[期間限定イベント"2人のバレンタインmini"] 赤屋 竜次 編
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俺はふいに、リュウが前に忠告してくれた事を思い出した。
【赤屋】
「いいかハク、ヤクザ者には基本、かかわらないのが絶対だ」
【赤屋】
「でももし不可抗力ででもかかわってっしまったら…」
【ハク】
「しまったら…」
【赤屋】
「無駄に抵抗せずに、全力で逃げろ」
【赤屋】
「…そして、俺に教えてくれ」
【赤屋】
「俺が絶対にそいつらを追い詰める」
………………。
でも…これだけは…
これだけは自分の手で取り返したいんだ。
そう思った時、俺の身体は勝手に動いていた。
鞄をひったくった男を突き飛ばばすと、床に落ちた鞄を拾い、一目散に走って逃げる。
【男1】
「まて!このやろう!」
【男2】
「ふざけんな!」
俺は全力で神社の奥にある本殿の方へと走っていた。
後ろからバタバタと追いかけてくる男達の足音が聞こえる。
走りながらここで捕まったら…と想像するとゾっとする。
やっとの思いで本殿までたどり着いた所で、階段に人影があるのが見えた。
【ハク】
「…はぁはぁ…す…すい…ません!人…人を呼んで下さい!」
息も切れ切れに、そう言うのが精一杯だった。
【赤屋】
「ハク!?どうしてここに?」
聞き覚えのある声が俺に話かけてくる。
良く見るとその人影は、俺が探し求めていたリュウだった。
リュウは息切れした俺の姿を一目見ると、何かに巻き込まれていることを悟ったらしく、追ってきた相手を迎え撃つべく身構える。
【赤屋】
「何だ、お前ら」
【男1】
「おう!兄ちゃん、痛い目にあわされたくなかったら、そいつをこっちに渡しな!」
男は凄みを利かせて怒鳴るが、リュウは微動だにしない。
【男1】
「おい!聞こえないのか?」
男がリュウに飛びかかろうとした瞬間だった。
リュウはその男の拳を避け、そのまま男の懐に入り込み腹に一撃を沈める。
【男1】
「グフッ…」
男が腹を抱えて膝をついた。
【男1】
「こ…こいつ…やりやがったな!」
腹を殴られた男がもう一度リュウに殴りかかろうとしたその時、もう一人の男が口を開いた。
【男2】
「お…おい、こいつ久々津組の…」
【男1】
「…なんだと」
男2人は俺達に聞こえないように何度か言葉を交わすと、あきらめたように捨て台詞をはいて、その場を立ち去っていった。
俺はその姿を見て、安堵からか、深いため息をついた。
【ハク】
「…ふぅ、助かった…」
【赤屋】
「大丈夫だったか?」
【ハク】
「う…うん、身体は大丈夫だけど…」
【赤屋】
「だけど…?」
【ハク】
「リュウにあげようとしてたチョコがぐちゃぐちゃになっちゃった…」
俺は鞄の中から先ほどの包装した箱を取り出すと、その外観は見事にひしゃげてしまっていた。
その姿を見て俺は、さらに落ち込む。
…せっかく。
…せっかくリュウの為に手作りしたのに…。
そう思えば思うほど、悔しくて…。
瞼から涙があふれてきてしまった。
【赤屋】
「いいかハク、ヤクザ者には基本、かかわらないのが絶対だ」
【赤屋】
「でももし不可抗力ででもかかわってっしまったら…」
【ハク】
「しまったら…」
【赤屋】
「無駄に抵抗せずに、全力で逃げろ」
【赤屋】
「…そして、俺に教えてくれ」
【赤屋】
「俺が絶対にそいつらを追い詰める」
………………。
でも…これだけは…
これだけは自分の手で取り返したいんだ。
そう思った時、俺の身体は勝手に動いていた。
鞄をひったくった男を突き飛ばばすと、床に落ちた鞄を拾い、一目散に走って逃げる。
【男1】
「まて!このやろう!」
【男2】
「ふざけんな!」
俺は全力で神社の奥にある本殿の方へと走っていた。
後ろからバタバタと追いかけてくる男達の足音が聞こえる。
走りながらここで捕まったら…と想像するとゾっとする。
やっとの思いで本殿までたどり着いた所で、階段に人影があるのが見えた。
【ハク】
「…はぁはぁ…す…すい…ません!人…人を呼んで下さい!」
息も切れ切れに、そう言うのが精一杯だった。
【赤屋】
「ハク!?どうしてここに?」
聞き覚えのある声が俺に話かけてくる。
良く見るとその人影は、俺が探し求めていたリュウだった。
リュウは息切れした俺の姿を一目見ると、何かに巻き込まれていることを悟ったらしく、追ってきた相手を迎え撃つべく身構える。
【赤屋】
「何だ、お前ら」
【男1】
「おう!兄ちゃん、痛い目にあわされたくなかったら、そいつをこっちに渡しな!」
男は凄みを利かせて怒鳴るが、リュウは微動だにしない。
【男1】
「おい!聞こえないのか?」
男がリュウに飛びかかろうとした瞬間だった。
リュウはその男の拳を避け、そのまま男の懐に入り込み腹に一撃を沈める。
【男1】
「グフッ…」
男が腹を抱えて膝をついた。
【男1】
「こ…こいつ…やりやがったな!」
腹を殴られた男がもう一度リュウに殴りかかろうとしたその時、もう一人の男が口を開いた。
【男2】
「お…おい、こいつ久々津組の…」
【男1】
「…なんだと」
男2人は俺達に聞こえないように何度か言葉を交わすと、あきらめたように捨て台詞をはいて、その場を立ち去っていった。
俺はその姿を見て、安堵からか、深いため息をついた。
【ハク】
「…ふぅ、助かった…」
【赤屋】
「大丈夫だったか?」
【ハク】
「う…うん、身体は大丈夫だけど…」
【赤屋】
「だけど…?」
【ハク】
「リュウにあげようとしてたチョコがぐちゃぐちゃになっちゃった…」
俺は鞄の中から先ほどの包装した箱を取り出すと、その外観は見事にひしゃげてしまっていた。
その姿を見て俺は、さらに落ち込む。
…せっかく。
…せっかくリュウの為に手作りしたのに…。
そう思えば思うほど、悔しくて…。
瞼から涙があふれてきてしまった。