[本編] 雨宮 椿 編
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【竹尾】
「HRを始める」
【亘】
「はーい」
―――朝。
いつも通りの無表情で、担任の竹尾先生が教室に入ってくる。
【竹尾】
「そろそろ体育祭が近づいてきたわけだが……体育委員、種目表を」
【体育委員】
「はい」
竹尾先生のHR中は、一切の私語が禁じられている。
先生は怒ったら(怒らなくても)怖いので、教室中がシーンとしたまま、体育委員が黒板に表を書き出す。
【竹尾】
「それぞれ出場したい種目にエントリーして体育祭に参加するように」
【竹尾】
「あとは決めておきなさい。今日のHRは以上。欠席は……いないな」
竹尾先生はそれだけ言って出席簿のチェックをすると、さっさと教室を出て行ってしまった。
【亘】
(先生、相変わらずだな……)
【体育委員】
「みんなすぐには決められないと思うので、今日の体育の授業のあとにアンケート取りまーす」
【体育委員】
「授業中に試しに競技もやってみるので、それで出たい種目を考えておいてくださーい」
【生徒たち】
「はーい」
【亘】
(そっか、高等部の体育祭は種目を選んで参加するのか……)
出たい種目にエントリーし、クラスごとに戦う方式になっているらしい。
【亘】
(オレ、何に出ようかなー)
【亘】
(そういえば、雨宮はどうするんだろう)
教室を見渡して、雨宮の席を探す。
すると、雨宮と目が合ってしまった。
【雨宮】
「……」
【亘】
「……!」
オレの視線に気づくと、笑いかけられてドキリとする。
郁哉とソウもかっこいいけど、雨宮は……かっこいいというか綺麗というか、美人なんだよな。
【亘】
(なんか、オレのまわりにいないタイプだからか?)
何故か少しドキドキしてしまった自分が居た。
【体育委員】
「じゃあ試しにムカデリレーと騎馬戦をやってみまーす!」
【体育委員】
「出てみようかな―とかやってみようかなーって思ってる人は参加してくださーい」
【亘】
(ムカデは大変そうだし、騎馬戦は……なぁ……)
どうも人間マタタビ体質のせいで動物に群がられて育ったからか……。
一人のところにみんなが群がってくる騎馬戦は苦手だ。
【亘】
「やっぱ体育祭と言ったら棒倒しだよな」
【亘】
「背の順で特攻部隊だろうし!」
と、色々考えてみたものの……
【亘】
(普通に個人の競技に出たいな)
【亘】
(確か、徒競走とかあったような……)
そう思って、種目表を確認しに行こうとすると。
【亘】
(あれ……)
ぽつんとみんなのことを遠くから見ている雨宮の姿を見つけた。
【亘】
「雨宮っ」
【雨宮】
「菊崎くん……」
【亘】
「雨宮はどの種目にエントリーすんの?」
【雨宮】
「いや、その……」
【亘】
「ん? どした?」
【雨宮】
「僕……身体の調子が良くないので、たぶん体育祭は見学になると思うんです」
【雨宮】
「最悪欠席して参加できないこともあるかもしれないから……エントリーはやめておこうかと……」
【亘】
「あ、そっか……」
【亘】
(しまった、オレはまた無神経なことを……!)
【亘】
(バディだって、やりたいって自分から言ってきてくれたのに)
【亘】
(何か……参加できないのかな、……よし!)
【亘】
「でもさ、今日は体育の授業、参加できてるんだろ?」
【雨宮】
「はい……今日は体の調子がだいぶ良いので」
【亘】
「じゃあ当日も参加できるかもしれないじゃん!」
【雨宮】
「えっ……?」
【亘】
「登録だけしておいて、当日具合悪くなったら休む、ってのもいいと思う」
【亘】
「そうなったときの代理もオレの方で頼んでおくしさ」
【亘】
「やってみようよ、オレ、徒競走に出るつもりだからさ」
【亘】
「個人競技だったら練習もつらくないし、できそうじゃない?」
【亘】
「オレ、雨宮と体育祭出たいよ!……どうかな?」
【雨宮】
「菊崎くん……!」
オレがそう誘うと、雨宮は嬉しそうに微笑んだ。
オレは自分のエントリーのついでに、雨宮の名前も徒競走に入れておく。
【雨宮】
「僕……体育祭がこんなに楽しみなの、初めてです」
【亘】
「そっか。それは良かった、いっしょに頑張ろうな!」
【雨宮】
「はい!」
雨宮は他の人より学校の思い出が少ないのを気にしていたみたいだから……。
こんな風に喜べるのは、雨宮にとっても良いことなんじゃないかと思えた。
―――そして、体育祭当日。
【アラさん】
「よーし、やるぞー!」
【亘】
「なんでアラさんが張り切ってるんだよ……」
寮から一緒に出てきて、オレ以上に張り切っているアラさん。
【アラさん】
「体育祭なんて燃えるじゃねーかぁ!」
【亘】
「ったく、そんなこと言って……」
【亘】
「っていうか、姿見られたらやばくないか?」
【アラさん】
