[本編] 銀 夏生 編
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…………その夜。俺はナツの寝室で、ナツと向かい合っていた。
【ハク】
「……なあ、ナツ」
【銀】
「なんだ」
【ハク】
「………抱いて、くれよ。今度は……薬なしで」
【銀】
「………」
【ハク】
「―――好き、なんだ…ナツ。お前が本当に……好き…、なのに……」
感極まって、言葉をうまく口にできなくなる………。
俺は、感情にまかせてナツに抱きつくと、唐突にせりあがってきた涙を抑えきれず、子供のように泣いた。
【ハク】
(ナツは俺を陥れたんだ……騙したんだ……ナツの本性はそれなのに………)
【ハク】
(それでも俺は……ナツが好きで………どうしようもない………)
いっそもっと酷かったら、本気で嫌いになれたのだろうか………。
そんなことまで思ってしまう俺の髪を、ナツが優しくすいてくる。
俺はますます複雑な感情にがんじがらめになってしまう……。
【ハク】
「………何で、あんなこと………」
【ハク】
「無理やり、会社クビにして……お前の会社で働かせて」
【ハク】
「…お、れは……物じゃないんだから、な………」
俺は、心にとどめておこうと思っていたことを口にしていた。
ナツはどう思うだろう……俺の口からこの事実を聞いたら………
そう思ったが、ナツは慌てる様子一つ見せなかった。
余裕の笑みを浮かべるだけで……。
【ハク】
「最低だよ……ナツなんて。自分以外は人間じゃないとでも思ってんのかよ……?」
【ハク】
「俺の人生……返せ、よな………」
俺は泣きながらナツを罵倒した。
悔しくて、悔しくて………ナツのことを嫌いになれない自分が一番悔しくて。
ナツは俺の言葉には一切答えなかった。
………が。
【銀】
「ハク―――俺が、欲しくないのか」
【ハク】
「………っ……」
【銀】
「愛してる、ハク」
【ハク】
「…………っ……ナツ……っ……」
俺は、近づいてきたナツの唇をしっかりと受け止めた。
とろけるようなキスに、夢中になってしまう……。
自分は何も言わず、こうして俺の唇まで塞いで、言葉を封じるなんて………。
【ハク】
(こんなの……どう考えてもナツは卑怯だ……ズルいし、最低だ………)
【ハク】
(謝りもしないし、反論もしないし………こんなにヒドイ男なのに………)
ナツの唇は、頬に、首に、鎖骨にと……順番に俺の身体のいたるところをなぞっていった。
それがあまりにも気持ちよくて、俺は思わず吐息を漏らしてしまう。
【ハク】
「ンっ、ふ、う……っ……」
【銀】
「どうした、ハク。そんなに目をとろんとさせて…俺に触られているのがそんなに嬉しいのか?」
【ハク】
「あ、あ……ナツ……ン……っ」
俺の人生をメチャクチャにしたことについて、ナツは何も言うつもりがないんだろう。
自分の思い通りになったのだから、それで良いとでも思っているのかもしれない……
そう思うと悔しくて、本当に最低な奴だと思う。
それなのに俺は………。
【ハク】
「あ、あ、はぁ…っ、ナツ……ナツっ………」
【銀】
「こんなに反応させて…ハクは悪い子だな。身体はもう欲しくてたまらなそうじゃないか。どうしてほしいんだ?」
俺は、全身に這わされたナツの手に、ピクピクと肌を震わせていた。
身体が反応するたびに、気が変になりそうなくらい感情がたかぶっていく……。
【ハク】
「やっ、あ、ふ………っ……」
【銀】
「オカしくなるくらいめちゃくちゃにしてほしいんだろう?ハクの大好きな俺に…なあ?」
【ハク】
「あっ…や、あ、あ……ぁ……ぅ……」
【銀】
「身体の奥までオレが欲しいと言ってみろ。何しろもうそれがないとハクは生きていけないだろう?」
俺の身体は、いつもより正直に反応していた。
こんなに複雑で、ぐちゃぐちゃな気持ちなのに……
身体は、ナツに触れられている悦びに震えている……。
そんなふうに反応してしまう自分に、俺はますます複雑な気持ちになってしまう。
【ハク】
(どうして俺……ナツのこと、好きになってしまったんだ……こんな気持ち……どう、して…………)
俺はもう、どうしていいか分からなかった。
気持ちがめちゃくちゃで……それでも身体はいつもより鋭く反応して……。
そして………ナツのことが好きで好きで、どうしようもなかった…………。
【銀】
「ほら、ハク。お前が欲しくてたまらないのをやろう。ちゃんとじっくり味わえよ」
【ハク】
