[本編] 雨宮 椿 編
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【雨宮】
「現にイイコトばっかり起きてるんだよ?」
【亘】
「いいこと……?」
【雨宮】
「aドロップを舐めなかったら、僕は体調が悪いままで徒競走に出られなかった」
【雨宮】
「それに、1位を取ることもできなかった」
【雨宮】
「僕の1位がなければうちのクラス順位だってどうなっていたかわからない」
【雨宮】
「僕はこうやって体育祭に出場できたし、君だって喜んでくれただろう、亘?」
【亘】
「っ……!」
オレは……咄嗟に反論する言葉を見つけることができなかった。
【雨宮】
「今僕が誰かに迷惑をかけた? 誰かを傷つけた?」
【アラさん】
「それは……してねーがっ……」
【雨宮】
「だったらつべこべ言うなよ、君たちごときが僕に意見しようなんて馬鹿馬鹿しくて聞いていられないね」
雨宮の表情はずっと歪んだままだ。
下ろされた両腕の手はぎりぎりと力いっぱい握られている。
その様子が本気でいらだっているんだと分かる。
【亘】
「雨宮……」
オレは雨宮の態度の変わりように驚いていた。
いつもは物腰が柔らかくて、敬語を使っていて、控えめなのに……。
今はなんだか、まるで自分以外の全てを見下しているような、ひねくれ者のようだ。
雨宮を見たオレは……腹立だしくなった。
【亘】
(どうして急に……)
わからない。だから、雨宮に問いかける。
【亘】
「お前……どうして……」
【雨宮】
「だいたいさ」
オレの言葉を切って雨宮が話し出した。
【雨宮】
「本当は君にだってむかついてるんだよ、亘?」
【亘】
「えっ、オレに……?」
オレは何か雨宮を怒らせるようなことをしただろうか。
【亘】
「オレ、何かしたのか……?」
【雨宮】
「気付いてないんだ。さすが、無意識で行動してしまうとか馬鹿の極みだね」
【亘】
「なんだよその言い方っ!」
【雨宮】
「君は僕を馬鹿にしただろう?」
【亘】
「馬鹿になんかした覚えはないっ」
【雨宮】
「したじゃないか!」
そう叫ぶ雨宮の顔は、怒って怒鳴っているくせに、どこか傷ついているようだ。
オレは混乱しながらも雨宮に尋ねる。
【雨宮】
「僕のこと、身体が弱いって、思ったように動けないって馬鹿にしたじゃないか!」
【亘】
「あれは……! お前のこと心配して言ったんだ」
【雨宮】
「心配? ははっ、モノは言い様ってヤツだね」
【雨宮】
「君はそうやって無意識に僕のことを下に見て、馬鹿にしてるんだ!」
【亘】
「なあ、さっきから思い込みで喋ってないか?」
善意で言ったつもりが完全に逆に捉えられてないか。
もしかしたら無神経な言葉を言ってしまったかもしれないけど―
話を聞いてくれない、弁解もさせてくれない―…
【雨宮】
「僕はね、誰かに見下されたり馬鹿にされるのが何よりも大嫌いなんだ」
【雨宮】
「だから僕は君のことを、殺したって後悔しないね」
叫ぶように雨宮はそう言った。
【亘】
「殺す、って……」
【亘】
(雨宮……そんなこと考えてたのか……?)
でも、オレは雨宮の表情を確かめる。
【雨宮】
「幻滅した? でもこれが、僕の本性だから」
そう言って雨宮はオレの首に手をかけて……締め上げるように力を込めた。
【亘】
「雨、宮っ……」
【雨宮】
「どうする? 君のことを、僕がここで殺したら」
【亘】
「……本気でそう思ってるわけじゃないだろ?」
【雨宮】
「本気に決まってるだろ、そうやって言ってまた僕のことを馬鹿にする気?」
【亘】
「違うよっ……。だって……お前、なんか……」
【亘】
「……そうやって言いながら……辛そうじゃん……」
【雨宮】
「……!」
図星を指されたのか、雨宮はオレたちから目を逸らす。
【亘】
「お前がどう思ってるのか……正直、オレにはわからないよ」
【亘】
「でもオレはお前のこと信じてるし……aドロップのことだって……お前のこと信じてるけど……」
【雨宮】
「……どこまで偽善者ぶるんだか」
そう言って雨宮は舌打ちをして、手を離す。
【亘】
「っはぁ……」
ほっとして、オレは息を整える。
【雨宮】
「結構力が強くてびっくりしただろ?」
【亘】
「……」
【雨宮】
「病弱っておとなしいイメージがあるみたいだし、非力に見られるから」
【雨宮】
「こういう事すると不意を突いてけっこうダメージ与えられるんだよね」
そういって雨宮は貼り付けた笑みを見せた。
【雨宮】
「何かと便利、っていうか」
【亘】
「雨宮……」
【亘】
(それって、楽しいのか?オレには辛そうに見えるよ)
雨宮の人間性はどこでこんなにも……歪んでしまったのか。
【雨宮】
「何? 何か言いたいことでもある?」
【亘】
「……とにかく、もう二度とaドロップは使うな」
【亘】
「誰から買ってるのかも知らねーけど……そいつにも会うな」
