夏目と初お泊り
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ドッドッドッド…
【宮沢】
(落ち着け…、落ち着け心臓……)
【夏目】
「宮沢、どうした?身体が冷えるぞ」
【宮沢】
「あ…ええと
いま…行きます」
どうしようもない鼓動の速さを、胸の上から両手で押さえつけるようにして返事をする
―あの告白から3ヶ月
今日は2人の…、初めての一泊旅行
……忙しいオーナーが
俺のために作ってくれた…貴重な1日オフ
……そう、あれは10日ほど前
【夏目】
「お前…確かしばらく、木曜日は講義の無い日だったな」
【宮沢】
「はい。今月いっぱいは木曜は休講ですので…」
そうなのだ
今期は、木曜に1コマしか入れていなかったのだが、担当教授が急にカムチャツカへ旅立ってしまったのだ
帰ってくるのは1ヶ月後…
その間休講
俺は空いた時間を最大限に利用して、バイトやシンクロ研究に明け暮れていた
【夏目】
「実はな宮沢。来週の木曜に、1日オフが取れそうなんだ」
【宮沢】
「えっ!?
本当ですかオー……………」
【宮沢】
「…………夏目さん」
【夏目】
「いい子だ」
ハッと気づいて言い直した俺の頭に、夏目さんが優しく手を置き、スルスルと前髪を撫でてくれる
…2人きりのときは、お互いを名前で呼び合う約束―
『惣一さん』は、まだ恥ずかしいという俺に…、それなら苗字で…というのは夏目さんから譲歩案だ
ここは館長室
忙しい夏目さんとの逢瀬は、皆が帰った閉館後の館内が定番となっていた
【夏目】
「次に呼び間違えたら
間違える度にキスでもしてもらうかな」
優しく触れる指先の感触に、思わず目を閉じた俺の耳元で…悪戯っぽい囁きが響く
【宮沢】
「そんな……
意地悪言わないでください…」
抗議の言葉を口にしながらも、頬はみるみる熱を持ち始めてしまう
【夏目】
「意地悪ではなく、もう少し頻繁に…お前の方からキスをして欲しいと思っただけなんだが、な」
不意に首筋に置かれた手が、俺の顔を前へ寄せる…
【宮沢】
「………ん
………ふぁ」
甘く…蕩けるような、夏目さんとのキス
夏目さんと付き合い始めてから、もう何度も交わしているけれど…
どんなに回数を重ねても、いつも…、心臓が震えて、何も考えられない程に…頭が真っ白になってしまう
【宮沢】
(夏目さん……
夏目さん……好き……夏目さん…大好き……)
『好き』と『夏目さん』だけが脳内でリフレインして、身体が無意識に夏目さんを求め始める
……―つ
【宮沢】
「……やぁ…っ」
離れた唇に追いすがるように、夏目さんの胸に倒れ込んだ俺を、逞しい腕が包み込むように抱き返してくれる
【夏目】
「まったく…。いつも言っているだろう」
【夏目】
「そんな顔をされると…キスだけでは済まなくなるぞ?」
慈しむような動きで撫でられる背中の感触に、自然と身体の力が抜けていく
【宮沢】
(…俺、夏目さんとなら……キス以上のこと…したいのに……)
愛しい人の腕の中で、うっとりと目を閉じながら…俺は、そんなことを考えていた
―そして、今
【夏目】
「部屋付きの温泉なんだから、他には誰も入ってこないぞ。人目を気にする必要ないだろう?」
【宮沢】
「…ええ、でも。……やっぱり、夏目さんに裸見られるの……恥ず…かしい…です…」
既に服を脱いで、笑顔で促す夏目さんを前にして…、シャツの裾を両手で押さえて立ち尽くす俺
