[本編] 銀 夏生 編
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俺は泣きそうな状態で、ナツの携帯電話を鳴らしていた。
早く出て欲しい……そう焦っていると、3コールほどしてナツが電話にでた。
【銀】
『もしもし』
【ハク】
「あっ!ナ、ナツ!あの…っ!」
【銀】
『なんだ、ハク。そんなに慌てて。何かあったのか?』
【ハク】
「あ、あのさ、ナツ、実は今……」
俺は、両手で必死に電話を掴みながら、震える声でナツにあのメールのことを告げた。
そのメールの差出人が黒木であること、そして倉庫に呼び出されていること………。
電話の向こうのナツは、まじめに俺の話を聞いてくれていた。
そしてすべてを聞き終わると、冷静な声で俺に指示を出した。
【銀】
『話は分かった。まずは落ち着け』
【ハク】
「あ、ああ……」
【銀】
『ハク、今はまだ家か?』
【ハク】
「うん……今ちょうど、家を出ようとしてたところで………」
【銀】
『じゃあそのままだ。とにかく今日は家を出るな。良いか?』
【ハク】
「わ、わかった……ありがとう、ナツ……」
【銀】
『この件は俺がなんとかするから安心しろ。お前は何も心配しなくていい。分かったか?』
【ハク】
「……わかった……」
俺は電話越しにナツにガクガクと頷くと、その電話を切った。
そして、震える脚で部屋へと戻る。
足もとがおぼつかない……恐怖で震えている……。
ベッドの上に腰かけてみたが、まるで落ち着かず、依然身体ががくがくと震えたままだ。
―――と、その時。
【ハク】
「え……?」
ブルルルル………
携帯が鳴った。メール受信だ。
嫌な予感がする……そう思ったが、思いきってそのメールを確認してみる―――と。
【ハク】
「ひ、ぃ……っ!」
俺は思わず息を飲み込んだ。こめかみの辺りから嫌な汗がにじみ出てくる。
メールは…………黒木からだった。
―――“来ないつもりかもしれないけど、それなら今夜は銀に、ハク主演のゲイビデオ上映会をしてあげようかな?”
―――“あの男は嫉妬深いからねえ……”
―――“狂って何をしだすか解らないし…あ~楽しみだなあ”
【ハク】
「な……な、んだよ……これ……っ」
俺は恐怖と絶望の淵に落とされた。もう愕然とするしかない……。
ナツにあの動画を見せるつもりなのか……黒木に踏みにじられ、もてあそばれた、あんな俺の姿を………?
【ハク】
「無理だ…そんなの、ぜったいに……でも…………」
俺は蒼白になり、顔を強張らせて考えた。
待ち合わせの時間………まだ、時間はある………。
俺は、さっきの電話で、待ち合わせの時間や場所などの詳細を、ナツに伝えていた。
きっとナツはそこに行くつもりなんだろう。
【ハク】
「だめだ………あんなの、ナツに見られたら………」
俺は、気が気じゃなかった。
そわそわして落ち着かない。携帯を持つ手が汗ばんだ。
【ハク】
(嫌だ……どうしても、ナツには見られなくない……あんな……あんな俺の姿………)
どうしたら阻止できるのだろう?
―――俺はそのことで頭がいっぱいになる。
黒木のところにいくべきなのか……
でも、そうしなければ阻止などできない………。
【ハク】
「ナツ………」
【ハク】
(ナツには家にいるようにと言われたけれど……でも……)
家から出るなとナツに言われて、俺はそれを了承した。約束したんだ。
だから、俺がもし黒木のところに向かったら、それは約束を破ることになってしまう………。
約束は破りたくない。そう思った。思ったけれど………。
【ハク】
「………っ……」
【ハク】
(だめだ、やっぱり気になる………ごめん、ナツ………!)
俺はナツに無断で、黒木の待つ倉庫へ向かうことにした。
自分にどんな危険が降りかかるかもしれないことも忘れて―――――……。
黒木から指定された倉庫に着いたのは、待ち合わせの15分前だった。
周囲は静かで、いかにも怪しげな雰囲気が漂っている。
【ハク】
(黒木はもう来てるんだろうか……ナツは………?)
