[本編] 雨宮 椿 編
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【亘】
「こんなことに巻き込んだうえに、無理させてゴメンな、雨宮」
【雨宮】
「いいえ……」
しばらく背中をさすっていると、雨宮の顔色がだいぶ元に戻ってきた。
【亘】
「……大丈夫か?」
【雨宮】
「ごめんなさい、急に……」
【亘】
「雨宮って、その……あんまり体調がいい方じゃないよな?」
【雨宮】
「はい……ちょっと、持病があって」
【亘】
「そうなのか……」
【亘】
「雨宮、そしたらやっぱり無理して協力してもらうのも悪いよ」
【雨宮】
「そんなことありません!」
【雨宮】
「あっ……ごめんなさい、大声だして……」
【亘】
「い、いや……大丈夫だよ」
【雨宮】
「協力させて欲しいんです」
【亘】
「そうは言っても……」
【亘】
(本当に、いいのかな……)
雨宮本人の意思は尊重したいと思いながらも、さっき咳をしていた雨宮は苦しそうで。
【亘】
(……そういえばオレ、雨宮のことあんまり知らないな……)
【亘】
「なあ、これからふたりでいろいろ捜査していくにあたって、雨宮のこと聞いてもいいか?」
【亘】
「オレ、お前のことあんまり知らないし……」
【雨宮】
「そう……ですよね。僕、中等部から上がってきましたけど、休みがちであんまり友達もいないので……」
【亘】
「そんなに重い病気なのか?」
【雨宮】
「命にかかわる病ってわけじゃないんです」
【雨宮】
「ただ……慢性的に具合が悪くて、少しずつ体を蝕んでいくような……」
【亘】
「そうだったのか……」
【雨宮】
「ひどくなったら入院、少し良くなったら退院。その繰り返しで」
【雨宮】
「だから……あまりクラスメイトと仲良くしたりするのは避けていました」
【雨宮】
「だって……仲良くなっても僕はいたりいなかったりするんだから、友達もつまらないでしょう?」
【亘】
「そんなことないって!」
【雨宮】
「……中学の時はあんまり思い出とかも作れなかったから、高校はめいっぱい楽しみたくて」
【雨宮】
「……ありがとうございます。でも……わかってるので、大丈夫です」
雨宮は諦めにも似た声でそう言った。
【雨宮】
「中学の時は症状が少し重くて……はっきり言って卒業するのもギリギリでした」
【雨宮】
「最近は……春なのもあって、だいぶ調子がいいんです。高校は中学より通えると思います」
【亘】
「そっか、それは良かった」
【雨宮】
「そんな訳で菊崎くんとこういう面白そうなことができるのは、ちょっと嬉しいんです」
【亘】
「そう言ってもらえるとありがたいけど……」
【亘】
「急にこんなことに巻き込んじゃったから、申し訳ないって思ってたんだ」
【雨宮】
「そんなことないです! 僕は……ちょっとわくわくしてるんです」
【亘】
「雨宮……」
【雨宮】
「それに、菊崎くんのマタタビ体質も治したいですし。そしたら……」
【亘】
「……そしたら?」
【雨宮】
「あっ、いや、何でもないです!」
【亘】
「そっか。オレもお前に協力するよ」
【亘】
「雨宮、ただでさえ身体弱くて大変そうなのに……ありがとうな」
【雨宮】
「……っ……」
すると、雨宮が目を逸らした。
【亘】
「雨宮?」
【雨宮】
「あっ、いえ……」
【亘】
「オレの体質は動物を避ければなんとかなるけど……」
【亘】
「雨宮のはそういう問題じゃないもんな……」
【亘】
「でも、なんかあったらオレがサポートするからな!」
【雨宮】
「っ……!」
【亘】
「いっしょに頑張ろうぜ!」
【雨宮】
「は、はい……」
そう言ってオレは立ち上がった。
【亘】
「あれ、そう言えばアラさんどこ行った……?」
【亘】
「雨宮の体調の話になったころから姿が見えない……」
オレはきょろきょろとアラさんの姿を探す。
【亘】
「あっ、アラさん! ベッドでお菓子食べるなって!」
【アラさん】
「しまった、バレた!」
【亘】
「ちょっと! もう……誰が掃除すると思ってんだよ……」
オレはアラさんを問い詰めていたから気づかなかった。
