[本編] 銀 夏生 編
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―――その日の夜。
ベッドの上に寝転がりながら、俺はまた昼間の出来事を思い出していた。
………あの写真のことだ。
【ハク】
(なんでナツは、俺の上司なんかと話してたんだろう……)
昼間あの写真を見てから、俺はずっと悶々と過ごしていた。
仕事はこなしたけれど、どこか集中できなくて……
頭の中には疑問がぐるぐると回っていた。
ナツと元上司が知り合いだったのかどうかとか、いろんなことを考えては、これ以上考えるのはやめようとかき消した。
でも…………。
【ハク】
(あの写真で、確かに二人は何かを話してた。それは事実なんだよな……)
【ハク】
(問題は…………何を話してたのか、って……ことだけど)
話していた内容が、自分のこととは限らない。
もしかしたらナツは、俺とは全然関係ないことで、あの会社と取引していたかもしれないし―――。
【ハク】
(でも……取引だったらナツは社長と話すんじゃないか?)
【ハク】
(……俺の直属の上司と話す必要なんか…ないよな………)
やっぱり、腑に落ちない。
どうしても、嫌な方にばかり考えてしまう。
やっぱりナツは最初から俺を――――…………。
【ハク】
(はぁ……。こんな考えてばっかいたって何も解決しないよな……)
【ハク】
(何を話してたか知ってるのなんて、ナツとあの上司だけなんだし……)
―――ナツは、知ってるんだ。本人だから当然だけど……。
【ハク】
「………ナツ、明日帰ってくるよな……」
出張から帰るのは、たぶん昼過ぎになるだろうと言っていた。
あと半日くらいすれば、ナツに会える。
【ハク】
「…………」
【ハク】
(明日……ナツに聞いてみようか……あの、写真のこと…)
ナツは、本当のことを教えてくれるだろうか?
俺が持っていたわけでもない写真のことを、話してくれるだろうか………。
それに―――。
【ハク】
(そんなこと聞いたら、ナツは俺のことどう思うんだろう……?)
【ハク】
(だって、こんなこと聞くのって、ナツを疑ってるみたいだもんな……)
ナツのことを、疑いたくなんてない。
それに…俺はナツに嫌われたくない……。
そう思うと、明日ナツにあの写真のことを聞くかどうか、俺はすごく悩んだ。
聞けば、何かが分かるかもしれない……
でも、聞いたら何か壊れてしまうような気がして…………。
【ハク】
「どうしたらいいんだよ………?」
昨夜はあれこれ考えすぎてしまい、結局あんまり眠れなかった。
さすがに睡眠不足で眠い……。
でも、そんなことよりもあの写真の件の方が俺にとっては大問題だった。
ナツが出張から戻ってくる昼過ぎまでの数時間、俺は仕事をしながら悶々とし続けていた。
【ハク】
(聞くかどうか…………)
昨日、藍建と話したときのことを思い出す。
そういえば藍建は、俺が写真を見たことに焦っていたみたいだった。
それは……見られてはいけないものだったから……なんだろうか?
