[期間限定イベント"2人のバレンタインmini"] 赤屋 竜次 編
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【ハク】
「薄力粉150gに卵6個。板チョコ375gにバター165gに砂糖165g」
【ハク】
「生クリーム200ccに、ジャムにラム酒と…」
さて、これ材料は全部そろった。
一応失敗した時の事を考えて、2倍の材料は用意してあるから大丈夫だ。
【ハク】
「えーっと、まずチョコレートの湯銭か」
【ハク】
「ボウルにバターを入れクリーム状に煉る…っと」
【ハク】
「次に御、砂糖の半分…ってことは80gぐらいかをいれて白っぽくふわふわになるまで泡立てる…と」
俺はボウルに砂糖を投入し、さらに泡だて器でかき混ぜると、中の材料が白っぽくふわふわと泡立ってきた。
【ハク】
「お、よし。泡立ってきた!」
【ハク】
「……なんか楽しくなってきたぞ」
【ハク】
「次は卵黄だけを入れてよく混ぜて…湯銭で溶かしたチョコレートを入れるっと」
なんかお料理番組のMCみたいになってきたぞ…
まぁしかたないか。
【ハク】
「で、もうひとつのボウルに卵白を入れ泡立てメレンゲを作るっと」
【ハク】
「これをさっきの奴に少しずつ足してざっくりとかきまぜると…」
【ハク】
「生地が完成するっと」
俺は完成した生地を型に流し込み、オーブンへと入れた。
すると数分で生地が焼けるいいにおいがしてくる。
【ハク】
「初めてにしてはなかなか…」
【ハク】
(意外と料理の才能あるのかも)
と自画自賛していた時、不意に携帯が鳴った。
どうやらリュウからのメールのようだ。
内容を確認すると、今日は仕事が早く終わったから今から帰る、という知らせだった。
【ハク】
(ま、まずい…)
チョコレートを手作りしていることは内緒にしておきたかった俺は、急いで焼いているオーブンを止め、
台所にある材料をとりあえず冷蔵庫に隠した。
【ハク】
(よし。これで、バレないはず…)
これで大丈夫と安心し、一息ついた時、丁度リュウが家へと帰ってきた。
【赤屋】
「ただいま~」
【ハク】
「お、おかえり、リュウ。今日は早かったんだね」
【赤屋】
「ああ、思ったより現場がはかどってな」
【赤屋】
「バレンタインデーで現場の男どもがそわそわしてたから早めに切り上げてきた」
【ハク】
「そっか!リュウは誰かからチョコもらったの?」
【赤屋】
「ああ、パートのおばちゃん達にいくつかな」
リュウは基本、誰にでも人当たりがいい。
その人柄に惹かれて、惚れる人も少なくないだろう。
【赤屋】
「俺一人で食うのもなんだし、ハクも食べるだろ?」
【ハク】
「う、うん」
俺は精一杯、動揺を悟られないようにふるまっていた。
そんな事に気付かないリュウは、クンクンと鼻を嗅ぎ、不思議そうに言った。
【赤屋】
「あれ、なんか微かに甘い匂いがするような…なんだろう…?」
【ハク】
(!!!!!)
【ハク】
(…バレた?)
【赤屋】
「なんかハクからするような…」
【ハク】
(ヤバい!!)
【ハク】
「近づかないでくれ!」
パシンッ!!
