[本編] 藍建 仁 編
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◆差し出されたものは◆
その時、藍建さんは思い出したように上着のポケットから何かを取り出し、俺に手を出すように言ってくる。
俺が何も考えず、言われた通りに目の前に手を差し出しすと、藍建さんは俺の手に何かを握らせた。
手のひらに収まる、金属質のそれ。
手を開いて確かめると、それは鍵の形をしていた
何も言われていないけれど、俺はにはそれが、この部屋の合鍵であることを悟る。
俺はそれをたしかめるように眺めてから、照れて後ろを向いている藍建さんに背後から抱きついた。
お互い服を着ていないから、直に触れ合う肌から伝わる体温が心地よい。
手渡された鍵が何を意味するのかは、もうわかっていた。
でも、その意味を藍建さんの口から聞きたかった俺は、確かめるように尋ねる。
すると藍建さんは、そんな俺に仕方ないなと言う風に口を開くと、その言葉に俺も頷き、微笑み返すのだった。