夏目と初お泊り
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【宮沢】
「いえ……
今俺も、まったく同じこと思ってたんです」
振り向いたままの姿勢で、夏目さんの胸に頬を寄せる
【宮沢】
(そういえば…、あの告白の日も……同じような事があったけ……)
あの日―、2人で見た夕焼けの景色は
今も、一番大事な思い出として…
大切に記憶の引き出しにしまわれている
【夏目・宮沢】「あの日の景色も綺麗だったな」
「あの日の景色も、綺麗でしたね」
【宮沢】
「あ……」
【夏目】
「ハハ…。また、被ったな」
【宮沢】
「ふふ…。そうですね」
そんなふうに笑い合いながら、俺達はそのまましばらく…温泉で身体を温めたのだった
……………
―しかし、俺が平常心で居られたのは、温泉の湯によるリラックス効果だったと……
その5分後、自ら行きたがったサウナで…俺は思い知ることとなった
ジワジワジワジワ………
【宮沢】
(ドキドキドキドキ………)
ジワジワジワジワ………
【宮沢】
(ドキドキドキドキ………)
お互いに股間はタオルで覆っているものの…
【宮沢】
(こんな狭い空間で、オレンジ色の光で…、身体が密着してて……)
隣で目を閉じている夏目さんを、横目でチラリと見る
【宮沢】
(やっぱり夏目さんの身体見てると……、ドキドキしちゃうよ……)
本当に、夏目さんにだけは…、まるで条件反射のように…いつも…身体が過剰に反応してしまう
それに、あの胸に…、あの腕に…、抱(いだ)かれる感触を…俺の身体はもう、覚えているから……
強くて…、優しくて…、頼りになって…
初めて会ったときから、ずっと憧れていた…夏目さん
ただの憧れだと思っていたこの気持ちが、それ以上だと気づいたのは…いつ頃だっただろう
【宮沢】
(まさか…、こんな風に恋人同士になる日が来るなんて……)
【宮沢】
(夏目さんに「愛してる」って、言われる日がくるなんて……)
【宮沢】
(夏目さん…
夏目さん……俺も…愛してます……)
…………
…………
それは、本当に無意識だったのだ
【夏目】
「どうした?のぼせたのか?」
【宮沢】
「え………?」
【宮沢】
「ハッ!!??」
―気がつくと俺は、夏目さんの肩にしなだれかかり…
その逞しい腕に頬をすり寄せていた
…………
―初お泊り編・夏目第2話―
『愛しさと、切なさと』
【夏目】
この感情を、『愛しさ』以上に表現するには…どうすればいいのだろうな)
湯船の中で…俺の胸に頬を寄せて、幸せそうに目を閉じている恋人の顔を見下ろしながら…
そんなことを思いつつ、その白くて華奢な背中を撫でる
―ヌラリ
【夏目】
(………
………いかんな)
胸の奥の欲望が頭をもたげそうになり、すぐさまそれを制す
―既に恋人同士である以上、そのような行為をすること自体…何ら問題はないのだが
………
……パチリ
【夏目】
「ん…?」
宮沢が瞼を開いて、俺の顔を見上げてくる
【宮沢】
「……えへへ」
【宮沢】
「……夏目さんの胸、温泉よりあったかいです」
【夏目】
「………」
【夏目】
(ハハ…。服を脱ぐときは、あんなに真っ赤になって躊躇していたのにな)
いざ湯に浸かると、余程気に入ったのか…、終始幸せそうに頬を緩ませてご満悦の様子だ
【夏目】
(素直というか、無邪気というか……)
【夏目】
「…フ。だがそろそろのぼせるぞ。一旦上がるか?」
額の汗の珠を、唇で吸い取ってやりながら尋ねると
【宮沢】
「いえ、まだ平気です。
あ…でも、せっかくだからサウナも入ってみたいです」
宮沢が、俺にしか聞かせない……甘えた口調でそう答えた
パタン
冷蔵庫から取り出した、備え付けのミネラルウォーターを1本持って、2人でサウナに入る
【夏目】
「ほら、隣に座れ」
【夏目】
「それに、風呂で水分を失ってるだろうからな、今のうちに飲んでおけ」
