十条 拓哉
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土曜日。十条を俺の書斎に呼び付けた。
【万里】
「十条―初めて会った時のことを覚えているか」
【十条】
「…覚えておりません」
【万里】
「そうか。俺ははっきりと覚えているぞ―出資してくれるなら何でもする、と言ったんだ」
【十条】
「……」
【万里】
「お前がそんなバカげたことを言うなんてな…相当焦ってたんだろう」
【万里】
「出資を予定していた企業に突然手のひら返されたんだったか?」
【十条】
「…余計なことまで細かに覚えてやがんな…」
【万里】
「当然だ。面白かったからな」
【十条】
「………」
【万里】
「新聞でもやり手サラリーマンだとか華々しく書かれていた十条拓哉が必死で頭を下げている」
【万里】
「興味深かったぞ……下らないプライド等捨てられなければ成功はありえないからな」
【十条】
「…それはどうも。有難いことで」
【万里】
「それでだな―十条。話は戻るが…お前は俺の言うことを何でも聞いてくれるんだろう?」
【十条】
「は、馬鹿らしい。」
【十条】
「すでにあんたは無理やり俺に命令・強制やりたい放題じゃねぇか…なんだよ執事って」
【万里】
「それとこれとは違う。あの条件はお前から持ち出したものだ。俺じゃない。」
【万里】
「つまりお前は嬉々としてそれを受け入れる必要がある。そうだろう?」
【十条】
「ハ…まわりくどい理屈こねますねー。命令してぇならさっさとして下さいよ」
【万里】
「わかっていないな十条―命令してください、だろう。お前が望んだことなんだ」
【十条】
「………………」
【万里】
「ふん?まだ反抗するんだな、お前は。そんなに俺にかまわれたいのか?」
【十条】
「…なわけあるか!……っ、命令してください。……これでいいだろ?!」
【万里】
「―ふ。…まぁ、いいだろう。では早速―」
…………
……………………
【十条】
「てめぇ……何だよこの命令……っ!」
指定の衣装を着ろ。ごくシンプルな命令なのだが―
俺の渡した衣装をみて十条は怒鳴り散らした。
【万里】
「お前にぴったり合うものをしつらえた」
【十条】
「合うわけがあるか…!男に…こんな…」
【十条】
「……やっぱりお前は変態だな…!こんなもんわざわざ作らせて…」
【万里】
「十条―お前は自分の嗜好性を自覚していないようだな。早く着てこい」
【十条】
「チッ…意味のわかんねぇこと言いやがって。」
【十条】
「いいぜ、着てやるよこんなもん。どうってことねぇ」
…………
……………………
【十条】
「…これで満足かよ」
十条は少々気まずそうにしながらも、態度を委縮させることなく言った。
【万里】
「上出来だ。」
【万里】
「ああ―今から客がここにくるからな。粗相するなよ」
【十条】
「…は?」
【万里】
「客が来る、と言った」
【十条】
「ば!!馬鹿じゃねーのおま…」
ガチャリ
十条が言い終わる前に扉が開き―
【客】
「何かしら…こちらのお部屋にご案内いただくなんて初めてですね…?」
【客】
「失礼しま…」
一人の女が立っていた。打ちあわせ予定の記者だ。
【十条】
「!!!」
【客】
「こ……これはいったい……?!」
【万里】
「以前、ベリルの十条拓哉に会いたいとおっしゃられていたのでご紹介したかったのですが…」
【万里】
「どうも取り込み中だったようで」
【十条】
「な―……!」
【客】
「あ、あの…、その恰好は…なぜ……」
【万里】
「さぁ……私にも解りかねますね。」
【十条】
「こ、これは……!違います…!俺じゃなくてそいつが勝手に―」
【万里】
「ああ―私への腹いせかもしれませんね。」
【万里】
「先日出資のことでつまらない言い合いになってしまったものですから」
【客】
「そう―なんですか…?腹いせでこんなことを…?」
疑いのまなざしを向ける客。
それを俺がフォローする形になる。
【万里】
「…驚かせてしまいましたこと、深くお詫びします―」
【万里】
「…十条の紹介は後日改めていたしますので…こちらの部屋にどうぞ」
【十条】
「……………!!!」
客は汚いものでも見るように十条を横目で見た。
そこには嫌悪と好奇心とが入り混じっているようだった。
……………
…………………
数十分後―記者と別れ客室を後にすると―
【十条】
「!おい、三宮…てめぇ……」
怒りに震える十条が待ち構えていた。
【万里】
「…十条。ああ……なんだ、着替えてしまったのか」
【十条】