「あっ、ひ、…ぃ……な、ナツ……っ……!」
俺の背後を攻めていたナツが、その身体全体で俺の奥を攻めてくる。
その感覚に俺はたまらずに喘いだ。
ナツの存在を実感する悦びと、ナツの思い通りに踊らされている切なさと……俺の中で混ざり合う。
【銀】
「そんながむしゃらに鳴いて…そんなにイイか?もうヒクヒクいってるぞ」
【ハク】
「は、……あっ、ふ、……も、もう……っ……む、り……」
ナツの身体から受ける激しい刺激に、俺の下半身はもう限界を訴えていた。
思わず、ナツの身体にギュッとしがみつく。
そして俺は、耐えきれずに、一気に終わりを迎えてしまった。
【ハク】
「あぁ、はっ…ぁ……う、……あぁ…―――!」
俺は、ナツの胸の中にぐったりともたれかかり、肩で大きく息をする。
荒い息遣いがおさまった後も、まだその温もりから離れたくなくて……
俺は身体を繋げたままでナツに抱きついた。
【ハク】
「………俺、お前が怖いよ………」
【銀】
「ハク―――余計な事は何も考えなくていい。俺の言う通りにしていれば……安心だろう?」
【ハク】
「ぅ……っ………」
【銀】
「…それとも。俺を捨てるつもりなのか、ハク」
【ハク】
「ナツ………?」
意外な言葉を聞いて、俺は驚いて目を見開く。
捨てる、なんて、考えてもみない言葉だった。
捨てられるというならば、むしろ俺の方じゃないのか……。
【銀】
「俺は―――お前なしの生活など考えられない。お前の熱を……いつだって感じていたい。お前は違うのか?」
【ハク】
「――そんなの………!」
【ハク】
(俺だって同じだ…!……………でも)
俺は咄嗟にそう口にしたが、ハッとして言葉の続きを飲み込んだ。
理性が囁いてくる――――こいつは危ない男なのだと、酷い男なのだと………。
こうやって甘い言葉を吐いて俺を狂わそうとしている―――――酷い男。
それなのに…………。
【ハク】
「………俺、だって………同じ、だ……ナツ」
―――俺は、バカだ。
理性があんなふうに警告しても、俺は結局ナツと離れるなんてできない。できないんだ………。
【ハク】
「お前が笑うと嬉しい、お前が泣いたら…悲しい。お前がいなくなったら………何も、無い………っ…」
【銀】
「…ハク………」
どうにもならない自分の感情に、俺は泣きたくなった。
俺は、最後の選択肢を、自分自身で折ってしまったのだ………。
【ハク】
「……なあ、ナツ」
【銀】
「なんだ」
【ハク】
「………抱いて、くれよ。今度は……薬なしで」
【銀】
「………」
【ハク】
「―――好き、なんだ…ナツ。お前が本当に……好き…、なのに……」
感極まって、言葉をうまく口にできなくなる………。
俺は、感情にまかせてナツに抱きつくと、唐突にせりあがってきた涙を抑えきれず、子供のように泣いた。
【ハク】
(ナツは俺を陥れたんだ……騙したんだ……ナツの本性はそれなのに………)
【ハク】
(それでも俺は……ナツが好きで………どうしようもない………)
いっそもっと酷かったら、本気で嫌いになれたのだろうか………。
そんなことまで思ってしまう俺の髪を、ナツが優しくすいてくる。
俺はますます複雑な感情にがんじがらめになってしまう……。
【ハク】
「………何で、あんなこと………」
【ハク】
「無理やり、会社クビにして……お前の会社で働かせて」
【ハク】
「…お、れは……物じゃないんだから、な………」
俺は、心にとどめておこうと思っていたことを口にしていた。
ナツはどう思うだろう……俺の口からこの事実を聞いたら………
そう思ったが、ナツは慌てる様子一つ見せなかった。
余裕の笑みを浮かべるだけで……。
【ハク】
「最低だよ……ナツなんて。自分以外は人間じゃないとでも思ってんのかよ……?」
【ハク】
「俺の人生……返せ、よな………」
俺は泣きながらナツを罵倒した。
悔しくて、悔しくて………ナツのことを嫌いになれない自分が一番悔しくて。
ナツは俺の言葉には一切答えなかった。
………が。
【銀】
「ハク―――俺が、欲しくないのか」
【ハク】
「………っ……」
【銀】
「愛してる、ハク」
【ハク】
「…………っ……ナツ……っ……」
俺は、近づいてきたナツの唇をしっかりと受け止めた。
とろけるようなキスに、夢中になってしまう……。
自分は何も言わず、こうして俺の唇まで塞いで、言葉を封じるなんて………。
【ハク】
(こんなの……どう考えてもナツは卑怯だ……ズルいし、最低だ………)
【ハク】
(謝りもしないし、反論もしないし………こんなにヒドイ男なのに………)