【宮沢】
「ありがとうございます。夏目さん」
手渡したペットボトルを、風呂上りですっかり弛緩した…ふにゃっとした笑顔で受け取る宮沢【夏目】
(『夏目さん』―か)
【夏目】
(来年の今頃には、下の名前で呼べるようになっていて欲しいものだな)
隣で、んくんくと喉を鳴らして水を飲む…照れ屋で控えめな恋人を見つめる
高校水泳部の部長を務めていたこともあるという、この明るく天真爛漫な恋人は…
こと恋愛となると、恐ろしく古風で初心(うぶ)なところがあるのだ
名前を呼ぶのも一大事、キスすらも未だに慣れずに羞恥で身体を震わせる…
その様子が、いつもあまりに愛しすぎて……
【夏目】
(押し倒したが最後、優しくしてやる余裕もなく、めちゃくちゃにしてしまいそうだからな)
―それが、宮沢に手を出さないでいる理由だった
宮沢が、キスの後や…2人きりのときに、切なげな眼差しを俺に向けているのは気付いていた
明らかに反応してしまった部分を、モジモジと隠して、もどかしそうにする様子を見て―
思わずソレを手で包み込み、果てさせてやったことも…何度かあった
だが、それ以上は―
【夏目】
(―この純粋さを大事にしてやりたいと思うのは、俺のエゴだろうか)
キスする度に、身体中で一心に俺を求める…、宮沢の想いに応えてやりたい
そう思う反面、無垢な笑顔を苦痛で歪ませてしまうことへの恐れが、最後の一歩を留まらせていたのだ
―ふわり
いつの間にか目を閉じて思いに耽っていた俺の腕に、柔らかな何かが触れた
【夏目】
(……宮沢?)
【宮沢】
「ん……、んふ…ぅ…」
その感触の方へ視線を向けると
俺の腕にしなだれかかった宮沢が、甘く鼻を鳴らしながら、肩に頬ずりをしていた
【宮沢】
「……夏、目…さ…、愛して……ます…。…ン、夏目さ…ん…」
よくよく耳を澄ませると、まるでうわごとのように…、俺への愛の告白を繰り返し呟いている
【夏目】
(…まったく、敵わんな)
【夏目】
「どうした?のぼせたのか?」
「いえ……
今俺も、まったく同じこと思ってたんです」
振り向いたままの姿勢で、夏目さんの胸に頬を寄せる
【宮沢】
(そういえば…、あの告白の日も……同じような事があったけ……)
あの日―、2人で見た夕焼けの景色は
今も、一番大事な思い出として…
大切に記憶の引き出しにしまわれている
【夏目・宮沢】「あの日の景色も綺麗だったな」
「あの日の景色も、綺麗でしたね」
【宮沢】
「あ……」
【夏目】
「ハハ…。また、被ったな」
【宮沢】
「ふふ…。そうですね」
そんなふうに笑い合いながら、俺達はそのまましばらく…温泉で身体を温めたのだった
……………
―しかし、俺が平常心で居られたのは、温泉の湯によるリラックス効果だったと……
その5分後、自ら行きたがったサウナで…俺は思い知ることとなった
ジワジワジワジワ………
【宮沢】
(ドキドキドキドキ………)
ジワジワジワジワ………
【宮沢】
(ドキドキドキドキ………)
お互いに股間はタオルで覆っているものの…
【宮沢】
(こんな狭い空間で、オレンジ色の光で…、身体が密着してて……)
隣で目を閉じている夏目さんを、横目でチラリと見る
【宮沢】
(やっぱり夏目さんの身体見てると……、ドキドキしちゃうよ……)
本当に、夏目さんにだけは…、まるで条件反射のように…いつも…身体が過剰に反応してしまう
それに、あの胸に…、あの腕に…、抱(いだ)かれる感触を…俺の身体はもう、覚えているから……
強くて…、優しくて…、頼りになって…
初めて会ったときから、ずっと憧れていた…夏目さん
ただの憧れだと思っていたこの気持ちが、それ以上だと気づいたのは…いつ頃だっただろう
【宮沢】
(まさか…、こんな風に恋人同士になる日が来るなんて……)
【宮沢】
(夏目さんに「愛してる」って、言われる日がくるなんて……)
【宮沢】
