アルバート・セシル
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応接間で書類を眺めていると、面倒臭い奴がやってきた。
【アルバート】
「失礼しますご主人様―元気がないようですが」
【万里】
「そう思うなら話しかけるな」
【アルバート】
「私の弟も経営者なので、お気持ち察します」
【万里】
「ああ……あんた、弟に会社継がせてんのか」
【アルバート】
「Oui.弟は私に対抗意識が強く―経営権を自分のものにしたかったようなので」
【アルバート】
「私はほとんどの権利を譲り、日本にやってきました」
【万里】
「…へえ。セシルの経営に興味なかったのか?」
【アルバート】
「興味はあります―勿論。世界的なブランド―つまり、世界の流行を作れる仕事。魅力的だ」
元々セシルグループはイギリス系とフランス系の財閥が共同で立ち上げたアパレル会社だった。
それぞれの国民性が絶妙に絡み合い成功を収めた、希有なケースである。
【アルバート】
「けれど、弟の方が余程ソレへの執着が強いものですから―そして何より私は日本が好きなのです」
【万里】
「…………弟想いなことで」
【アルバート】
「可愛い弟です。一生懸命で―いつも私の後をついてきて」
【アルバート】
「だから…いつからか私を敵視し始めた時は本当に辛かったです」
【万里】
「……何で敵視されてんだよ」
【アルバート】
「きっかけは些細な事です。彼のガールフレンドが…私を好きになってしまいました」
【万里】
「あんたはどうしたんだ?」
【アルバート】
「勿論―女性の御誘いですからね。お応えして差し上げました」
【万里】
「そりゃ嫌われるだろうよ」
【アルバート】
「けれど、セシルの男であれば、女を盗られるような事があってはならない。」
【アルバート】
「その自身の脆弱さを悟って欲しいものです」
【万里】
「悟る前にボロボロだろうな。…まぁあんたの言わんとしてることも解らなくはない」
【アルバート】
「ボロボロでしょうね。何度も同じような事がありましたから」
【万里】
「いい趣味してんな…あんた。わざとだろ?」
【アルバート】
「どうでしょう?」
【アルバート】
「傷ついている弟…」
【アルバート】
「クロードがあまりにも可愛かったので潜在的に誘導した部分もある…かもしれないです」
【万里】
「そんなに傷つけておいて、今更経営権をやる、なんて傲慢そのものだな」
【アルバート】
「アハン?やはりそう思われますか?」
【アルバート】
「傷つけられ虐げられ…ふいに優しく撫でられる。きっと私に夢中でしょうね」
どうも、富豪の息子ってのは嗜虐的に育ち易いようだ。
【アルバート】
「ご主人様……ご主人様も同じ…傷ついた目をしています」
【万里】
「おい、近寄るな」
【アルバート】
「よしよし、してあげましょう」
【万里】
「ああ……はいはい」
【アルバート】
「よしよし」
【万里】
「……………」
【アルバート】
「Mm…まだご不満か。何をご所望でしょうか?」
【万里】
「いらね…」
言いかけた瞬間、アルバートが俺の肩を引き寄せる。
【万里】
(なっ…)
反射的に逃れようとするものの、ものすごい力だった。
いや―俺が力をこめればこめるほど、サラリとかわされる。そんな得体の知れない強さ。
【万里】
(こいつ……柔術かなんか心得て…)
【アルバート】
「……私にはお得意の権力も暴力も通じませんよ」
鼻で笑われた。
【万里】
「っ……!」
ふいにアルバートは俺の口内に舌を這わせてくる。
熱い、ねっとりとした感触がざらりと上あごの裏筋を満たしていく。
【万里】
「ふ……っ……く……」
【アルバート】
「Salut……いい声」
やばい。これまで経験したことのない種類の痺れ―快感が細胞を駆け巡る。
もはや抗う意味などない―いっそ身を任せるのも一興だろうか
【万里】
「お前…こんなことして、…タダですむと思うな」
【アルバート】
「―美しいな―
万里
………」
【アルバート】
「野性の猫。いや、獅子―と言った方が正しいか」
そう言い終えるなり唇を舌で撫で上げられ、体の反応を止められない。
【万里】
「…Vousetesfou
(あんた、狂ってるぜ)」
【アルバート】
「ojoie―Jesuishonore
(最高だな―光栄だよ)」
腰を抱かれると中心がぎゅっと収縮してしまう。
