[期間限定イベント"2人のバレンタインmini"] 黒木 忠生 編
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俺はふと、自分の手から離れていた箱を持ち、黒木へ差し出す。
少し不安そうな表情のまま、黒木は手を伸ばし、その箱を受け取る。
【黒木】
「あ…ありがとう」
こんな時黒木は、相変わらず不器用だ。
外で声を掛けてきた女性へは、あんなに冷静に対応できるのに。
でも………それが俺には嬉しかった。
こんな黒木の姿は、世界中で俺しか知らないのだ。
【ハク】
「ほら、せっかくなんだから開けて食べてよ」
俺は黒木に食べるように促す。
そのまま放って置くと箱ごとどこかにしまいこんで、永久保存しかねない雰囲気だったからだ。
【黒木】
「なんか勿体ない気がするんだけど…」
しぶしぶ黒木は、俺があげたチョコの箱を包装がそのままになるように丁寧に開けると、中からハートの形をしたチョコが9つ入っている。
黒木はその1つを恐る恐るつまみあげ、口へ放り込んだ。
甘いチョコが口の中に広がって…黒木の顔が幸せそうな表情を見せる。
それを見た俺も、無意識に微笑んでいた。
【黒木】
「…美味いよ…」
その言葉を聞いて俺は、胸の中につかえていた何かが下りた気がしていた。
【ハク】
「よかった!」
【黒木】
「……ありがとう…ハク」
【黒木】
「…こんな俺を受け入れてくれて」
【ハク】
「黒…木……」
ふと黒木の顔を見ると、その目から光る滴がこぼれているのがわかる。
【黒木】
「あ…れ…俺、今…」
黒木は自分の感情が抑えられないのか嗚咽を発し、俺の肩にすがりながら泣いていた。
でもきっと、黒木は俺のその行動それだけで、気持ちが一杯になっていたのだろう。
俺は黒木をもう一度抱きしめ、背中を撫でてやることしかできなかった。
黒木の涙がだんだん俺の肩に染みてくる。
おれはまるで、黒木の感情が流れ込んでくるかのように感じて、目頭が熱くなる。
【ハク】
「くっ…」
ポタポタと目から垂れた涙は、そのまま黒木の頭に落ちる。
すると黒木は、俺が泣いている事に気付いたのか、嗚咽をこらえてながら言った。
【黒木】
「俺の為に…ハクは俺の為にまた泣いてくれるんだね…」
黒木は抱かれていた俺の手をゆっくり離すと、今度は反対に俺を抱きしめる。
その腕に抱かれている感覚はとても温かで…
俺も自分の中の感情を抑えることをできなかった。
すると黒木は、俺の顎に手を当て、顔を上に向ける。
【ハク】
「!!!」
急に接近してきた黒木の顔に、俺は胸の鼓動が止まらなくなる。
その反応を見て黒木は、ゆっくりと俺の目に手を当て、目をつぶるように促す。
俺は黒木のそれに従って、頷きゆっくりと目をつぶった。
次の瞬間―俺は黒木に唇をふさがれ、一瞬時間が止まったように思えた
次第に唇越しに黒木の熱を感じ、その感覚に自然に声が漏れる。
【ハク】
「…んんっ…」
その声を聞いた黒木は、より一層激しく俺の唇を求めてきて…
黒木とのキスはさっきまで口に含まれていたチョコの味がして、俺はその味と香りを味覚と嗅覚で堪能していた。
その行為は、お互いが求めれば求める程、熱い吐息に変わる。
俺は黒木とのキスで満たされていた。
【ハク】「…黒…木……」
【黒木】「…ハク……」
【ハク】「…くっ…ん……」
2人のキスはお互いがお互いを求め続けて、しばらくの間終わることはなかった。
もしかして傍から見たら、俺達は不器用で滑稽な男同士に見えるかもしれない。
俺はそれでもよかった。
他人からどう見られようとも、俺達は気持ちで繋がっているから…。