【雨宮】
「僕に命令? むかつくんだけど」
「現にイイコトばっかり起きてるんだよ?」
【亘】
「いいこと……?」
【雨宮】
「aドロップを舐めなかったら、僕は体調が悪いままで徒競走に出られなかった」
【雨宮】
「それに、1位を取ることもできなかった」
【雨宮】
「僕の1位がなければうちのクラス順位だってどうなっていたかわからない」
【雨宮】
「僕はこうやって体育祭に出場できたし、君だって喜んでくれただろう、亘?」
【亘】
「っ……!」
オレは……咄嗟に反論する言葉を見つけることができなかった。
【雨宮】
「今僕が誰かに迷惑をかけた? 誰かを傷つけた?」
【アラさん】
「それは……してねーがっ……」
【雨宮】
「だったらつべこべ言うなよ、君たちごときが僕に意見しようなんて馬鹿馬鹿しくて聞いていられないね」
雨宮の表情はずっと歪んだままだ。
下ろされた両腕の手はぎりぎりと力いっぱい握られている。
その様子が本気でいらだっているんだと分かる。
【亘】
「雨宮……」
オレは雨宮の態度の変わりように驚いていた。
いつもは物腰が柔らかくて、敬語を使っていて、控えめなのに……。
今はなんだか、まるで自分以外の全てを見下しているような、ひねくれ者のようだ。
雨宮を見たオレは……腹立だしくなった。
【亘】
(どうして急に……)
わからない。だから、雨宮に問いかける。
【亘】
「お前……どうして……」
【雨宮】
「だいたいさ」
オレの言葉を切って雨宮が話し出した。
【雨宮】
「本当は君にだってむかついてるんだよ、亘?」
【亘】
「えっ、オレに……?」
オレは何か雨宮を怒らせるようなことをしただろうか。
【亘】
「オレ、何かしたのか……?」
【雨宮】
「気付いてないんだ。さすが、無意識で行動してしまうとか馬鹿の極みだね」
【亘】
「なんだよその言い方っ!」
【雨宮】
「君は僕を馬鹿にしただろう?」
【亘】
「馬鹿になんかした覚えはないっ」
【雨宮】
「したじゃないか!」
そう叫ぶ雨宮の顔は、怒って怒鳴っているくせに、どこか傷ついているようだ。
オレは混乱しながらも雨宮に尋ねる。
【雨宮】
「僕のこと、身体が弱いって、思ったように動けないって馬鹿にしたじゃないか!」
【亘】
「あれは……! お前のこと心配して言ったんだ」
【雨宮】
「心配? ははっ、モノは言い様ってヤツだね」
【雨宮】
「君はそうやって無意識に僕のことを下に見て、馬鹿にしてるんだ!」
【亘】
「なあ、さっきから思い込みで喋ってないか?」
善意で言ったつもりが完全に逆に捉えられてないか。
もしかしたら無神経な言葉を言ってしまったかもしれないけど―
話を聞いてくれない、弁解もさせてくれない―…
【雨宮】
「僕はね、誰かに見下されたり馬鹿にされるのが何よりも大嫌いなんだ」
【雨宮】
「だから僕は君のことを、殺したって後悔しないね」
叫ぶように雨宮はそう言った。
【亘】
「殺す、って……」
【亘】
(雨宮……そんなこと考えてたのか……?)
でも、オレは雨宮の表情を確かめる。
【雨宮】
「幻滅した? でもこれが、僕の本性だから」
そう言って雨宮はオレの首に手をかけて……締め上げるように力を込めた。
【亘】
「雨、宮っ……」
【雨宮】
「どうする? 君のことを、僕がここで殺したら」
【亘】
「……本気でそう思ってるわけじゃないだろ?」
【雨宮】
「本気に決まってるだろ、そうやって言ってまた僕のことを馬鹿にする気?」
【亘】
「違うよっ……。だって……お前、なんか……」
【亘】
「……そうやって言いながら……辛そうじゃん……」
【雨宮】
「……!」
図星を指されたのか、雨宮はオレたちから目を逸らす。
【亘】
「お前がどう思ってるのか……正直、オレにはわからないよ」
【亘】
「でもオレはお前のこと信じてるし……aドロップのことだって……お前のこと信じてるけど……」
【雨宮】
「……どこまで偽善者ぶるんだか」
そう言って雨宮は舌打ちをして、手を離す。
【亘】
「っはぁ……」
ほっとして、オレは息を整える。
【雨宮】
「結構力が強くてびっくりしただろ?」
【亘】
「……」
【雨宮】
「病弱っておとなしいイメージがあるみたいだし、非力に見られるから」
【雨宮】
「こういう事すると不意を突いてけっこうダメージ与えられるんだよね」
そういって雨宮は貼り付けた笑みを見せた。
【雨宮】
「何かと便利、っていうか」
【亘】
「雨宮……」
【亘】
(それって、楽しいのか?オレには辛そうに見えるよ)
雨宮の人間性はどこでこんなにも……歪んでしまったのか。
【雨宮】
「何? 何か言いたいことでもある?」
【亘】
「……とにかく、もう二度とaドロップは使うな」
【亘】
「誰から買ってるのかも知らねーけど……そいつにも会うな」
【雨宮】
「僕に命令? むかつくんだけど」