(夏目さん…
夏目さん……俺も…愛してます……)
…………
…………
それは、本当に無意識だったのだ
【夏目】
「どうした?のぼせたのか?」
【宮沢】
「え………?」
【宮沢】
「ハッ!!??」
―気がつくと俺は、夏目さんの肩にしなだれかかり…
その逞しい腕に頬をすり寄せていた
…………
―初お泊り編・夏目第2話―
『愛しさと、切なさと』
【夏目】
この感情を、『愛しさ』以上に表現するには…どうすればいいのだろうな)
湯船の中で…俺の胸に頬を寄せて、幸せそうに目を閉じている恋人の顔を見下ろしながら…
そんなことを思いつつ、その白くて華奢な背中を撫でる
―ヌラリ
【夏目】
(………
………いかんな)
胸の奥の欲望が頭をもたげそうになり、すぐさまそれを制す
―既に恋人同士である以上、そのような行為をすること自体…何ら問題はないのだが
………
……パチリ
【夏目】
「ん…?」
宮沢が瞼を開いて、俺の顔を見上げてくる
【宮沢】
「……えへへ」
【宮沢】
「……夏目さんの胸、温泉よりあったかいです」
【夏目】
「………」
【夏目】
(ハハ…。服を脱ぐときは、あんなに真っ赤になって躊躇していたのにな)
いざ湯に浸かると、余程気に入ったのか…、終始幸せそうに頬を緩ませてご満悦の様子だ
【夏目】
(素直というか、無邪気というか……)
【夏目】
「…フ。だがそろそろのぼせるぞ。一旦上がるか?」
額の汗の珠を、唇で吸い取ってやりながら尋ねると
【宮沢】
「いえ、まだ平気です。
あ…でも、せっかくだからサウナも入ってみたいです」
宮沢が、俺にしか聞かせない……甘えた口調でそう答えた
パタン
冷蔵庫から取り出した、備え付けのミネラルウォーターを1本持って、2人でサウナに入る
【夏目】
「ほら、隣に座れ」
【夏目】
「それに、風呂で水分を失ってるだろうからな、今のうちに飲んでおけ」
【宮沢】
「ありがとうございます。夏目さん」
手渡したペットボトルを、風呂上りですっかり弛緩した…ふにゃっとした笑顔で受け取る宮沢【夏目】
(『夏目さん』―か)
【夏目】
(来年の今頃には、下の名前で呼べるようになっていて欲しいものだな)
隣で、んくんくと喉を鳴らして水を飲む…照れ屋で控えめな恋人を見つめる
高校水泳部の部長を務めていたこともあるという、この明るく天真爛漫な恋人は…
こと恋愛となると、恐ろしく古風で初心(うぶ)なところがあるのだ
名前を呼ぶのも一大事、キスすらも未だに慣れずに羞恥で身体を震わせる…
その様子が、いつもあまりに愛しすぎて……
【夏目】
(押し倒したが最後、優しくしてやる余裕もなく、めちゃくちゃにしてしまいそうだからな)
―それが、宮沢に手を出さないでいる理由だった
宮沢が、キスの後や…2人きりのときに、切なげな眼差しを俺に向けているのは気付いていた
明らかに反応してしまった部分を、モジモジと隠して、もどかしそうにする様子を見て―
思わずソレを手で包み込み、果てさせてやったことも…何度かあった
だが、それ以上は―
【夏目】
(―この純粋さを大事にしてやりたいと思うのは、俺のエゴだろうか)
キスする度に、身体中で一心に俺を求める…、宮沢の想いに応えてやりたい
そう思う反面、無垢な笑顔を苦痛で歪ませてしまうことへの恐れが、最後の一歩を留まらせていたのだ
―ふわり
いつの間にか目を閉じて思いに耽っていた俺の腕に、柔らかな何かが触れた
【夏目】
(……宮沢?)
【宮沢】
「ん……、んふ…ぅ…」
その感触の方へ視線を向けると
俺の腕にしなだれかかった宮沢が、甘く鼻を鳴らしながら、肩に頬ずりをしていた
【宮沢】
「……夏、目…さ…、愛して……ます…。…ン、夏目さ…ん…」
よくよく耳を澄ませると、まるでうわごとのように…、俺への愛の告白を繰り返し呟いている
【夏目】
(…まったく、敵わんな)
【夏目】
「どうした?のぼせたのか?」