俺は周囲をきょろきょろ見回しながら、倉庫の入口を確認した。
すると、どうやらドアの鍵は開いているらしい。
俺は恐怖感と緊張感でドギマギとした。胃の辺りが気持ち悪い。
【ハク】
(…………行くしか…ない、よな………)
俺はごくりと唾を飲み込むと、倉庫のドアに手をかけた…………。
俺は開いているドアをそっと開け、中に滑り込んだ。
中は広く、薄暗い。見まわすと、どうやら奥につながる廊下があるらしかった。
【ハク】
「あっち…か……?」
僅かな明かりはあるもののやはり薄暗い廊下を歩くと、突き当たりからうっすらと光が漏れている扉が見えた。
俺は、その扉におそるおそる近づいてみる………。
【ハク】
「……うっ、っ!?」
と、その瞬間。俺は後ろから羽交い絞めにされ、薬品混じりの布を口に押し当てられた。
途端に、意識が薄れていく………その中で、かすかに聞こえる黒木の声…………。
【黒木】
「ちゃあんと約束を守って……ふふ、ハクはいい子だねぇ………」
【ハク】
(ああ………黒木…………)
うすれゆく意識の中で俺は、家から出るなと言ってくれたナツのことを思い出した。
あの言葉を守らなかったばかりに俺は―――――………。
目が覚めると、俺は両腕の自由が利かない状態だった。
目隠しまでされている。
全裸で拘束されていることを知って蒼白になった俺に、黒木が近づいてきたことが、足音で分かった。
【黒木】
「この間はハクを満足させてあげたけど、今度は俺を満足させてもらわないとね」
【ハク】
「な、なに言って……っ」
【黒木】
「どうせ辱めるならさぁ、やっぱりハクの顔が見える方がいいな。
【黒木】
「ハクもそう思うだろ?」
黒木は面白そうにそう言うと、俺の目隠しをはぎ取った。
と、見えてきたのは――――。
【ハク】
「な………なんだ、よ……これ……!?」
天井からぶら下がる鎖。
無数のビデオカメラとモニター。
俺はそれらを見て、恐怖に凍りついた。
黒木が何をするつもりなのか……深く考えたくない………でも。
【黒木】
「あはは!嬉しくて興奮しちゃった?ねえ、ハク、最高だろこの設備」
【黒木】
「可愛いハクの姿がいっぱい撮れちゃうんだよ……。さあ、これからがお楽しみの時間だ」
【ハク】
「や、やめ……ろ、…っ!」
黒木は舌舐めずりしながらせせら笑うと、黒いリモコンを手にし、それを操作した。
途端に、一斉にビデオカメラが起動し、録画状態となる。
【黒木】
「さあ、撮影開始だ。主演男優のハクはちゃんと中央にいてもらわないとね?」
俺は中央に用意されていたベッドに乗せられ、天井からぶらさがった鎖に繋がれた。
嫌でも目に入ってくるモニターには、リアルタイムに俺の姿が映し出されている。
俺がそれを見て怯えていると、黒木は恍惚そうな表情を浮かべて俺の耳元で囁いた。
早く出て欲しい……そう焦っていると、3コールほどしてナツが電話にでた。
【銀】
『もしもし』
【ハク】
「あっ!ナ、ナツ!あの…っ!」
【銀】
『なんだ、ハク。そんなに慌てて。何かあったのか?』
【ハク】
「あ、あのさ、ナツ、実は今……」
俺は、両手で必死に電話を掴みながら、震える声でナツにあのメールのことを告げた。
そのメールの差出人が黒木であること、そして倉庫に呼び出されていること………。
電話の向こうのナツは、まじめに俺の話を聞いてくれていた。
そしてすべてを聞き終わると、冷静な声で俺に指示を出した。
【銀】
『話は分かった。まずは落ち着け』
【ハク】
「あ、ああ……」
【銀】
『ハク、今はまだ家か?』
【ハク】
「うん……今ちょうど、家を出ようとしてたところで………」
【銀】
『じゃあそのままだ。とにかく今日は家を出るな。良いか?』
【ハク】
「わ、わかった……ありがとう、ナツ……」
【銀】
『この件は俺がなんとかするから安心しろ。お前は何も心配しなくていい。分かったか?』
【ハク】
「……わかった……」
俺は電話越しにナツにガクガクと頷くと、その電話を切った。
そして、震える脚で部屋へと戻る。
足もとがおぼつかない……恐怖で震えている……。
ベッドの上に腰かけてみたが、まるで落ち着かず、依然身体ががくがくと震えたままだ。
―――と、その時。
【ハク】
「え……?」
ブルルルル………
携帯が鳴った。メール受信だ。
嫌な予感がする……そう思ったが、思いきってそのメールを確認してみる―――と。
【ハク】
「ひ、ぃ……っ!」
俺は思わず息を飲み込んだ。こめかみの辺りから嫌な汗がにじみ出てくる。
メールは…………黒木からだった。
―――“来ないつもりかもしれないけど、それなら今夜は銀に、ハク主演のゲイビデオ上映会をしてあげようかな?”
―――“あの男は嫉妬深いからねえ……”
―――“狂って何をしだすか解らないし…あ~楽しみだなあ”
【ハク】
「な……な、んだよ……これ……っ」
俺は恐怖と絶望の淵に落とされた。もう愕然とするしかない……。
ナツにあの動画を見せるつもりなのか……黒木に踏みにじられ、もてあそばれた、あんな俺の姿を………?
