[本編] 黒木 忠生 編
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俺は、黒木の家に残ることに決めた。
黒木が危険な人間であることは分かっているが……
でも、放っておけない気がする……。
【ハク】
(黒木は高校の頃から……今までずっと、俺のことを好きでいたんだ……)
【ハク】
(もし今ここで俺がいなくなってしまったら……)
【ハク】
(黒木はどうなってしまうんだろう……?)
再会してからここまで、俺はずっと黒木を信じて側にいた……。
そんな俺がいなくなったら……。
義理の母親に裏切られた過去のある黒木にとって、今度はまた俺に裏切られたことになるのではないか―――。
【ハク】
(このまま黒木と一緒にいたら……いつまた、あんなふうに拘束されるか分からない…)
【ハク】
(もしかしたらもっと酷いことをしでかさないとも限らない………でも)
好きだからといって、普通ならばあそこまではできない。
誰も真似できないだろう。
でも黒木は違う。
それを簡単にやってしまう。
しかもそれは全部、俺のために―――――。
【ハク】
(俺の存在が黒木をあそこまで追い詰めるんだとしたら………)
【ハク】
(反対に、黒木を変えてあげられるのも、俺だけなんじゃないのか……?)
勝手な気持ちだったかもしれない…でも俺は、黒木の側にいてあげなければいけないような気がしていた。
【ハク】
「………俺、残るよ」
【黒木】
「ハク…?…何で?あんなことをした俺を……」
【ハク】
「だって……こんなこと言うのもおかしいかもしれないけど……」
【ハク】
「何だか俺、黒木の側にいてやれるのは俺だけって気がするんだ……」
【ハク】
「変だよな…」
【黒木】
「………ハクは俺が怖くないの?これからだって…俺はもしかすると……」
【ハク】
「それは……正直言って、怖いよ」
【ハク】
「だけど俺……俺がいなくなった後の黒木のことを考えると…」
【ハク】
「その方が怖いんだ………」
【黒木】
「ハク…………。ありがとう…………」
泣きそうな顔をしながら、黒木が笑う。
あの恐ろしい部屋、監禁……どう考えても狂気じみてたけど―――
それでも俺は黒木のことを信用しようと思った。
【ハク】
(ただでさえ、黒木は詐欺師なんだ……)
【ハク】
(俺が信用しなかったら、いったい誰が黒木のことを信用してやるっていうんだ……?)
【ハク】
(――――きっと、それは俺にしかできないから………)
――――そう決断して数日。
俺は、以前と変わらない生活を心がけていた。
黒木自身も俺に対してなるべく平静を装っているのがわかったが、そこに少し変化が現れたりする。
【ハク】
「あっ、ごめ…」
【黒木】
「…っ…!」
【ハク】
「黒木……?」
日常生活の中でちょっと肌が触れてしまったとき、黒木は脅えたように俺から離れた。
それが露骨で、最初は少し気分が悪くなったりしたものだが、黒木の行動の理由は俺が思うようなことではなかった。
【黒木】
「ごめん…気分を悪くしたなら、謝るよ……」
【ハク】
「いや……でも、俺、何かした?」
【黒木】
「ハクが悪いんじゃないんだ。……だって君に触れると…俺は興奮して何をするかわからないから……」
【ハク】
「黒木……」
【黒木】
「だって見て、ハクと同じ部屋に居るだけで俺は……もう……」
見ると、黒木の身体はもうすっかり反応していた。
俺を傷つけまいとして何とか頑張っている黒木を見ていると、だんだんと愛しく思えて仕方なくなってきてしまう……。
夜も、黒木はなるべく俺と離れて眠っていた。
【ハク】
(黒木…本当に俺のこと、好きなんだな………)
そんなふうに、平和な日々が過ぎていく。
そんな日々が数日続いた、ある日の晩のこと――――。
【???】
「黒木さーん!宅急便でーす!」
部屋で一緒に夕飯を食べていた時、誰かが尋ねてきた。どうやら宅配業者らしい。
俺は何の気もなしに玄関に向かい、そのままドアを開けた。
…………すると。
【ハク】
「な、なんだ、お前たち…っ!?」