ナツの唇は、頬に、首に、鎖骨にと……順番に俺の身体のいたるところをなぞっていった。
それがあまりにも気持ちよくて、俺は思わず吐息を漏らしてしまう。
【ハク】
「ンっ、ふ、う……っ……」
【銀】
「どうした、ハク。そんなに目をとろんとさせて…俺に触られているのがそんなに嬉しいのか?」
【ハク】
「あ、あ……ナツ……ン……っ」
俺の人生をメチャクチャにしたことについて、ナツは何も言うつもりがないんだろう。
自分の思い通りになったのだから、それで良いとでも思っているのかもしれない……
そう思うと悔しくて、本当に最低な奴だと思う。
それなのに俺は………。
【ハク】
「あ、あ、はぁ…っ、ナツ……ナツっ………」
【銀】
「こんなに反応させて…ハクは悪い子だな。身体はもう欲しくてたまらなそうじゃないか。どうしてほしいんだ?」
俺は、全身に這わされたナツの手に、ピクピクと肌を震わせていた。
身体が反応するたびに、気が変になりそうなくらい感情がたかぶっていく……。
【ハク】
「やっ、あ、ふ………っ……」
【銀】
「オカしくなるくらいめちゃくちゃにしてほしいんだろう?ハクの大好きな俺に…なあ?」
【ハク】
「あっ…や、あ、あ……ぁ……ぅ……」
【銀】
「身体の奥までオレが欲しいと言ってみろ。何しろもうそれがないとハクは生きていけないだろう?」
俺の身体は、いつもより正直に反応していた。
こんなに複雑で、ぐちゃぐちゃな気持ちなのに……
身体は、ナツに触れられている悦びに震えている……。
そんなふうに反応してしまう自分に、俺はますます複雑な気持ちになってしまう。
【ハク】
(どうして俺……ナツのこと、好きになってしまったんだ……こんな気持ち……どう、して…………)
俺はもう、どうしていいか分からなかった。
気持ちがめちゃくちゃで……それでも身体はいつもより鋭く反応して……。
そして………ナツのことが好きで好きで、どうしようもなかった…………。
【銀】
「ほら、ハク。お前が欲しくてたまらないのをやろう。ちゃんとじっくり味わえよ」
【ハク】
「あっ、ひ、…ぃ……な、ナツ……っ……!」
俺の背後を攻めていたナツが、その身体全体で俺の奥を攻めてくる。
その感覚に俺はたまらずに喘いだ。
ナツの存在を実感する悦びと、ナツの思い通りに踊らされている切なさと……俺の中で混ざり合う。
【銀】
「そんながむしゃらに鳴いて…そんなにイイか?もうヒクヒクいってるぞ」
【ハク】
「は、……あっ、ふ、……も、もう……っ……む、り……」
ナツの身体から受ける激しい刺激に、俺の下半身はもう限界を訴えていた。
思わず、ナツの身体にギュッとしがみつく。
そして俺は、耐えきれずに、一気に終わりを迎えてしまった。
【ハク】
「あぁ、はっ…ぁ……う、……あぁ…―――!」
俺は、ナツの胸の中にぐったりともたれかかり、肩で大きく息をする。
荒い息遣いがおさまった後も、まだその温もりから離れたくなくて……
俺は身体を繋げたままでナツに抱きついた。
【ハク】
「………俺、お前が怖いよ………」
【銀】
「ハク―――余計な事は何も考えなくていい。俺の言う通りにしていれば……安心だろう?」
【ハク】
「ぅ……っ………」
【銀】
「…それとも。俺を捨てるつもりなのか、ハク」
【ハク】
「ナツ………?」
意外な言葉を聞いて、俺は驚いて目を見開く。
捨てる、なんて、考えてもみない言葉だった。
捨てられるというならば、むしろ俺の方じゃないのか……。
【銀】
「俺は―――お前なしの生活など考えられない。お前の熱を……いつだって感じていたい。お前は違うのか?」
【ハク】
「――そんなの………!」
【ハク】
(俺だって同じだ…!……………でも)
俺は咄嗟にそう口にしたが、ハッとして言葉の続きを飲み込んだ。
理性が囁いてくる――――こいつは危ない男なのだと、酷い男なのだと………。
こうやって甘い言葉を吐いて俺を狂わそうとしている―――――酷い男。
それなのに…………。
【ハク】
「………俺、だって………同じ、だ……ナツ」
―――俺は、バカだ。
理性があんなふうに警告しても、俺は結局ナツと離れるなんてできない。できないんだ………。
【ハク】
「お前が笑うと嬉しい、お前が泣いたら…悲しい。お前がいなくなったら………何も、無い………っ…」
【銀】
「…ハク………」
どうにもならない自分の感情に、俺は泣きたくなった。
俺は、最後の選択肢を、自分自身で折ってしまったのだ………。