[本編] 黒木 忠生 編
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【黒木】
「あぁ……大丈夫、だよ………」
【ハク】
(馬鹿か、俺……大丈夫なわけ、ないじゃないかよ………)
俺は、言ってから後悔した。
黒木は気丈を装って笑うけれど……無理をしているのは百も承知だ。
こんなとき、陳腐な言葉しか出てこない自分がもどかしい………。
【ハク】
「…………黒木…ごめんな…。俺、お前の気持ちに気づかなくて……」
【黒木】
「…………」
【ハク】
「こんなにも…俺のこと、好きでいてくれたのに………」
膝にそっと触れると、痛みが走ったのか、黒木はビクッと身体を震わせた。
それでも、なんでもないと強がってくる。
【ハク】
「………黒木……」
【黒木】
「なに…ハク……?」
【ハク】
「…………俺の……俺の、どこが好きなんだよ……?」
【黒木】
「…………」
俺はずっと疑問だったことを口にした。
こんな俺の一体どこが好きなのか――――。
黒木は少しの沈黙のあと、ぽつりとつぶやいた。
【黒木】
「………全部」
【ハク】
「くろ、き……」
【黒木】
「全部、好きだよ。……ハクの全部が好きだ」
【ハク】
「……っ…!」
その言葉を聞いて俺はいてもたってもいられず、黒木を抱きしめ、キスをした。
俺の目からはまたじんわりと涙が溢れ、じっと見つめた黒木の目が涙でぼやけていく……。
【黒木】
「どうしたの、ハク…?今日のハク、泣き虫だなぁ………」
【ハク】
「………」
【黒木】
「ハク……?」
【ハク】
「………わかったよ、黒木」
【ハク】
「……お前が俺を永遠に好きでいる限り…俺も、お前を永遠に好きでいる――――そう、決めた」
黒木は、俺の言葉に少し驚いたように目を見開いた。
けれどすぐに笑顔になると、ゆっくりとうなずく。
【ハク】
「――――裏切ったら、許さない……」
【黒木】
「そんなこと…あるわけがないよ……」
【ハク】
「……うん……そうだよな………」
【ハク】
(むしろそれは…俺自身への言葉だ……)
【ハク】
(黒木は俺を裏切らない……だから俺も、黒木を裏切ったりしない………)
俺は黒木の手を握ると、その唇にキスをした。
重ね合う唇はだんだん熱を持って、俺たちは口端から吐息を漏らしながら夢中でキスを繰り返す。
――――そこからはもう、止まらなかった……。
【ハク】
「黒木……横になって……」
【黒木】
「ハク……」
【ハク】
「黒木は何も心配しなくて良いから……俺が全部やるから…さ………」
俺は、痛む場所を刺激しないように注意しながら、黒木をソファに押し付けた。
服をたくし上げて、黒木の全身に唇を這わせていく。
耳、首筋、鎖骨、胸………腕も、指先も。
【黒木】
「ハク……くすぐったい……」
【ハク】
「…えっ……俺のやりかた、ダメ…だった?」
【黒木】
「ううん、そうじゃない。……ハクにされてると思うと、幸せだよ……」
【ハク】
「黒木……」
【黒木】
「こんな身体じゃなかったら、ちゃんとハクにしてあげられたのに……ごめんね、ハク……」
【ハク】
「そんなこと言うなよ……」
黒木の身体が元のように戻るまで、一体どれくらいかかるのか――――まだわからない………。
そのことを考えると俺は、黒木のその言葉に悲しくなってしまう……。
【ハク】
(だからこそ今は……黒木を満たしてやりたい………)
【ハク】
(それが、今この場で俺ができることだ………)
俺はもう一度黒木の全身にくまなく唇を這わせると、そのまま下半身に手を伸ばした。
ズボンをおろし、顔をうずめる。
黒木の下半身はすでに反応して、もっと刺激を欲しているようだった。
