[本編] 黒木 忠生 編
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卒業式の日、最後の別れ際――――
俺は、黒木に呼び出された。
場所は、パソコンルーム。
俺たちがよく好んで入り浸っていた場所だ。
【ハク】
「お待たせ!どうしたんだよ、黒木?なんか話でもあった?」
【黒木】
「…ハク。ごめん、呼び出したりして」
【ハク】
「いや、良いけどさ。それより何?」
黒木の表情はいつになく真面目だった。
俺は卒業式で気分が高揚していて、黒木はきっと感傷的になっているだけだろうと思っていた。
【黒木】
「……ハク…俺は……。……俺は、ハクが好きだ」
【ハク】
「…え?」
【黒木】
「ずっと、そう言おうと思ってた」
【ハク】
「何だよ、黒木。突然何言ってるんだよ、冗談だろ?」
【黒木】
「ハ、ク……っ」
【ハク】
「俺も黒木とつるんでて楽しかったよ!ありがとな!」
【ハク】
「じゃあ、俺、ちょっとまだやることあるからさ、ごめん」
俺は黒木のその言葉を軽く受け流すと、そのままパソコンルームを出ようとした。
……と、その時。
当時クラスで一番可愛かった女子に声をかけられて、俺は一気に盛り上がってしまった。
【女子生徒】
「ハク君!一緒に写真とろうよ」
【ハク】
「ああ、うん!撮ろう撮ろう!」
腕を引っ張られて、俺は照れながらその女子についていく。正に有頂天だった。
【ハク】
「またどっかで会おうな!」
【黒木】
「ハク………」
俺は、社交辞令のような言葉を軽いノリで口にすると、黒木に手を振ってその場を後にする。
黒木は、俺の背中が見えなくなるまでその場で立ち尽くしていた。
そして、黒木の目からは、一筋の涙が流れる――――。
………もちろん、俺がそれを見ることはなかったけれど………。
俺は、あの日の黒木の告白を完全に思い出した。
そう…あの卒業式の日、パソコンルームで話したこと――――俺は、忘れていた……。
女子に声をかけられて舞い上がった俺は、黒木からの告白を忘れてしまっていたのだ……。
【黒木】
「俺の気持ちを理解しながら……あんなアバズレんとこ行っちゃうんだもんなぁ」
【黒木】
「俺が恨んでも仕方ないよね?」
【黒木】
「今まで我慢した俺、偉いよね?」
【黒木】
「………なぁ、褒めてくれよ、ハク」
【ハク】
「……そ、…か……あの言葉は………」
【ハク】
(あの時の気持ちは……あの時の黒木は………本気だったんだ………)
俺は、がっくりとうなだれた。
俺はあの言葉を信じていなかった……軽く考えていた……。
すべてを思い出した俺に、黒木は切ない表情を浮かべながらも無理に笑いをつくった。
【黒木】
「……でも、いいんだ。今こうして……やっとハクの全ては俺のものになるんだから」
【黒木】
「ハクにはもう何もない……家も、仕事も…………俺しか、ない」
【ハク】
「…………」
【黒木】
「あの時とは…無力だった高校のときの俺とは違う」
【黒木】
「今のハクには……ねぇ、俺しかいないんだよ」
【ハク】
(黒木………)
俺の目には、切なそうに笑う黒木の姿が映し出されている。
その表情は、切なそうでありながらどこか恍惚そうに揺らめいていた………。
黒木は俺の着ている洋服を一枚一枚脱がせ始めた。
その、やけに丁寧な所作が返って不気味で、俺は焦って抵抗をする。
そのせいで黒木の手に一瞬力が入ったのか、シャツのボタンが弾け飛んだ。
ボタンは、ころん、と床に転がっていく。
【黒木】
「あ~あぁ、もったいない。ハクの大事なシャツなのに……」
黒木は弾け飛んだボタンをつまみ上げると、それに口づけた。
そして、俺の身体から丁寧にシャツを取り去ると、愛おしいものを手に入れたとでもいうように、その匂いを嗅いだりする。
シャツは、黒木の手で綺麗にハンガーにかけられた。
【ハク】
「う……っ……」
【ハク】
(……あ、あの感じ……ハンガーに、丁寧に、服がかかってて………)
俺はふと、黒木と再会した翌日のことを思い出した。
見知らぬホテル、ハンガーに丁寧にかけられたシャツ、そして……失くなった下着……。
