告白編 -夏目の場合-
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
施設から出て―
【夏目】
「せっかく遠出したんだ。
少し、寄り道していくか―」
駐車場で車に乗り込んだところで、オーナーからそう提案された
【宮沢】
「オーナー、今日はお仕事大丈夫なんですか?」
【夏目】
「ああ、今日は珍しく会議も会食も講演もなくてな。
1日フリーだ」
そう言って、こちらにニカッと笑いかける
【宮沢】
「本当ですか!
良かった…!オーナー、最近すごくお忙しそうだったから…」
【宮沢】
「忙し過ぎて寝不足だったり、お身体悪くされてないかな…って、心配だったんです」
【宮沢】
「あ!でもせっかくのお休みなのに、俺なんかに時間を使っていただいて……」
【宮沢】
「むしろ早くお帰りになって、少しでも休まれた方が……」
そう…、最近のオーナーは、本当に寝ていないんじゃないかという程の忙しさで…
(それなのに…、少しでも時間が空くとマッサージを教えてくれたり、シンクロの練習に出てくれたり……)
(今日だって……、シンクロの施設なんて業務に大して関係もない筈なのに…、きっと俺のために……)
(俺…、いつもオーナーの負担になってばかりで…。
本当は少しでも役に立ちたいのに…)
改めて思い返すと、どんどん申し訳ない気分になっていく
【夏目】
「宮沢……」
すっかりしょげている俺の耳に、穏やかな声の呼びかけが届いた
【宮沢】
「………はい」
我ながら情けない声で返事をしつつ、オーナーの顔をおずおずと見上げる
【夏目】
「まったく…、なんて声を出してるんだ」
【夏目】
「お前が、俺のことを心配してくれるのは、とても嬉しい」
【夏目】
「だが…、俺は時間が許す限り、お前と共に過ごしたいと思っているんだ。……迷惑か?」
【宮沢】
「そ…っ、そんな!迷惑だなんて……!」
ブンブンとかぶりを振って、慌てて否定する
【宮沢】
(だって……
だって俺はいつも―)
【宮沢】
「……むしろ俺の方が
オーナーと一緒に居られると、嬉しくて………」
別に愛の告白をしている訳でもないのに…、
何故だか…、胸がきゅうっと締め付けられる感覚がして…苦しくて…、最後まで言うことができない
【夏目】
「顔を上げろ。
宮沢」
再び俯いた俺の頬に、オーナーの手が優しく触れた
【夏目】
「ありがとう。
お前が…俺と同じ気持ちで良かった」
【夏目】
「じゃ、ここから先は本当にデートだ」
【宮沢】
「オ…オーナー……」
【夏目】
「こら、プライベートだからオーナーはよせ」
【夏目】
「俺は仕事を忘れて、お前に癒されたいんだがな?」
【宮沢】
「な……、夏目…さ…ん」
普段、「夏目オーナー」と呼んでいるのと殆ど変らないのに……
それなのに、その名を口に出すだけで、どうしようもなく頬が熱くなってしまう
【夏目】
「よし。それじゃあ、行くか」
【宮沢】
「……は…、はい」
これ以上オーナーの瞳を見つめていると、どうにかなってしまいそうで…
それに…、見つめる瞳から……色々溢れてしまいそうで………
頷く動作にかこつけて…
視線を外した
【宮沢】
(本当はずっと、見ていたかったけど……)
【夏目】
「……本当に、可愛いな…お前は」
―俺の頬に添えられたままのオーナーの手が、離れ際にそっと唇に触れて……
それだけで―、
既に爆発寸前だった俺の心臓は、さらに激しい音を立てて…胸の内側を叩きつけた
『第3話』
―デートのはじまり(夏目side)―
【夏目】
「せっかく遠出したんだ。
少し、寄り道していくか―」
そう提案したら、宮沢はしきりに俺のスケジュールや身体に気を遣い始めて…
しまいには、何を勘違いしたのか…泣きそうな顔で俯いてしまった