【ハク】
(考えすぎか……)
俺はいろいろ考えすぎて、思わずため息をついた。
―――それから数時間後……。
ナツが出張から戻り、会社に姿を現した。
戻ったばかりのせいか、ナツは少し疲れているみたいに見える。
俺は秘書として、それに友人としても、ここはひとつ笑顔で労りの言葉をかけるのが当然なんだろうけど……。
【銀】
「戻ったぞ」
【ハク】
「あ、はい…!」
【銀】
「なんだ、また間抜け面をして。オレがいなくて寂しかったのか?」
【ハク】
「え……?」
ハッと気づくと、いつの間にかナツが俺の至近距離にやってきて顔を近づけてきた。
後頭部を鷲掴みにされた俺は、グイッと強引にナツの方を向かされる。
【銀】
「寂しかったんならそう言え。オレのことで頭がいっぱいだったんじゃないか?」
【ハク】
「な…っ」
【ハク】
(確かに俺、ナツのことを考えてた………けど、それは………)
息遣いさえ聞こえてくるほどの距離で、俺はナツを見つめていた。
ドキドキする――――。
だけどそれは、いつもとは微妙に違うドキドキ感で………。
【ハク】
(ナツ、俺は……ずっと考えてたんだ……)
【銀】
「どうした?浮かない顔をしてるぞ」
【ハク】
「あ……あの…」
【銀】
「俺がいない間に何かあったのか?」
【ハク】
「それは、その……」
【銀】
「何だ。言え、ハク」
ナツは、いつもと違うぎこちない俺の態度を不審に思ったんだろう。
不審そうな顔をして問いただしてくる。
俺は、まだ悩んでいた。ナツにあの写真のことを聞くかどうか…………。
【ハク】
「ナツ……俺……」
俺は、ナツにあの写真のことを問い詰めることにした。
そう――――決めたのだ。
やっぱり、このままうやむやにはできない。
そう決心した俺は、口を結んで、ナツの顔をグッと見据えた。
【ハク】
「あの…な!ナツがいない間にあの…ほら、よく来る刑事、いるだろ。あの人が来て……」
【銀】
「藍建か。…それで?」
【ハク】
「あの人、書類持ってきたんだ。会社に関することで、ナツじゃなくて俺でも分かる内容で、俺に確認してほしいって……」
【銀】
「ああ。で?」
【ハク】
「その書類に…写真がはさまってたんだよ。俺、それ、見ちゃったんだ……」
【銀】
「写真?」
ナツが怪訝そうな顔をする。なんでいきなり写真の話題になったのかわからない、といった感じだ。
俺は、ゴクリと唾を飲み込んだ。
そして―――。
【ハク】
「その写真――――ナツと、俺の元上司が写ってた…………」
【銀】
「!」
【ハク】
「ナツ……俺の元上司と会ったんだろ?なに、話してたんだよ…?」
【銀】
「―――何の話だ?」
【ハク】
「ナツ…!?」
ナツは俺の身体から手を離すと、俺に背を向けてデスクに向かった。
これ以上話す気はないんだと、すぐに分った。
でも、ここまで切り出して、そんなシラを切られたら、俺だって納得できない。
【ハク】
「ちょ…っと!待てよ、ナツ!」
【銀】
「社長だ」
ベッドの上に寝転がりながら、俺はまた昼間の出来事を思い出していた。
………あの写真のことだ。
【ハク】
(なんでナツは、俺の上司なんかと話してたんだろう……)
昼間あの写真を見てから、俺はずっと悶々と過ごしていた。
仕事はこなしたけれど、どこか集中できなくて……
頭の中には疑問がぐるぐると回っていた。
ナツと元上司が知り合いだったのかどうかとか、いろんなことを考えては、これ以上考えるのはやめようとかき消した。
でも…………。
【ハク】
(あの写真で、確かに二人は何かを話してた。それは事実なんだよな……)
【ハク】
(問題は…………何を話してたのか、って……ことだけど)
話していた内容が、自分のこととは限らない。
もしかしたらナツは、俺とは全然関係ないことで、あの会社と取引していたかもしれないし―――。
【ハク】
(でも……取引だったらナツは社長と話すんじゃないか?)
【ハク】
(……俺の直属の上司と話す必要なんか…ないよな………)
やっぱり、腑に落ちない。
どうしても、嫌な方にばかり考えてしまう。
やっぱりナツは最初から俺を――――…………。
【ハク】
(はぁ……。こんな考えてばっかいたって何も解決しないよな……)
【ハク】
(何を話してたか知ってるのなんて、ナツとあの上司だけなんだし……)
―――ナツは、知ってるんだ。本人だから当然だけど……。
【ハク】
「………ナツ、明日帰ってくるよな……」
出張から帰るのは、たぶん昼過ぎになるだろうと言っていた。
あと半日くらいすれば、ナツに会える。
【ハク】
「…………」
【ハク】
(明日……ナツに聞いてみようか……あの、写真のこと…)
ナツは、本当のことを教えてくれるだろうか?
俺が持っていたわけでもない写真のことを、話してくれるだろうか………。
それに―――。
【ハク】
(そんなこと聞いたら、ナツは俺のことどう思うんだろう……?)