「……!当たり前だ……!!それより、おい……さっきの客って…なんだよ…アレ…!!」
【万里】
「ああ…、雑誌記者だ。たまたま打ち合わせがあったからな…」
【十条】
「雑誌…記者………!」
十条の顔が青くなる。
【万里】
「記者なら人脈も広いだろうからな―ベリルのイケメン幹部が実は女装趣味…」
【万里】
「噂が広まるのも時間の問題だ」
【十条】
「…………!!!!てめぇ…………!!!ふざけんな…!」
【万里】
「はは、証拠写真などはないからな―決定的にお前の名誉を傷つける事にはならないだろうが」
【十条】
「お前は…どこまで俺を―…!」
【万里】
「ふ。さっきの記者ならまだ近くにいるんじゃないか?追いかけて弁解すればいいだろう」
【万里】
「慌てて弁解すればするほど怪しまれるだけだろうがな…」
【十条】
「……!!!!」
【万里】
「あんな恰好が似合う男などそうそう居ない。可愛かったぞ。」
【万里】
「それに―お前、見られて喜んでいたな」
【十条】
「は、はぁ…?!そんな訳ねぇだろ…!」
後ずさる十条。俺は腰を抱き、引き寄せた。
少し抵抗するが力で捻じ伏せたら諦めたように大人しくなったので、ゆっくりと撫でてやる。
【万里】
「自覚がないのか?ならば教えてやる。
お前は他人の目が自分の醜態に向くほど高ぶる人間だ」
【万里】
「離れ屋での朝も…そうだっただろう?」
【十条】
「あれは…仕方ないだろ…っ あんなの俺じゃなくても…!」
【万里】
「違うな。お前はそういう嗜好性なんだよ。今だって」
俺は中心を膝で揺さぶった。
【十条】
「あ…、ぅあ………っ」
【万里】
「強い力に屈服し蔑まれる悦び―お前の体は気が付いているはずだ」
【十条】
「し、るか…そん……、ああ……」
【万里】
「普段上に立つ人間程、堕とされる快楽に抗えない。重圧から解放されるんだろうな」
【十条】
「…や、め……嫌、だ……!」
十条の体が震える。立っていられないようなので肩を固定してやった。
ついでに首筋に噛みつく。
【十条】
「は…あう……」
【万里】
「涎を垂らす程嬉しいか?」
【十条】
「違う、俺は……違う……俺…は!」
十条は今の自分が受け入れられないのか、うわごとのように繰り返す。
その様子に興がそそられ、唇に食らいついた―。
fin
【万里】
「十条―初めて会った時のことを覚えているか」
【十条】
「…覚えておりません」
【万里】
「そうか。俺ははっきりと覚えているぞ―出資してくれるなら何でもする、と言ったんだ」
【十条】
「……」
【万里】
「お前がそんなバカげたことを言うなんてな…相当焦ってたんだろう」
【万里】
「出資を予定していた企業に突然手のひら返されたんだったか?」
【十条】
「…余計なことまで細かに覚えてやがんな…」
【万里】
「当然だ。面白かったからな」
【十条】
「………」
【万里】
「新聞でもやり手サラリーマンだとか華々しく書かれていた十条拓哉が必死で頭を下げている」
【万里】
「興味深かったぞ……下らないプライド等捨てられなければ成功はありえないからな」
【十条】
「…それはどうも。有難いことで」
【万里】
「それでだな―十条。話は戻るが…お前は俺の言うことを何でも聞いてくれるんだろう?」
【十条】
「は、馬鹿らしい。」
【十条】
「すでにあんたは無理やり俺に命令・強制やりたい放題じゃねぇか…なんだよ執事って」
【万里】
「それとこれとは違う。あの条件はお前から持ち出したものだ。俺じゃない。」
【万里】
「つまりお前は嬉々としてそれを受け入れる必要がある。そうだろう?」
【十条】
「ハ…まわりくどい理屈こねますねー。命令してぇならさっさとして下さいよ」
【万里】
「わかっていないな十条―命令してください、だろう。お前が望んだことなんだ」
【十条】
「………………」
【万里】
「ふん?まだ反抗するんだな、お前は。そんなに俺にかまわれたいのか?」
【十条】
「…なわけあるか!……っ、命令してください。……これでいいだろ?!」
【万里】
「―ふ。…まぁ、いいだろう。では早速―」
…………
……………………
【十条】
「てめぇ……何だよこの命令……っ!」
指定の衣装を着ろ。ごくシンプルな命令なのだが―
俺の渡した衣装をみて十条は怒鳴り散らした。
【万里】
「お前にぴったり合うものをしつらえた」
【十条】
「合うわけがあるか…!男に…こんな…」
【十条】
「……やっぱりお前は変態だな…!こんなもんわざわざ作らせて…」
【万里】
「十条―お前は自分の嗜好性を自覚していないようだな。早く着てこい」
