[本編] 銀 夏生 編
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【銀】
「――ふ……」
眼前のナツが、笑みを浮かべる。
そして、悶々としている俺に向かって、ニヤリと口端を上げながら言った。
【銀】
「悪い子だ。素直じゃない子にはお仕置き……だな」
【ハク】
「っ…!」
ナツは、嬉しそうに俺の方を見ている。
その余裕ありげな感じに耐えられなくて、俺は思わず目を逸らす。
――と、次の瞬間。
【ハク】
「…ん、ん…っ!?」
俺は、いきなりやってきた感覚に目を見開いた。
瞬時に理解したのは、ナツがハンカチを俺の鼻と口に押し当てている、ということだった。
【ハク】
「…んー、んー…んー!!!」
危機を感じて、俺はとっさに必死の抵抗をする。
何とかそのハンカチを取り去ろうと、何とかナツから離れようとする。
息を止め必死で抵抗しようとするが、俺の鼻と口はナツにハンカチでガッチリと抑えられていたため、俺は危険と感じながらもそのハンカチから息をするしかなかった。
【ハク】
「…ぐ…うぅうう」
が、一度吸い込んだそれは、突然起こった出来事にパニックを起こした俺の意識をさらに混乱させた。
二回目にハンカチの中から息を吸ったその時だった。
【ハク】
(な…なんだ…これ……)
――――――――ドクン。
俺の心臓の鼓動が、一瞬大きく聞こえた。
【ハク】
(…こ、……これは…やばい…)
【ハク】
(やば、い……なんか、だんだん、意識が……遠のいて、いく……)
ナツはそのハンカチに何か薬品をしみ込ませていたんだろう。
俺はドラマでよく見かける風景とまったく同じふうに、意識が朦朧としていくのを感じていた。
わずかに残った理性で必死に抵抗してみたけれど、次第に意識が遠くなっていく…。
【ハク】
(あぁ……も、だめ……だ…………)
俺は、消えゆく意識の中で、ギブアップするようにそんなことを呟いていた。
そんな俺の視界には、冷たく微笑んだナツの顔がある。
だけどそのナツの顔も、だんだんとゆがみはじめ、やがて完全に見えなくなった…………。
目が覚めると、そこは今まで見たことのない場所だった。
気付くと俺は、両腕と両足を大の字に広げられて、背中の壁にぴったりと固定されていた。
当然、身動きをとることはできない。
見ると、目の前にはニヤニヤとした笑いを浮かべた、ナツがいた。
【ハク】
「な、なんだよ…これは!?」
俺はこの突然の、ワケの分らない理不尽な状態に反発した。
何とか動いてみせようと体をよじらせたが、やっぱり固定された体は動かない。
そんな俺の前で、ナツはクックッと嫌らしい笑いを浮かべている。
【銀】
「躾だ。――素直に俺を求めるようになる為の…な?」
【ハク】
「し、しつけ…って……!」
【ハク】
(何だよそれは……!?)
ナツはそう言うと、ポケットから何かを取りだして、俺の口に近づけた。どうやらそれを飲ませようとしているらしい。
その物体は、カプセル状のものだった。何かの薬…なんだろうか?
【銀】
「さあ、良い子だ。ハク。舌を出して、素直にこれを飲むんだ」
俺は…
【ハク】
「そんなモン、飲めるかよ…っ」
【銀】
「俺の命令が聞けないって言うんだな?」
ナツはわざとらしく困ったような目で俺を見る。
そして、またニヤリというあの嫌らしい笑いを浮かべた。
【銀】
「仕方ないな」
【ハク】
(なにするつもりだ…?………あっ!)
ナツは、手に持っていたカプセル状の物体をおもむろに自分の口の中に放り込んだ。
その光景に驚いていると、突然、顎をグイッと掴まれる。
あっ!――と、声を出そうとした瞬間。
【ハク】
「ん、んっ…!」
俺の唇は、ナツの唇に塞がれていた。
俺はナツの唇から逃れようと必死で抵抗した。…が、無駄だった。
ナツが口移しで運んできたカプセルは喉をごくり、と鳴らして通っていく。俺はゴホゴホと咳込む。これでまんまとナツの思い通りになってしまった……。
俺は咳込みながらナツを睨んだ。
咳込んで、眼尻に涙がうっすら浮かんだ状態の俺では、迫力も何もなかったけれど……。
【ハク】
「な、なんの薬だよ!?」
――数分後。
俺の体に変化が現れた。
意識がぼんやりし始めて、動悸が速くなり、体全体がぐんと熱くなっていく。
【ハク】
「な、なんだよ…コレ…」
【ハク】
(何だか身体が、変だ。何だか…勝手に身体が、火照り出して…)
俺は、自分の体が自分の意志とは関係なく反応し始めていることに気づいていた。
でも、そんな素振りをナツに気づかれるわけにはいかない……。
俺は必死に冷静になろうともがいた。
気を緩めるとすぐに身体がピクリと反応してしまい、息も荒くなってしまう。
こんな姿、絶対にさらすわけにはいかないんだ――。
【ハク】
「ぅ……う…」
俺は唇を噛みしめながら必死に薬の反応にこらえる。
そんな俺の葛藤する顔を眺めながら、ナツはニヤニヤと表情を緩ませている。
【銀】
「ふ…すっかり出来あがっているな。ヨダレを垂らしているぞ」
【ハク】
「お、俺の体…どうかしちゃったのか…?」
【ハク】
(どう…なってるんだよ、これ…)
薬の効力に、ナツの意地悪い言葉……俺の身体は不本意に反応していた。
そんなつもりは全然ないのに……意思に反して勝手に反応してしまう身体に、俺は罪悪感でいっぱいになってしまう。
そんな俺を愉しそうにじっと見ていたナツが、ふと手を伸ばしてくる。
【ハク】
「ぁあ…っ!」
ビクンっ――!