【ハク】
「無理だ…そんなの、ぜったいに……でも…………」
俺は蒼白になり、顔を強張らせて考えた。
待ち合わせの時間………まだ、時間はある………。
俺は、さっきの電話で、待ち合わせの時間や場所などの詳細を、ナツに伝えていた。
きっとナツはそこに行くつもりなんだろう。
【ハク】
「だめだ………あんなの、ナツに見られたら………」
俺は、気が気じゃなかった。
そわそわして落ち着かない。携帯を持つ手が汗ばんだ。
【ハク】
(嫌だ……どうしても、ナツには見られなくない……あんな……あんな俺の姿………)
どうしたら阻止できるのだろう?
―――俺はそのことで頭がいっぱいになる。
黒木のところにいくべきなのか……
でも、そうしなければ阻止などできない………。
【ハク】
「ナツ………」
【ハク】
(ナツには家にいるようにと言われたけれど……でも……)
家から出るなとナツに言われて、俺はそれを了承した。約束したんだ。
だから、俺がもし黒木のところに向かったら、それは約束を破ることになってしまう………。
約束は破りたくない。そう思った。思ったけれど………。
【ハク】
「………っ……」
【ハク】
(だめだ、やっぱり気になる………ごめん、ナツ………!)
俺はナツに無断で、黒木の待つ倉庫へ向かうことにした。
自分にどんな危険が降りかかるかもしれないことも忘れて―――――……。
黒木から指定された倉庫に着いたのは、待ち合わせの15分前だった。
周囲は静かで、いかにも怪しげな雰囲気が漂っている。
【ハク】
(黒木はもう来てるんだろうか……ナツは………?)
俺は周囲をきょろきょろ見回しながら、倉庫の入口を確認した。
すると、どうやらドアの鍵は開いているらしい。
俺は恐怖感と緊張感でドギマギとした。胃の辺りが気持ち悪い。
【ハク】
(…………行くしか…ない、よな………)
俺はごくりと唾を飲み込むと、倉庫のドアに手をかけた…………。
俺は開いているドアをそっと開け、中に滑り込んだ。
中は広く、薄暗い。見まわすと、どうやら奥につながる廊下があるらしかった。
【ハク】
「あっち…か……?」
僅かな明かりはあるもののやはり薄暗い廊下を歩くと、突き当たりからうっすらと光が漏れている扉が見えた。
俺は、その扉におそるおそる近づいてみる………。
【ハク】
「……うっ、っ!?」
と、その瞬間。俺は後ろから羽交い絞めにされ、薬品混じりの布を口に押し当てられた。
途端に、意識が薄れていく………その中で、かすかに聞こえる黒木の声…………。
【黒木】
「ちゃあんと約束を守って……ふふ、ハクはいい子だねぇ………」
【ハク】
(ああ………黒木…………)
うすれゆく意識の中で俺は、家から出るなと言ってくれたナツのことを思い出した。
あの言葉を守らなかったばかりに俺は―――――………。
目が覚めると、俺は両腕の自由が利かない状態だった。
目隠しまでされている。
全裸で拘束されていることを知って蒼白になった俺に、黒木が近づいてきたことが、足音で分かった。
【黒木】
「この間はハクを満足させてあげたけど、今度は俺を満足させてもらわないとね」
【ハク】
「な、なに言って……っ」
【黒木】
「どうせ辱めるならさぁ、やっぱりハクの顔が見える方がいいな。
【黒木】
「ハクもそう思うだろ?」
黒木は面白そうにそう言うと、俺の目隠しをはぎ取った。
と、見えてきたのは――――。
【ハク】
「な………なんだ、よ……これ……!?」
天井からぶら下がる鎖。
無数のビデオカメラとモニター。
俺はそれらを見て、恐怖に凍りついた。
黒木が何をするつもりなのか……深く考えたくない………でも。
【黒木】
「あはは!嬉しくて興奮しちゃった?ねえ、ハク、最高だろこの設備」
【黒木】
「可愛いハクの姿がいっぱい撮れちゃうんだよ……。さあ、これからがお楽しみの時間だ」
【ハク】
「や、やめ……ろ、…っ!」
黒木は舌舐めずりしながらせせら笑うと、黒いリモコンを手にし、それを操作した。
途端に、一斉にビデオカメラが起動し、録画状態となる。
【黒木】
「さあ、撮影開始だ。主演男優のハクはちゃんと中央にいてもらわないとね?」
俺は中央に用意されていたベッドに乗せられ、天井からぶらさがった鎖に繋がれた。
嫌でも目に入ってくるモニターには、リアルタイムに俺の姿が映し出されている。
俺がそれを見て怯えていると、黒木は恍惚そうな表情を浮かべて俺の耳元で囁いた。
