[期間限定イベント"ハロウィンナイト"] 藍建 仁 編
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【ハク】
「見てみて藍建さん!さっきのアトラクションのお城があんなに小さく見える!」
【藍建】
「そうだな。……上から見るとキレイだ」
俺はパークを去る間際、少しだけわがままを言って藍建さんと観覧車に乗った。
観覧車が地上を離れたことで少々興奮気味の俺に対して、藍建さんは落ち着いている。
でも、上空からの景色には藍建さんも感動してくれているみたいだ。
【藍建】
「今日は楽しんでもらえたかな?」
【ハク】
「もちろんです!」
【ハク】
「ハロウィンのパレードも、アトラクションも楽しくて、それも藍建さんと一緒に来れるなんて……」
【藍建】
「よかった。オレも楽しかったよ」
【ハク】
「本当に、すごく楽しかった」
【ハク】
「……でも、まだ一つだけ足りないんだ」
【藍建】
「一つだけ……?」
藍建さんは何のことかわからない、と言う顔をする。
俺達の乗った観覧車のゴンドラは徐々に高度を増して、少しずつ頂上に近づいてゆく。
【藍建】
「ハクくん?」
俺が藍建さんの向かいから隣の席に移動すると、ゴンドラが少しだけ揺れた。
【ハク】
「藍建さん……少しだけ、目、瞑ってくれますか」
【藍建】
「目?」
【藍建】
「いいけど……」
藍建さんが目を閉じたその瞬間、ゴンドラが一番高いところに届いた。
そのタイミングで俺は藍建さんの頬に手を添え、キスをする。
【藍建】
「んむっ……!?」
【ハク】
「ん……はぁ」
唇を合わせてすぐに藍建さんが俺の肩を押したから、キスの時間は短かった。
でも、俺にはそれが永遠にも感じられるようだった。
【藍建】
「なっ……ハクくん、こんなところで……!」
【ハク】
「大丈夫。ちょうど天辺だったから誰にも見られてないですよ」
【藍建】
「そ、ういう問題じゃ……」
【ハク】
「俺は入園したときからずっと、藍建さんに触りたかった」
【ハク】
「園内のカップルを見るたびに、俺も藍建さんと手を繋いだりしたいって思ってた」
【ハク】
「藍建さんは……嫌、でした?」
【藍建】
「嫌じゃないさ……」
【藍建】
「そりゃオレだって、ハクくんと同じこと、思ったよ」
【ハク】
「よかった……」
少し照れながらもそう言ってくれる藍建さんが嬉しくて、俺は隣にあった藍建さんの手を握る。
そしてふと窓の外を見ると、ゴンドラはもう地上の方が近いくらいの位置にあった。
【ハク】
「あ、藍建さん、地上が見えてきましたよ」
【藍建】
「本当だな。あっという間だ」
二人きりの密室も、そろそろ終わりの時間のようだ……。
【ハク】
「もう終わりか……」
【藍建】
「閉園時間ももうすぐだし、オレたちが最後だな」
観覧車のゴンドラが一番下へと着くと、係員の人が外から扉を開ける。
俺と藍建さんが下りると、観覧車にはもう誰も残っていないようだった。
【ハク】
「今日は、本当にありがとうございました」
【ハク】
「さっきも言ったけど、すごく楽しかった」
藍建さんの言うとおり、閉園時間も迫っている。
出口へと向かいながら、俺は改めて藍建さんにお礼を言った。
【藍建】「ハクくん……」
すると、藍建さんはなぜか立ち止まってしまった。
【ハク】
「どうしたんですか?」
【藍建】
「……実は、ハクくんにまだ伝えていないことがあるんだ」
【ハク】
「えっ……?」
藍建さんは少し落ち着かない様子で目線をさまよわせる。
彼が再び口をひらくまでの間、俺の中では嫌な想像が渦巻いていた。
【ハク】
(伝えていないことって……?)
【ハク】
(まさか、本当は結婚しているとか?)
【ハク】
(今日こんなにワガママを聞いてくれたのは、実は最後だったから……?)
