[本編] 雨宮 椿 編
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―――体育祭終了後。
オレはやっぱり気になって、雨宮を裏庭に呼び出した。
どうして裏庭を呼び出したかというと……雨宮とふたりきりになれるからだ。
部屋にはアラさんがいる。
【亘】
(アラさんに聞かれるのはまずい……)
裏庭でひとり待っていると、雨宮がやってきた。
顔色は……少し、青白い、ような気がした。
【雨宮】
「どうしたんですか、菊崎くん」
【亘】
「雨宮……」
【雨宮】
「……菊崎くん?」
呼び出したオレのことを、不思議そうな顔で見ている雨宮。
確かめるには本人に直接聞くしかない。
……この予想は、外れてほしい。
オレの勘違いであってくれ、そう祈りながら雨宮に尋ねた。
【亘】
「オレ……お前に確かめておきたいことがあるんだ」
【雨宮】
「何ですか、そんな改まって」
オレの様子に、雨宮は笑っていた。
確かに、裏庭に呼び出すなんて……まるで告白でもあるまいし。
すごく特別な用事があるみたいに感じるだろう。
【雨宮】
「それに話なら寮の部屋でも……僕や菊崎くんの部屋でも良かったのに」
【亘】
「オレの部屋じゃ……できない話なんだ」
【雨宮】
「菊崎くん……?」
【亘】
「まさか、とは思うんだけどさ……」
言い出しづらくて、口ごもってしまう。
【雨宮】
「はい?」
そんなオレの様子など気に留めず、雨宮はオレの言葉を待っている。
【亘】
「……雨宮、お前……」
【亘】
「aドロップ、使ってないか?」
【雨宮】
「aドロップですか? この間菊崎くんと使いましたよね」
【亘】
「違う。……今日、さっきだ。徒競走の前……」
【雨宮】
「……なんで……」
雨宮の表情が変わった。
やっぱり、何かあるのだろうか。
そう思って口を開きかけた、その時―
【アラさん】
「そんなことだろーと思ったぜ!」
【亘】
「あ、アラさん!?」
するとオレの後ろから突如アラさんが現れた。
【亘】
「どうしてここに……!?」
【亘】
(アラさんに聞かれないように裏庭に呼び出したのに!)
オレの気遣いもむなしく、アラさんがこの場に来てしまった。
アラさんには内密にしておきたかったのに……!
【アラさん】
「体育祭の打ち上げだー! って思ってたのに亘がなかなか帰ってこないから」
【アラさん】
「匂いを辿ってきてみればこんなことになってるとはな」
アラさんの鼻はさすがアライグマというだけあって、人間の何倍も嗅ぎ分ける能力を持っているみたいだ。
【アラさん】
「……椿、ちょいと失礼するぜ」
【雨宮】
「なっ……どうしてふたりとも、僕のこと疑うんですか!?」
【アラさん】
「アヤシイから疑うんだよっ!」
【雨宮】
「ちょっ! 何す……!」
アラさんがひょいっと雨宮のポケットの中に入り、がさごそとあさると……。
【アラさん】
「……あった」
【雨宮】
「っ……!」
アラさんの手に握られたもの。
それは――
【亘】
「aドロップの、包み紙―――!」
雨宮のポケットから、あの時アラさんからもらったものと同じ……aドロップの包み紙が出てきた。
……嘘だと、思いたかった。
【雨宮】
「……」
雨宮は黙り込んでいる。
【亘】
「どうして!」
【亘】
「雨宮、お前……aドロップを買ってたのか?」
【雨宮】
「……」
何も答えてくれない雨宮。
【亘】
「答えろよ!」
【雨宮】
「……」
【亘】
「どうして何も答えてくれないんだよっ」
【雨宮】
「……買ったって言ったらどうする?」
雨宮の表情が歪んだものに変わる。
【亘】
「なっ……お前、……」
【雨宮】
「あぁ、勘違いしないでほしいな。aドロップは舐めたけど…」
【雨宮】
「…買ったとは言ってないでしょ?」
【亘】
「なっ……! なんで……」
開き直ったかのような雨宮の口調。
今までの雨宮とは、何もかもが異なってしまっている。
【アラさん】
「…もしかして…密売人を知ってるのか?」
【雨宮】
「もし知ってても、そんなの言うわけないだろう?aドロップが買えなくなっちゃうじゃないか」
【亘】
「雨宮っ……」
【雨宮】
「っていうか、君に僕を咎める権利なんてあるの?」
【亘】
「はっ……?」
【アラさん】
「お前にも説明しただろ、aドロップっていうのは……」
【雨宮】
「舐めると何か後遺症でも残る? 副作用があるの?」
【アラさん】
「……その飴についてはまだ」
【雨宮】
「聞きたくない!!!」
【雨宮】
「天界だか神様だか知らないけど、そんなの僕には関係ないね」
……たしかに、aドロップがそういう意味で悪い影響を及ぼすとは、アラさんから聞いていない。
でも、今アラさんは何か言いかけたよな?