俺はたまらず体を跳ねさせた。
ナツの手が少し触れただけで、触られた箇所にビリビリとした感覚が走る。
身体の何でもないところなのに………全身が、感覚に鋭くなっている。
【銀】
「どうした、ハク?こんななんでもないところまでピクピクさせて」
【ハク】
「や、やめてくれ…ナツ…っ」
【ハク】
(や、だ…っ、これ以上されたら……っ)
俺が必死に訴えても、ナツはニヤニヤとしながら俺の身体に触れてくる。
触られるたびにビリビリと雷のような感覚が体中に駆け巡り、身体がピクン、ピクン、と反応してしまう。
【銀】
「ほら、ハク。どんな気分だ?ん?」
【ハク】
「んぅっ…!や…やめ…っ」
【銀】
「反応しすぎて辛いか?身体が熱くてジンジンして…もう耐えられないんじゃないか?」
【ハク】
「は、あっ…っ!」
【銀】
「……悪くないな」
ナツの動きは止まらなかった。
俺の身体の至るところに、ナツの指が伸びてくる。
指の先、太腿、首筋、耳たぶ……
そっと触れられるだけでもオカしくなりそうなほどなのに、時に強く、時にゆっくりねっとりと絡んでくる指が、俺をトロンとさせていく。
【ハク】
「はぁ…あ…ぁ…ナツ……や、だ…」
【銀】
「嫌だ?虚ろな目をしてヨダレを垂らしてるヤツのいうセリフか?」
【ハク】
「ち、ちが……ぁ、あ…」
「――ふ……」
眼前のナツが、笑みを浮かべる。
そして、悶々としている俺に向かって、ニヤリと口端を上げながら言った。
【銀】
「悪い子だ。素直じゃない子にはお仕置き……だな」
【ハク】
「っ…!」
ナツは、嬉しそうに俺の方を見ている。
その余裕ありげな感じに耐えられなくて、俺は思わず目を逸らす。
――と、次の瞬間。
【ハク】
「…ん、ん…っ!?」
俺は、いきなりやってきた感覚に目を見開いた。
瞬時に理解したのは、ナツがハンカチを俺の鼻と口に押し当てている、ということだった。
【ハク】
「…んー、んー…んー!!!」
危機を感じて、俺はとっさに必死の抵抗をする。
何とかそのハンカチを取り去ろうと、何とかナツから離れようとする。
息を止め必死で抵抗しようとするが、俺の鼻と口はナツにハンカチでガッチリと抑えられていたため、俺は危険と感じながらもそのハンカチから息をするしかなかった。
【ハク】
「…ぐ…うぅうう」
が、一度吸い込んだそれは、突然起こった出来事にパニックを起こした俺の意識をさらに混乱させた。
二回目にハンカチの中から息を吸ったその時だった。
【ハク】
(な…なんだ…これ……)
――――――――ドクン。
俺の心臓の鼓動が、一瞬大きく聞こえた。
【ハク】
(…こ、……これは…やばい…)
【ハク】
(やば、い……なんか、だんだん、意識が……遠のいて、いく……)
ナツはそのハンカチに何か薬品をしみ込ませていたんだろう。
俺はドラマでよく見かける風景とまったく同じふうに、意識が朦朧としていくのを感じていた。
わずかに残った理性で必死に抵抗してみたけれど、次第に意識が遠くなっていく…。
【ハク】
(あぁ……も、だめ……だ…………)
俺は、消えゆく意識の中で、ギブアップするようにそんなことを呟いていた。
そんな俺の視界には、冷たく微笑んだナツの顔がある。
だけどそのナツの顔も、だんだんとゆがみはじめ、やがて完全に見えなくなった…………。
目が覚めると、そこは今まで見たことのない場所だった。
気付くと俺は、両腕と両足を大の字に広げられて、背中の壁にぴったりと固定されていた。
当然、身動きをとることはできない。
見ると、目の前にはニヤニヤとした笑いを浮かべた、ナツがいた。
【ハク】
「な、なんだよ…これは!?」
俺はこの突然の、ワケの分らない理不尽な状態に反発した。
何とか動いてみせようと体をよじらせたが、やっぱり固定された体は動かない。
そんな俺の前で、ナツはクックッと嫌らしい笑いを浮かべている。
【銀】
「躾だ。――素直に俺を求めるようになる為の…な?」
【ハク】
「し、しつけ…って……!」
【ハク】
(何だよそれは……!?)