「お前と椿にしか俺の姿は見えないから安心しろっ」
【亘】
「そうなんだ……」
「HRを始める」
【亘】
「はーい」
―――朝。
いつも通りの無表情で、担任の竹尾先生が教室に入ってくる。
【竹尾】
「そろそろ体育祭が近づいてきたわけだが……体育委員、種目表を」
【体育委員】
「はい」
竹尾先生のHR中は、一切の私語が禁じられている。
先生は怒ったら(怒らなくても)怖いので、教室中がシーンとしたまま、体育委員が黒板に表を書き出す。
【竹尾】
「それぞれ出場したい種目にエントリーして体育祭に参加するように」
【竹尾】
「あとは決めておきなさい。今日のHRは以上。欠席は……いないな」
竹尾先生はそれだけ言って出席簿のチェックをすると、さっさと教室を出て行ってしまった。
【亘】
(先生、相変わらずだな……)
【体育委員】
「みんなすぐには決められないと思うので、今日の体育の授業のあとにアンケート取りまーす」
【体育委員】
「授業中に試しに競技もやってみるので、それで出たい種目を考えておいてくださーい」
【生徒たち】
「はーい」
【亘】
(そっか、高等部の体育祭は種目を選んで参加するのか……)
出たい種目にエントリーし、クラスごとに戦う方式になっているらしい。
【亘】
(オレ、何に出ようかなー)
【亘】
(そういえば、雨宮はどうするんだろう)
教室を見渡して、雨宮の席を探す。
すると、雨宮と目が合ってしまった。
【雨宮】
「……」
【亘】
「……!」
オレの視線に気づくと、笑いかけられてドキリとする。
郁哉とソウもかっこいいけど、雨宮は……かっこいいというか綺麗というか、美人なんだよな。
【亘】
(なんか、オレのまわりにいないタイプだからか?)
何故か少しドキドキしてしまった自分が居た。
【体育委員】
「じゃあ試しにムカデリレーと騎馬戦をやってみまーす!」
【体育委員】
「出てみようかな―とかやってみようかなーって思ってる人は参加してくださーい」
【亘】
(ムカデは大変そうだし、騎馬戦は……なぁ……)
どうも人間マタタビ体質のせいで動物に群がられて育ったからか……。
一人のところにみんなが群がってくる騎馬戦は苦手だ。
【亘】
「やっぱ体育祭と言ったら棒倒しだよな」
【亘】
「背の順で特攻部隊だろうし!」
と、色々考えてみたものの……
【亘】
(普通に個人の競技に出たいな)
【亘】
(確か、徒競走とかあったような……)
そう思って、種目表を確認しに行こうとすると。
【亘】
(あれ……)
ぽつんとみんなのことを遠くから見ている雨宮の姿を見つけた。
【亘】
「雨宮っ」
【雨宮】
「菊崎くん……」
【亘】
「雨宮はどの種目にエントリーすんの?」
【雨宮】
「いや、その……」
【亘】
「ん? どした?」
【雨宮】
「僕……身体の調子が良くないので、たぶん体育祭は見学になると思うんです」
【雨宮】
「最悪欠席して参加できないこともあるかもしれないから……エントリーはやめておこうかと……」
【亘】
「あ、そっか……」
【亘】
(しまった、オレはまた無神経なことを……!)
【亘】
(バディだって、やりたいって自分から言ってきてくれたのに)
【亘】
(何か……参加できないのかな、……よし!)
【亘】
「でもさ、今日は体育の授業、参加できてるんだろ?」
【雨宮】
「はい……今日は体の調子がだいぶ良いので」
【亘】
「じゃあ当日も参加できるかもしれないじゃん!」
【雨宮】
「えっ……?」
【亘】
「登録だけしておいて、当日具合悪くなったら休む、ってのもいいと思う」
【亘】
「そうなったときの代理もオレの方で頼んでおくしさ」
【亘】
「やってみようよ、オレ、徒競走に出るつもりだからさ」
【亘】
「個人競技だったら練習もつらくないし、できそうじゃない?」
【亘】
「オレ、雨宮と体育祭出たいよ!……どうかな?」
【雨宮】
「菊崎くん……!」
オレがそう誘うと、雨宮は嬉しそうに微笑んだ。
オレは自分のエントリーのついでに、雨宮の名前も徒競走に入れておく。
【雨宮】
「僕……体育祭がこんなに楽しみなの、初めてです」
【亘】
「そっか。それは良かった、いっしょに頑張ろうな!」
【雨宮】
「はい!」
雨宮は他の人より学校の思い出が少ないのを気にしていたみたいだから……。
こんな風に喜べるのは、雨宮にとっても良いことなんじゃないかと思えた。
―――そして、体育祭当日。
【アラさん】
「よーし、やるぞー!」
【亘】
「なんでアラさんが張り切ってるんだよ……」
寮から一緒に出てきて、オレ以上に張り切っているアラさん。
【アラさん】
「体育祭なんて燃えるじゃねーかぁ!」
【亘】
「ったく、そんなこと言って……」
【亘】
「っていうか、姿見られたらやばくないか?」
【アラさん】
「お前と椿にしか俺の姿は見えないから安心しろっ」
【亘】
「そうなんだ……」