俺の髪に触れようとしたリュウの手を咄嗟に振り払い、壁際まで後ずさる
【赤屋】
「………」
【ハク】
「…………あ」
驚いたように見開かれた2つの瞳に見つめられて、己のしたことに気付く
【ハク】
「ごめ……、リュウ……俺…」
近寄ろうとした俺を片手で制し、悲しげな表情で目を伏せるリュウ。
2人の間に短い沈黙が訪れる。
【赤屋】
「……ゴメン。俺、なんか浮かれてた…」
【ハク】
「…………」
【赤屋】
「ちょっと頭冷やしてくる。夜には戻る」
そう一方的に言うと、リュウは俺の顔を見ないようにして、再び外へと出て行った。
【ハク】
(リュウさっきはゴメン…)
【ハク】
(でもどうしても驚かせたくて…)
俺はさっきのリュウへの態度を気にしつつも、
先ほど作りかけだったケーキの入ったオーブンの火を再び付けた。
再び部屋の中を甘い匂いが充満する。
【ハク】
「…ふぅ。とりあえず、早い所、作っちゃおう…」
そう自分に言い聞かせながら、俺はチョコレートケーキの仕上げに移る。
焼き上がったスポンジの周りにラム酒を混ぜたジャムを塗り、そのまま冷蔵庫で冷やす。
この間に生クリームにチョコレートを溶かしたグラサージュを作り、冷えたスポンジの上からコーティングすれば…完成。
見た目も綺麗なザッハトルテが出来あがった。
これを丁寧に箱に詰めて、さっき一緒に勝ってきたラッピングでくるめば…バレンタイン用ケーキのできあがり。
【ハク】
(ふぅ…やっとできた…)
【ハク】
(我ながらいい出来だと思うんだけど)
ふと時計を見ると、すでに夜の7時を回っていた。
ってことは、2時間以上もチョコを作っていた計算になる。
集中してたからかな…ぜんぜん時間の感覚がないや。
俺はラッピングしたチョコをリビングのテーブルに置くと、リュウの帰りを待った。
【ハク】
(リュウ…早く帰ってこないかな…)
そのうち俺は疲れていたのか、リビングのソファでうつらうつらと何時の間にか眠ってしまっていた…。
はっと俺が目覚めた時、部屋の中は真っ暗だった。
俺はあわてて電気を付け、時計を見ると9時を回っている。
電気がついていない所を見ると、リュウはまだ帰っていないようだった。
【ハク】
(リュウ…どうしたんだろう…)
【ハク】
(さっきの事…怒ってるのかな…)
俺はリュウの携帯へ電話をするが、電波が届かないらしく繋がらなかった。
メールも送ってみるが、案の定反応はない。
【ハク】
(リュウ大丈夫かな…)
【ハク】
(リュウが行きそうな場所って…)
心配になった俺は、リュウを探しにテーブルの上のチョコを鞄にしまい、外へ飛び出していた。
「薄力粉150gに卵6個。板チョコ375gにバター165gに砂糖165g」
【ハク】
「生クリーム200ccに、ジャムにラム酒と…」
さて、これ材料は全部そろった。
一応失敗した時の事を考えて、2倍の材料は用意してあるから大丈夫だ。
【ハク】
「えーっと、まずチョコレートの湯銭か」
【ハク】
「ボウルにバターを入れクリーム状に煉る…っと」
【ハク】
「次に御、砂糖の半分…ってことは80gぐらいかをいれて白っぽくふわふわになるまで泡立てる…と」
俺はボウルに砂糖を投入し、さらに泡だて器でかき混ぜると、中の材料が白っぽくふわふわと泡立ってきた。
【ハク】
「お、よし。泡立ってきた!」
【ハク】
「……なんか楽しくなってきたぞ」
【ハク】
「次は卵黄だけを入れてよく混ぜて…湯銭で溶かしたチョコレートを入れるっと」
なんかお料理番組のMCみたいになってきたぞ…
まぁしかたないか。
【ハク】
「で、もうひとつのボウルに卵白を入れ泡立てメレンゲを作るっと」
【ハク】
「これをさっきの奴に少しずつ足してざっくりとかきまぜると…」
【ハク】
「生地が完成するっと」
俺は完成した生地を型に流し込み、オーブンへと入れた。
すると数分で生地が焼けるいいにおいがしてくる。
【ハク】
「初めてにしてはなかなか…」
【ハク】
(意外と料理の才能あるのかも)
と自画自賛していた時、不意に携帯が鳴った。
どうやらリュウからのメールのようだ。
内容を確認すると、今日は仕事が早く終わったから今から帰る、という知らせだった。
【ハク】
(ま、まずい…)
チョコレートを手作りしていることは内緒にしておきたかった俺は、急いで焼いているオーブンを止め、
台所にある材料をとりあえず冷蔵庫に隠した。
【ハク】
(よし。これで、バレないはず…)
これで大丈夫と安心し、一息ついた時、丁度リュウが家へと帰ってきた。
【赤屋】
「ただいま~」
【ハク】
「お、おかえり、リュウ。今日は早かったんだね」
【赤屋】
「ああ、思ったより現場がはかどってな」
【赤屋】
「バレンタインデーで現場の男どもがそわそわしてたから早めに切り上げてきた」
【ハク】
「そっか!リュウは誰かからチョコもらったの?」
【赤屋】
「ああ、パートのおばちゃん達にいくつかな」
リュウは基本、誰にでも人当たりがいい。
その人柄に惹かれて、惚れる人も少なくないだろう。
【赤屋】
「俺一人で食うのもなんだし、ハクも食べるだろ?」
【ハク】
「う、うん」
俺は精一杯、動揺を悟られないようにふるまっていた。
そんな事に気付かないリュウは、クンクンと鼻を嗅ぎ、不思議そうに言った。
【赤屋】
「あれ、なんか微かに甘い匂いがするような…なんだろう…?」
【ハク】
(!!!!!)