【宮沢】
(うう?…。友達同士なら全然平気なのに…。こんなにドキドキするなんて……)
ヶ月経った今も、夏目さんとは…最後の一線までは超えていない
たまに、キスをしている内にどうしようもなくなってしまった俺を見て
夏目さんが手でしてくれたりは、あったけれど……
【宮沢】
(それだってすごく恥ずかしいから月に1回くらいだし…、お互い服は着たままだし…)
こんな明るいところで、色々…見られてしまうと思うと……、どうしても最後の一枚が脱ぎ去れない
【夏目】
「やれやれ」
そう呟いた夏目さんは、壁際まで歩いていき……
パチン
【宮沢】
「……あ」
天井の灯りが消されて、湯船の周りが…淡い闇に包まれる
【夏目】
「これなら平気だろう?」
―スルリ
夏目さんの手が、俺のシャツを取り去った
―初お泊り編・夏目第1話―
『パブロフの宮沢』
チャプ……
【宮沢】
「ふぅー…。気持ちいいですねえ……」
【夏目】
「ああ、それに静かで落ち着くな……」
俺達以外誰も居ない、広くて静かな……個室の温泉
檜の香りと、温かくて柔らかいお湯に……、先程までの羞恥も忘れて、ほっこりした気分でため息をつく
【宮沢】
「俺、こんな豪華な部屋初めてです」
【宮沢】
「わあ!お風呂だけじゃなくて、サウナまで付いてるんですね」
湯船に浸かりながら室内を見渡して、洗い場横の扉の『sauna』と書かれたプレートに気付き、感嘆の声を上げる
【宮沢】
「それに、景色も綺麗で……」
ひとしきり部屋に感心したあとで、窓の外に視線を移し、星空を黒く切り取る稜線をうっとりと眺める
【夏目】
「気に入って貰えたなら何よりだ」
俺の胸の前に腕を回している夏目さんが、背後から俺の顔を覗き込む格好で笑顔を見せる
【宮沢】
「はい。貴重なお休みに俺と居て下さって、しかもこんな素敵な宿に…ありがとうございます」
夏目さんの胸に預けた背中を少しひねって、振り向いて微笑み返す
【夏目】
「以前も言っただろう。俺は出来る限り、お前と一緒に過ごしたい―とな」
俺の背中を、再び自らの胸に密着させる位置に落ち着けると、夏目さんはそう答えてくれた
【宮沢】
(ほんとに……幸せだなあ……)
綺麗な景色も豪華な部屋も嬉しいけれど、なにより夏目さんと2人きりで過ごせる時が、一番嬉しい
【夏目】
「まさに幸せ―だな」
【宮沢】
「―え!?」
【夏目】
「…ん?どうした?」
驚いて振り返った拍子に跳ねたお湯を…俺の頬から拭い取りながら、夏目さんが尋ね返す
【宮沢】
(落ち着け…、落ち着け心臓……)
【夏目】
「宮沢、どうした?身体が冷えるぞ」
【宮沢】
「あ…ええと
いま…行きます」
どうしようもない鼓動の速さを、胸の上から両手で押さえつけるようにして返事をする
―あの告白から3ヶ月
今日は2人の…、初めての一泊旅行
……忙しいオーナーが
俺のために作ってくれた…貴重な1日オフ
……そう、あれは10日ほど前
【夏目】
「お前…確かしばらく、木曜日は講義の無い日だったな」
【宮沢】
「はい。今月いっぱいは木曜は休講ですので…」
そうなのだ
今期は、木曜に1コマしか入れていなかったのだが、担当教授が急にカムチャツカへ旅立ってしまったのだ
帰ってくるのは1ヶ月後…
その間休講
俺は空いた時間を最大限に利用して、バイトやシンクロ研究に明け暮れていた
【夏目】
「実はな宮沢。来週の木曜に、1日オフが取れそうなんだ」
【宮沢】
「えっ!?