【ハク】
(だって、こんなこと聞くのって、ナツを疑ってるみたいだもんな……)
ナツのことを、疑いたくなんてない。
それに…俺はナツに嫌われたくない……。
そう思うと、明日ナツにあの写真のことを聞くかどうか、俺はすごく悩んだ。
聞けば、何かが分かるかもしれない……
でも、聞いたら何か壊れてしまうような気がして…………。
【ハク】
「どうしたらいいんだよ………?」
昨夜はあれこれ考えすぎてしまい、結局あんまり眠れなかった。
さすがに睡眠不足で眠い……。
でも、そんなことよりもあの写真の件の方が俺にとっては大問題だった。
ナツが出張から戻ってくる昼過ぎまでの数時間、俺は仕事をしながら悶々とし続けていた。
【ハク】
(聞くかどうか…………)
昨日、藍建と話したときのことを思い出す。
そういえば藍建は、俺が写真を見たことに焦っていたみたいだった。
それは……見られてはいけないものだったから……なんだろうか?
【ハク】
(考えすぎか……)
俺はいろいろ考えすぎて、思わずため息をついた。
―――それから数時間後……。
ナツが出張から戻り、会社に姿を現した。
戻ったばかりのせいか、ナツは少し疲れているみたいに見える。
俺は秘書として、それに友人としても、ここはひとつ笑顔で労りの言葉をかけるのが当然なんだろうけど……。
【銀】
「戻ったぞ」
【ハク】
「あ、はい…!」
【銀】
「なんだ、また間抜け面をして。オレがいなくて寂しかったのか?」
【ハク】
「え……?」
ハッと気づくと、いつの間にかナツが俺の至近距離にやってきて顔を近づけてきた。
後頭部を鷲掴みにされた俺は、グイッと強引にナツの方を向かされる。
【銀】
「寂しかったんならそう言え。オレのことで頭がいっぱいだったんじゃないか?」
【ハク】
「な…っ」
【ハク】
(確かに俺、ナツのことを考えてた………けど、それは………)
息遣いさえ聞こえてくるほどの距離で、俺はナツを見つめていた。
ドキドキする――――。
だけどそれは、いつもとは微妙に違うドキドキ感で………。
【ハク】
(ナツ、俺は……ずっと考えてたんだ……)
【銀】
「どうした?浮かない顔をしてるぞ」
【ハク】
「あ……あの…」
【銀】
「俺がいない間に何かあったのか?」
【ハク】
「それは、その……」
【銀】
「何だ。言え、ハク」
ナツは、いつもと違うぎこちない俺の態度を不審に思ったんだろう。
不審そうな顔をして問いただしてくる。
俺は、まだ悩んでいた。ナツにあの写真のことを聞くかどうか…………。
【ハク】
「ナツ……俺……」
俺は、ナツにあの写真のことを問い詰めることにした。
そう――――決めたのだ。
やっぱり、このままうやむやにはできない。
そう決心した俺は、口を結んで、ナツの顔をグッと見据えた。
【ハク】
「あの…な!ナツがいない間にあの…ほら、よく来る刑事、いるだろ。あの人が来て……」
【銀】
「藍建か。…それで?」
【ハク】
「あの人、書類持ってきたんだ。会社に関することで、ナツじゃなくて俺でも分かる内容で、俺に確認してほしいって……」
【銀】
「ああ。で?」
【ハク】
「その書類に…写真がはさまってたんだよ。俺、それ、見ちゃったんだ……」
【銀】
「写真?」
ナツが怪訝そうな顔をする。なんでいきなり写真の話題になったのかわからない、といった感じだ。
俺は、ゴクリと唾を飲み込んだ。
そして―――。
【ハク】
「その写真――――ナツと、俺の元上司が写ってた…………」
【銀】
「!」
【ハク】
「ナツ……俺の元上司と会ったんだろ?なに、話してたんだよ…?」
【銀】
「―――何の話だ?」
【ハク】
「ナツ…!?」
ナツは俺の身体から手を離すと、俺に背を向けてデスクに向かった。
これ以上話す気はないんだと、すぐに分った。
でも、ここまで切り出して、そんなシラを切られたら、俺だって納得できない。
【ハク】
「ちょ…っと!待てよ、ナツ!」
【銀】
「社長だ」
