたんだよ。僕はそれを拾っただけ」
【雨宮】
「この間君たちと一緒にいたおかげで、一目見ればあれがaドロップだっていうのはわかったからね」
【雨宮】
「ちょうどいいと思って食べただけ。それだけだよ」
あまりにすらすらと喋る雨宮。
でもオレは……この雨宮の言葉を信じていいのかどうか、わからない。
【亘】
「……密売人から、買ってないってことか?」
【雨宮】
「僕の言うことを信じてくれないの?」
【亘】
「それはっ……」
【雨宮】
「さっき信じるって言ったじゃん。嘘つき。僕のこと、その程度のちょろいやつだと思ってるの?」
【亘】
「違うけどっ……」
そう言われたら、オレはもう……雨宮に何も言えなかった。
【雨宮】
「じゃあ、僕帰るから」
【亘】
「っ……」
【亘】
(何考えてるんだよ、雨宮―――!)
そう言って裏庭を立ち去る雨宮を……オレは唇を噛んで見ていることしかできなかった。
―――その時、だった。
【雨宮】
「……!」
この場を去ろうとした雨宮が急に立ち止まる。
【亘】
「ん……?」
雨宮は何か、裏庭の異変に気づいているみたいだった。
【亘】
「雨宮、どうし……」
ガサガサ! という音がする。
【亘】
「何だよ、この音っ……」
俺はぞっとする。
そして……あの時の記憶がよみがえってくる。
【亘】
(まさかまた……)
あんな風に男子が重なり合って、絡み合っているのでは……。
【亘】
(っていうか、今ならわかるけど、あいつらaドロップ舐めてたんだな……)
aドロップを舐めていたからミミもシッポもあった。
そして……。
【亘】
(aドロップ舐めると本能が動物みたいになるって言ってたもんな……)
【亘】
(あれがいわゆる発情期……って、じゃあ今もやばくないか!?)
このガサガサ音の正体が、アニマライズされて発情期の奴らが絡み合っている音だったら―――!
【雨宮】
「この音……aドロップ舐めたヤツが近くにいるんじゃない?」
【亘】
「それは……わかるけど……」
【雨宮】
「密売人探してるんだろ? 僕みたいに問い詰めなくていいの? 亘」
【亘】
「っ……!」
そうしたいのはやまやまだが、またあんなのに追われたら……!
そう思うと足がすくんでしまう。
【雨宮】
「あぁ、そっか。aドロップ舐めて発情期迎えてたら、亘はあぶないよね?」
【雨宮】
「なんてったってマタタビ体質だし。発情期の動物に食べられちゃうかも。フフッ」
【亘】
「そんな言い方……!」
【雨宮】
「本当のことだろう?」
【雨宮】
「どうする? 追いかける?」
悩んでいると、その物音が少し、遠くなる。
……どうやら近くの空き教室に向かって行ったようだった。
aドロップを舐めているせいか、走るのがとても速くて……生徒の顔は判別がつかなかった。
【亘】
(どうしよう……!)
【亘】
「……追いかける……」
【雨宮】
「…………!」
悩んでる場合じゃない。オレは決死の覚悟を持って、そいつらを追いかけることにした。