――――ゾッ、とする……。
【ハク】
(そうだ……あの時から、もう、その影は見えていたんだ………)
俺は言い知れぬ恐怖感に襲われた。尋常じゃない。気味が悪い。
そんな俺を見て、黒木は恍惚とした顔で笑った。
【黒木】
「ハク…こわくないよ。なぁんにも怖くないから……だって俺は、ハクが好きだからね……」
【ハク】
「……っ……」
【黒木】
「優しくしてあげる。ね……?」
【ハク】
「ひ、っ……」
黒木は俺を裸にすると、舐めるように肌に手を這わしてきた。
ゆっくり、ねっとりと絡んでくる指に、俺はゾワゾワとしてしまう。
【黒木】
「これは…ハクには俺しかいないっていう証拠」
黒木は幸せそうに微笑むと、首筋、胸、背中……
体のいたるところにキスマークを付けてきた。
吸い付いてくる唇が、俺の身体に赤い絨毯をつくる。
そうしながら、黒木は俺の身体を撫で続けた。それはやがて、下半身にまで伸ばされる……。
【ハク】
「た、頼むから…やめ…て……くださいっ」
【黒木】
「無理。やめるわけないだろ?言ったじゃないか、これまで散々我慢してきたんだって……」
【ハク】
「く…っ、……や、だ……っ」
俺は、拘束された身体をわずかでもよじらせて何とか拒否を続けていた。
けれど……俺の身体は、意思に反してだんだんと反応しはじめていく………。
【黒木】
「あれ?ハクのここ、なんだか反応しちゃってるみたいだよ?」
【黒木】
「なぁ、どうしたの、ハク?」
【ハク】
「あ、あ、ぁっ……っ…」
【黒木】
「スゴイ、もうこんなになってる。そんなに良かった?おかしいなあ…俺、まだそんなに触ってないのに」
黒木は、俺に辱めの言葉を降らせながら、下半身に強い刺激を与えてきた。
拒否することもできず、こんな醜態をさらしていることが、俺の身体をさらに敏感にさせていく。
俺の口からは切ない吐息がもれ、もはや身体は限界を訴えていた。
【ハク】
「あ、あぁ……も、だ、だめ……ぁ……ぅ……」
【黒木】
「なぁに?もう限界?」
【ハク】
「く、ろき……も、もう……っ…!」
【黒木】
「――――ダメ」
【ハク】
「…ぃ、っ…!?」
ピタッ
俺は、黒木に呼び出された。
場所は、パソコンルーム。
俺たちがよく好んで入り浸っていた場所だ。
【ハク】
「お待たせ!どうしたんだよ、黒木?なんか話でもあった?」
【黒木】
「…ハク。ごめん、呼び出したりして」
【ハク】
「いや、良いけどさ。それより何?」
黒木の表情はいつになく真面目だった。
俺は卒業式で気分が高揚していて、黒木はきっと感傷的になっているだけだろうと思っていた。
【黒木】
「……ハク…俺は……。……俺は、ハクが好きだ」
【ハク】
「…え?」
【黒木】
「ずっと、そう言おうと思ってた」
【ハク】
「何だよ、黒木。突然何言ってるんだよ、冗談だろ?」
【黒木】
「ハ、ク……っ」
【ハク】
「俺も黒木とつるんでて楽しかったよ!ありがとな!」
【ハク】
「じゃあ、俺、ちょっとまだやることあるからさ、ごめん」
俺は黒木のその言葉を軽く受け流すと、そのままパソコンルームを出ようとした。
……と、その時。
当時クラスで一番可愛かった女子に声をかけられて、俺は一気に盛り上がってしまった。
【女子生徒】
「ハク君!一緒に写真とろうよ」
【ハク】
「ああ、うん!撮ろう撮ろう!」
腕を引っ張られて、俺は照れながらその女子についていく。正に有頂天だった。
【ハク】
「またどっかで会おうな!」
【黒木】
「ハク………」
俺は、社交辞令のような言葉を軽いノリで口にすると、黒木に手を振ってその場を後にする。
黒木は、俺の背中が見えなくなるまでその場で立ち尽くしていた。
そして、黒木の目からは、一筋の涙が流れる――――。
………もちろん、俺がそれを見ることはなかったけれど………。
俺は、あの日の黒木の告白を完全に思い出した。
そう…あの卒業式の日、パソコンルームで話したこと――――俺は、忘れていた……。
女子に声をかけられて舞い上がった俺は、黒木からの告白を忘れてしまっていたのだ……。
【黒木】
「俺の気持ちを理解しながら……あんなアバズレんとこ行っちゃうんだもんなぁ」