【ハク】
「黒木……もうこんなになって………」
【黒木】
「仕方ないだろ……ハクにそんなふうにされたら…もう抑えられないよ……」
【ハク】
(そういえば黒木、同じ部屋にいるだけなのに反応してたりしたな……)
それを思いだし、俺はなんだか愛しくなって、黒木の半身を口の中に飲み込んだ。
俺の与える刺激に、黒木はうめくように喘ぐ。
時折、身体に走る痛みに顔を歪めることもあったが、だんだんと悦びの表情の方が勝っていった。
【黒木】
「あぁ……ハク………」
【ハク】
「は、ぁ……っ……」
【黒木】
「ハク……いいよ……ハク…っ……」
【ハク】
(あ、ぁ……うそ……なんか、俺まで……っ…)
俺は自分の唾液でベトベトになった黒木の半身を見て、自分も興奮していることに気づいた。
いつの間にか俺の下半身は反応し、窮屈そうにしている。
【黒木】
「ハク……もう我慢できないよ……ハク……」
【ハク】
「黒木……お、俺も……なんか、もう……」
黒木がもっと先を求めてくる……俺自身ももう、そうしたい気分だった……。
俺は少しためらったものの、自ら背後に手を忍ばせて、指で刺激をし始める。
いつだったか黒木にされたことを思い出すと、妙に身体が反応してしまう…
【ハク】
「……ふ、…うっ………」
【黒木】
「ハク…そんな顔して、俺を焦らすつもり…?……ねぇ、ハク……」
【ハク】
「あ、あ…っ………」
【黒木】
「なぁ、もっとこっちに来て、ハク……もっと可愛い顔を見せてよ……」
俺は黒木に言われるままに、またがるように黒木の体に乗りかかった。そして、ゆっくりと黒木の下半身を受け入れる。
【ハク】
「…ンっ…は、あ、っ……ぁ……」
【黒木】
「あぁ……ハク………」
【ハク】
「あ、あ……っ……ン、くっ……っ…」
【黒木】
「ハク…もっと腰、さげて……?」
黒木の望み通りに、俺は更に腰を下げた。
そうして身体の深くまで黒木の半身を受け入れると、俺はもうおかしくなりそうだった。
【黒木】
「さっきよりもっと良いだろ?…なぁ、ハク…?」
【ハク】
「あ…あっ!…はっ…んっ…んんっ……っ………」
【黒木】
「あぁ、ズルいよ、ハク……ハクばっかり楽しむなんて…俺のことも楽しませてくれよ…」
【ハク】
「あぁ…っ…くろき……っ」
俺は自ら動き、必死に黒木を悦ばせた。
黒木が悦びの表情を浮かべると嬉しくなって、更に激しく身体を揺り動かす。
そうする内に、俺自身が限界に近づいていった………。
【ハク】
「あ、あ……っ!……だ、だめ……も……ぅ…っ…」
【黒木】
「はぁ…あぁ、……俺の可愛いハク……」
【ハク】
「くろ…き…っ…、お、おれ…もう……っ」
【黒木】
「最高だよ、なぁ、ハク……っ」
俺はいつの間にか黒木の首にしがみついていた。
それに応えるように、黒木が俺の腰をきゅっと抱きしめてくる。
密着する身体が熱い………その中で俺は、限界を迎えた―――――。
【ハク】
「あ、ああぁ……ぁあ――――!」
【黒木】
「…くっ…ぅ……!」
限界に達した俺の身体が、黒木の下半身をきつく締め付ける。
それが引き金となったのか、黒木の身体も限界に達した――――。
【ハク】
「はぁ…はぁ…はぁ……」
【黒木】
「ハク………」
お互いに身体が終わりを迎え、ぐったりと力が抜けていく。
そんな中、俺は心が満たされているのを感じていた。至福の時だった。
【ハク】
(あぁ……なんか……意識が…………)
幸福感の中で、俺はだんだんと意識を失っていく………。
そんな俺の耳に、そっと、声が届いた…………。
【黒木】
「………ありがとう」
その小さな呟きは、消えゆく俺の意識を捉える。