俺はただ、宮沢の喜ぶ顔が見たくて。…そして、共に過ごすことが只々嬉しくて…それだけだというのに
今日の施設視察も、多少は業務も絡んではいたものの―
早急に自ら足を運んで…という程の案件ではなかったのは事実だ。
―だが、
最近元気がなかった宮沢に、少しでも笑顔を取り戻したくて―
…多少無理をして、1日時間を空けたのだった
―だから、
【夏目】
「宮沢……」
シュンとして俯いている宮沢に呼びかける
【宮沢】
「………はい」
明らかに申し訳なさそうな…、今にも泣き出しそうな顔で見上げてくる宮沢
その瞳を見ていると、狂おしいほどの愛しさが込み上げてくる
【夏目】
(ああ、やはり俺は…、こんなにもお前のことを、誰よりも…大切だと思っていたんだな)
【夏目】
「…俺は、時間が許す限り、お前と共に過ごしたいと思っているんだ。……迷惑か?」
そう打ち明けた俺に―、
【宮沢】
「そ…っ、そんな!迷惑だなんて……!」
【宮沢】
「……むしろ俺の方が
オーナーと一緒に居られると、嬉しくて………」
宮沢は首筋まで朱色に染めて…、消え入りそうな声でそう答えてくれて……
改めて口にした、『デート』の提案に……
【宮沢】
「な……、夏目…さ…ん」
【宮沢】
「……は…、はい」
さらに真っ赤になりながらも…
コクリと小さく頷いて、応じてくれた
宮沢を連れてきたのは…
山間にある、湧水でできた小さな泉だった
【宮沢】
「わあ!綺麗なところですね!」
泉の脇に停止させた車の…全開にした窓から、宮沢は身を乗り出して歓声を上げる
【夏目】
「以前、営業の帰りに見つけたんだが、今でもたまに訪れることがあってな…」
数年前……
友人たちと、今の会社の元となる事業を立ち上げたばかりの頃―、
営業だ資金作りだと、連日あちこちへ飛びまわっている時期に…
ふと疲れを感じて、ほんの少し息抜きを…と、脇道へ入った折に…偶然ここを見つけた
【宮沢】
「俺、プールも大好きだけど。こういう自然の水がいっぱいあるところも大好きで…!」
【夏目】
「せっかく遠出したんだ。
少し、寄り道していくか―」
駐車場で車に乗り込んだところで、オーナーからそう提案された
【宮沢】
「オーナー、今日はお仕事大丈夫なんですか?」
【夏目】
「ああ、今日は珍しく会議も会食も講演もなくてな。
1日フリーだ」
そう言って、こちらにニカッと笑いかける
【宮沢】
「本当ですか!
良かった…!オーナー、最近すごくお忙しそうだったから…」
【宮沢】
「忙し過ぎて寝不足だったり、お身体悪くされてないかな…って、心配だったんです」
【宮沢】
「あ!でもせっかくのお休みなのに、俺なんかに時間を使っていただいて……」
【宮沢】
「むしろ早くお帰りになって、少しでも休まれた方が……」
そう…、最近のオーナーは、本当に寝ていないんじゃないかという程の忙しさで…
(それなのに…、少しでも時間が空くとマッサージを教えてくれたり、シンクロの練習に出てくれたり……)
(今日だって……、シンクロの施設なんて業務に大して関係もない筈なのに…、きっと俺のために……)
(俺…、いつもオーナーの負担になってばかりで…。
本当は少しでも役に立ちたいのに…)
改めて思い返すと、どんどん申し訳ない気分になっていく
【夏目】
「宮沢……」
すっかりしょげている俺の耳に、穏やかな声の呼びかけが届いた
【宮沢】
「………はい」
我ながら情けない声で返事をしつつ、オーナーの顔をおずおずと見上げる
【夏目】
「まったく…、なんて声を出してるんだ」
【夏目】
「お前が、俺のことを心配してくれるのは、とても嬉しい」
【夏目】
「だが…、俺は時間が許す限り、お前と共に過ごしたいと思っているんだ。……迷惑か?」
【宮沢】
「そ…っ、そんな!迷惑だなんて……!」
ブンブンとかぶりを振って、慌てて否定する
【宮沢】