オレはやっぱり気になって、雨宮を裏庭に呼び出した。
どうして裏庭を呼び出したかというと……雨宮とふたりきりになれるからだ。
部屋にはアラさんがいる。
【亘】
(アラさんに聞かれるのはまずい……)
裏庭でひとり待っていると、雨宮がやってきた。
顔色は……少し、青白い、ような気がした。
【雨宮】
「どうしたんですか、菊崎くん」
【亘】
「雨宮……」
【雨宮】
「……菊崎くん?」
呼び出したオレのことを、不思議そうな顔で見ている雨宮。
確かめるには本人に直接聞くしかない。
……この予想は、外れてほしい。
オレの勘違いであってくれ、そう祈りながら雨宮に尋ねた。
【亘】
「オレ……お前に確かめておきたいことがあるんだ」
【雨宮】
「何ですか、そんな改まって」
オレの様子に、雨宮は笑っていた。
確かに、裏庭に呼び出すなんて……まるで告白でもあるまいし。
すごく特別な用事があるみたいに感じるだろう。
【雨宮】
「それに話なら寮の部屋でも……僕や菊崎くんの部屋でも良かったのに」
【亘】
「オレの部屋じゃ……できない話なんだ」
【雨宮】
「菊崎くん……?」
【亘】
「まさか、とは思うんだけどさ……」
言い出しづらくて、口ごもってしまう。
【雨宮】
「はい?」
そんなオレの様子など気に留めず、雨宮はオレの言葉を待っている。
【亘】
「……雨宮、お前……」
【亘】
「aドロップ、使ってないか?」
【雨宮】
「aドロップですか? この間菊崎くんと使いましたよね」
【亘】
「違う。……今日、さっきだ。徒競走の前……」
【雨宮】
「……なんで……」
雨宮の表情が変わった。
やっぱり、何かあるのだろうか。
そう思って口を開きかけた、その時―
【アラさん】
「そんなことだろーと思ったぜ!」
【亘】
「あ、アラさん!?」
するとオレの後ろから突如アラさんが現れた。
【亘】
「どうしてここに……!?」
【亘】
(アラさんに聞かれないように裏庭に呼び出したのに!)
オレの気遣いもむなしく、アラさんがこの場に来てしまった。
アラさんには内密にしておきたかったのに……!
【アラさん】
「体育祭の打ち上げだー! って思ってたのに亘がなかなか帰ってこないから」
【アラさん】
「匂いを辿ってきてみればこんなことになってるとはな」
アラさんの鼻はさすがアライグマというだけあって、人間の何倍も嗅ぎ分ける能力を持っているみたいだ。
【アラさん】
「……椿、ちょいと失礼するぜ」
【雨宮】
「なっ……どうしてふたりとも、僕のこと疑うんですか!?」
【アラさん】
「アヤシイから疑うんだよっ!」
【雨宮】
「ちょっ! 何す……!」
アラさんがひょいっと雨宮のポケットの中に入り、がさごそとあさると……。
【アラさん】
「……あった」
【雨宮】
「っ……!」
アラさんの手に握られたもの。
それは――
【亘】
「aドロップの、包み紙―――!」
雨宮のポケットから、あの時アラさんからもらったものと同じ……aドロップの包み紙が出てきた。
……嘘だと、思いたかった。
【雨宮】
「……」
雨宮は黙り込んでいる。
【亘】
「どうして!」
【亘】
「雨宮、お前……aドロップを買ってたのか?」
【雨宮】
「……」
何も答えてくれない雨宮。
【亘】
「答えろよ!」
【雨宮】
「……」
【亘】
「どうして何も答えてくれないんだよっ」
【雨宮】
「……買ったって言ったらどうする?」
雨宮の表情が歪んだものに変わる。
【亘】
「なっ……お前、……」
【雨宮】
「あぁ、勘違いしないでほしいな。aドロップは舐めたけど…」
【雨宮】
「…買ったとは言ってないでしょ?」
【亘】
「なっ……! なんで……」
開き直ったかのような雨宮の口調。
今までの雨宮とは、何もかもが異なってしまっている。
【アラさん】
「…もしかして…密売人を知ってるのか?」
【雨宮】
「もし知ってても、そんなの言うわけないだろう?aドロップが買えなくなっちゃうじゃないか」
【亘】
「雨宮っ……」
【雨宮】
「っていうか、君に僕を咎める権利なんてあるの?」
【亘】
「はっ……?」
【アラさん】
「お前にも説明しただろ、aドロップっていうのは……」
【雨宮】
「舐めると何か後遺症でも残る? 副作用があるの?」
【アラさん】
「……その飴についてはまだ」
【雨宮】
「聞きたくない!!!」
【雨宮】
「天界だか神様だか知らないけど、そんなの僕には関係ないね」
……たしかに、aドロップがそういう意味で悪い影響を及ぼすとは、アラさんから聞いていない。
でも、今アラさんは何か言いかけたよな?
