交際半年 夏目編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【宮沢】
「ふ…はひ…ぃ、なつ…めさ………」
朦朧としながらも、夏目さんの胸に顔を預け、荒い息で名前を呟く
【夏目】
「身体はすっかり温まったな
髪はまだ少し濡れているが、大体乾いたし、問題ないだろう」
【夏目】
「こんな扇情的なお前を膝から下ろすのは、少々名残惜しいが、な」
【宮沢】
「………え」
【宮沢】
「わあ…っ!俺…!?」
我に返って己を顧みると、パーカーがずり下がって肩がすっかり露出し…
もじもじと腿を擦りあわせていたせいで、裾が上がって、腿の付け根まで露わになっている
…………
………それに
【宮沢】
「…………め…さい」
【夏目】
「どうした?」
【宮沢】
「ご…めん、なさい…。夏目さんの…ジャージ、俺…汚して………」
裾をぎゅっと抑えながらも、消え入りそうな声で呟く
―ジャージの内側には
俺の先端から溢れた透明な液が、たくさん…付着していて……
【宮沢】
「も…俺……、ごめ…さい……」
【宮沢】
「何の…取り柄もな…のに……、なつめさ……に、ご迷惑…ばかり……」
情けないやら恥かしいやらで、今すぐマントルまで潜りたい気持ちで謝る
【宮沢】
「身体、ふいて下さってありがとうございます…。更衣室で、予備のジャージに着替えてきます
【宮沢】
「これ、もう気持ち悪いかもですけど…、綺麗に洗ってお返ししますので……」
ヨロヨロと立ちあがり、ペコリとおじぎをして部屋を去ろうとした、その時
【夏目】
「―宮沢」
【宮沢】
「……あっ」
夏目さんに手を引かれて引き留められた俺は、再びその腕の中に引き戻された
―第4話―
『後ろ向きで前のめりな恋人』
【夏目】
「朝から気にはなっていたが
お前―、また変な理由で自信をなくしているだろう」
宮沢を腕に抱き、背中をゆっ
くりと撫でる
【宮沢】
「…やっぱり、お気付きだったんですね」
観念したように、宮沢がぽつ
りと呟いた
【夏目】
「お前は分かり易いからな
それで、今度は何を考え込んでいるんだ?」
力なくうなだれる身体を、支えるように抱き直して訊ねると
ほんのしばらくの躊躇の後、
宮沢は再び口を開いた
【宮沢】
「俺なんかが…、夏目さんの恋人でいいのかなって…」
【夏目】
「―どうして、そう思うんだ?」
【宮沢】
「夏目さんは、男女どちらから見ても…すごく魅力的で……」
【宮沢】
「恰好良くて、強くて、優しくて、お仕事も…誰よりも出来て……」
【夏目】
「…………」
喋りながらも、徐々にうなだれていく宮沢を、
その都度抱き上げながらも、黙って耳を傾ける
【宮沢】
「俺は…、恰好良くも…、優秀でもなくて……只の学生で…」
【宮沢】
「名前もろくに呼べなくて…、気持ち良くなると…すぐ…夏目さんを置いて寝ちゃうし……」
【宮沢】
「しかも…男じゃ……、…子供も……結婚も………っ、それに…ご家族にも言えな……し…」
【宮沢】
「お付き合いが続けば続くほど…、俺…全然、釣り合わないな…て、辛く…て………」
時折しゃくり上げながらも、そこまで一気に喋ると、宮沢は静かに
目を閉じた
閉じた瞳からは、幾滴もの涙、そして鼻からは鼻水が、とめどなく手の甲に落ちる
ぐしゃぐしゃになった顔を隠して涙を拭きたいところを、
俺のジャージを濡らしてしまうという理由で、躊躇しているのだろう
【夏目】
「―宮沢」
ひたすらに俯いている、宮沢の
顔を…胸に抱き寄せる
【宮沢】
「…ダメ、です…
シャツ、汚しちゃいますから……」
イヤイヤをするように遠ざかろうとするのを、半ば強引に押さえつける
【夏目】
「気にするな
俺がお前に対して汚いと思うことなど、1つもない」
【夏目】
「そんなことより、愛しいお前の涙を止めるのが最優先事項だ」
【宮沢】
「な…なづめざ………ふぐっ!」
まずはYシャツで宮沢の鼻を
つまんで、鼻水を拭う
【宮沢】
「シャツが…べとべと………んにっ!」
続いてネクタイで、目尻から頬にかけての涙を抑えるように拭いていく
【夏目】
「ほら、綺麗になったから、もう泣き止め。いつまでも泣いていると、目が溶けるぞ」
仕上げとばかりに、赤くなった鼻の頭に、軽くキスを落とす
【夏目】
「さっきお前が一生懸命伝えてくれたことだが
―全て順番に答えてやろう」
【宮沢】
「―っ」
宮沢の肩が、ピクリと震えた
【夏目】
「…まず、お前は誰より可愛くて、ウチの優秀なスタッフで、学業も優秀だ」
【夏目】
「そして、名前が呼べない件は、この先何十年と一緒に居れば、嫌でも呼ぶようになるだろう?」
【宮沢】
「な…何十年て、そんな…」
【夏目】
「―嫌か?」
驚いて顔を上げた宮沢に、悪
戯っぽく眉を上げて訊ねる
【宮沢】
「いやなんて…そんな筈……ないです」
【夏目】
「なら話を続けるか」
【夏目】
「達した後に眠ってしまうのは、お前が満足して幸せな証拠だろう?」
【宮沢】
「俺は、そんなお前を見るのが何より嬉しいし、そのお前の横で眠るのはとても幸せだぞ」
【夏目】