(だって……
だって俺はいつも―)
【宮沢】
「……むしろ俺の方が
オーナーと一緒に居られると、嬉しくて………」
別に愛の告白をしている訳でもないのに…、
何故だか…、胸がきゅうっと締め付けられる感覚がして…苦しくて…、最後まで言うことができない
【夏目】
「顔を上げろ。
宮沢」
再び俯いた俺の頬に、オーナーの手が優しく触れた
【夏目】
「ありがとう。
お前が…俺と同じ気持ちで良かった」
【夏目】
「じゃ、ここから先は本当にデートだ」
【宮沢】
「オ…オーナー……」
【夏目】
「こら、プライベートだからオーナーはよせ」
【夏目】
「俺は仕事を忘れて、お前に癒されたいんだがな?」
【宮沢】
「な……、夏目…さ…ん」
普段、「夏目オーナー」と呼んでいるのと殆ど変らないのに……
それなのに、その名を口に出すだけで、どうしようもなく頬が熱くなってしまう
【夏目】
「よし。それじゃあ、行くか」
【宮沢】
「……は…、はい」
これ以上オーナーの瞳を見つめていると、どうにかなってしまいそうで…
それに…、見つめる瞳から……色々溢れてしまいそうで………
頷く動作にかこつけて…
視線を外した
【宮沢】
(本当はずっと、見ていたかったけど……)
【夏目】
「……本当に、可愛いな…お前は」
―俺の頬に添えられたままのオーナーの手が、離れ際にそっと唇に触れて……
それだけで―、
既に爆発寸前だった俺の心臓は、さらに激しい音を立てて…胸の内側を叩きつけた
『第3話』
―デートのはじまり(夏目side)―
【夏目】
「せっかく遠出したんだ。
少し、寄り道していくか―」
そう提案したら、宮沢はしきりに俺のスケジュールや身体に気を遣い始めて…
しまいには、何を勘違いしたのか…泣きそうな顔で俯いてしまった
俺はただ、宮沢の喜ぶ顔が見たくて。…そして、共に過ごすことが只々嬉しくて…それだけだというのに
今日の施設視察も、多少は業務も絡んではいたものの―
早急に自ら足を運んで…という程の案件ではなかったのは事実だ。
―だが、
最近元気がなかった宮沢に、少しでも笑顔を取り戻したくて―
…多少無理をして、1日時間を空けたのだった
―だから、
【夏目】
「宮沢……」
シュンとして俯いている宮沢に呼びかける
【宮沢】
「………はい」
明らかに申し訳なさそうな…、今にも泣き出しそうな顔で見上げてくる宮沢
その瞳を見ていると、狂おしいほどの愛しさが込み上げてくる
【夏目】
(ああ、やはり俺は…、こんなにもお前のことを、誰よりも…大切だと思っていたんだな)
【夏目】
「…俺は、時間が許す限り、お前と共に過ごしたいと思っているんだ。……迷惑か?」
そう打ち明けた俺に―、
【宮沢】
「そ…っ、そんな!迷惑だなんて……!」
【宮沢】
「……むしろ俺の方が
オーナーと一緒に居られると、嬉しくて………」
宮沢は首筋まで朱色に染めて…、消え入りそうな声でそう答えてくれて……
改めて口にした、『デート』の提案に……
【宮沢】
「な……、夏目…さ…ん」
【宮沢】
「……は…、はい」
さらに真っ赤になりながらも…
コクリと小さく頷いて、応じてくれた
宮沢を連れてきたのは…
山間にある、湧水でできた小さな泉だった
【宮沢】
「わあ!綺麗なところですね!」
泉の脇に停止させた車の…全開にした窓から、宮沢は身を乗り出して歓声を上げる
【夏目】
「以前、営業の帰りに見つけたんだが、今でもたまに訪れることがあってな…」
数年前……
友人たちと、今の会社の元となる事業を立ち上げたばかりの頃―、
営業だ資金作りだと、連日あちこちへ飛びまわっている時期に…
ふと疲れを感じて、ほんの少し息抜きを…と、脇道へ入った折に…偶然ここを見つけた
【宮沢】
「俺、プールも大好きだけど。こういう自然の水がいっぱいあるところも大好きで…!」