【雨宮】
「……」
雨宮の顔から……表情が抜け落ちていたことに―――。
「こんなことに巻き込んだうえに、無理させてゴメンな、雨宮」
【雨宮】
「いいえ……」
しばらく背中をさすっていると、雨宮の顔色がだいぶ元に戻ってきた。
【亘】
「……大丈夫か?」
【雨宮】
「ごめんなさい、急に……」
【亘】
「雨宮って、その……あんまり体調がいい方じゃないよな?」
【雨宮】
「はい……ちょっと、持病があって」
【亘】
「そうなのか……」
【亘】
「雨宮、そしたらやっぱり無理して協力してもらうのも悪いよ」
【雨宮】
「そんなことありません!」
【雨宮】
「あっ……ごめんなさい、大声だして……」
【亘】
「い、いや……大丈夫だよ」
【雨宮】
「協力させて欲しいんです」
【亘】
「そうは言っても……」
【亘】
(本当に、いいのかな……)
雨宮本人の意思は尊重したいと思いながらも、さっき咳をしていた雨宮は苦しそうで。
【亘】
(……そういえばオレ、雨宮のことあんまり知らないな……)
【亘】
「なあ、これからふたりでいろいろ捜査していくにあたって、雨宮のこと聞いてもいいか?」
【亘】
「オレ、お前のことあんまり知らないし……」
【雨宮】
「そう……ですよね。僕、中等部から上がってきましたけど、休みがちであんまり友達もいないので……」
【亘】
「そんなに重い病気なのか?」
【雨宮】
「命にかかわる病ってわけじゃないんです」
【雨宮】
「ただ……慢性的に具合が悪くて、少しずつ体を蝕んでいくような……」
【亘】
「そうだったのか……」
【雨宮】
「ひどくなったら入院、少し良くなったら退院。その繰り返しで」
【雨宮】
「だから……あまりクラスメイトと仲良くしたりするのは避けていました」
【雨宮】
「だって……仲良くなっても僕はいたりいなかったりするんだから、友達もつまらないでしょう?」
【亘】
「そんなことないって!」
【雨宮】
「……中学の時はあんまり思い出とかも作れなかったから、高校はめいっぱい楽しみたくて」
【雨宮】
「……ありがとうございます。でも……わかってるので、大丈夫です」
雨宮は諦めにも似た声でそう言った。
【雨宮】
「中学の時は症状が少し重くて……はっきり言って卒業するのもギリギリでした」
【雨宮】
「最近は……春なのもあって、だいぶ調子がいいんです。高校は中学より通えると思います」
【亘】
「そっか、それは良かった」
【雨宮】
「そんな訳で菊崎くんとこういう面白そうなことができるのは、ちょっと嬉しいんです」
【亘】
「そう言ってもらえるとありがたいけど……」
【亘】
「急にこんなことに巻き込んじゃったから、申し訳ないって思ってたんだ」
【雨宮】
「そんなことないです! 僕は……ちょっとわくわくしてるんです」
【亘】
「雨宮……」
【雨宮】
「それに、菊崎くんのマタタビ体質も治したいですし。そしたら……」
【亘】
「……そしたら?」
【雨宮】
「あっ、いや、何でもないです!」
【亘】
「そっか。オレもお前に協力するよ」
【亘】
「雨宮、ただでさえ身体弱くて大変そうなのに……ありがとうな」
【雨宮】
「……っ……」
すると、雨宮が目を逸らした。
【亘】
「雨宮?」
【雨宮】
「あっ、いえ……」
【亘】
「オレの体質は動物を避ければなんとかなるけど……」
【亘】
「雨宮のはそういう問題じゃないもんな……」
【亘】
「でも、なんかあったらオレがサポートするからな!」
【雨宮】
「っ……!」
【亘】
「いっしょに頑張ろうぜ!」
【雨宮】
「は、はい……」
そう言ってオレは立ち上がった。
【亘】
「あれ、そう言えばアラさんどこ行った……?」
【亘】
「雨宮の体調の話になったころから姿が見えない……」
オレはきょろきょろとアラさんの姿を探す。
【亘】
「あっ、アラさん! ベッドでお菓子食べるなって!」
【アラさん】
「しまった、バレた!」
【亘】
「ちょっと! もう……誰が掃除すると思ってんだよ……」
オレはアラさんを問い詰めていたから気づかなかった。
【雨宮】
「……」
雨宮の顔から……表情が抜け落ちていたことに―――。