「でも…、夏目さんにもたくさん気持ち良くなって貰いたいのに…」
「ふ…はひ…ぃ、なつ…めさ………」
朦朧としながらも、夏目さんの胸に顔を預け、荒い息で名前を呟く
【夏目】
「身体はすっかり温まったな
髪はまだ少し濡れているが、大体乾いたし、問題ないだろう」
【夏目】
「こんな扇情的なお前を膝から下ろすのは、少々名残惜しいが、な」
【宮沢】
「………え」
【宮沢】
「わあ…っ!俺…!?」
我に返って己を顧みると、パーカーがずり下がって肩がすっかり露出し…
もじもじと腿を擦りあわせていたせいで、裾が上がって、腿の付け根まで露わになっている
…………
………それに
【宮沢】
「…………め…さい」
【夏目】
「どうした?」
【宮沢】
「ご…めん、なさい…。夏目さんの…ジャージ、俺…汚して………」
裾をぎゅっと抑えながらも、消え入りそうな声で呟く
―ジャージの内側には
俺の先端から溢れた透明な液が、たくさん…付着していて……
【宮沢】
「も…俺……、ごめ…さい……」
【宮沢】
「何の…取り柄もな…のに……、なつめさ……に、ご迷惑…ばかり……」
情けないやら恥かしいやらで、今すぐマントルまで潜りたい気持ちで謝る
【宮沢】
「身体、ふいて下さってありがとうございます…。更衣室で、予備のジャージに着替えてきます
【宮沢】
「これ、もう気持ち悪いかもですけど…、綺麗に洗ってお返ししますので……」
ヨロヨロと立ちあがり、ペコリとおじぎをして部屋を去ろうとした、その時
【夏目】
「―宮沢」
【宮沢】
「……あっ」
夏目さんに手を引かれて引き留められた俺は、再びその腕の中に引き戻された
―第4話―
『後ろ向きで前のめりな恋人』
【夏目】
「朝から気にはなっていたが
お前―、また変な理由で自信をなくしているだろう」
宮沢を腕に抱き、背中をゆっ
くりと撫でる
【宮沢】
「…やっぱり、お気付きだったんですね」
観念したように、宮沢がぽつ
りと呟いた
【夏目】
「お前は分かり易いからな
それで、今度は何を考え込んでいるんだ?」
力なくうなだれる身体を、支えるように抱き直して訊ねると
ほんのしばらくの躊躇の後、
宮沢は再び口を開いた
【宮沢】
「俺なんかが…、夏目さんの恋人でいいのかなって…」
【夏目】
「―どうして、そう思うんだ?」
【宮沢】
「夏目さんは、男女どちらから見ても…すごく魅力的で……」
【宮沢】
「恰好良くて、強くて、優しくて、お仕事も…誰よりも出来て……」
【夏目】
「…………」
喋りながらも、徐々にうなだれていく宮沢を、
その都度抱き上げながらも、黙って耳を傾ける
【宮沢】
「俺は…、恰好良くも…、優秀でもなくて……只の学生で…」
【宮沢】
「名前もろくに呼べなくて…、気持ち良くなると…すぐ…夏目さんを置いて寝ちゃうし……」
【宮沢】
「しかも…男じゃ……、…子供も……結婚も………っ、それに…ご家族にも言えな……し…」
【宮沢】
「お付き合いが続けば続くほど…、俺…全然、釣り合わないな…て、辛く…て………」
時折しゃくり上げながらも、そこまで一気に喋ると、宮沢は静かに
目を閉じた
閉じた瞳からは、幾滴もの涙、そして鼻からは鼻水が、とめどなく手の甲に落ちる
ぐしゃぐしゃになった顔を隠して涙を拭きたいところを、
俺のジャージを濡らしてしまうという理由で、躊躇しているのだろう
【夏目】
「―宮沢」
ひたすらに俯いている、宮沢の
顔を…胸に抱き寄せる
【宮沢】
「…ダメ、です…
シャツ、汚しちゃいますから……」
イヤイヤをするように遠ざかろうとするのを、半ば強引に押さえつける
【夏目】
「気にするな
俺がお前に対して汚いと思うことなど、1つもない」
【夏目】
「そんなことより、愛しいお前の涙を止めるのが最優先事項だ」
【宮沢】
「な…なづめざ………ふぐっ!」
まずはYシャツで宮沢の鼻を
つまんで、鼻水を拭う
【宮沢】
「シャツが…べとべと………んにっ!」
続いてネクタイで、目尻から頬にかけての涙を抑えるように拭いていく
【夏目】
「ほら、綺麗になったから、もう泣き止め。いつまでも泣いていると、目が溶けるぞ」
仕上げとばかりに、赤くなった鼻の頭に、軽くキスを落とす
【夏目】
「さっきお前が一生懸命伝えてくれたことだが
―全て順番に答えてやろう」
【宮沢】
「―っ」
宮沢の肩が、ピクリと震えた
【夏目】
「…まず、お前は誰より可愛くて、ウチの優秀なスタッフで、学業も優秀だ」
【夏目】
「そして、名前が呼べない件は、この先何十年と一緒に居れば、嫌でも呼ぶようになるだろう?」
【宮沢】
「な…何十年て、そんな…」
【夏目】
「―嫌か?」
驚いて顔を上げた宮沢に、悪
戯っぽく眉を上げて訊ねる
【宮沢】
「いやなんて…そんな筈……ないです」
【夏目】
「なら話を続けるか」
【夏目】
「達した後に眠ってしまうのは、お前が満足して幸せな証拠だろう?」
【宮沢】
「俺は、そんなお前を見るのが何より嬉しいし、そのお前の横で眠るのはとても幸せだぞ」
【夏目】
「でも…、夏目さんにもたくさん気持ち良くなって貰いたいのに…」