[本編] 萩山 ソウ 編
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【萩山】
「ゴリラもいるぞ!」
始めて動物園にやって来た子供みたいに、オレは浮かれまくってた。
そんなオレと一緒に、はしゃいでくれるソウ。
【萩山】
「よかったな、普通に動物見ることができて」
【亘】
「うん。連れてきてくれてありがとうな」
【萩山】
「礼なんていいよ。俺もお前と一緒に来れて、楽しいんだから」
【亘】
「うん、そうだけど……でも、ありがとう」
動物園に来れたこと以上に、ソウと一緒に来れたことが嬉しい。
そう喜びを噛みしめていると……
【???】
「ハァ~……嫌だ嫌だ……。平日ってことで客が少ないと思ったら……」
【???】
「浮かれたカップルが見せつけやがって」
なんだかすっごく聞き覚えのある声が聞こえてきた。
【亘】
「この声……は……」
振り返ると、そこは“アライグマ”の檻だった。
なんだかすっごくいやーな予感を抱えながら、中をのぞくと……。
【アラさん】
「おいお前ら、学校はどうした! 学生は勉強が本文だろうが!」
檻の中に、アラさんがいた。
【亘】
「何、してんの……アラさん?」
【アラさん】
「見たらわかるだろう、この俺サマの愛らしさで人間を癒してるんだ!」
【亘】
「そうじゃなくて……なんでその中に入ってるのか、て」
【アラさん】
「お前たちがすぐさま動物園に向かうのなんて、予想済みだったんだよ」
【アラさん】
「どうせなら、感動の対面を果たそうと思ってな!」
……と、胸を張って言うものの残念ながらその演出効果は薄い。
【亘】
「天に帰ったかと思ったのに」
【アラさん】
「あー、なんていうの、俺サマくらいの人気者になっちまうと天界にいるよりも」
【アラさん】
「人間界にいたほうがよっぽど有益だ、とか言われちまってな……」
【アラさん】
「それで仕方なく、戻って来てやったんだよ」
【萩山】
「……あれじゃないか。どうせ天界に行って、余計なことしたとか怒られたで」
【萩山】
「追い出されたとか……そういう類の理由なんじゃないか」
【アラさん】
「ぎっくーん!!」
【亘】
「あ、図星だ」
【アラさん】
「と、とにかくお前ら、俺と会えて嬉しいだろ?」
【アラさん】
「なあ、俺をここから出してくれよ」
【アラさん】
「天界追い出されて、ヤケ酒してて気づいたらこんなとこに入れられてたんだよ……」
【亘】
「自業自得だね」
【萩山】
「なあ亘、あっち行こうぜ。パンダいるぞパンダ」
【亘】
「え、本当? パンダ見たい!」
【萩山】
「よし、行こう」
【アラさん】
「……て、お前ら―! この薄情もんがー!」
後ろでアラさんの声が聞こえるけれど、パンダの檻に向かって歩き出した。
【アラさん】
「あ、いや、ウソウソ。そこのかっこよくて頭良さそうで、優しそうなお坊ちゃまー!」
【アラさん】
「俺をここから出してー!」
遠くで泣き叫ぶアラさんの声を聞きながら、オレとソウは顔を見合わせて笑った。
まだまだ慌ただしい日々が続きそうだ。
【亘】
(でも、ソウと一緒ならきっとどんな事も楽しめるだろうな)
そんなことを思いながら、オレはソウの手をギュッとつかんだ。
―萩山ソウ BEST END―
「ゴリラもいるぞ!」
始めて動物園にやって来た子供みたいに、オレは浮かれまくってた。
そんなオレと一緒に、はしゃいでくれるソウ。
【萩山】
「よかったな、普通に動物見ることができて」
【亘】
「うん。連れてきてくれてありがとうな」
【萩山】
「礼なんていいよ。俺もお前と一緒に来れて、楽しいんだから」
【亘】
「うん、そうだけど……でも、ありがとう」
動物園に来れたこと以上に、ソウと一緒に来れたことが嬉しい。
そう喜びを噛みしめていると……
【???】
「ハァ~……嫌だ嫌だ……。平日ってことで客が少ないと思ったら……」
【???】
「浮かれたカップルが見せつけやがって」
なんだかすっごく聞き覚えのある声が聞こえてきた。
【亘】
「この声……は……」
振り返ると、そこは“アライグマ”の檻だった。
なんだかすっごくいやーな予感を抱えながら、中をのぞくと……。
【アラさん】
「おいお前ら、学校はどうした! 学生は勉強が本文だろうが!」
檻の中に、アラさんがいた。
【亘】
「何、してんの……アラさん?」
【アラさん】
「見たらわかるだろう、この俺サマの愛らしさで人間を癒してるんだ!」
【亘】
「そうじゃなくて……なんでその中に入ってるのか、て」
【アラさん】
「お前たちがすぐさま動物園に向かうのなんて、予想済みだったんだよ」
【アラさん】
「どうせなら、感動の対面を果たそうと思ってな!」
……と、胸を張って言うものの残念ながらその演出効果は薄い。
【亘】
「天に帰ったかと思ったのに」
【アラさん】
「あー、なんていうの、俺サマくらいの人気者になっちまうと天界にいるよりも」
【アラさん】
「人間界にいたほうがよっぽど有益だ、とか言われちまってな……」
【アラさん】
「それで仕方なく、戻って来てやったんだよ」
【萩山】
「……あれじゃないか。どうせ天界に行って、余計なことしたとか怒られたで」
【萩山】
「追い出されたとか……そういう類の理由なんじゃないか」
【アラさん】
「ぎっくーん!!」
【亘】
「あ、図星だ」
【アラさん】
「と、とにかくお前ら、俺と会えて嬉しいだろ?」
【アラさん】
「なあ、俺をここから出してくれよ」
【アラさん】
「天界追い出されて、ヤケ酒してて気づいたらこんなとこに入れられてたんだよ……」
【亘】
「自業自得だね」
【萩山】
「なあ亘、あっち行こうぜ。パンダいるぞパンダ」
【亘】
「え、本当? パンダ見たい!」
【萩山】
「よし、行こう」
【アラさん】
「……て、お前ら―! この薄情もんがー!」
後ろでアラさんの声が聞こえるけれど、パンダの檻に向かって歩き出した。
【アラさん】
「あ、いや、ウソウソ。そこのかっこよくて頭良さそうで、優しそうなお坊ちゃまー!」
【アラさん】
「俺をここから出してー!」
遠くで泣き叫ぶアラさんの声を聞きながら、オレとソウは顔を見合わせて笑った。
まだまだ慌ただしい日々が続きそうだ。
【亘】
(でも、ソウと一緒ならきっとどんな事も楽しめるだろうな)
そんなことを思いながら、オレはソウの手をギュッとつかんだ。
―萩山ソウ BEST END―