ナツはそう言うと、ポケットから何かを取りだして、俺の口に近づけた。どうやらそれを飲ませようとしているらしい。
その物体は、カプセル状のものだった。何かの薬…なんだろうか?
【銀】
「さあ、良い子だ。ハク。舌を出して、素直にこれを飲むんだ」
俺は…
【ハク】
「そんなモン、飲めるかよ…っ」
【銀】
「俺の命令が聞けないって言うんだな?」
ナツはわざとらしく困ったような目で俺を見る。
そして、またニヤリというあの嫌らしい笑いを浮かべた。
【銀】
「仕方ないな」
【ハク】
(なにするつもりだ…?………あっ!)
ナツは、手に持っていたカプセル状の物体をおもむろに自分の口の中に放り込んだ。
その光景に驚いていると、突然、顎をグイッと掴まれる。
あっ!――と、声を出そうとした瞬間。
【ハク】
「ん、んっ…!」
俺の唇は、ナツの唇に塞がれていた。
俺はナツの唇から逃れようと必死で抵抗した。…が、無駄だった。
ナツが口移しで運んできたカプセルは喉をごくり、と鳴らして通っていく。俺はゴホゴホと咳込む。これでまんまとナツの思い通りになってしまった……。
俺は咳込みながらナツを睨んだ。
咳込んで、眼尻に涙がうっすら浮かんだ状態の俺では、迫力も何もなかったけれど……。
【ハク】
「な、なんの薬だよ!?」
――数分後。
俺の体に変化が現れた。
意識がぼんやりし始めて、動悸が速くなり、体全体がぐんと熱くなっていく。
【ハク】
「な、なんだよ…コレ…」
【ハク】
(何だか身体が、変だ。何だか…勝手に身体が、火照り出して…)
俺は、自分の体が自分の意志とは関係なく反応し始めていることに気づいていた。
でも、そんな素振りをナツに気づかれるわけにはいかない……。
俺は必死に冷静になろうともがいた。
気を緩めるとすぐに身体がピクリと反応してしまい、息も荒くなってしまう。
こんな姿、絶対にさらすわけにはいかないんだ――。
【ハク】
「ぅ……う…」
俺は唇を噛みしめながら必死に薬の反応にこらえる。
そんな俺の葛藤する顔を眺めながら、ナツはニヤニヤと表情を緩ませている。
【銀】
「ふ…すっかり出来あがっているな。ヨダレを垂らしているぞ」
【ハク】
「お、俺の体…どうかしちゃったのか…?」
【ハク】
(どう…なってるんだよ、これ…)
薬の効力に、ナツの意地悪い言葉……俺の身体は不本意に反応していた。
そんなつもりは全然ないのに……意思に反して勝手に反応してしまう身体に、俺は罪悪感でいっぱいになってしまう。
そんな俺を愉しそうにじっと見ていたナツが、ふと手を伸ばしてくる。
【ハク】
「ぁあ…っ!」
ビクンっ――!
俺はたまらず体を跳ねさせた。
ナツの手が少し触れただけで、触られた箇所にビリビリとした感覚が走る。
身体の何でもないところなのに………全身が、感覚に鋭くなっている。
【銀】
「どうした、ハク?こんななんでもないところまでピクピクさせて」
【ハク】
「や、やめてくれ…ナツ…っ」
【ハク】
(や、だ…っ、これ以上されたら……っ)
俺が必死に訴えても、ナツはニヤニヤとしながら俺の身体に触れてくる。
触られるたびにビリビリと雷のような感覚が体中に駆け巡り、身体がピクン、ピクン、と反応してしまう。
【銀】
「ほら、ハク。どんな気分だ?ん?」
【ハク】
「んぅっ…!や…やめ…っ」
【銀】
「反応しすぎて辛いか?身体が熱くてジンジンして…もう耐えられないんじゃないか?」
【ハク】
「は、あっ…っ!」
【銀】
「……悪くないな」
ナツの動きは止まらなかった。
俺の身体の至るところに、ナツの指が伸びてくる。
指の先、太腿、首筋、耳たぶ……
そっと触れられるだけでもオカしくなりそうなほどなのに、時に強く、時にゆっくりねっとりと絡んでくる指が、俺をトロンとさせていく。
【ハク】
「はぁ…あ…ぁ…ナツ……や、だ…」
【銀】
「嫌だ?虚ろな目をしてヨダレを垂らしてるヤツのいうセリフか?」
【ハク】
「ち、ちが……ぁ、あ…」