本当ですかオー……………」
【宮沢】
「…………夏目さん」
【夏目】
「いい子だ」
ハッと気づいて言い直した俺の頭に、夏目さんが優しく手を置き、スルスルと前髪を撫でてくれる
…2人きりのときは、お互いを名前で呼び合う約束―
『惣一さん』は、まだ恥ずかしいという俺に…、それなら苗字で…というのは夏目さんから譲歩案だ
ここは館長室
忙しい夏目さんとの逢瀬は、皆が帰った閉館後の館内が定番となっていた
【夏目】
「次に呼び間違えたら
間違える度にキスでもしてもらうかな」
優しく触れる指先の感触に、思わず目を閉じた俺の耳元で…悪戯っぽい囁きが響く
【宮沢】
「そんな……
意地悪言わないでください…」
抗議の言葉を口にしながらも、頬はみるみる熱を持ち始めてしまう
【夏目】
「意地悪ではなく、もう少し頻繁に…お前の方からキスをして欲しいと思っただけなんだが、な」
不意に首筋に置かれた手が、俺の顔を前へ寄せる…
【宮沢】
「………ん
………ふぁ」
甘く…蕩けるような、夏目さんとのキス
夏目さんと付き合い始めてから、もう何度も交わしているけれど…
どんなに回数を重ねても、いつも…、心臓が震えて、何も考えられない程に…頭が真っ白になってしまう
【宮沢】
(夏目さん……
夏目さん……好き……夏目さん…大好き……)
『好き』と『夏目さん』だけが脳内でリフレインして、身体が無意識に夏目さんを求め始める
……―つ
【宮沢】
「……やぁ…っ」
離れた唇に追いすがるように、夏目さんの胸に倒れ込んだ俺を、逞しい腕が包み込むように抱き返してくれる
【夏目】
「まったく…。いつも言っているだろう」
【夏目】
「そんな顔をされると…キスだけでは済まなくなるぞ?」
慈しむような動きで撫でられる背中の感触に、自然と身体の力が抜けていく
【宮沢】
(…俺、夏目さんとなら……キス以上のこと…したいのに……)
愛しい人の腕の中で、うっとりと目を閉じながら…俺は、そんなことを考えていた
―そして、今
【夏目】
「部屋付きの温泉なんだから、他には誰も入ってこないぞ。人目を気にする必要ないだろう?」
【宮沢】
「…ええ、でも。……やっぱり、夏目さんに裸見られるの……恥ず…かしい…です…」
既に服を脱いで、笑顔で促す夏目さんを前にして…、シャツの裾を両手で押さえて立ち尽くす俺
【宮沢】
(うう?…。友達同士なら全然平気なのに…。こんなにドキドキするなんて……)
ヶ月経った今も、夏目さんとは…最後の一線までは超えていない
たまに、キスをしている内にどうしようもなくなってしまった俺を見て
夏目さんが手でしてくれたりは、あったけれど……
【宮沢】
(それだってすごく恥ずかしいから月に1回くらいだし…、お互い服は着たままだし…)
こんな明るいところで、色々…見られてしまうと思うと……、どうしても最後の一枚が脱ぎ去れない
【夏目】
「やれやれ」
そう呟いた夏目さんは、壁際まで歩いていき……
パチン
【宮沢】
「……あ」
天井の灯りが消されて、湯船の周りが…淡い闇に包まれる
【夏目】
「これなら平気だろう?」
―スルリ
夏目さんの手が、俺のシャツを取り去った
―初お泊り編・夏目第1話―
『パブロフの宮沢』
チャプ……
【宮沢】
「ふぅー…。気持ちいいですねえ……」
【夏目】
「ああ、それに静かで落ち着くな……」
俺達以外誰も居ない、広くて静かな……個室の温泉
檜の香りと、温かくて柔らかいお湯に……、先程までの羞恥も忘れて、ほっこりした気分でため息をつく
【宮沢】
「俺、こんな豪華な部屋初めてです」
【宮沢】
「わあ!お風呂だけじゃなくて、サウナまで付いてるんですね」
湯船に浸かりながら室内を見渡して、洗い場横の扉の『sauna』と書かれたプレートに気付き、感嘆の声を上げる
【宮沢】
「それに、景色も綺麗で……」
ひとしきり部屋に感心したあとで、窓の外に視線を移し、星空を黒く切り取る稜線をうっとりと眺める
【夏目】
「気に入って貰えたなら何よりだ」
俺の胸の前に腕を回している夏目さんが、背後から俺の顔を覗き込む格好で笑顔を見せる
【宮沢】
「はい。貴重なお休みに俺と居て下さって、しかもこんな素敵な宿に…ありがとうございます」
夏目さんの胸に預けた背中を少しひねって、振り向いて微笑み返す
【夏目】
「以前も言っただろう。俺は出来る限り、お前と一緒に過ごしたい―とな」
俺の背中を、再び自らの胸に密着させる位置に落ち着けると、夏目さんはそう答えてくれた
【宮沢】
(ほんとに……幸せだなあ……)
綺麗な景色も豪華な部屋も嬉しいけれど、なにより夏目さんと2人きりで過ごせる時が、一番嬉しい
【夏目】
「まさに幸せ―だな」
【宮沢】
「―え!?」
【夏目】
「…ん?どうした?」
驚いて振り返った拍子に跳ねたお湯を…俺の頬から拭い取りながら、夏目さんが尋ね返す