明日からの未来も大丈夫だと――――――なんとなく俺はそう思えた………。
続く…
「あぁ……大丈夫、だよ………」
【ハク】
(馬鹿か、俺……大丈夫なわけ、ないじゃないかよ………)
俺は、言ってから後悔した。
黒木は気丈を装って笑うけれど……無理をしているのは百も承知だ。
こんなとき、陳腐な言葉しか出てこない自分がもどかしい………。
【ハク】
「…………黒木…ごめんな…。俺、お前の気持ちに気づかなくて……」
【黒木】
「…………」
【ハク】
「こんなにも…俺のこと、好きでいてくれたのに………」
膝にそっと触れると、痛みが走ったのか、黒木はビクッと身体を震わせた。
それでも、なんでもないと強がってくる。
【ハク】
「………黒木……」
【黒木】
「なに…ハク……?」
【ハク】
「…………俺の……俺の、どこが好きなんだよ……?」
【黒木】
「…………」
俺はずっと疑問だったことを口にした。
こんな俺の一体どこが好きなのか――――。
黒木は少しの沈黙のあと、ぽつりとつぶやいた。
【黒木】
「………全部」
【ハク】
「くろ、き……」
【黒木】
「全部、好きだよ。……ハクの全部が好きだ」
【ハク】
「……っ…!」
その言葉を聞いて俺はいてもたってもいられず、黒木を抱きしめ、キスをした。
俺の目からはまたじんわりと涙が溢れ、じっと見つめた黒木の目が涙でぼやけていく……。
【黒木】
「どうしたの、ハク…?今日のハク、泣き虫だなぁ………」
【ハク】
「………」
【黒木】
「ハク……?」
【ハク】
「………わかったよ、黒木」
【ハク】
「……お前が俺を永遠に好きでいる限り…俺も、お前を永遠に好きでいる――――そう、決めた」
黒木は、俺の言葉に少し驚いたように目を見開いた。
けれどすぐに笑顔になると、ゆっくりとうなずく。
【ハク】
「――――裏切ったら、許さない……」
【黒木】
「そんなこと…あるわけがないよ……」
【ハク】
「……うん……そうだよな………」
【ハク】
(むしろそれは…俺自身への言葉だ……)
【ハク】
(黒木は俺を裏切らない……だから俺も、黒木を裏切ったりしない………)
俺は黒木の手を握ると、その唇にキスをした。
重ね合う唇はだんだん熱を持って、俺たちは口端から吐息を漏らしながら夢中でキスを繰り返す。
――――そこからはもう、止まらなかった……。
【ハク】
「黒木……横になって……」
【黒木】
「ハク……」
【ハク】
「黒木は何も心配しなくて良いから……俺が全部やるから…さ………」
俺は、痛む場所を刺激しないように注意しながら、黒木をソファに押し付けた。
服をたくし上げて、黒木の全身に唇を這わせていく。
耳、首筋、鎖骨、胸………腕も、指先も。
【黒木】
「ハク……くすぐったい……」
【ハク】
「…えっ……俺のやりかた、ダメ…だった?」
【黒木】
「ううん、そうじゃない。……ハクにされてると思うと、幸せだよ……」
【ハク】
「黒木……」
【黒木】
「こんな身体じゃなかったら、ちゃんとハクにしてあげられたのに……ごめんね、ハク……」
【ハク】
「そんなこと言うなよ……」
黒木の身体が元のように戻るまで、一体どれくらいかかるのか――――まだわからない………。
そのことを考えると俺は、黒木のその言葉に悲しくなってしまう……。
【ハク】
(だからこそ今は……黒木を満たしてやりたい………)
【ハク】
(それが、今この場で俺ができることだ………)
俺はもう一度黒木の全身にくまなく唇を這わせると、そのまま下半身に手を伸ばした。
ズボンをおろし、顔をうずめる。
黒木の下半身はすでに反応して、もっと刺激を欲しているようだった。
【ハク】
「黒木……もうこんなになって………」