突然、黒服を着たガタイの良い男達が部屋に土足のまま入って来た。
男達は黒木の姿を確認すると、そのまま黒木に近づき、間髪入れずに腹を殴る。
鈍い音が部屋に響く。
【黒木】
「ぐっ………」
不意打ちを食らった黒木は気絶し、俺は咄嗟にそんな黒木に走り寄る。
【ハク】
「黒木、大丈夫か、おいっ!黒木…っ!」
【黒木】
「は……ハク………」
【ハク】
「黒木……っ!」
【ハク】
「………お、おまえら、なんなんだよっ!」
【男1】
「面倒だな。ついでにこっちのヤツも連れていくか」
【ハク】
「ちょ…っと!何す…っ!」
【ハク】
「…やめろ!はなせ!!」
黒服の男達は、抵抗する俺と黒木を無理やり取り押さえると、そのまま強制的に部屋から運び出す。
【ハク】
(黒木………)
俺の脳裏では、いつかの日の悪夢が再生されていた―――――。
黒木と俺が攫われて連れてこられたのは、ヤクザの事務所だった。
あの日と同じように、目隠しや耳栓、猿轡をされ、黒木も俺もまったく状況が把握できない……。
やがて、それらが外されると、男の怒鳴り声が聞こえてきた。……聞いたことのある声だ。
【水野】
「おい、てめぇ!前回忠告したのにも関わらず、再度ウチのシマでナメた真似してくれたな!」
【黒木】
「………」
【水野】
「なんとか言えよ!あぁ?」
俺には何のことだか分からなかった。
が、隣にいる黒木が顔を伏せ黙っているところを見ると、黒木は事情を理解しているらしい。
【水野】
「ふんっ。なんだ、コイツ。その口は飾りか?言葉も喋れねぇのかよっ!?」
【黒木】
「………」
【水野】
「まぁ、それなりのことは覚悟してるってコトでいいんだよな…っ!」
水野はそう言うなり、座っている黒木の胸倉を掴み、身体を持ち上げた。
そして、ものすごい勢いで腹を殴る。
瞬間、ごぼっ!と黒木が苦しみに顔を歪めた。
黒木が危険な人間であることは分かっているが……
でも、放っておけない気がする……。
【ハク】
(黒木は高校の頃から……今までずっと、俺のことを好きでいたんだ……)
【ハク】
(もし今ここで俺がいなくなってしまったら……)
【ハク】
(黒木はどうなってしまうんだろう……?)
再会してからここまで、俺はずっと黒木を信じて側にいた……。
そんな俺がいなくなったら……。
義理の母親に裏切られた過去のある黒木にとって、今度はまた俺に裏切られたことになるのではないか―――。
【ハク】
(このまま黒木と一緒にいたら……いつまた、あんなふうに拘束されるか分からない…)
【ハク】
(もしかしたらもっと酷いことをしでかさないとも限らない………でも)
好きだからといって、普通ならばあそこまではできない。
誰も真似できないだろう。
でも黒木は違う。
それを簡単にやってしまう。
しかもそれは全部、俺のために―――――。
【ハク】
(俺の存在が黒木をあそこまで追い詰めるんだとしたら………)
【ハク】
(反対に、黒木を変えてあげられるのも、俺だけなんじゃないのか……?)
勝手な気持ちだったかもしれない…でも俺は、黒木の側にいてあげなければいけないような気がしていた。
【ハク】
「………俺、残るよ」
【黒木】
「ハク…?…何で?あんなことをした俺を……」
【ハク】
「だって……こんなこと言うのもおかしいかもしれないけど……」
【ハク】
「何だか俺、黒木の側にいてやれるのは俺だけって気がするんだ……」
【ハク】
「変だよな…」
【黒木】
「………ハクは俺が怖くないの?これからだって…俺はもしかすると……」
【ハク】
「それは……正直言って、怖いよ」
【ハク】
「だけど俺……俺がいなくなった後の黒木のことを考えると…」
【ハク】
「その方が怖いんだ………」
【黒木】
「ハク…………。ありがとう…………」
泣きそうな顔をしながら、黒木が笑う。
あの恐ろしい部屋、監禁……どう考えても狂気じみてたけど―――
それでも俺は黒木のことを信用しようと思った。
【ハク】
(ただでさえ、黒木は詐欺師なんだ……)
【ハク】
(俺が信用しなかったら、いったい誰が黒木のことを信用してやるっていうんだ……?)