その感覚を人ごとのように愉しみ始めていた―
fin
【アルバート】
「失礼しますご主人様―元気がないようですが」
【万里】
「そう思うなら話しかけるな」
【アルバート】
「私の弟も経営者なので、お気持ち察します」
【万里】
「ああ……あんた、弟に会社継がせてんのか」
【アルバート】
「Oui.弟は私に対抗意識が強く―経営権を自分のものにしたかったようなので」
【アルバート】
「私はほとんどの権利を譲り、日本にやってきました」
【万里】
「…へえ。セシルの経営に興味なかったのか?」
【アルバート】
「興味はあります―勿論。世界的なブランド―つまり、世界の流行を作れる仕事。魅力的だ」
元々セシルグループはイギリス系とフランス系の財閥が共同で立ち上げたアパレル会社だった。
それぞれの国民性が絶妙に絡み合い成功を収めた、希有なケースである。
【アルバート】
「けれど、弟の方が余程ソレへの執着が強いものですから―そして何より私は日本が好きなのです」
【万里】
「…………弟想いなことで」
【アルバート】
「可愛い弟です。一生懸命で―いつも私の後をついてきて」
【アルバート】
「だから…いつからか私を敵視し始めた時は本当に辛かったです」
【万里】
「……何で敵視されてんだよ」
【アルバート】
「きっかけは些細な事です。彼のガールフレンドが…私を好きになってしまいました」
【万里】
「あんたはどうしたんだ?」
【アルバート】
「勿論―女性の御誘いですからね。お応えして差し上げました」
【万里】
「そりゃ嫌われるだろうよ」
【アルバート】
「けれど、セシルの男であれば、女を盗られるような事があってはならない。」
【アルバート】
「その自身の脆弱さを悟って欲しいものです」
【万里】
「悟る前にボロボロだろうな。…まぁあんたの言わんとしてることも解らなくはない」
【アルバート】
「ボロボロでしょうね。何度も同じような事がありましたから」
【万里】
「いい趣味してんな…あんた。わざとだろ?」
【アルバート】
「どうでしょう?」
【アルバート】
「傷ついている弟…」
【アルバート】
「クロードがあまりにも可愛かったので潜在的に誘導した部分もある…かもしれないです」
【万里】
「そんなに傷つけておいて、今更経営権をやる、なんて傲慢そのものだな」
【アルバート】
「アハン?やはりそう思われますか?」
【アルバート】
「傷つけられ虐げられ…ふいに優しく撫でられる。きっと私に夢中でしょうね」
どうも、富豪の息子ってのは嗜虐的に育ち易いようだ。
【アルバート】
「ご主人様……ご主人様も同じ…傷ついた目をしています」
【万里】
「おい、近寄るな」
【アルバート】
「よしよし、してあげましょう」
【万里】
「ああ……はいはい」
【アルバート】
「よしよし」
【万里】
「……………」
【アルバート】
「Mm…まだご不満か。何をご所望でしょうか?」
【万里】
「いらね…」
言いかけた瞬間、アルバートが俺の肩を引き寄せる。
【万里】
(なっ…)
反射的に逃れようとするものの、ものすごい力だった。
いや―俺が力をこめればこめるほど、サラリとかわされる。そんな得体の知れない強さ。
【万里】
(こいつ……柔術かなんか心得て…)
【アルバート】
「……私にはお得意の権力も暴力も通じませんよ」
鼻で笑われた。
【万里】
「っ……!」
ふいにアルバートは俺の口内に舌を這わせてくる。
熱い、ねっとりとした感触がざらりと上あごの裏筋を満たしていく。
【万里】
「ふ……っ……く……」
【アルバート】
「Salut……いい声」
やばい。これまで経験したことのない種類の痺れ―快感が細胞を駆け巡る。
もはや抗う意味などない―いっそ身を任せるのも一興だろうか
【万里】
「お前…こんなことして、…タダですむと思うな」
【アルバート】
「―美しいな―
万里
………」
【アルバート】
「野性の猫。いや、獅子―と言った方が正しいか」
そう言い終えるなり唇を舌で撫で上げられ、体の反応を止められない。
【万里】
「…Vousetesfou
(あんた、狂ってるぜ)」
【アルバート】
「ojoie―Jesuishonore
(最高だな―光栄だよ)」
腰を抱かれると中心がぎゅっと収縮してしまう。
その感覚を人ごとのように愉しみ始めていた―
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