もちろん、ぜんぶ俺の妄想だ。でも不安な思いが止まらない。
俺が絶望しそうになっていると、それまで黙っていた藍建さんがそっと俺の手を取った。
【藍建】
「実は……ホテルを予約してあるんだ」
【ハク】
「……え?ホテル?」
【藍建】
「ああ。このテーマパークに併設の、そこのホテル」
藍建さんはこのドリームワールドのすぐ真横にある大きなホテルを指さす。
テーマパーク直営の、なんというか……かなり豪華なことでも有名なホテルだ。
【藍建】
「だから、出口はこっちじゃないんだ」
藍建さんは俺の手を取ってホテルへの直通出口へと向かおうとする。
俺は、繋がれた手を引っ張ってそれを制した。
【藍建】
「ハクく……」
【ハク】
「藍建さん」
【ハク】
「ほんとに?……いいの?」
【藍建】
「ああ。ハクくんのために予約したんだよ」
その言葉に、俺は地獄から一転、天国へと舞い上がったようだった。
【ハク】
「やったぁ!藍建さん……俺、すっごくうれしい!」
【藍建】
「それはよかった……ほら、もう閉園時間だ。急ぐぞ」
今度こそ俺は藍建さんに腕を引かれ、ホテルへ続く直通出口をくぐった。
「見てみて藍建さん!さっきのアトラクションのお城があんなに小さく見える!」
【藍建】
「そうだな。……上から見るとキレイだ」
俺はパークを去る間際、少しだけわがままを言って藍建さんと観覧車に乗った。
観覧車が地上を離れたことで少々興奮気味の俺に対して、藍建さんは落ち着いている。
でも、上空からの景色には藍建さんも感動してくれているみたいだ。
【藍建】
「今日は楽しんでもらえたかな?」
【ハク】
「もちろんです!」
【ハク】
「ハロウィンのパレードも、アトラクションも楽しくて、それも藍建さんと一緒に来れるなんて……」
【藍建】
「よかった。オレも楽しかったよ」
【ハク】
「本当に、すごく楽しかった」
【ハク】
「……でも、まだ一つだけ足りないんだ」
【藍建】
「一つだけ……?」
藍建さんは何のことかわからない、と言う顔をする。
俺達の乗った観覧車のゴンドラは徐々に高度を増して、少しずつ頂上に近づいてゆく。
【藍建】
「ハクくん?」
俺が藍建さんの向かいから隣の席に移動すると、ゴンドラが少しだけ揺れた。
【ハク】
「藍建さん……少しだけ、目、瞑ってくれますか」
【藍建】
「目?」
【藍建】
「いいけど……」
藍建さんが目を閉じたその瞬間、ゴンドラが一番高いところに届いた。
そのタイミングで俺は藍建さんの頬に手を添え、キスをする。
【藍建】
「んむっ……!?」
【ハク】
「ん……はぁ」
唇を合わせてすぐに藍建さんが俺の肩を押したから、キスの時間は短かった。
でも、俺にはそれが永遠にも感じられるようだった。
【藍建】
「なっ……ハクくん、こんなところで……!」
【ハク】
「大丈夫。ちょうど天辺だったから誰にも見られてないですよ」
【藍建】
「そ、ういう問題じゃ……」
【ハク】
「俺は入園したときからずっと、藍建さんに触りたかった」
【ハク】
「園内のカップルを見るたびに、俺も藍建さんと手を繋いだりしたいって思ってた」
【ハク】
「藍建さんは……嫌、でした?」
【藍建】
「嫌じゃないさ……」
【藍建】
「そりゃオレだって、ハクくんと同じこと、思ったよ」
【ハク】
「よかった……」
少し照れながらもそう言ってくれる藍建さんが嬉しくて、俺は隣にあった藍建さんの手を握る。
そしてふと窓の外を見ると、ゴンドラはもう地上の方が近いくらいの位置にあった。
【ハク】
「あ、藍建さん、地上が見えてきましたよ」
【藍建】
「本当だな。あっという間だ」
二人きりの密室も、そろそろ終わりの時間のようだ……。
【ハク】
「もう終わりか……」
【藍建】
「閉園時間ももうすぐだし、オレたちが最後だな」
観覧車のゴンドラが一番下へと着くと、係員の人が外から扉を開ける。
俺と藍建さんが下りると、観覧車にはもう誰も残っていないようだった。
【ハク】
「今日は、本当にありがとうございました」
【ハク】
「さっきも言ったけど、すごく楽しかった」
藍建さんの言うとおり、閉園時間も迫っている。
出口へと向かいながら、俺は改めて藍建さんにお礼を言った。
【藍建】「ハクくん……」
すると、藍建さんはなぜか立ち止まってしまった。
【ハク】
「どうしたんですか?」
【藍建】
「……実は、ハクくんにまだ伝えていないことがあるんだ」
【ハク】
「えっ……?」
藍建さんは少し落ち着かない様子で目線をさまよわせる。
彼が再び口をひらくまでの間、俺の中では嫌な想像が渦巻いていた。
【ハク】
(伝えていないことって……?)
【ハク】
(まさか、本当は結婚しているとか?)
【ハク】
(今日こんなにワガママを聞いてくれたのは、実は最後だったから……?)
もちろん、ぜんぶ俺の妄想だ。でも不安な思いが止まらない。
俺が絶望しそうになっていると、それまで黙っていた藍建さんがそっと俺の手を取った。
【藍建】
「実は……ホテルを予約してあるんだ」
【ハク】
「……え?ホテル?」
【藍建】
「ああ。このテーマパークに併設の、そこのホテル」
藍建さんはこのドリームワールドのすぐ真横にある大きなホテルを指さす。
テーマパーク直営の、なんというか……かなり豪華なことでも有名なホテルだ。
【藍建】
「だから、出口はこっちじゃないんだ」
藍建さんは俺の手を取ってホテルへの直通出口へと向かおうとする。
俺は、繋がれた手を引っ張ってそれを制した。
【藍建】
「ハクく……」
【ハク】
「藍建さん」
【ハク】
「ほんとに?……いいの?」
【藍建】
「ああ。ハクくんのために予約したんだよ」
その言葉に、俺は地獄から一転、天国へと舞い上がったようだった。
【ハク】
「やったぁ!藍建さん……俺、すっごくうれしい!」
【藍建】
「それはよかった……ほら、もう閉園時間だ。急ぐぞ」
今度こそ俺は藍建さんに腕を引かれ、ホテルへ続く直通出口をくぐった。