【ハク】
(――――きっと、それは俺にしかできないから………)
――――そう決断して数日。
俺は、以前と変わらない生活を心がけていた。
黒木自身も俺に対してなるべく平静を装っているのがわかったが、そこに少し変化が現れたりする。
【ハク】
「あっ、ごめ…」
【黒木】
「…っ…!」
【ハク】
「黒木……?」
日常生活の中でちょっと肌が触れてしまったとき、黒木は脅えたように俺から離れた。
それが露骨で、最初は少し気分が悪くなったりしたものだが、黒木の行動の理由は俺が思うようなことではなかった。
【黒木】
「ごめん…気分を悪くしたなら、謝るよ……」
【ハク】
「いや……でも、俺、何かした?」
【黒木】
「ハクが悪いんじゃないんだ。……だって君に触れると…俺は興奮して何をするかわからないから……」
【ハク】
「黒木……」
【黒木】
「だって見て、ハクと同じ部屋に居るだけで俺は……もう……」
見ると、黒木の身体はもうすっかり反応していた。
俺を傷つけまいとして何とか頑張っている黒木を見ていると、だんだんと愛しく思えて仕方なくなってきてしまう……。
夜も、黒木はなるべく俺と離れて眠っていた。
【ハク】
(黒木…本当に俺のこと、好きなんだな………)
そんなふうに、平和な日々が過ぎていく。
そんな日々が数日続いた、ある日の晩のこと――――。
【???】
「黒木さーん!宅急便でーす!」
部屋で一緒に夕飯を食べていた時、誰かが尋ねてきた。どうやら宅配業者らしい。
俺は何の気もなしに玄関に向かい、そのままドアを開けた。
…………すると。
【ハク】
「な、なんだ、お前たち…っ!?」
突然、黒服を着たガタイの良い男達が部屋に土足のまま入って来た。
男達は黒木の姿を確認すると、そのまま黒木に近づき、間髪入れずに腹を殴る。
鈍い音が部屋に響く。
【黒木】
「ぐっ………」
不意打ちを食らった黒木は気絶し、俺は咄嗟にそんな黒木に走り寄る。
【ハク】
「黒木、大丈夫か、おいっ!黒木…っ!」
【黒木】
「は……ハク………」
【ハク】
「黒木……っ!」
【ハク】
「………お、おまえら、なんなんだよっ!」
【男1】
「面倒だな。ついでにこっちのヤツも連れていくか」
【ハク】
「ちょ…っと!何す…っ!」
【ハク】
「…やめろ!はなせ!!」
黒服の男達は、抵抗する俺と黒木を無理やり取り押さえると、そのまま強制的に部屋から運び出す。
【ハク】
(黒木………)
俺の脳裏では、いつかの日の悪夢が再生されていた―――――。
黒木と俺が攫われて連れてこられたのは、ヤクザの事務所だった。
あの日と同じように、目隠しや耳栓、猿轡をされ、黒木も俺もまったく状況が把握できない……。
やがて、それらが外されると、男の怒鳴り声が聞こえてきた。……聞いたことのある声だ。
【水野】
「おい、てめぇ!前回忠告したのにも関わらず、再度ウチのシマでナメた真似してくれたな!」
【黒木】
「………」
【水野】
「なんとか言えよ!あぁ?」
俺には何のことだか分からなかった。
が、隣にいる黒木が顔を伏せ黙っているところを見ると、黒木は事情を理解しているらしい。
【水野】
「ふんっ。なんだ、コイツ。その口は飾りか?言葉も喋れねぇのかよっ!?」
【黒木】
「………」
【水野】
「まぁ、それなりのことは覚悟してるってコトでいいんだよな…っ!」
水野はそう言うなり、座っている黒木の胸倉を掴み、身体を持ち上げた。
そして、ものすごい勢いで腹を殴る。
瞬間、ごぼっ!と黒木が苦しみに顔を歪めた。