期間限定イベント
「2人のバレンタイン」
黒木 忠生編 END
少し不安そうな表情のまま、黒木は手を伸ばし、その箱を受け取る。
【黒木】
「あ…ありがとう」
こんな時黒木は、相変わらず不器用だ。
外で声を掛けてきた女性へは、あんなに冷静に対応できるのに。
でも………それが俺には嬉しかった。
こんな黒木の姿は、世界中で俺しか知らないのだ。
【ハク】
「ほら、せっかくなんだから開けて食べてよ」
俺は黒木に食べるように促す。
そのまま放って置くと箱ごとどこかにしまいこんで、永久保存しかねない雰囲気だったからだ。
【黒木】
「なんか勿体ない気がするんだけど…」
しぶしぶ黒木は、俺があげたチョコの箱を包装がそのままになるように丁寧に開けると、中からハートの形をしたチョコが9つ入っている。
黒木はその1つを恐る恐るつまみあげ、口へ放り込んだ。
甘いチョコが口の中に広がって…黒木の顔が幸せそうな表情を見せる。
それを見た俺も、無意識に微笑んでいた。
【黒木】
「…美味いよ…」
その言葉を聞いて俺は、胸の中につかえていた何かが下りた気がしていた。
【ハク】
「よかった!」
【黒木】
「……ありがとう…ハク」
【黒木】
「…こんな俺を受け入れてくれて」
【ハク】
「黒…木……」
ふと黒木の顔を見ると、その目から光る滴がこぼれているのがわかる。
【黒木】
「あ…れ…俺、今…」
黒木は自分の感情が抑えられないのか嗚咽を発し、俺の肩にすがりながら泣いていた。
でもきっと、黒木は俺のその行動それだけで、気持ちが一杯になっていたのだろう。
俺は黒木をもう一度抱きしめ、背中を撫でてやることしかできなかった。
黒木の涙がだんだん俺の肩に染みてくる。
おれはまるで、黒木の感情が流れ込んでくるかのように感じて、目頭が熱くなる。
【ハク】
「くっ…」
ポタポタと目から垂れた涙は、そのまま黒木の頭に落ちる。
すると黒木は、俺が泣いている事に気付いたのか、嗚咽をこらえてながら言った。
【黒木】
「俺の為に…ハクは俺の為にまた泣いてくれるんだね…」
黒木は抱かれていた俺の手をゆっくり離すと、今度は反対に俺を抱きしめる。
その腕に抱かれている感覚はとても温かで…
俺も自分の中の感情を抑えることをできなかった。
すると黒木は、俺の顎に手を当て、顔を上に向ける。
【ハク】
「!!!」
急に接近してきた黒木の顔に、俺は胸の鼓動が止まらなくなる。
その反応を見て黒木は、ゆっくりと俺の目に手を当て、目をつぶるように促す。
俺は黒木のそれに従って、頷きゆっくりと目をつぶった。
次の瞬間―俺は黒木に唇をふさがれ、一瞬時間が止まったように思えた
次第に唇越しに黒木の熱を感じ、その感覚に自然に声が漏れる。
【ハク】
「…んんっ…」
その声を聞いた黒木は、より一層激しく俺の唇を求めてきて…
黒木とのキスはさっきまで口に含まれていたチョコの味がして、俺はその味と香りを味覚と嗅覚で堪能していた。
その行為は、お互いが求めれば求める程、熱い吐息に変わる。
俺は黒木とのキスで満たされていた。
【ハク】「…黒…木……」
【黒木】「…ハク……」
【ハク】「…くっ…ん……」
2人のキスはお互いがお互いを求め続けて、しばらくの間終わることはなかった。
もしかして傍から見たら、俺達は不器用で滑稽な男同士に見えるかもしれない。
俺はそれでもよかった。
他人からどう見られようとも、俺達は気持ちで繋がっているから…。
期間限定イベント
「2人のバレンタイン」
黒木 忠生編 END
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