【黒木】
「俺が恨んでも仕方ないよね?」
【黒木】
「今まで我慢した俺、偉いよね?」
【黒木】
「………なぁ、褒めてくれよ、ハク」
【ハク】
「……そ、…か……あの言葉は………」
【ハク】
(あの時の気持ちは……あの時の黒木は………本気だったんだ………)
俺は、がっくりとうなだれた。
俺はあの言葉を信じていなかった……軽く考えていた……。
すべてを思い出した俺に、黒木は切ない表情を浮かべながらも無理に笑いをつくった。
【黒木】
「……でも、いいんだ。今こうして……やっとハクの全ては俺のものになるんだから」
【黒木】
「ハクにはもう何もない……家も、仕事も…………俺しか、ない」
【ハク】
「…………」
【黒木】
「あの時とは…無力だった高校のときの俺とは違う」
【黒木】
「今のハクには……ねぇ、俺しかいないんだよ」
【ハク】
(黒木………)
俺の目には、切なそうに笑う黒木の姿が映し出されている。
その表情は、切なそうでありながらどこか恍惚そうに揺らめいていた………。
黒木は俺の着ている洋服を一枚一枚脱がせ始めた。
その、やけに丁寧な所作が返って不気味で、俺は焦って抵抗をする。
そのせいで黒木の手に一瞬力が入ったのか、シャツのボタンが弾け飛んだ。
ボタンは、ころん、と床に転がっていく。
【黒木】
「あ~あぁ、もったいない。ハクの大事なシャツなのに……」
黒木は弾け飛んだボタンをつまみ上げると、それに口づけた。
そして、俺の身体から丁寧にシャツを取り去ると、愛おしいものを手に入れたとでもいうように、その匂いを嗅いだりする。
シャツは、黒木の手で綺麗にハンガーにかけられた。
【ハク】
「う……っ……」
【ハク】
(……あ、あの感じ……ハンガーに、丁寧に、服がかかってて………)
俺はふと、黒木と再会した翌日のことを思い出した。
見知らぬホテル、ハンガーに丁寧にかけられたシャツ、そして……失くなった下着……。
――――ゾッ、とする……。
【ハク】
(そうだ……あの時から、もう、その影は見えていたんだ………)
俺は言い知れぬ恐怖感に襲われた。尋常じゃない。気味が悪い。
そんな俺を見て、黒木は恍惚とした顔で笑った。
【黒木】
「ハク…こわくないよ。なぁんにも怖くないから……だって俺は、ハクが好きだからね……」
【ハク】
「……っ……」
【黒木】
「優しくしてあげる。ね……?」
【ハク】
「ひ、っ……」
黒木は俺を裸にすると、舐めるように肌に手を這わしてきた。
ゆっくり、ねっとりと絡んでくる指に、俺はゾワゾワとしてしまう。
【黒木】
「これは…ハクには俺しかいないっていう証拠」
黒木は幸せそうに微笑むと、首筋、胸、背中……
体のいたるところにキスマークを付けてきた。
吸い付いてくる唇が、俺の身体に赤い絨毯をつくる。
そうしながら、黒木は俺の身体を撫で続けた。それはやがて、下半身にまで伸ばされる……。
【ハク】
「た、頼むから…やめ…て……くださいっ」
【黒木】
「無理。やめるわけないだろ?言ったじゃないか、これまで散々我慢してきたんだって……」
【ハク】
「く…っ、……や、だ……っ」
俺は、拘束された身体をわずかでもよじらせて何とか拒否を続けていた。
けれど……俺の身体は、意思に反してだんだんと反応しはじめていく………。
【黒木】
「あれ?ハクのここ、なんだか反応しちゃってるみたいだよ?」
【黒木】
「なぁ、どうしたの、ハク?」
【ハク】
「あ、あ、ぁっ……っ…」
【黒木】
「スゴイ、もうこんなになってる。そんなに良かった?おかしいなあ…俺、まだそんなに触ってないのに」
黒木は、俺に辱めの言葉を降らせながら、下半身に強い刺激を与えてきた。
拒否することもできず、こんな醜態をさらしていることが、俺の身体をさらに敏感にさせていく。
俺の口からは切ない吐息がもれ、もはや身体は限界を訴えていた。
【ハク】
「あ、あぁ……も、だ、だめ……ぁ……ぅ……」
【黒木】
「なぁに?もう限界?」
【ハク】
「く、ろき……も、もう……っ…!」
【黒木】
「――――ダメ」
【ハク】
「…ぃ、っ…!?」
ピタッ