[本編] 雨宮 椿 編
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【亘】
「そっか、あんまり無理すんなよ?」
【雨宮】
「はい。……ところで、さっき何の話をしていたんですか?」
【亘】
「あぁ。今日は体育祭で生徒たちが出払うから校舎が密売に使われるんじゃないかって」
【雨宮】
「そんなこと……ないんじゃないですか?」
【亘】
「えっ?」
てっきり同意してくれると思った雨宮が否定してきたことに驚く。
【雨宮】
「だって体育祭は全員参加ですよ?」
【亘】
「そうだけど……だからこそ……」
【雨宮】
「誰かいなくなればみんな気付きます。今日は密売なんてされませんよ」
【亘】
「そっか……まぁ、それも……」
【雨宮】
「そんなことに気を使うだけ無駄ですよ。今日は思いきり体育祭を楽しみましょう」
【亘】
「そうだな」
【アラさん】
「……けっこう意見がはっきりしてるやつなんだな、椿は」
【雨宮】
「よく言われます。身体が弱いだけで、心も弱いわけじゃありませんから」
【アラさん】
「……そうか……」
アラさんは何か言いたげだったが、それ以上は何も言わなかった。
オレたちはそのまま校舎に入ることはせずに、体育祭に専念することにした。
―――そして、体育祭も中盤に差し掛かり。
【亘】
「うちのクラス、優勝は難しいかもしれないけど1年の割にはけっこういい線いってるじゃん!」
【雨宮】
「……そうですね……」
【亘】
「あ、障害物リレーか。雨宮、もっと向こう行って応援しない?」
【雨宮】
「えっ、あぁ、はい……」
オレは強引に雨宮の腕を引いて、障害物リレーの、ちょうどパン食いが目の前で見られる位置に移動した。
体育祭にちゃんと出たことが無いという話を聞いて、思いっきり楽しんで欲しかったからだ。
クラスの応援すると、仲良くなれたりするし。
【亘】
「こっちのがさっきより日差し強いな……大丈夫か、雨宮?」
【雨宮】
「はい……」
はい、と言いながら雨宮の顔色はさっきより青白くなっている気がする。
【亘】
「ごめん、何か強引に連れてきちゃったけど……雨宮体調悪くない?」
【雨宮】
「いえ……」
【亘】
「なんかさっきより顔色悪い……」
【雨宮】
「そう、ですか……?」
【亘】
「少し休んでくるか? そうすれば徒競走の頃には回復するかもしれないだろ?」
【雨宮】
「えっ……あぁ……えっと、今何時ですか?」
【亘】
「今13時半。徒競走まで一時間ぐらい休めるはずだよ」
【雨宮】
「13時半……そうですね、ちょっと行ってきます」
【亘】
「おう。無理だったらメールかなんか入れてくれれば、体育委員に伝えとくよ」
【雨宮】
「ありがとうございます」
そう言って雨宮はよろよろと保健室の方に向かって行った。
付き添おうとしたら、僕の分まで応援してくださいとお願いされ断られてしまった……。
【亘】
(大丈夫かな、雨宮……)
それから行われた障害物リレー、うちのクラスはまさかの大勝利。
ひととおり盛り上がったところで……雨宮の様子が気になった。
【亘】
(まだ時間あるし……)
【亘】
(雨宮の様子、見に行ってみようかな……)
次の種目は3年生の棒倒し。うちのクラスは出場しない。
【亘】
(お見舞いに行ってこようっと)
オレは保健室に向かって歩き出した。
【亘】
「保健室、保健室、っと……」
誰もいないはずの校舎を、保健室目指してうろうろする。
【亘】
(この学校無駄に広いからわかんねーよっ……いつも迷子になる……)
保健室を探しながらさまよい歩いていると。
「そっか、あんまり無理すんなよ?」
【雨宮】
「はい。……ところで、さっき何の話をしていたんですか?」
【亘】
「あぁ。今日は体育祭で生徒たちが出払うから校舎が密売に使われるんじゃないかって」
【雨宮】
「そんなこと……ないんじゃないですか?」
【亘】
「えっ?」
てっきり同意してくれると思った雨宮が否定してきたことに驚く。
【雨宮】
「だって体育祭は全員参加ですよ?」
【亘】
「そうだけど……だからこそ……」
【雨宮】
「誰かいなくなればみんな気付きます。今日は密売なんてされませんよ」
【亘】
「そっか……まぁ、それも……」
【雨宮】
「そんなことに気を使うだけ無駄ですよ。今日は思いきり体育祭を楽しみましょう」
【亘】
「そうだな」
【アラさん】
「……けっこう意見がはっきりしてるやつなんだな、椿は」
【雨宮】
「よく言われます。身体が弱いだけで、心も弱いわけじゃありませんから」
【アラさん】
「……そうか……」
アラさんは何か言いたげだったが、それ以上は何も言わなかった。
オレたちはそのまま校舎に入ることはせずに、体育祭に専念することにした。
―――そして、体育祭も中盤に差し掛かり。
【亘】
「うちのクラス、優勝は難しいかもしれないけど1年の割にはけっこういい線いってるじゃん!」
【雨宮】
「……そうですね……」
【亘】
「あ、障害物リレーか。雨宮、もっと向こう行って応援しない?」
【雨宮】
「えっ、あぁ、はい……」
オレは強引に雨宮の腕を引いて、障害物リレーの、ちょうどパン食いが目の前で見られる位置に移動した。
体育祭にちゃんと出たことが無いという話を聞いて、思いっきり楽しんで欲しかったからだ。
クラスの応援すると、仲良くなれたりするし。
【亘】
「こっちのがさっきより日差し強いな……大丈夫か、雨宮?」
【雨宮】
「はい……」
はい、と言いながら雨宮の顔色はさっきより青白くなっている気がする。
【亘】
「ごめん、何か強引に連れてきちゃったけど……雨宮体調悪くない?」
【雨宮】
「いえ……」
【亘】
「なんかさっきより顔色悪い……」
【雨宮】
「そう、ですか……?」
【亘】
「少し休んでくるか? そうすれば徒競走の頃には回復するかもしれないだろ?」
【雨宮】
「えっ……あぁ……えっと、今何時ですか?」
【亘】
「今13時半。徒競走まで一時間ぐらい休めるはずだよ」
【雨宮】
「13時半……そうですね、ちょっと行ってきます」
【亘】
「おう。無理だったらメールかなんか入れてくれれば、体育委員に伝えとくよ」
【雨宮】
「ありがとうございます」
そう言って雨宮はよろよろと保健室の方に向かって行った。
付き添おうとしたら、僕の分まで応援してくださいとお願いされ断られてしまった……。
【亘】
(大丈夫かな、雨宮……)
それから行われた障害物リレー、うちのクラスはまさかの大勝利。
ひととおり盛り上がったところで……雨宮の様子が気になった。
【亘】
(まだ時間あるし……)
【亘】
(雨宮の様子、見に行ってみようかな……)
次の種目は3年生の棒倒し。うちのクラスは出場しない。
【亘】
(お見舞いに行ってこようっと)
オレは保健室に向かって歩き出した。
【亘】
「保健室、保健室、っと……」
誰もいないはずの校舎を、保健室目指してうろうろする。
【亘】
(この学校無駄に広いからわかんねーよっ……いつも迷子になる……)
保健室を探しながらさまよい歩いていると。