【十条】
「チッ…意味のわかんねぇこと言いやがって。」
【十条】
「いいぜ、着てやるよこんなもん。どうってことねぇ」
…………
……………………
【十条】
「…これで満足かよ」
十条は少々気まずそうにしながらも、態度を委縮させることなく言った。
【万里】
「上出来だ。」
【万里】
「ああ―今から客がここにくるからな。粗相するなよ」
【十条】
「…は?」
【万里】
「客が来る、と言った」
【十条】
「ば!!馬鹿じゃねーのおま…」
ガチャリ
十条が言い終わる前に扉が開き―
【客】
「何かしら…こちらのお部屋にご案内いただくなんて初めてですね…?」
【客】
「失礼しま…」
一人の女が立っていた。打ちあわせ予定の記者だ。
【十条】
「!!!」
【客】
「こ……これはいったい……?!」
【万里】
「以前、ベリルの十条拓哉に会いたいとおっしゃられていたのでご紹介したかったのですが…」
【万里】
「どうも取り込み中だったようで」
【十条】
「な―……!」
【客】
「あ、あの…、その恰好は…なぜ……」
【万里】
「さぁ……私にも解りかねますね。」
【十条】
「こ、これは……!違います…!俺じゃなくてそいつが勝手に―」
【万里】
「ああ―私への腹いせかもしれませんね。」
【万里】
「先日出資のことでつまらない言い合いになってしまったものですから」
【客】
「そう―なんですか…?腹いせでこんなことを…?」
疑いのまなざしを向ける客。
それを俺がフォローする形になる。
【万里】
「…驚かせてしまいましたこと、深くお詫びします―」
【万里】
「…十条の紹介は後日改めていたしますので…こちらの部屋にどうぞ」
【十条】
「……………!!!」
客は汚いものでも見るように十条を横目で見た。
そこには嫌悪と好奇心とが入り混じっているようだった。
……………
…………………
数十分後―記者と別れ客室を後にすると―
【十条】
「!おい、三宮…てめぇ……」
怒りに震える十条が待ち構えていた。
【万里】
「…十条。ああ……なんだ、着替えてしまったのか」
【十条】
「……!当たり前だ……!!それより、おい……さっきの客って…なんだよ…アレ…!!」
【万里】
「ああ…、雑誌記者だ。たまたま打ち合わせがあったからな…」
【十条】
「雑誌…記者………!」
十条の顔が青くなる。
【万里】
「記者なら人脈も広いだろうからな―ベリルのイケメン幹部が実は女装趣味…」
【万里】
「噂が広まるのも時間の問題だ」
【十条】
「…………!!!!てめぇ…………!!!ふざけんな…!」
【万里】
「はは、証拠写真などはないからな―決定的にお前の名誉を傷つける事にはならないだろうが」
【十条】
「お前は…どこまで俺を―…!」
【万里】
「ふ。さっきの記者ならまだ近くにいるんじゃないか?追いかけて弁解すればいいだろう」
【万里】
「慌てて弁解すればするほど怪しまれるだけだろうがな…」
【十条】
「……!!!!」
【万里】
「あんな恰好が似合う男などそうそう居ない。可愛かったぞ。」
【万里】
「それに―お前、見られて喜んでいたな」
【十条】
「は、はぁ…?!そんな訳ねぇだろ…!」
後ずさる十条。俺は腰を抱き、引き寄せた。
少し抵抗するが力で捻じ伏せたら諦めたように大人しくなったので、ゆっくりと撫でてやる。
【万里】
「自覚がないのか?ならば教えてやる。
お前は他人の目が自分の醜態に向くほど高ぶる人間だ」
【万里】
「離れ屋での朝も…そうだっただろう?」
【十条】
「あれは…仕方ないだろ…っ あんなの俺じゃなくても…!」
【万里】
「違うな。お前はそういう嗜好性なんだよ。今だって」
俺は中心を膝で揺さぶった。
【十条】
「あ…、ぅあ………っ」
【万里】
「強い力に屈服し蔑まれる悦び―お前の体は気が付いているはずだ」
【十条】
「し、るか…そん……、ああ……」
【万里】
「普段上に立つ人間程、堕とされる快楽に抗えない。重圧から解放されるんだろうな」
【十条】
「…や、め……嫌、だ……!」
十条の体が震える。立っていられないようなので肩を固定してやった。
ついでに首筋に噛みつく。
【十条】
「は…あう……」
【万里】
「涎を垂らす程嬉しいか?」
【十条】
「違う、俺は……違う……俺…は!」
十条は今の自分が受け入れられないのか、うわごとのように繰り返す。
その様子に興がそそられ、唇に食らいついた―。
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