【黒木】
「仕方ないだろ……ハクにそんなふうにされたら…もう抑えられないよ……」
【ハク】
(そういえば黒木、同じ部屋にいるだけなのに反応してたりしたな……)
それを思いだし、俺はなんだか愛しくなって、黒木の半身を口の中に飲み込んだ。
俺の与える刺激に、黒木はうめくように喘ぐ。
時折、身体に走る痛みに顔を歪めることもあったが、だんだんと悦びの表情の方が勝っていった。
【黒木】
「あぁ……ハク………」
【ハク】
「は、ぁ……っ……」
【黒木】
「ハク……いいよ……ハク…っ……」
【ハク】
(あ、ぁ……うそ……なんか、俺まで……っ…)
俺は自分の唾液でベトベトになった黒木の半身を見て、自分も興奮していることに気づいた。
いつの間にか俺の下半身は反応し、窮屈そうにしている。
【黒木】
「ハク……もう我慢できないよ……ハク……」
【ハク】
「黒木……お、俺も……なんか、もう……」
黒木がもっと先を求めてくる……俺自身ももう、そうしたい気分だった……。
俺は少しためらったものの、自ら背後に手を忍ばせて、指で刺激をし始める。
いつだったか黒木にされたことを思い出すと、妙に身体が反応してしまう…
【ハク】
「……ふ、…うっ………」
【黒木】
「ハク…そんな顔して、俺を焦らすつもり…?……ねぇ、ハク……」
【ハク】
「あ、あ…っ………」
【黒木】
「なぁ、もっとこっちに来て、ハク……もっと可愛い顔を見せてよ……」
俺は黒木に言われるままに、またがるように黒木の体に乗りかかった。そして、ゆっくりと黒木の下半身を受け入れる。
【ハク】
「…ンっ…は、あ、っ……ぁ……」
【黒木】
「あぁ……ハク………」
【ハク】
「あ、あ……っ……ン、くっ……っ…」
【黒木】
「ハク…もっと腰、さげて……?」
黒木の望み通りに、俺は更に腰を下げた。
そうして身体の深くまで黒木の半身を受け入れると、俺はもうおかしくなりそうだった。
【黒木】
「さっきよりもっと良いだろ?…なぁ、ハク…?」
【ハク】
「あ…あっ!…はっ…んっ…んんっ……っ………」
【黒木】
「あぁ、ズルいよ、ハク……ハクばっかり楽しむなんて…俺のことも楽しませてくれよ…」
【ハク】
「あぁ…っ…くろき……っ」
俺は自ら動き、必死に黒木を悦ばせた。
黒木が悦びの表情を浮かべると嬉しくなって、更に激しく身体を揺り動かす。
そうする内に、俺自身が限界に近づいていった………。
【ハク】
「あ、あ……っ!……だ、だめ……も……ぅ…っ…」
【黒木】
「はぁ…あぁ、……俺の可愛いハク……」
【ハク】
「くろ…き…っ…、お、おれ…もう……っ」
【黒木】
「最高だよ、なぁ、ハク……っ」
俺はいつの間にか黒木の首にしがみついていた。
それに応えるように、黒木が俺の腰をきゅっと抱きしめてくる。
密着する身体が熱い………その中で俺は、限界を迎えた―――――。
【ハク】
「あ、ああぁ……ぁあ――――!」
【黒木】
「…くっ…ぅ……!」
限界に達した俺の身体が、黒木の下半身をきつく締め付ける。
それが引き金となったのか、黒木の身体も限界に達した――――。
【ハク】
「はぁ…はぁ…はぁ……」
【黒木】
「ハク………」
お互いに身体が終わりを迎え、ぐったりと力が抜けていく。
そんな中、俺は心が満たされているのを感じていた。至福の時だった。
【ハク】
(あぁ……なんか……意識が…………)
幸福感の中で、俺はだんだんと意識を失っていく………。
そんな俺の耳に、そっと、声が届いた…………。
【黒木】
「………ありがとう」
その小さな呟きは、消えゆく俺の意識を捉える。
明日からの未来も大丈夫だと――――――なんとなく俺はそう思えた………。
続く…