【ハク】
(…バレた?)
【赤屋】
「なんかハクからするような…」
【ハク】
(ヤバい!!)
【ハク】
「近づかないでくれ!」
パシンッ!!
俺の髪に触れようとしたリュウの手を咄嗟に振り払い、壁際まで後ずさる
【赤屋】
「………」
【ハク】
「…………あ」
驚いたように見開かれた2つの瞳に見つめられて、己のしたことに気付く
【ハク】
「ごめ……、リュウ……俺…」
近寄ろうとした俺を片手で制し、悲しげな表情で目を伏せるリュウ。
2人の間に短い沈黙が訪れる。
【赤屋】
「……ゴメン。俺、なんか浮かれてた…」
【ハク】
「…………」
【赤屋】
「ちょっと頭冷やしてくる。夜には戻る」
そう一方的に言うと、リュウは俺の顔を見ないようにして、再び外へと出て行った。
【ハク】
(リュウさっきはゴメン…)
【ハク】
(でもどうしても驚かせたくて…)
俺はさっきのリュウへの態度を気にしつつも、
先ほど作りかけだったケーキの入ったオーブンの火を再び付けた。
再び部屋の中を甘い匂いが充満する。
【ハク】
「…ふぅ。とりあえず、早い所、作っちゃおう…」
そう自分に言い聞かせながら、俺はチョコレートケーキの仕上げに移る。
焼き上がったスポンジの周りにラム酒を混ぜたジャムを塗り、そのまま冷蔵庫で冷やす。
この間に生クリームにチョコレートを溶かしたグラサージュを作り、冷えたスポンジの上からコーティングすれば…完成。
見た目も綺麗なザッハトルテが出来あがった。
これを丁寧に箱に詰めて、さっき一緒に勝ってきたラッピングでくるめば…バレンタイン用ケーキのできあがり。
【ハク】
(ふぅ…やっとできた…)
【ハク】
(我ながらいい出来だと思うんだけど)
ふと時計を見ると、すでに夜の7時を回っていた。
ってことは、2時間以上もチョコを作っていた計算になる。
集中してたからかな…ぜんぜん時間の感覚がないや。
俺はラッピングしたチョコをリビングのテーブルに置くと、リュウの帰りを待った。
【ハク】
(リュウ…早く帰ってこないかな…)
そのうち俺は疲れていたのか、リビングのソファでうつらうつらと何時の間にか眠ってしまっていた…。
はっと俺が目覚めた時、部屋の中は真っ暗だった。
俺はあわてて電気を付け、時計を見ると9時を回っている。
電気がついていない所を見ると、リュウはまだ帰っていないようだった。
【ハク】
(リュウ…どうしたんだろう…)
【ハク】
(さっきの事…怒ってるのかな…)
俺はリュウの携帯へ電話をするが、電波が届かないらしく繋がらなかった。
メールも送ってみるが、案の定反応はない。
【ハク】
(リュウ大丈夫かな…)
【ハク】
(リュウが行きそうな場所って…)
心配になった俺は、リュウを探しにテーブルの上のチョコを鞄にしまい、外へ飛び出していた。